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本編
第十五話 余命五日の初夜⑤࿇
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「……っ」
それは、アリーチェの身分のことを思ってか。
仮にも公爵家の令嬢であるアリーチェと、どんなに“天才”と名高い有名人でも、身分的にはただの一般人でしかないクロム。
その言い方に突然突き放されたような痛みを覚え、アリーチェの瞳には涙が浮かんだ。
「……別に、困らないわ……っ!」
アリーチェはもう、王太子の婚約者でも、貞淑を求められる貴族令嬢でもない。
少なくとも今のアリーチェには“自由”が与えられている。
だから。
「はや、く……っ」
クロムの動きが止まってしまったことがもどかしく、続きをねだって眦から涙が零れ落ちる。
「……ね、もっ、と……」
潤んだ瞳でクロムを見つめ、甘い吐息を洩らす。
「気持ちいいの……」
「!」
「クロムに触られると、気持ちよく、て……」
こんな感覚をアリーチェは知らない。
ほしくて、ほしくて。
「……もっと、触ってほし……」
「っ」
切なげに涙を零して懇願するアリーチェへ、クロムの顔はまるで舌打ちでもするかのような勢いで苦悩に歪んだ。
「だから最悪だって言ったでしょう……!」
「……どうして?」
珍しくも苛立っている様子のクロムに、アリーチェはきょとん、と不思議そうな目を向ける。
「こんなに気持ちいいのに?」
「っ」
こんなに気持ちのいい“副作用”が、どうして最悪なのかわからない。
気持ちがよくて心地がよくて。
いっそのこと、ずっとこのあたたかな快楽に浸っていたいと思うのに。
「そんなふうに男を煽って、どうなっても知りませんからね……!?」
説教じみたことを言ってくるクロムが可笑しくて堪らずに、自然とふわりとした笑みが溢れ出た。
「大丈夫よ」
未知の経験は怖いけれど、不安などは全くない。
その理由はわかっている。
「だって、クロムだもの」
相手は、クロムだ。
アリーチェに酷いことをするはずがない。
なぜか、心の底からそう思えて。
「……っ、ほんと、最悪だ……っ」
アリーチェから視線を背けて歪んだ横顔に、再度ずきりと胸が痛んだ。
「……最悪、なの?」
アリーチェは、こんなにあたたかな気持ちになっているのに。
クロムにとっては“最悪”なことなのだろうか。
「!」
子供のように純粋で不安そうに瞳を揺らめかせたアリーチェへ、その瞬間クロムははっと息を呑み、次に観念したかのような吐息を零すと困ったように微笑んだ。
「……そんなはずないでしょう。訂正します」
すみません。と謝って。
「最高、です」
「……あ……っ!」
赤い瞳の奥が獰猛に光ったかと思うと胸の膨らみに喰らいつかれ、アリーチェの身体は今までになくぞくり……っ! と大きく反応した。
「あ……っ、あ……っ!」
今までの丁寧な動きが嘘のようにあちこちに吸い付かれ、余すところなく上半身を愛撫され、びくびくと腰が波を打つ。
「あ……っ、クロ、ム……ッ、ぁ、あ……っ」
毒々しい華の文様へ、まるでそれが神聖なものであるかのように口付けられ、僅かな怯えと同時にそれ以上の喜びが溢れ出す。
「ぁ……っ、ぁあ……っ、ん……」
アリーチェでさえ気持ちが悪いと思うのに、クロムの舌先はそれを舐め取るように這わされて。
嬉しくて、じわり、と涙が滲んだ。
「クロ、ム……ッ、もう少し……っ、ゆ、っくり……っ」
「煽ったのは貴女です」
「ぁあ……っ、ん……!」
突然大きくなった快楽に戸惑いの声を上げればあっさりと拒否をされ、アリーチェの口からは途絶えることのない喘ぎが洩れる。
「あ……っ、あっ、あ……!」
いつしか服は完全に剥ぎ取られ、乱れた下着だけの姿になったアリーチェはびくびくと身悶える。
「待……っ、て……。ゆ、っくり……っ、ぁあ……っ!」
止めてほしいとは思わない。ただもう少しゆっくり昇っていきたいと訴えるアリーチェを無視してクロムの唇が内股の際どい場所に這わされて、悲鳴のような嬌声が喉から突いて出た。
「あ……っ、だ、だめ……っ、へ、ん……っ、へんになる、から……ぁ……!」
「いいですよ、変になって」
「ひぁ……っ!?」
脚の付け根にクロムの舌が滑っていき、びくん! と腰が浮き上がる。
「あっ、あ……っ、あ……!」
膝を立てたような状態で大きく脚を開かされ、自分が物凄くはしたない格好をさせられていることがわかっても、クロムがしてくることに抵抗しようとは欠片たりとも思わない。
「むしろ変になりたいんでしょう?」
「あ……っ!」
太腿を愛撫しながら内股の筋を舐められて、背中が弓なりに仰け反った。
「ん……っ、ゃ……っ、気持ち、いぃ……っ」
「俺も気持ちいいです」
「あ……っ」
内股から膝の裏、ふくらはぎまでを手と唇で愛撫され、ぞくぞくとした甘い刺激が腰から全身を満たしていく。
「貴女の肌、どこもかしこも俺の手に吸い付くように馴染んで」
「……あ……っ、ふぁ……っ、ぁ、あ……っ」
どこなく楽しそうなその声色に、身体が歓びの声を上げて身悶える。
「どこを舐めても甘いです」
「ぁ、ん……っ!」
ちゅ……っ、と足の甲に口づけながら告げられて、さすがにそれは本当だろうかとほんの一瞬だけ疑ってしまう。
「本当です」
「あ……っ!」
足の親指を口に含まれ、びくりっ! と腰が浮いて波打った。
「……あ……っ、あ……」
“美味しい”ということをわからせようとするかのように、完全にアリーチェへ見せつけながら口に含んだ指先を舐めしゃぶられて、脚の間からじわじわとした蜜が溢れ出ていくのを感じた。
「ゃ……、な、んか……、変……っ。おかし……っ」
まるで粗相をしてしまったかのような感覚に、びくびくと身悶えながら怖くなって首を振る。
と、一瞬だけ驚いたように目を見張ったクロムは、すぐにアリーチェの怯えの原因を察したのか、くすりと小さな笑みを零してアリーチェの脚の間へ戻ってきた。
「おかしくないですよ?」
「え……?」
なぜか嬉しそうに告げられて、アリーチェの瞳はきょとん、と不思議そうに瞬いた。
「ここ。すごく濡れてますね」
「あ……っ!」
言葉と共に下着の上からはしたなく蜜を零している場所をなぞられて、びくん! と腰が反応した。
「下着の上からでもここがぐっしょりと濡れているのがわかります」
「や、や、ぁ……っ」
指の腹でゆっくりとそこを撫でられて、あまりの恥ずかしさからふるふると首を横に振る。
「ゃ……っ、そこ……っ、や、ぁ……っ、あっ、あ……!」
けれど、その一方で今までとはまた違う種類の快楽が湧き上がり、アリーチェの腰は嫌がる意思に反して勝手にねだるように揺れ動く。
「性的な快楽を得るとココが濡れるのは正常な反応です」
「あっ、あ……っ、あ……!」
そこを観察するかのように目を細め、クロムはアリーチェの反応を窺うように秘めた場所を探ってくる。
「男を受け入れやすくするために」
「――っ!」
そうして唐突に告げられた現実に、アリーチェは一瞬息を呑むと目を見張る。
「さすがにそれくらいの知識はあるようで安心しました」
どことなくほっとした様子を見せるクロムに、アリーチェの瞳は動揺したかのように揺れ動く。
貞淑であるよう育てられたアリーチェとて、成人と同時に閨の教育は受けさせられている。嫁いだ女性がまず求められることは、跡継ぎを産むことなのだから。
だから、クロムの言っていること自体は理解できる。理解はできるけれど。
「ここがこれだけ濡れているということは、貴女がそれだけの快楽を感じたことの証ですから」
「あ……っ!」
どことなく嬉しそうに濡れた場所を撫でられて甲高い嬌声が上がる。
「男としては堪らない反応です」
「!」
くす、と口元を緩めたクロムのその反応に、本当に喜んでくれていることがわかってきゅんとなる。
そんなところを濡らすなど、なんてはしたないのだと思っても、クロムがそう思ってくれるのならば素直に嬉しいと思えてしまった。
「脱がせますね」
「え……っ?」
けれど唐突に下着に手をかけられて、さすがのアリーチェも動揺する。
「もう下着としての意味はなしていないでしょう」
「……や……っ」
こんなに濡らしていては。と笑われて、それでもアリーチェは往生際悪く嫌々と首を振る。
そこは、自分でも触れたことなどない、誰にも見せたことのない秘密の場所だ。
それを、いくらクロム相手とはいえ、なにも隠すことなく曝け出すなんて。
「待……っ」
「そんなふうに恥ずかしがっても、男を煽るだけですよ?」
くす、とやけに楽しげに笑われて、その言葉が嘘でないことを自然と教えられる。
いつもと違って鋭く光っているように見える双眸に、きゅん、としてしまうのはなぜなのだろう。
今のアリーチェも“らしくない”が、クロムもクロムでいつもより饒舌で妙な男の色気を醸し出している。
「あ……っ」
クロムの器用な指先はアリーチェのささやかな抵抗など簡単に掻い潜り、下着はあっさりと取り払われてしまう。
「ゃ、やだぁ……」
真っ赤になった顔を覆って脚を閉じ合わせようとするものの、そもそも膝の間にクロムの身体があってままならない。
「脚、開いてください」
それは、アリーチェの身分のことを思ってか。
仮にも公爵家の令嬢であるアリーチェと、どんなに“天才”と名高い有名人でも、身分的にはただの一般人でしかないクロム。
その言い方に突然突き放されたような痛みを覚え、アリーチェの瞳には涙が浮かんだ。
「……別に、困らないわ……っ!」
アリーチェはもう、王太子の婚約者でも、貞淑を求められる貴族令嬢でもない。
少なくとも今のアリーチェには“自由”が与えられている。
だから。
「はや、く……っ」
クロムの動きが止まってしまったことがもどかしく、続きをねだって眦から涙が零れ落ちる。
「……ね、もっ、と……」
潤んだ瞳でクロムを見つめ、甘い吐息を洩らす。
「気持ちいいの……」
「!」
「クロムに触られると、気持ちよく、て……」
こんな感覚をアリーチェは知らない。
ほしくて、ほしくて。
「……もっと、触ってほし……」
「っ」
切なげに涙を零して懇願するアリーチェへ、クロムの顔はまるで舌打ちでもするかのような勢いで苦悩に歪んだ。
「だから最悪だって言ったでしょう……!」
「……どうして?」
珍しくも苛立っている様子のクロムに、アリーチェはきょとん、と不思議そうな目を向ける。
「こんなに気持ちいいのに?」
「っ」
こんなに気持ちのいい“副作用”が、どうして最悪なのかわからない。
気持ちがよくて心地がよくて。
いっそのこと、ずっとこのあたたかな快楽に浸っていたいと思うのに。
「そんなふうに男を煽って、どうなっても知りませんからね……!?」
説教じみたことを言ってくるクロムが可笑しくて堪らずに、自然とふわりとした笑みが溢れ出た。
「大丈夫よ」
未知の経験は怖いけれど、不安などは全くない。
その理由はわかっている。
「だって、クロムだもの」
相手は、クロムだ。
アリーチェに酷いことをするはずがない。
なぜか、心の底からそう思えて。
「……っ、ほんと、最悪だ……っ」
アリーチェから視線を背けて歪んだ横顔に、再度ずきりと胸が痛んだ。
「……最悪、なの?」
アリーチェは、こんなにあたたかな気持ちになっているのに。
クロムにとっては“最悪”なことなのだろうか。
「!」
子供のように純粋で不安そうに瞳を揺らめかせたアリーチェへ、その瞬間クロムははっと息を呑み、次に観念したかのような吐息を零すと困ったように微笑んだ。
「……そんなはずないでしょう。訂正します」
すみません。と謝って。
「最高、です」
「……あ……っ!」
赤い瞳の奥が獰猛に光ったかと思うと胸の膨らみに喰らいつかれ、アリーチェの身体は今までになくぞくり……っ! と大きく反応した。
「あ……っ、あ……っ!」
今までの丁寧な動きが嘘のようにあちこちに吸い付かれ、余すところなく上半身を愛撫され、びくびくと腰が波を打つ。
「あ……っ、クロ、ム……ッ、ぁ、あ……っ」
毒々しい華の文様へ、まるでそれが神聖なものであるかのように口付けられ、僅かな怯えと同時にそれ以上の喜びが溢れ出す。
「ぁ……っ、ぁあ……っ、ん……」
アリーチェでさえ気持ちが悪いと思うのに、クロムの舌先はそれを舐め取るように這わされて。
嬉しくて、じわり、と涙が滲んだ。
「クロ、ム……ッ、もう少し……っ、ゆ、っくり……っ」
「煽ったのは貴女です」
「ぁあ……っ、ん……!」
突然大きくなった快楽に戸惑いの声を上げればあっさりと拒否をされ、アリーチェの口からは途絶えることのない喘ぎが洩れる。
「あ……っ、あっ、あ……!」
いつしか服は完全に剥ぎ取られ、乱れた下着だけの姿になったアリーチェはびくびくと身悶える。
「待……っ、て……。ゆ、っくり……っ、ぁあ……っ!」
止めてほしいとは思わない。ただもう少しゆっくり昇っていきたいと訴えるアリーチェを無視してクロムの唇が内股の際どい場所に這わされて、悲鳴のような嬌声が喉から突いて出た。
「あ……っ、だ、だめ……っ、へ、ん……っ、へんになる、から……ぁ……!」
「いいですよ、変になって」
「ひぁ……っ!?」
脚の付け根にクロムの舌が滑っていき、びくん! と腰が浮き上がる。
「あっ、あ……っ、あ……!」
膝を立てたような状態で大きく脚を開かされ、自分が物凄くはしたない格好をさせられていることがわかっても、クロムがしてくることに抵抗しようとは欠片たりとも思わない。
「むしろ変になりたいんでしょう?」
「あ……っ!」
太腿を愛撫しながら内股の筋を舐められて、背中が弓なりに仰け反った。
「ん……っ、ゃ……っ、気持ち、いぃ……っ」
「俺も気持ちいいです」
「あ……っ」
内股から膝の裏、ふくらはぎまでを手と唇で愛撫され、ぞくぞくとした甘い刺激が腰から全身を満たしていく。
「貴女の肌、どこもかしこも俺の手に吸い付くように馴染んで」
「……あ……っ、ふぁ……っ、ぁ、あ……っ」
どこなく楽しそうなその声色に、身体が歓びの声を上げて身悶える。
「どこを舐めても甘いです」
「ぁ、ん……っ!」
ちゅ……っ、と足の甲に口づけながら告げられて、さすがにそれは本当だろうかとほんの一瞬だけ疑ってしまう。
「本当です」
「あ……っ!」
足の親指を口に含まれ、びくりっ! と腰が浮いて波打った。
「……あ……っ、あ……」
“美味しい”ということをわからせようとするかのように、完全にアリーチェへ見せつけながら口に含んだ指先を舐めしゃぶられて、脚の間からじわじわとした蜜が溢れ出ていくのを感じた。
「ゃ……、な、んか……、変……っ。おかし……っ」
まるで粗相をしてしまったかのような感覚に、びくびくと身悶えながら怖くなって首を振る。
と、一瞬だけ驚いたように目を見張ったクロムは、すぐにアリーチェの怯えの原因を察したのか、くすりと小さな笑みを零してアリーチェの脚の間へ戻ってきた。
「おかしくないですよ?」
「え……?」
なぜか嬉しそうに告げられて、アリーチェの瞳はきょとん、と不思議そうに瞬いた。
「ここ。すごく濡れてますね」
「あ……っ!」
言葉と共に下着の上からはしたなく蜜を零している場所をなぞられて、びくん! と腰が反応した。
「下着の上からでもここがぐっしょりと濡れているのがわかります」
「や、や、ぁ……っ」
指の腹でゆっくりとそこを撫でられて、あまりの恥ずかしさからふるふると首を横に振る。
「ゃ……っ、そこ……っ、や、ぁ……っ、あっ、あ……!」
けれど、その一方で今までとはまた違う種類の快楽が湧き上がり、アリーチェの腰は嫌がる意思に反して勝手にねだるように揺れ動く。
「性的な快楽を得るとココが濡れるのは正常な反応です」
「あっ、あ……っ、あ……!」
そこを観察するかのように目を細め、クロムはアリーチェの反応を窺うように秘めた場所を探ってくる。
「男を受け入れやすくするために」
「――っ!」
そうして唐突に告げられた現実に、アリーチェは一瞬息を呑むと目を見張る。
「さすがにそれくらいの知識はあるようで安心しました」
どことなくほっとした様子を見せるクロムに、アリーチェの瞳は動揺したかのように揺れ動く。
貞淑であるよう育てられたアリーチェとて、成人と同時に閨の教育は受けさせられている。嫁いだ女性がまず求められることは、跡継ぎを産むことなのだから。
だから、クロムの言っていること自体は理解できる。理解はできるけれど。
「ここがこれだけ濡れているということは、貴女がそれだけの快楽を感じたことの証ですから」
「あ……っ!」
どことなく嬉しそうに濡れた場所を撫でられて甲高い嬌声が上がる。
「男としては堪らない反応です」
「!」
くす、と口元を緩めたクロムのその反応に、本当に喜んでくれていることがわかってきゅんとなる。
そんなところを濡らすなど、なんてはしたないのだと思っても、クロムがそう思ってくれるのならば素直に嬉しいと思えてしまった。
「脱がせますね」
「え……っ?」
けれど唐突に下着に手をかけられて、さすがのアリーチェも動揺する。
「もう下着としての意味はなしていないでしょう」
「……や……っ」
こんなに濡らしていては。と笑われて、それでもアリーチェは往生際悪く嫌々と首を振る。
そこは、自分でも触れたことなどない、誰にも見せたことのない秘密の場所だ。
それを、いくらクロム相手とはいえ、なにも隠すことなく曝け出すなんて。
「待……っ」
「そんなふうに恥ずかしがっても、男を煽るだけですよ?」
くす、とやけに楽しげに笑われて、その言葉が嘘でないことを自然と教えられる。
いつもと違って鋭く光っているように見える双眸に、きゅん、としてしまうのはなぜなのだろう。
今のアリーチェも“らしくない”が、クロムもクロムでいつもより饒舌で妙な男の色気を醸し出している。
「あ……っ」
クロムの器用な指先はアリーチェのささやかな抵抗など簡単に掻い潜り、下着はあっさりと取り払われてしまう。
「ゃ、やだぁ……」
真っ赤になった顔を覆って脚を閉じ合わせようとするものの、そもそも膝の間にクロムの身体があってままならない。
「脚、開いてください」
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