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本編
第七話 天才と変人は紙一重②
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アリーチェの母親は少し変わっていて、「自分のことは全て自分でできるように」が教育方針だった。そのため、普通の貴族令嬢であれば一生することなどないような、掃除から洗濯、料理までの家事を一通り覚えさせられていた。ついでに言えば、護身術も一通り習わされていたりする。
(……まさかお母様の趣味がこんなところで役に立つなんて……)
ここに来て一週間。大きな鍋をお玉で掻き回しながら、アリーチェはしみじみとした吐息を吐き出した。
『さすがに解呪は無理です』
まるで深刻さを感じない独特な声色でそう告げられた時には絶望しかけたが、その後の「……今すぐには」という呟きに、アリーチェは目を点にしてそのまま固まった。
『それにしても、また随分と興味深いものが……』
胸元の文様をじろじろと見られ、思わず平手打ちしたい衝動に駆られてしまったが、クロムのその視線には一欠片の情欲もなく、完全に面白い研究対象を前にした時の好奇心から来ているものだということがわかって、アリーチェはなんとも複雑な気持ちになってしまっていた。
『ここまで保存状態のいい魔法石はなかなかないですよ!?』
例の首飾りを手渡せば、クロムは興奮したように瞳を輝かせ、すぐにでも解析に移りたいと弾んだ声を上げていた。
“天才”で“変人”で“オタク”。まさにこの言葉は彼のためにあるようなものではないだろうか。
そんなわけで、無事彼の“研究対象”として認定されてしまったアリーチェは、研究施設に留まることを余儀なくされてしまった。元々その覚悟もしていたため、荷物の準備も万全だったが、なんとなくもやもやしてしまうのはなぜだろうか。
『このままだと、一カ月後にはあの世逝きです』
それは、じわじわと生命力を奪っていくようなものではなく、一カ月後に突然命を奪う類のものだという。だが、死期がすぐそこに迫っているというにも関わらず、いまいち実感がないこともあってか恐怖や焦りがまるで湧いていない。さらには、保証などどこにもないというのに、彼に任せておけばきっと大丈夫だろうと思えてしまうこの安心感はなんなのか。
そんなこんなでアリーチェは今、解析に明け暮れてほぼ部屋に籠りっぱなしのクロムと研究員たちのためにシチューを作っていた。
ここで一日を過ごしてまずびっくりしたのは、彼らの食事事情だ。当番制らしいのだが、空腹が満たせればなんでもいいといった程度の食事で、栄養バランスなどなにも考えられていない料理を前にして、アリーチェの顔は引き攣った。
そして仕方なく台所に立ち、今に至る。
どうせ特にすることもないのだ。早く解析を終わらせてもらうためにもより頭が働くように、アリーチェはまずは食事改善から取り組むことにした。
「あ! シチューだ……!」
時刻はすでにお昼時。匂いを嗅ぎつけてきたのか、童顔の青年が鼻をくんくんさせながらやってきたかと思うと、その後からぞろぞろと研究員たちも食堂に入ってくる。
「シチューなんて食べるの何年ぶりだろう……」
シチューほどバランスよく栄養を取りながら簡単に作れる食事もないと思うのだが、彼らは本当に今までどんなものを食べてきたのだろう。
「いやぁ~、はじめは居候なんて冗談じゃないと思ったが、毎日こんな食事が食べられるならずっと居てくれて構わねぇぞ?」
「いいですね! いっそここに住んじゃいます?」
がははと豪快に笑う中年男性に続き、先ほどの青年が明るく同意する。
「……僕はむしろ、アリーチェさんが戻られた後のことを考えると今から鬱になりそうなんですけど……」
「人間一度贅沢を覚えると元の生活には戻れないんだよっっ!」
「そうだ。それは大問題だ。俺たちの生死に関わる」
「もうあのくそ不味いメシなんか食えねぇぞ……」
すでに室内には全研究員の半分ほどの、二十人余りの人数がアリーチェお手製のシチューが並べられるのを今か今かと待っている。
「あ。僕、いいこと思いつきました」
そこでどこからか無邪気な声が響き、配膳に忙しいアリーチェを除くみんなの視線がそちらに向く。
「なんだ?」
「クロムさんと結婚してもらっちゃえばいいんじゃありません?」
その瞬間、アリーチェは熱々のシチューの入った皿を落としそうになった。
「なるほど。それはいい考えだな」
「な……、なななな……っ?」
うんうん、と頷く男たちに、アリーチェは目を見開いて動揺する。
男は胃袋を掴むのが一番だ、と、理解不能な理論を振りかざしていた母親の言葉はあながち間違っていなかったということか。
「王太子と婚約してるんだっけか? 王子様と結婚なんて、そんな面倒くさそうなこと止めちまえよ」
「どうですか? クロムさん、悪くないと思いますけど」
「な……、なにを言って……?」
ぐるりと顔を向けられて、アリーチェはぱくぱくと口を泳がせる。
「まぁ、いいのは顔だけだけどな」
「あと、なにげに身体もじゃねぇ? 全然運動してないのにな」
「あぁ、でも絶対浮気はしないタイプだろ」
「むしろ研究が恋人だし」
「あれはただの魔道具オタクだ」
ここに当の本人がいないこともあってか、男たちは言いたい放題だ。
「案外似合いだぜ? アンタら」
「どこがよ……っ!」
そうして豪快な男からニヤリと笑われて、アリーチェは思わず反論する。が。
「ちょっーとばかり気位の高い御令嬢と研究オタク」
「意外といいコンビじゃね?」
「なに勝手なことを……!」
確かに顔と頭は良いかもしれないが、あんな変人とお似合いなどと、薄ら寒さに身体を震わせながら抗議しても、彼らには全く通じない。
「だってそうすれば僕らはこれから先ずっと美味しいご飯を食べられるわけですし、いいことづくめじゃないですか」
「私になんのメリットが……!」
彼らの目当ては美味しいご飯。
ずっとここにいてほしいと思っていることは嘘ではないかもしれないが、アリーチェにはなんの得もない。
「メリット……?」
「……アイツと結婚する利点……?」
「……」
「……」
案の定首を捻り合う彼らの姿に、アリーチェの方がイライラしてしまう。
「一つくらい思いつかないの!? お友達でしょう……!」
人に勧めておいてその反応はどうなのか。少しくらい庇ってみせろと声を上げたアリーチェに、けれど、最初の童顔な青年から真面目な顔が向けられる。
「でも、なにげにらぶらぶじゃないですか」
「!? なに馬鹿なこと言って……」
いつの間にかシチューの皿を運ぶ手伝いをはじめた数人が、アリーチェの傍で楽しそうに笑う。
「だって、この前いちゃいちゃしてるところ見ちゃいましたし」
「あぁ、あれだろ? 『はい、あーん』ってバカップル丸出しなヤツ」
「っ! そ、それは……っ、あの人が手が空いてないって言うから仕方なく……っ!」
研究に没頭すると寝食を忘れてしまうらしいクロムは、いつまでたっても一人だけ食堂に顔を出さなかった。仕方なくお盆に載せた昼食を持っていったのだが、手が離せないから食べさせてくれと言われたのだ。そこに色恋などという甘い空気は全くない。クロムにしてみれば、食べるために手を動かすよりも魔道具を解析する方に使いたいというだけのこと。
どれだけ研究オタクなのだと呆れてしまったアリーチェだが、一秒でも早く呪いを解いてほしいと願っている身としては、クロムの手を煩わせるわけにもいかなかった。
結果、甘い恋人同士というよりも、まるで小さな子供にご飯を食べさせるようにクロムの口元へ食事を運ぶアリーチェの姿が出来上がっていたというわけだ。
「はいはい」
「だから……!」
あんな人と冗談ではないと訴えても軽く流されて、むかむかとした気持ちが湧いてくる。
(解呪のお礼に専属料理人でも派遣してあげようかと思ったけど止めようかしら……!?)
あまりにも酷い食事事情と、アリーチェの簡単な手料理でさえ狂喜乱舞する彼らの反応に、ついそんなことを考えてしまっていたのだが、考えを改めたくなってくる。
「つーか、早く食おうぜ」
と、そこで「冷めちまう」という声がどこからか聞こえ、いつの間にか食事の準備が整っていることに気づかされる。
「そ、そうね……」
テーブルの上には、シチューにパンとサラダというオーソドックスなお昼ご飯が人数分。
「じゃあ、いただきます……!」
もう待ちきれないとばかりの声が上がり、すぐにカチャカチャというカトラリーの音があちこちから響いてくる。
だが、そんな中で、一つだけぽっかりと目立った空席の持ち主は……。
(あぁぁぁ……! もうっ、あの人は……!)
もうこれで何度目のことになるかわからない。先ほどの揶揄を思い出して頭を抱えつつ、それでも解呪のためには仕方がないと、アリーチェは一人前の食事をお盆に載せていく。
「クロムのヤツ、いい嫁さん見つけたなぁ~」
「だから嫁じゃありません……!」
これ以上のことを言うようでしたらもうご飯作りませんよ!? と眉根を吊り上げれば男たちは口を噤み、アリーチェは食堂を後にする。
そうして今や出入り自由になった研究室の一室に行けば、案の定例の魔石の解析に夢中になっているクロムがいて、今日もまたアリーチェは雛に餌を与える親鳥のようにクロムの口元に食事を運ぶことになるのだった。
(……まさかお母様の趣味がこんなところで役に立つなんて……)
ここに来て一週間。大きな鍋をお玉で掻き回しながら、アリーチェはしみじみとした吐息を吐き出した。
『さすがに解呪は無理です』
まるで深刻さを感じない独特な声色でそう告げられた時には絶望しかけたが、その後の「……今すぐには」という呟きに、アリーチェは目を点にしてそのまま固まった。
『それにしても、また随分と興味深いものが……』
胸元の文様をじろじろと見られ、思わず平手打ちしたい衝動に駆られてしまったが、クロムのその視線には一欠片の情欲もなく、完全に面白い研究対象を前にした時の好奇心から来ているものだということがわかって、アリーチェはなんとも複雑な気持ちになってしまっていた。
『ここまで保存状態のいい魔法石はなかなかないですよ!?』
例の首飾りを手渡せば、クロムは興奮したように瞳を輝かせ、すぐにでも解析に移りたいと弾んだ声を上げていた。
“天才”で“変人”で“オタク”。まさにこの言葉は彼のためにあるようなものではないだろうか。
そんなわけで、無事彼の“研究対象”として認定されてしまったアリーチェは、研究施設に留まることを余儀なくされてしまった。元々その覚悟もしていたため、荷物の準備も万全だったが、なんとなくもやもやしてしまうのはなぜだろうか。
『このままだと、一カ月後にはあの世逝きです』
それは、じわじわと生命力を奪っていくようなものではなく、一カ月後に突然命を奪う類のものだという。だが、死期がすぐそこに迫っているというにも関わらず、いまいち実感がないこともあってか恐怖や焦りがまるで湧いていない。さらには、保証などどこにもないというのに、彼に任せておけばきっと大丈夫だろうと思えてしまうこの安心感はなんなのか。
そんなこんなでアリーチェは今、解析に明け暮れてほぼ部屋に籠りっぱなしのクロムと研究員たちのためにシチューを作っていた。
ここで一日を過ごしてまずびっくりしたのは、彼らの食事事情だ。当番制らしいのだが、空腹が満たせればなんでもいいといった程度の食事で、栄養バランスなどなにも考えられていない料理を前にして、アリーチェの顔は引き攣った。
そして仕方なく台所に立ち、今に至る。
どうせ特にすることもないのだ。早く解析を終わらせてもらうためにもより頭が働くように、アリーチェはまずは食事改善から取り組むことにした。
「あ! シチューだ……!」
時刻はすでにお昼時。匂いを嗅ぎつけてきたのか、童顔の青年が鼻をくんくんさせながらやってきたかと思うと、その後からぞろぞろと研究員たちも食堂に入ってくる。
「シチューなんて食べるの何年ぶりだろう……」
シチューほどバランスよく栄養を取りながら簡単に作れる食事もないと思うのだが、彼らは本当に今までどんなものを食べてきたのだろう。
「いやぁ~、はじめは居候なんて冗談じゃないと思ったが、毎日こんな食事が食べられるならずっと居てくれて構わねぇぞ?」
「いいですね! いっそここに住んじゃいます?」
がははと豪快に笑う中年男性に続き、先ほどの青年が明るく同意する。
「……僕はむしろ、アリーチェさんが戻られた後のことを考えると今から鬱になりそうなんですけど……」
「人間一度贅沢を覚えると元の生活には戻れないんだよっっ!」
「そうだ。それは大問題だ。俺たちの生死に関わる」
「もうあのくそ不味いメシなんか食えねぇぞ……」
すでに室内には全研究員の半分ほどの、二十人余りの人数がアリーチェお手製のシチューが並べられるのを今か今かと待っている。
「あ。僕、いいこと思いつきました」
そこでどこからか無邪気な声が響き、配膳に忙しいアリーチェを除くみんなの視線がそちらに向く。
「なんだ?」
「クロムさんと結婚してもらっちゃえばいいんじゃありません?」
その瞬間、アリーチェは熱々のシチューの入った皿を落としそうになった。
「なるほど。それはいい考えだな」
「な……、なななな……っ?」
うんうん、と頷く男たちに、アリーチェは目を見開いて動揺する。
男は胃袋を掴むのが一番だ、と、理解不能な理論を振りかざしていた母親の言葉はあながち間違っていなかったということか。
「王太子と婚約してるんだっけか? 王子様と結婚なんて、そんな面倒くさそうなこと止めちまえよ」
「どうですか? クロムさん、悪くないと思いますけど」
「な……、なにを言って……?」
ぐるりと顔を向けられて、アリーチェはぱくぱくと口を泳がせる。
「まぁ、いいのは顔だけだけどな」
「あと、なにげに身体もじゃねぇ? 全然運動してないのにな」
「あぁ、でも絶対浮気はしないタイプだろ」
「むしろ研究が恋人だし」
「あれはただの魔道具オタクだ」
ここに当の本人がいないこともあってか、男たちは言いたい放題だ。
「案外似合いだぜ? アンタら」
「どこがよ……っ!」
そうして豪快な男からニヤリと笑われて、アリーチェは思わず反論する。が。
「ちょっーとばかり気位の高い御令嬢と研究オタク」
「意外といいコンビじゃね?」
「なに勝手なことを……!」
確かに顔と頭は良いかもしれないが、あんな変人とお似合いなどと、薄ら寒さに身体を震わせながら抗議しても、彼らには全く通じない。
「だってそうすれば僕らはこれから先ずっと美味しいご飯を食べられるわけですし、いいことづくめじゃないですか」
「私になんのメリットが……!」
彼らの目当ては美味しいご飯。
ずっとここにいてほしいと思っていることは嘘ではないかもしれないが、アリーチェにはなんの得もない。
「メリット……?」
「……アイツと結婚する利点……?」
「……」
「……」
案の定首を捻り合う彼らの姿に、アリーチェの方がイライラしてしまう。
「一つくらい思いつかないの!? お友達でしょう……!」
人に勧めておいてその反応はどうなのか。少しくらい庇ってみせろと声を上げたアリーチェに、けれど、最初の童顔な青年から真面目な顔が向けられる。
「でも、なにげにらぶらぶじゃないですか」
「!? なに馬鹿なこと言って……」
いつの間にかシチューの皿を運ぶ手伝いをはじめた数人が、アリーチェの傍で楽しそうに笑う。
「だって、この前いちゃいちゃしてるところ見ちゃいましたし」
「あぁ、あれだろ? 『はい、あーん』ってバカップル丸出しなヤツ」
「っ! そ、それは……っ、あの人が手が空いてないって言うから仕方なく……っ!」
研究に没頭すると寝食を忘れてしまうらしいクロムは、いつまでたっても一人だけ食堂に顔を出さなかった。仕方なくお盆に載せた昼食を持っていったのだが、手が離せないから食べさせてくれと言われたのだ。そこに色恋などという甘い空気は全くない。クロムにしてみれば、食べるために手を動かすよりも魔道具を解析する方に使いたいというだけのこと。
どれだけ研究オタクなのだと呆れてしまったアリーチェだが、一秒でも早く呪いを解いてほしいと願っている身としては、クロムの手を煩わせるわけにもいかなかった。
結果、甘い恋人同士というよりも、まるで小さな子供にご飯を食べさせるようにクロムの口元へ食事を運ぶアリーチェの姿が出来上がっていたというわけだ。
「はいはい」
「だから……!」
あんな人と冗談ではないと訴えても軽く流されて、むかむかとした気持ちが湧いてくる。
(解呪のお礼に専属料理人でも派遣してあげようかと思ったけど止めようかしら……!?)
あまりにも酷い食事事情と、アリーチェの簡単な手料理でさえ狂喜乱舞する彼らの反応に、ついそんなことを考えてしまっていたのだが、考えを改めたくなってくる。
「つーか、早く食おうぜ」
と、そこで「冷めちまう」という声がどこからか聞こえ、いつの間にか食事の準備が整っていることに気づかされる。
「そ、そうね……」
テーブルの上には、シチューにパンとサラダというオーソドックスなお昼ご飯が人数分。
「じゃあ、いただきます……!」
もう待ちきれないとばかりの声が上がり、すぐにカチャカチャというカトラリーの音があちこちから響いてくる。
だが、そんな中で、一つだけぽっかりと目立った空席の持ち主は……。
(あぁぁぁ……! もうっ、あの人は……!)
もうこれで何度目のことになるかわからない。先ほどの揶揄を思い出して頭を抱えつつ、それでも解呪のためには仕方がないと、アリーチェは一人前の食事をお盆に載せていく。
「クロムのヤツ、いい嫁さん見つけたなぁ~」
「だから嫁じゃありません……!」
これ以上のことを言うようでしたらもうご飯作りませんよ!? と眉根を吊り上げれば男たちは口を噤み、アリーチェは食堂を後にする。
そうして今や出入り自由になった研究室の一室に行けば、案の定例の魔石の解析に夢中になっているクロムがいて、今日もまたアリーチェは雛に餌を与える親鳥のようにクロムの口元に食事を運ぶことになるのだった。
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