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後日談 ③
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観劇場は、大衆向け娯楽施設だ。
座席にはランクがあるため、自然と貴族と一般市民で待機するホールが別れてくるが、出入口まではそうではない。
馬車から下り、ゼノンのエスコートで劇場の入り口をくぐったシャーロットは、一瞬のざわめきの後、自分へと向けられる視線の数々に、一瞬気後れしてしまっていた。
「……ぇ……」
こういった休日に、シャーロットたちのように観劇に訪れる貴族は少なくない。だから、馬車から降り立つ貴婦人や令嬢の姿を見かけることは珍しいことでもなんでもない。
にも関わらず、一般市民だけでなく、同じ貴族たちからの視線まで感じ、シャーロットは戸惑うように瞳を揺らめかせる。
だが、そんなシャーロットの手を威風堂々といった態度で引いたゼノンは、そっとその耳元に顔を寄せていた。
「みな、貴女に見惚れているだけだ。堂々としていればいい」
動じる気配など全くないゼノンの姿に、そんなことがあるはずないと思いながらも、シャーロットは小さく頷き返す。
「……は、はい……」
元々王家を除けば一番身分の高い公爵家の令嬢であったシャーロットは、なにかと人の注目を浴びることは多かった。それでも、どことなく今までとは異なる種類の視線に妙な緊張感を覚えつつ、玄関ホールを抜けて歩いていく。
「どうしても周りの目が気になるようなら、オレだけを見ていればいい」
「! だ、旦那様……」
階段を上りながら、ひっそりとかけられた低い声。からかうようなその声色に、思わず赤くなって顔を上げれば、そこにはゼノンの甘い瞳があって、シャーロットはますます恥ずかしそうに瞳を潤ませていた。
「想像以上で、むしろ嬉しくなってしまうな」
暗に、嫉妬を覚えるよりも、むしろ愛しい妻の美しさを自慢したくなってしまうと含み笑いを洩らしてくるゼノンに対し、段々と冷静さを取り戻してきたシャーロットはなぜか拗ねたような目を向ける。
「……みな様が見ているのは私ではなく旦那様です」
平均よりもかなり背が高く、しっかりとした体つきをしているゼノンは、そこに立っているだけでもかなり存在感のある人間だ。その上男らしい精悍な顔つきをしていて、堂々たる態度で空気を切っているのだから、つい視線を奪われてしまう者は多いだろう。そうして一度でもゼノンの姿を瞳に入れたが最後。女性たちは、一瞬の後、見惚れたのように甘い吐息を溢すのだ。
「それは嫉妬だと自惚れても?」
「っ!」
対外的にはあくまでも無表情なゼノンだが、その瞳だけは愉しそうな色を浮かばせて、そっとシャーロットの腰へと逞しい腕が回される。
「そうか。ならば、それだけでも貴女とここに来た甲斐があるというものだ」
思わず言葉を失ってしまったシャーロットを見つめたゼノンは、くすりと小さな笑みを刻む。
「っ、だ、旦那様……っ」
妬かれたことが嬉しいのだと、そう如実に語ってくるゼノンの囁きに、シャーロットはますますどぎまぎと瞳を泳がせてしまっていた。
「オレも余所見はしない。だから貴女もオレ以外の男に目を向けないように」
シャーロットの細腰をしっかりと腕に収めたゼノンは、座席の案内図を確認し、迷うことなく歩いていく。
「オレたちの間には誰も入る余地はないのだと見せつけてやればいい」
「旦那様……っ」
一人でも注目を浴びてしまう人間が二人揃えば、それはますます人の目を集めてしまうことになる。けれどそんなものなどまるで感じていないかのように、ゼノンの甘いセリフは止まらない。
「オレの女神」
「!」
もはやシャーロットも周りの視線を気にしている場合ではなくなってしまい、早く開演時刻にならないだろうかと、壁にかけられた時計の針へとちらりと視線を投げていた。
◈◈✼◈◈┈┈┈┈◈◈✼◈◈
ゼノンとの初めての観劇で用意された席は、中央にある主に王族御用達の最上級席からほど近い、上級の個室席だった。仮にも公爵令嬢であったシャーロットがここを訪れるのは初めてのことでないが、ずっと軍に身を置いていたゼノンは観劇自体が初めてのことだと言っていた。
だが、小さな個室に足を踏み入れたゼノンは、迷うことなく上質な椅子へと腰かけて、こともあろうか、シャーロットを自分の膝の上に乗せていた。
「だ、旦那様……!?」
「まさか、こういう仕様の席だとは思わなかった」
見ようと思えば見えないこともないが、基本的に個室席は、外から中の様子が窺えないような作りになっている。そして開演すれば照明は落とされ、それはさらに顕著になる。
まるでこの環境を利用しない手はないとばかりにゼノンはくすりと笑みを洩らし、シャーロットを絶句させていた。
「せっかくの“デート”だ。ただ隣に座って観劇を楽しむだけではつまらないだろう?」
「っ」
髪に口づけを落としながら告げられて、シャーロットはふるりと肩を震わせる。
確かに“観劇デート”は、その間意識は舞台に向いていて、互いに言葉を交わすこともない。
ならばせめて互いの身体が密着する体勢で観劇を楽しみたいと言われてしまえば、シャーロットがゼノンのその要望を拒否できるはずもなく、そのまま大人しく大きな胸の中へと収められてしまっていた。
「観劇は初めての経験だが、悪くなさそうだ」
「――!」
シャーロットの小さな身体をしっかりと腕の中に閉じ込めながらくすりと意味深に笑われて、思わず顔に熱が籠る。
芸術関係にはあまり興味のなさそうなゼノンが口にする“悪くない”という言葉は、確実に別の意味を現している。
「っ私は、ずっとこの日を楽しみにしていたのですから、旦那様もちゃんと観てくださいね……!?」
「それはもちろんだ」
同じものを観て、同じことを感じ、同じことを思う。今日シャーロットが求めていたものは、二人で感動を共有することで、シャーロット一人が観劇を楽しむことではない。
それを主張するべく背後へ振り向き、咎めるような声を上げれば、ゼノンは至極真面目な顔で頷き、その一方でさらにシャーロットの身体を強く抱き寄せていた。
「だが、この状況を楽しまない手はないだろう」
「……旦那様……っ!」
誰の目を気にすることもなく、触れ合いながら観劇が楽しめるなど最高の環境だと含み笑いを洩らすゼノンに、シャーロットはこれ以上はと訴えるかのような声を上げる。
これ以上ゼノンに触れられてしまったら、とても落ち着いて観劇を楽しむことなどできなってしまう。
「大人しく腕の中にいますから……」
抵抗することなく、ゼノンの膝の上で観賞するからと懇願の瞳を向けるシャーロットへ、ゼノンは満足したかのような笑みを洩らし、少しずつ落とされていく照明に気づいて舞台の方へと顔を上げる。
「そろそろだな」
そうしてゆっくりと幕は開かれ――……。
「……シャーロット……」
耳元で、珍しくも困ったようなゼノンの囁きが落とされる。
「っ」
「そんなふうに可愛らしく泣かれると、どうしたらいいのかわからなくなってしまう」
舞台はクライマックスに入っていた。ヒロインに感情移入したシャーロットが感極まった涙を落とす様に、ゼノンは指先でその涙を掬いながら苦笑する。
「貴女は本当に感性豊かだな」
自分が泣かせているわけではないのだから、なにをどう慰めたらいいのかわからない。ゼノンにできることは、ただ、その涙を掬い、シャーロットの気持ちに寄り添うこと。
「……そういう、わけでは……っ」
そんな優しい夫の胸に顔を寄せ、シャーロットは泣きながら舞台の続きに目を向ける。
そこでは、数々の試練を乗り越えた一組の男女が、互いの想いを確かめ合い、熱い抱擁を交わしていた。
「……素敵なお話で……っ、感動、してしまって……」
「わかっている」
泣くな。などとは決して言うことなく、ただ柔らかく抱き締めてくるだけのゼノンの優しさに、シャーロットはますます涙を誘われてしまう。
「……旦那、様……」
「なんだ?」
今度は涙を舐め取るように目元に唇が落とされて、シャーロットは抱き込まれた腕の中でおずおずと言い直す。
「……ゼノン、様……」
「っ」
そっと愛する人を見上げたシャーロットの大きな瞳は涙に濡れていて、さすがのゼノンも息を呑む。
「……私……」
舞台の上で描かれた恋物語は自分たちのものとは違うけれど、それでもどこか重なってしまう部分もあって、シャーロットは身の内から溢れる想いのままに言葉を紡ぐ。
「私も、貴方が一番大切です」
不器用だったゼノンの真の想いを知った時、本当に本当に嬉しかった。
「……シャーロット……」
ゼノンの、驚いたような、感動したかのような吐息が洩らされる。
舞台の上では、恋人同士となった二人が、甘い口づけを交わしていた。
それを二人で視界の端に留めながら、どちらともなく顔を寄せ合い、唇を重ねていた。
座席にはランクがあるため、自然と貴族と一般市民で待機するホールが別れてくるが、出入口まではそうではない。
馬車から下り、ゼノンのエスコートで劇場の入り口をくぐったシャーロットは、一瞬のざわめきの後、自分へと向けられる視線の数々に、一瞬気後れしてしまっていた。
「……ぇ……」
こういった休日に、シャーロットたちのように観劇に訪れる貴族は少なくない。だから、馬車から降り立つ貴婦人や令嬢の姿を見かけることは珍しいことでもなんでもない。
にも関わらず、一般市民だけでなく、同じ貴族たちからの視線まで感じ、シャーロットは戸惑うように瞳を揺らめかせる。
だが、そんなシャーロットの手を威風堂々といった態度で引いたゼノンは、そっとその耳元に顔を寄せていた。
「みな、貴女に見惚れているだけだ。堂々としていればいい」
動じる気配など全くないゼノンの姿に、そんなことがあるはずないと思いながらも、シャーロットは小さく頷き返す。
「……は、はい……」
元々王家を除けば一番身分の高い公爵家の令嬢であったシャーロットは、なにかと人の注目を浴びることは多かった。それでも、どことなく今までとは異なる種類の視線に妙な緊張感を覚えつつ、玄関ホールを抜けて歩いていく。
「どうしても周りの目が気になるようなら、オレだけを見ていればいい」
「! だ、旦那様……」
階段を上りながら、ひっそりとかけられた低い声。からかうようなその声色に、思わず赤くなって顔を上げれば、そこにはゼノンの甘い瞳があって、シャーロットはますます恥ずかしそうに瞳を潤ませていた。
「想像以上で、むしろ嬉しくなってしまうな」
暗に、嫉妬を覚えるよりも、むしろ愛しい妻の美しさを自慢したくなってしまうと含み笑いを洩らしてくるゼノンに対し、段々と冷静さを取り戻してきたシャーロットはなぜか拗ねたような目を向ける。
「……みな様が見ているのは私ではなく旦那様です」
平均よりもかなり背が高く、しっかりとした体つきをしているゼノンは、そこに立っているだけでもかなり存在感のある人間だ。その上男らしい精悍な顔つきをしていて、堂々たる態度で空気を切っているのだから、つい視線を奪われてしまう者は多いだろう。そうして一度でもゼノンの姿を瞳に入れたが最後。女性たちは、一瞬の後、見惚れたのように甘い吐息を溢すのだ。
「それは嫉妬だと自惚れても?」
「っ!」
対外的にはあくまでも無表情なゼノンだが、その瞳だけは愉しそうな色を浮かばせて、そっとシャーロットの腰へと逞しい腕が回される。
「そうか。ならば、それだけでも貴女とここに来た甲斐があるというものだ」
思わず言葉を失ってしまったシャーロットを見つめたゼノンは、くすりと小さな笑みを刻む。
「っ、だ、旦那様……っ」
妬かれたことが嬉しいのだと、そう如実に語ってくるゼノンの囁きに、シャーロットはますますどぎまぎと瞳を泳がせてしまっていた。
「オレも余所見はしない。だから貴女もオレ以外の男に目を向けないように」
シャーロットの細腰をしっかりと腕に収めたゼノンは、座席の案内図を確認し、迷うことなく歩いていく。
「オレたちの間には誰も入る余地はないのだと見せつけてやればいい」
「旦那様……っ」
一人でも注目を浴びてしまう人間が二人揃えば、それはますます人の目を集めてしまうことになる。けれどそんなものなどまるで感じていないかのように、ゼノンの甘いセリフは止まらない。
「オレの女神」
「!」
もはやシャーロットも周りの視線を気にしている場合ではなくなってしまい、早く開演時刻にならないだろうかと、壁にかけられた時計の針へとちらりと視線を投げていた。
◈◈✼◈◈┈┈┈┈◈◈✼◈◈
ゼノンとの初めての観劇で用意された席は、中央にある主に王族御用達の最上級席からほど近い、上級の個室席だった。仮にも公爵令嬢であったシャーロットがここを訪れるのは初めてのことでないが、ずっと軍に身を置いていたゼノンは観劇自体が初めてのことだと言っていた。
だが、小さな個室に足を踏み入れたゼノンは、迷うことなく上質な椅子へと腰かけて、こともあろうか、シャーロットを自分の膝の上に乗せていた。
「だ、旦那様……!?」
「まさか、こういう仕様の席だとは思わなかった」
見ようと思えば見えないこともないが、基本的に個室席は、外から中の様子が窺えないような作りになっている。そして開演すれば照明は落とされ、それはさらに顕著になる。
まるでこの環境を利用しない手はないとばかりにゼノンはくすりと笑みを洩らし、シャーロットを絶句させていた。
「せっかくの“デート”だ。ただ隣に座って観劇を楽しむだけではつまらないだろう?」
「っ」
髪に口づけを落としながら告げられて、シャーロットはふるりと肩を震わせる。
確かに“観劇デート”は、その間意識は舞台に向いていて、互いに言葉を交わすこともない。
ならばせめて互いの身体が密着する体勢で観劇を楽しみたいと言われてしまえば、シャーロットがゼノンのその要望を拒否できるはずもなく、そのまま大人しく大きな胸の中へと収められてしまっていた。
「観劇は初めての経験だが、悪くなさそうだ」
「――!」
シャーロットの小さな身体をしっかりと腕の中に閉じ込めながらくすりと意味深に笑われて、思わず顔に熱が籠る。
芸術関係にはあまり興味のなさそうなゼノンが口にする“悪くない”という言葉は、確実に別の意味を現している。
「っ私は、ずっとこの日を楽しみにしていたのですから、旦那様もちゃんと観てくださいね……!?」
「それはもちろんだ」
同じものを観て、同じことを感じ、同じことを思う。今日シャーロットが求めていたものは、二人で感動を共有することで、シャーロット一人が観劇を楽しむことではない。
それを主張するべく背後へ振り向き、咎めるような声を上げれば、ゼノンは至極真面目な顔で頷き、その一方でさらにシャーロットの身体を強く抱き寄せていた。
「だが、この状況を楽しまない手はないだろう」
「……旦那様……っ!」
誰の目を気にすることもなく、触れ合いながら観劇が楽しめるなど最高の環境だと含み笑いを洩らすゼノンに、シャーロットはこれ以上はと訴えるかのような声を上げる。
これ以上ゼノンに触れられてしまったら、とても落ち着いて観劇を楽しむことなどできなってしまう。
「大人しく腕の中にいますから……」
抵抗することなく、ゼノンの膝の上で観賞するからと懇願の瞳を向けるシャーロットへ、ゼノンは満足したかのような笑みを洩らし、少しずつ落とされていく照明に気づいて舞台の方へと顔を上げる。
「そろそろだな」
そうしてゆっくりと幕は開かれ――……。
「……シャーロット……」
耳元で、珍しくも困ったようなゼノンの囁きが落とされる。
「っ」
「そんなふうに可愛らしく泣かれると、どうしたらいいのかわからなくなってしまう」
舞台はクライマックスに入っていた。ヒロインに感情移入したシャーロットが感極まった涙を落とす様に、ゼノンは指先でその涙を掬いながら苦笑する。
「貴女は本当に感性豊かだな」
自分が泣かせているわけではないのだから、なにをどう慰めたらいいのかわからない。ゼノンにできることは、ただ、その涙を掬い、シャーロットの気持ちに寄り添うこと。
「……そういう、わけでは……っ」
そんな優しい夫の胸に顔を寄せ、シャーロットは泣きながら舞台の続きに目を向ける。
そこでは、数々の試練を乗り越えた一組の男女が、互いの想いを確かめ合い、熱い抱擁を交わしていた。
「……素敵なお話で……っ、感動、してしまって……」
「わかっている」
泣くな。などとは決して言うことなく、ただ柔らかく抱き締めてくるだけのゼノンの優しさに、シャーロットはますます涙を誘われてしまう。
「……旦那、様……」
「なんだ?」
今度は涙を舐め取るように目元に唇が落とされて、シャーロットは抱き込まれた腕の中でおずおずと言い直す。
「……ゼノン、様……」
「っ」
そっと愛する人を見上げたシャーロットの大きな瞳は涙に濡れていて、さすがのゼノンも息を呑む。
「……私……」
舞台の上で描かれた恋物語は自分たちのものとは違うけれど、それでもどこか重なってしまう部分もあって、シャーロットは身の内から溢れる想いのままに言葉を紡ぐ。
「私も、貴方が一番大切です」
不器用だったゼノンの真の想いを知った時、本当に本当に嬉しかった。
「……シャーロット……」
ゼノンの、驚いたような、感動したかのような吐息が洩らされる。
舞台の上では、恋人同士となった二人が、甘い口づけを交わしていた。
それを二人で視界の端に留めながら、どちらともなく顔を寄せ合い、唇を重ねていた。
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