離縁を申し出たら溺愛されるようになりました!? ~将軍閣下は年下妻にご執心~

姫 沙羅(き さら)

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第七話

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「っぁああ……っ!」
 ぐっ、と隘路あいろを押し拡げられ、シャーロットはびくびくと腰を震わせながら熱い屹立を迎え入れていく。
「ぁ……っ、ぁあ……っ!」
 待ち望んでいた熱を与えられた蜜壁は、媚びるようにゼノンのそれを喰い締めて、足先までがびくびくと痙攣する。
 奥へ奥へと潜り込んでいく屹立の感覚が甘い痺れをもたらして、シャーロットは恍惚とした表情を浮かべていた。
「……れただけで軽くイってしまうなど、貴女は本当に可愛らしい人だ」
「あ……っ!」
 シャーロットの胎内を楽しむようにゆっくりと潜り込んできた屹立は、それでもすぐに全て埋め込まれて先端は奥まで到達する。
「ぁ……っ、あ……」
 やっと空洞を埋めて貰えた歓びに掠れた歓喜の声を溢すシャーロットを見つめ下ろし、細腰を掴んだゼノンの手に、ぐ、と力が込められる。
「あ……っ!?」
 完全に腰が浮いた状態でしっかりと下肢を固定され、その意味を理解したシャーロットの瞳が大きく見開かれる。
「っ、待……っ、ま、だ……っ! っひ、ぅ……っ!?」
 ゆっくりと腰を引かれ、その感覚にさえ過敏になった蜜壁はひくひくと痙攣し……。
「ぁああ……っ!」
 一気に奥まで貫かれ、シャーロットの喉の奥から甲高い悲鳴が響き渡っていた。
「や、ぁあ……っ! あっ、あ、あ……っ、ぁあ……っ!」
 シャーロットの胎内ナカをさらに奥まで暴こうとするかのように深々と腰を打ち付けられ、頭の奥にチカチカとした光が舞う。
「そ、んな……っ、動い、た、ら……ぁ……っ! また、イっ、ちゃ……」
「……好きなだけイけばいい」
 こちらも少しだけ上がった吐息で告げられて、シャーロットはされるがままにがくがくと腰を揺らしながらふるふると首を横に振る。
「だ、め……ぇ……っ! イって……っ、イってる、の、に……ぃ……っ!」
 ゼノンの指摘通り、挿入と同時に軽く達してしまったシャーロットは、過ぎる快楽に悲鳴のような嬌声こえを上げて身悶える。
「動か、な……っ、っぁあ……っ! だ、めぇ……っ……、おかしく、なっ、ちゃ……」
「……貴女は本当に可愛らしい」
 もはや理性を完全に手離して歓喜の悲鳴を上げるシャーロットへ、ゼノンはますます律動を早めていく。
「この無垢な身体を穢したくて堪らない」
「ぁぁあ……っ! だめ……っ、だめ……っ! イッちゃ……っ」
「オレの欲望を塗りつけて汚したい」
 すぐそこに迫った、今までにない大きな快楽のうねりに怯えるシャーロットに構うことなく、隘路を行き来するゼノンの動きは激しさを増していく。
「あ……っ、ぁ……っ、ぁ、あ……っ」
 今まで散々焦らされていた身体はすぐに頂点まで追い上げられて、シャーロットの唇からは意味のなさない喘ぎだけが零れていく。
「ぁ、ぁあ……っ! だ、め……っ、ぁ、あ……っ、も、ぅ……っ!」
 揺さぶられ、互いの陰部が擦れ合う卑猥な水音が鳴り響いて、それだけでもおかしくなってしまいそうだった。
「っ、シャーロット……ッ」
「ぁぁあ……っ! だめっ、だ、め……ぇ……!」
「貴女は本当に堪らないな……っ」
「もぅだめ……っ、だめ……っ、イッ……ちゃ……」
 ゼノンの熱の籠った吐息が、低く掠れてなにかを語るが、もはやシャーロットの耳には入ってこない。
「ぁあ……っ!」
「もっていかれそうだ……っ」
 それでも本能のようなものが、ゼノンもまた同じ快楽を共有していることを伝えてきて、ぞくぞくとした甘美な痺れに犯される。
「あ……っ、イッ、く……っ!」
 身体中の熱がうねるように腰へと集まっていき、シャーロットは手元のシーツを縋るように握り締めていた。
「ぁ……っ、ぁ……――――――っ」
「…………く……っ」
 濁流に呑まれるようにして、シャーロットは細く掠れた悲鳴を上げて身を震わせる。
 いつになく深い絶頂は、シャーロットの思考を真っ白にさせ、ただその快楽に酔いしれることしかできなくなる。
「ぁ…………っ」
 開かれた大きな瞳からは生理的な涙が溢れ、シャーロットは壊れそうなほどがくがくと細腰を痙攣させていた。
「……シャーロット……」
「ぁ……、ゼノン、様……」
 なかなか降りて来られなかった絶頂から少しずつ意識が戻ってきて、自分を見下ろしているゼノンと目が合うと静かに唇が重ねられる。
「ふ……っ、ぅ……っ」
 舌と舌とを絡ませる濃厚な口づけは、時折互いの唾液が混じり合う水音を響かせながらも甘いときを刻む。
 暖かな余韻に微睡むような、幸せな時間。
 けれど、そんな優しい時間はすぐに終わりを告げられる。
「……シャーロット……」
 長く深い口づけから顔を上げたゼノンの瞳は、ギラギラとした欲望を覗かせていて。
「ゼノンさ……っ、待……っ!」
 膝の裏へと手をかけられ、さらに奥まで入り込もうとするかのような体勢に、シャーロットは目を見張っていた。
「っぁぁあ……っ!」
 制止の声も虚しく、ぐっ、と腰を押しつけられて悲鳴が上がる。
「待……っ、て……っ、今、イッた、ば、ぁあ……っ!?」
 達したばかりで過敏になっている腟内は、きゅうきゅうとゼノンの半身を喰い締めて、けれど、それに逆らうような動きで蜜壁を擦られると一気に熱が沸き上がっている。
「や……、ぁ、ぁ、あ……っ、激し……っ、だ、めぇ……!」
「……シャーロット……ッ。貴女のその啼き声も表情かおも堪らない……っ」
 すぐに頂が見えてきて、がくがくと腰を震わせて泣くシャーロットへ、ゼノンの荒くなった欲望の声が落とされる。
「全て、オレのものだ……っ」
「ぁああ……っ! だめ……っ、だめだめだめ……ぇ……! イッちゃ……っ、また、イッ……」
 少しでも熱を逃したくて首を振るも、それは無駄なあがきでしかない。
「あっ、あっ、あ……っ!」
 繋がり合った部分からは、ぐちゅぐちゅという水音が響き渡り、腰を打ち付けるゼノンの動きは激しさを増していく。
「ぃあ……っ! ぁっ、あ……っ、ぁあ……っ!」
 もはやシャーロットは成されるがまま、甲高い啼き声を上げて身悶えることしかできなくなり、次から次へと生理的な涙が零れていった。
「ぁあ……っ! ま、た……っ」
 そうしてどれだけの時間、ゼノンのその激しい衝動を華奢な身体が受け止め続けていただろうか。
 何度も何度も頂へと誘われて、その度に意識が遠のいてしまいそうになりながら細い悲鳴を上げていたシャーロットは、より一層奥まで穿たれる動きに大きな瞳をさらに見開いていた。
「……ゼ、ノ……ッ」
 感じすぎて蕩けた瞳でゼノンを見上げ、シャーロットは喘ぎすぎて掠れた声を上げる。
「ゼ、ノン……ッ、ぁあ……っ!」
「シャーロット……ッ!」
 最奥を突かれて頭の中が白くなる。
 肉食獣を思わせるギラギラとした瞳がシャーロットを捕らえ、そのこめかみには汗が浮かんでいた。
「オレの欲望を受け止めてくれ……っ」
「――――…………っ!」
 言葉と同時に今までになく深い場所でゼノンを感じ、お腹の奥が灼熱に満たされていく。
「……ぁ……――――」
「……く………っ」
 ゼノンの額から落ちた汗がシャーロットの白い肌の上で弾け、お腹の中でどくどくとした脈動の音が聞こえた気がした。
 すでに頂まで追いやられていたシャーロットは、ゼノンの逞しい腕に包まれながら、さらに深い官能の底で小刻みに身体を震わせる。
「…………っ」
 欲の証を最後の一滴までシャーロットの中へ注ぎ込み、ゼノンはさらりと柔らかな頬へ指を伸ばす。
「ぁ、ん……」
 それだけでも小さな快楽を示して甘い吐息を洩らす可愛らしい唇に目を細め、少しだけ呼吸が落ち着いたのを待って、そっと己のソレを重ねていた。
「ん……っ」
 優しく触れ合うだけのキスに酔いしれる。
 向けられる優しい空気に、シャーロットは確かな幸せを感じて口づけの合間に微笑みかけ――。
「んん……っ!?」
 口腔内へとぬるり、と潜り込んできた生温かな感触に、一瞬にして大きく目を見張っていた。
「んんぅ……っ!? ゼ、ノンさ……っ!?」
 と、同時に、ゼノンの掌が怪しい動きでシャーロットの腰から臀部を辿っていって、まさかと小さく息を呑む。
「ゼノンさ……」
「……一度で収まるはずがないだろう」
「っ!」
 その吐息が少しだけ荒い気がするのは、もちろん体力を消耗したせいではない。
「今まで、どれだけ我慢していたと思っている」
 ギラギラとした欲望の燃える双眸に射貫かれて、シャーロットは肉食獣に狙われた小動物のようにふるりと身体を震わせる。
「あ……っ!?」
 そうして繋がったままの身体をぐい……っ、と抱き起こされ、直後、ゼノンを見下ろすような体勢になったシャーロットは、そのあまりの光景に一瞬にして顔を薔薇色に染めていた。
「や……っ!? こんな、格好……っ」
 仰向けに寝転んだゼノンの腰の辺りを跨ぐような体勢は、その眼前に全てが晒されてしまう卑猥な格好になっている。
 今まで向き合う体勢でしか交わったことのないシャーロットにとって、今の自分の姿はすぐにでも逃げ出したいほど恥ずかしいものだった。
「あぁ……、いいな。全て丸見えでそそられる」
 だが、ゼノンは満足したかのような感嘆の吐息を洩らし、軽く腰を突き上げる。
「ぁあ……っ!」
 ただでさえ自重で深々と刺さっているところをさらに下から突き上げられ、シャーロットはびくびくと身悶える。
「貴女の可愛らしい下の口が、オレのものを根元まで美味しそうに呑み込んでいるのがよく見える……」
「な……っ!? ん……っ、ぁあ……っ!」
 くす、と口元を歪めたゼノンからとんでもない言葉が洩らされた気がして目を見開けば、結合部へ伸びた長い指先が濡れた陰核をなぞり上げてきて、シャーロットはびくん! と身体を仰け反らせていた。
「ぁっ、ぁあ……っ! こ、なの……っ」
 大きな掌がシャーロットの細腰を固定して、ゆるゆると下から揺さぶられる。
 自分の上で淫らに踊るシャーロットの姿を楽しそうに鑑賞し、ゼノンは不埒な指先を濡れそぼる結合部に滑らせていた。
「や、ぁあ……っ! おかしく、な……っ、ちゃ……っ」
「……堪らないな」
 ぬるぬると卑猥な動きで陰核を刺激しながら突き上げるようにして揺さぶれば、シャーロットは生理的な涙を溢しながらがくがくと腰を震わせる。
 これほど美しく淫らな生き物がいるのだろうかと思えるようなその姿に、ゼノンはごくりと喉を鳴らし、本格的な律動を開始していた。
「ぁああ……っ! ぁっ、あ……っ! ぃあぁぁ……っ!」
「……っ今日はもう、朝まで離すつもりはない……っ。孕むまで奥に注いでやるから、存分に啼けばいい」
 ギラギラとした瞳でシャーロットをみつめながら、ゼノンは小さな身体を容赦なく突き上げる。
「や……っ、ぁあ……っ! そ、な……っ、む、り……」
 シャーロットがふるふると首を振れば涙の雫が宙を舞い、その姿を可哀想だと思う一方で、ますます劣情は煽られて、暗い愉悦が沸き上がっていた。
「……シャーロット」
「ぁあ……っ、ん……!」
 欲に濡れた低い囁きに、ぞくぞくとした痺れが背筋を昇っていって、シャーロットは歓喜の悲鳴を上げて身悶える。
「や、ぁあ……っ! も、ぅ……っ、だ、め……ぇ……っ!」
 最奥を深々と穿たれて、シャーロットはもう、自我を保てずにゼノンにされるがままに甲高い嬌声を響かせ続けるしか術がない。
「……愛してる」
 真っ直ぐな瞳で向けられる真摯な想い。
「……ぁ……っ」
 その声にさえふるりと身体を震わせて、シャーロットは恍惚とした幸せそうな微笑みを浮かべていた。
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