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「ゲーム2」6
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ヒュッ、と入り込む酸素を貪るように、俺はやや荒い呼吸を繰り返した後、バイロンに向かって首を横に振った。
「い……痛くは、ない……でも……擽ったくて……あまり、たくさん……舐められると……」
「ああ、すまない」
最後まで言わずとも、こちらの気持ちは理解してくれたらしい。バイロンは短く謝った。謝ってくれた。
しかし、舐めていた俺の臍が気になるのか……
「んああっ」
「舐め残しがあるといけないからな。我慢してくれ」
そう言って舌先を尖らせると、それを臍の溝に挿し込むように押し当てた。舐め残しなんて言葉、初めて耳にしたぞ。いやいやそれよりも、何で臍ばかりを舐めるんだ? そこに何か美味しいポイントでもあるのか? ペロッと舐めて終わりじゃ駄目なの?
「ん、んんうっ……」
執拗に舐められ逃げ腰になってしまう俺の身体を、片手でがっちりと固定するバイロンは「もう少しだから」とあやすように言って、舌を小刻みに動かした。
ピコピコと動く耳も相まって、さながら本物の猫のように舐められる。笑えるような擽ったさじゃない。俺の口から、誰のものかもわからないような声が溢れて止まらなくなっていた。
「あ、あぁっ……や、め……んっ……変……んんっ……変に、なる……んっ……からあっ……」
泣きそうな声を上げてバイロンに訴えると、そこでようやく、彼は腹から顔を離してくれた。
「はあっ……あっ……はあっ……んっ……」
何だよ、これ。ただ臍を舐められただけなのに、頭から爪先までが痺れるようだ。それに、さっきの気持ち悪い声……俺のものなのに、俺のものじゃないみたいだった。
いつの間にか、目には涙が溜まっていて、視界がさらに不鮮明になった。視線を上げると、仰向けになる俺へ覆い被さるように、バイロンの顔があった。ジッとこちらを見ているようだけれど、どうしたんだろう。彼の表情がわからない。ただ黙って見ている。この程度で音を上げる俺に、呆れているのだろうか。
「ば、バイロン……? どうし、たの……」
「いや……」
俺が尋ねると、バイロンはハッとしたように口元を手で押さえた。本当にどうしたんだ? 上半身とはいえ、このまま俺を舐め続けることが厳しくなってきたのだろうか。
「ごめん……変な声を出して……俺、擽ったいのが苦手で……でも、頑張るから。大丈夫だから。だから……バイロンも、舐めるのは嫌かもしれないけれど……がんばっ」
「嫌ではない。不快でもない。苦でもない。こちらに対する気遣いは不要だ。安心しろ」
「え? あ、うん……ご、ごめん……」
食い気味に、かつ力強く否定された。悪いことを言ったわけでもないのに、口をついて出たのは謝罪だった。
嫌でも苦でもないのか。じゃあ、今の沈黙は何だっだんだろう?
「続けるぞ」
「お、お願いします……」
バイロンは再び身体を屈めると、今度は俺の胸周りを舐め始めた。膨らみのない平らな胸を、腹回り同様に丁寧に舐めていく。臍ほどではないが、擽ったいのでやはり声が出そうになる。爪先が湿った靴の中で、鷲の爪のように曲がった。
「んっ、んんっ……」
プツンと尖った乳首に、バイロンの舌の突起がやんわりと当てられた。その瞬間、臍を舐められた時と同様、あの痺れるような感覚が俺を襲った。
「や、ああっ……!」
背をのけぞらせて甲高い声を上げると、バイロンの耳がピン! と立った。
「ああ、ここか」
バイロンは何かを悟ったように呟くと、今度は俺の乳首をむしゃぶりつくように舐め出した。
「っん、や……ああっ……だ、め……バイ、ロン……」
そんなところ、ひと舐めでいいだろと思うのに、バイロンは乳首の先端をそれこそ擽るように舌先で舐める。かと思ったら、わざとこちらに強い刺激を与えるように、吸ったり歯の先を当てたりする。何で? 何で俺の乳首をここぞとばかりに弄ってくるの? そこに恨みでもあるの? というか、声が……声が抑えられない。堪えようとするとバイロンが乳首を甘噛みしてきて、一層高い声が上がってしまう。
そんなはずはないだろうと思っていたけれど、まさかバイロン……俺をめちゃくちゃ嫌っているのか?
「や、んっ……バイロ……バイロンっ……んあっ……も、やだ……そこばっか……やあっ……んんっ……やだあっ……」
イヤイヤと頭を振るも、今度は反対の乳首をバイロンは舐め出した。臍の時は言葉だけの謝罪を口にしてくれたのに、こと乳首に関しては二つもあるからか言葉だけの謝罪すらくれない。
そして反対の乳首も、散々舐めしゃぶられた方と同様、執拗に責められた。
「い……痛くは、ない……でも……擽ったくて……あまり、たくさん……舐められると……」
「ああ、すまない」
最後まで言わずとも、こちらの気持ちは理解してくれたらしい。バイロンは短く謝った。謝ってくれた。
しかし、舐めていた俺の臍が気になるのか……
「んああっ」
「舐め残しがあるといけないからな。我慢してくれ」
そう言って舌先を尖らせると、それを臍の溝に挿し込むように押し当てた。舐め残しなんて言葉、初めて耳にしたぞ。いやいやそれよりも、何で臍ばかりを舐めるんだ? そこに何か美味しいポイントでもあるのか? ペロッと舐めて終わりじゃ駄目なの?
「ん、んんうっ……」
執拗に舐められ逃げ腰になってしまう俺の身体を、片手でがっちりと固定するバイロンは「もう少しだから」とあやすように言って、舌を小刻みに動かした。
ピコピコと動く耳も相まって、さながら本物の猫のように舐められる。笑えるような擽ったさじゃない。俺の口から、誰のものかもわからないような声が溢れて止まらなくなっていた。
「あ、あぁっ……や、め……んっ……変……んんっ……変に、なる……んっ……からあっ……」
泣きそうな声を上げてバイロンに訴えると、そこでようやく、彼は腹から顔を離してくれた。
「はあっ……あっ……はあっ……んっ……」
何だよ、これ。ただ臍を舐められただけなのに、頭から爪先までが痺れるようだ。それに、さっきの気持ち悪い声……俺のものなのに、俺のものじゃないみたいだった。
いつの間にか、目には涙が溜まっていて、視界がさらに不鮮明になった。視線を上げると、仰向けになる俺へ覆い被さるように、バイロンの顔があった。ジッとこちらを見ているようだけれど、どうしたんだろう。彼の表情がわからない。ただ黙って見ている。この程度で音を上げる俺に、呆れているのだろうか。
「ば、バイロン……? どうし、たの……」
「いや……」
俺が尋ねると、バイロンはハッとしたように口元を手で押さえた。本当にどうしたんだ? 上半身とはいえ、このまま俺を舐め続けることが厳しくなってきたのだろうか。
「ごめん……変な声を出して……俺、擽ったいのが苦手で……でも、頑張るから。大丈夫だから。だから……バイロンも、舐めるのは嫌かもしれないけれど……がんばっ」
「嫌ではない。不快でもない。苦でもない。こちらに対する気遣いは不要だ。安心しろ」
「え? あ、うん……ご、ごめん……」
食い気味に、かつ力強く否定された。悪いことを言ったわけでもないのに、口をついて出たのは謝罪だった。
嫌でも苦でもないのか。じゃあ、今の沈黙は何だっだんだろう?
「続けるぞ」
「お、お願いします……」
バイロンは再び身体を屈めると、今度は俺の胸周りを舐め始めた。膨らみのない平らな胸を、腹回り同様に丁寧に舐めていく。臍ほどではないが、擽ったいのでやはり声が出そうになる。爪先が湿った靴の中で、鷲の爪のように曲がった。
「んっ、んんっ……」
プツンと尖った乳首に、バイロンの舌の突起がやんわりと当てられた。その瞬間、臍を舐められた時と同様、あの痺れるような感覚が俺を襲った。
「や、ああっ……!」
背をのけぞらせて甲高い声を上げると、バイロンの耳がピン! と立った。
「ああ、ここか」
バイロンは何かを悟ったように呟くと、今度は俺の乳首をむしゃぶりつくように舐め出した。
「っん、や……ああっ……だ、め……バイ、ロン……」
そんなところ、ひと舐めでいいだろと思うのに、バイロンは乳首の先端をそれこそ擽るように舌先で舐める。かと思ったら、わざとこちらに強い刺激を与えるように、吸ったり歯の先を当てたりする。何で? 何で俺の乳首をここぞとばかりに弄ってくるの? そこに恨みでもあるの? というか、声が……声が抑えられない。堪えようとするとバイロンが乳首を甘噛みしてきて、一層高い声が上がってしまう。
そんなはずはないだろうと思っていたけれど、まさかバイロン……俺をめちゃくちゃ嫌っているのか?
「や、んっ……バイロ……バイロンっ……んあっ……も、やだ……そこばっか……やあっ……んんっ……やだあっ……」
イヤイヤと頭を振るも、今度は反対の乳首をバイロンは舐め出した。臍の時は言葉だけの謝罪を口にしてくれたのに、こと乳首に関しては二つもあるからか言葉だけの謝罪すらくれない。
そして反対の乳首も、散々舐めしゃぶられた方と同様、執拗に責められた。
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