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越えてはいけない境界線のその先は、メジャーだったのです。
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生徒会長室の奥にある仮眠室にて、僕は……十八禁とやらの目に遭う破目になりました。
はああ~……もう!!
ぜっっったいに、自分には縁のないプレイだと思ってたんですけどね~。
十八歳になるまではと楽しみにしていたエッチなDVDを観る前に、こんなことを覚えてしまった僕は、もうお婿さんに行けないんだと思います。
「んっ……んむ……ちゅる……うんっ……」
「ああ、大分上手くなりましたね。やはりお前は素質がありますよ」
るっさい! 泣きたくなんだろうが!
けれど、憎まれ口も叩けない自分が情けないです。でも、これは仕方が無いでしょう。
なにせ、皇君のご立派なアレを、僕はこの口いっぱいに頬張っているんですから。野郎のソレを、まさか野郎の僕が咥えることになるなんて、皇君と同室になるまで夢にも思っていませんでしたよ。ええ、もう。理想的な皇君のコレが、羨ましくて歯を立てたくなります。チッ!!
でも、そんなことをしたら、僕のチンケで大事なアレも、同じ目に遭ってしまうという哀しい状態なのです。つまりどういうことかといえば……。
ベッドの上。そこで仰向けに寝そべる皇君が、上に覆いかぶさるようにして乗っかる僕のアレを弄りやがり、メイド姿のまま(といっても、スカートは捲くられ下着は脱がされ片足に引っ掛かっているという情けない状態)の僕が隆起する皇君のアレを手と口で一生懸命奉仕するという……えと、なんでしたっけ? し……し~、シックスセンス? とやらをしているんです。(なぜに第六感かと、後日、腐男子坂本君に笑われました)
つまり、僕がこの憎い鬼を攻撃すれば、自分の命が終わる……タマ質を取られているんです。くそうっ!
解放されるためには、この絶倫尖塔・SU・ME・RA・GIを早々に沈めなければならないのです。ローマ字にしても格好いいなんて、ムカつく以外の何物でもないってことに気がつきました。
「んっ、う……んく……れろ……」
う~……やっぱり変な感じです。僕の下についてるモノと同じ、他人のアレを手で扱くことを始め、舌で舐めたり吸ったりするんですよ。もちろん、初めてした(っていうか、させられた)時は、ものすごく抵抗したし、どうすればいいのかてんでわかりませんでした。でも、皇君にその身をもって教え込まれ、泣く泣くその感覚と快感を覚えてしまった僕は、今ではもう彼の指示が無くともできてしまうという、い、いん……いん……っ……うがー!!
ホントに……何をやってるんでしょうかね、僕は。
けど……
「はあっ……」
時折、耳元と口内で鳴る湿った水音の他に、微かに聞こえてくる、張り詰めたような彼の息が、なんだかクスリと笑いたくなる気持ちになるんです。え? ああ、もちろん嘲笑ですよ、嘲笑!
ん、まあ、でも。やっぱり気持ちいいんですかね? 皇君、あんまり表情変えないからよくわからないのですけど。さっきから頑張ってるこの手の中にあるモノの硬度がだんだんと変わってきてますし、嫌々な奉仕でも、刺激されれば反応してしまうのが、男なんですかね。
ああ、ちなみに僕は……
「んんうっ……、あっ……ひぁっ……あんっ……!」
「クス……手と口が止まりましたよ、メイドさん」
手で扱かれ、アソコの中に指を突っ込まれるだけで上へと反応してしまう体たらくですけどね。
で、でもそれはこの人が相手だからです! この絶倫会長、僕とする前から経験がありますし、知識も技術も豊富ですし、とにもかくにも気持ち良くする術を知っていやがるんですよ!!
てか、ちょっ……皇君っ……指がっ……!
「ひゃあんっ!」
ビクン! と、大きく跳ね上がるのがわかりました。僕の身体の中にある一点を、皇君の長い指が突いたからです。
クスリ、と。彼の口角が持ち上がるのが、見なくてもわかりました。僕を苛めて、それで返ってくる反応を楽しみにするのが、この鬼畜だからです。
一度でいいから、皇君の中に指を突っ込んで、同じ目に遭わせて嘲笑ってやりたい……そんな夢を持ってしまった哀しい僕です。
いや、あの……ものすごくヤバいですっ……!
皇君が攻撃する所が前立腺だということは、坂本君に教えてもらったばかりなのですが、そこはヤバいです。だって……
「あっ、あっ……やめっ……んああっ!」
ここ突かれると、射精感が半端ないんですよ、ちくしょうっ!
それまでエッチな気分でなんとか乗り切っていたご奉仕も、頭から吹っ飛んでしまうくらい今は自分のことしか考えられません。ローションで滑りのいい皇君の指は、そんな僕を助長させるかのように、擦るのを止めません。
まるで、先ほどまでの僕からの口淫を、止めさせるようです。なんで? イきたいんじゃないの?
「んあっ、だめっ、出るっ、出ちゃうっ……!」
早漏と言われても否定できません。もう僕のアレは、隆々と勃起してます。このまま放ってしまいたいです。
でも、そんなことしたら、す……皇君の顔にしてしまうというわけで……その……
「なら、お強請りしてみせなさい」
は? 今、なんと言いやがりました?
ぶるぶると震えながら上体を動かし、下にいる皇君(の、顔)へと視線をやりました。やけに色っぽい、男前度がアップしている皇君が、やっぱりニヤリと、そしてシニカルに笑っていました。うわ~ムカつくわ~。
そんなムカつく皇君が、僕になんて言ったと思いますか?
「お前は今、メイドでしょう? 主人に許可をもらうのが当然でしょう」
誰が主人だ! 誰が!!
はああ~……もう!!
ぜっっったいに、自分には縁のないプレイだと思ってたんですけどね~。
十八歳になるまではと楽しみにしていたエッチなDVDを観る前に、こんなことを覚えてしまった僕は、もうお婿さんに行けないんだと思います。
「んっ……んむ……ちゅる……うんっ……」
「ああ、大分上手くなりましたね。やはりお前は素質がありますよ」
るっさい! 泣きたくなんだろうが!
けれど、憎まれ口も叩けない自分が情けないです。でも、これは仕方が無いでしょう。
なにせ、皇君のご立派なアレを、僕はこの口いっぱいに頬張っているんですから。野郎のソレを、まさか野郎の僕が咥えることになるなんて、皇君と同室になるまで夢にも思っていませんでしたよ。ええ、もう。理想的な皇君のコレが、羨ましくて歯を立てたくなります。チッ!!
でも、そんなことをしたら、僕のチンケで大事なアレも、同じ目に遭ってしまうという哀しい状態なのです。つまりどういうことかといえば……。
ベッドの上。そこで仰向けに寝そべる皇君が、上に覆いかぶさるようにして乗っかる僕のアレを弄りやがり、メイド姿のまま(といっても、スカートは捲くられ下着は脱がされ片足に引っ掛かっているという情けない状態)の僕が隆起する皇君のアレを手と口で一生懸命奉仕するという……えと、なんでしたっけ? し……し~、シックスセンス? とやらをしているんです。(なぜに第六感かと、後日、腐男子坂本君に笑われました)
つまり、僕がこの憎い鬼を攻撃すれば、自分の命が終わる……タマ質を取られているんです。くそうっ!
解放されるためには、この絶倫尖塔・SU・ME・RA・GIを早々に沈めなければならないのです。ローマ字にしても格好いいなんて、ムカつく以外の何物でもないってことに気がつきました。
「んっ、う……んく……れろ……」
う~……やっぱり変な感じです。僕の下についてるモノと同じ、他人のアレを手で扱くことを始め、舌で舐めたり吸ったりするんですよ。もちろん、初めてした(っていうか、させられた)時は、ものすごく抵抗したし、どうすればいいのかてんでわかりませんでした。でも、皇君にその身をもって教え込まれ、泣く泣くその感覚と快感を覚えてしまった僕は、今ではもう彼の指示が無くともできてしまうという、い、いん……いん……っ……うがー!!
ホントに……何をやってるんでしょうかね、僕は。
けど……
「はあっ……」
時折、耳元と口内で鳴る湿った水音の他に、微かに聞こえてくる、張り詰めたような彼の息が、なんだかクスリと笑いたくなる気持ちになるんです。え? ああ、もちろん嘲笑ですよ、嘲笑!
ん、まあ、でも。やっぱり気持ちいいんですかね? 皇君、あんまり表情変えないからよくわからないのですけど。さっきから頑張ってるこの手の中にあるモノの硬度がだんだんと変わってきてますし、嫌々な奉仕でも、刺激されれば反応してしまうのが、男なんですかね。
ああ、ちなみに僕は……
「んんうっ……、あっ……ひぁっ……あんっ……!」
「クス……手と口が止まりましたよ、メイドさん」
手で扱かれ、アソコの中に指を突っ込まれるだけで上へと反応してしまう体たらくですけどね。
で、でもそれはこの人が相手だからです! この絶倫会長、僕とする前から経験がありますし、知識も技術も豊富ですし、とにもかくにも気持ち良くする術を知っていやがるんですよ!!
てか、ちょっ……皇君っ……指がっ……!
「ひゃあんっ!」
ビクン! と、大きく跳ね上がるのがわかりました。僕の身体の中にある一点を、皇君の長い指が突いたからです。
クスリ、と。彼の口角が持ち上がるのが、見なくてもわかりました。僕を苛めて、それで返ってくる反応を楽しみにするのが、この鬼畜だからです。
一度でいいから、皇君の中に指を突っ込んで、同じ目に遭わせて嘲笑ってやりたい……そんな夢を持ってしまった哀しい僕です。
いや、あの……ものすごくヤバいですっ……!
皇君が攻撃する所が前立腺だということは、坂本君に教えてもらったばかりなのですが、そこはヤバいです。だって……
「あっ、あっ……やめっ……んああっ!」
ここ突かれると、射精感が半端ないんですよ、ちくしょうっ!
それまでエッチな気分でなんとか乗り切っていたご奉仕も、頭から吹っ飛んでしまうくらい今は自分のことしか考えられません。ローションで滑りのいい皇君の指は、そんな僕を助長させるかのように、擦るのを止めません。
まるで、先ほどまでの僕からの口淫を、止めさせるようです。なんで? イきたいんじゃないの?
「んあっ、だめっ、出るっ、出ちゃうっ……!」
早漏と言われても否定できません。もう僕のアレは、隆々と勃起してます。このまま放ってしまいたいです。
でも、そんなことしたら、す……皇君の顔にしてしまうというわけで……その……
「なら、お強請りしてみせなさい」
は? 今、なんと言いやがりました?
ぶるぶると震えながら上体を動かし、下にいる皇君(の、顔)へと視線をやりました。やけに色っぽい、男前度がアップしている皇君が、やっぱりニヤリと、そしてシニカルに笑っていました。うわ~ムカつくわ~。
そんなムカつく皇君が、僕になんて言ったと思いますか?
「お前は今、メイドでしょう? 主人に許可をもらうのが当然でしょう」
誰が主人だ! 誰が!!
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