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「この子のママになりませんか?」 6
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そして、この物語は冒頭へと戻る。
「んん」と唸る純の背中を撫でながら、秀一は藍時に「つまりですね」と説明する。
「家事代行ならぬ、ママ代行です。仕事の内容は主に純の育児に関することで、期間は私の妻が戻ってくるまで。料理や洗濯、それから掃除などの家事はこれまで通り私が行いますが、ママとして須中さんにもお願いしたい。もちろん、仕事の依頼なのでただとは言いませんし、交通費や勤務中の食事代も別途お出しします。あ、住み込みで働いてくださるのであれば、夜勤として特別手当も上乗せしますよ。給金は時間給ではなく日給扱いでフレックス制。労働時間は労働基準法に則った形にさせていただきます。いかがですか?」
「は……ぇ……え?」
言葉はわかるが、唐突過ぎて理解が追いつかない。藍時は握るスマホ画面を自分に向けるも、秀一に何と返せばいいのか、わからないでいた。これは現実か? 夢ではないのか? 藍時の指はぶるぶると震えていた。
そんな藍時に秀一はさらに畳みかけるように、
「ああ、給金の額がわからないんじゃ、答えようがないですよね」
と、見当違いのことを言ってから純を抱いたままその場を離れると、ダイニングにあるメモ用紙に何かを書いてから藍時の下に戻り、それを提示する。
「相場がわからないので、とりあえず一日あたりこのくらいで」
そこに記されていたのは、それまで藍時が働いてきたどの仕事の日給よりも遥かに多い金額だった。
(こ、こんなに貰えるの? これなら、滞納していたものすべてを一週間と立たずに支払うことができる。なんておいしい話……じゃなくて!)
つい昨日、騙されたばかりだ。鵜呑みにしてはいけないと、藍時の中で自制心が働いた。
「心配しないでください。個人間のやり取りとはいえ契約書も今日中に作成しますよ。判子もお持ちだし、ちょうどいい」
(あ、それなら安心……って、違う! 違う!)
「業務中に我々と食事を一緒にしても、給金から差し引きませんので、そこも安心してください」
(そこまでは心配してないっ)
本当に心の声が聞こえているのではないかと疑うほど、秀一は手話も使わない藍時の不安を、一つ、また一つと払拭していく。
もちろん、藍時にとってこれは願ってもない話だ。できることなら今すぐ引き受けたかった。だが、藍時は不安だった。自分はこれまでずっと、仕事が続かなかった身だ。仮にこの仕事を引き受けたとして、はじめは秀一の妻に顔が似ているという点で役に立てたとしても、次第に不要とみなされ、追い出されるかもしれない。
そう。これまでのように。
「他に不安なことがあるなら聞きますよ。何が心配ですか?」
いつまで経っても答えない藍時に、業を煮やすどころか汲み取るように、秀一は言葉をかけた。
(黙ったままじゃ駄目だ。ちゃんと言わないと……!)
意を決した藍時はスマホ画面に、根底にある不安をしたためた。
『俺はΩです。これまでも、仕事が長続きしたことがありませんでした。一生懸命にこなしているつもりでも、すぐに解雇されてしまう役立たずです。それに他のΩ同様にヒートはあります。いくらあなたの奥様に顔が似ていても、きっとすぐに迷惑をかけてしまいます。純君のためにもなりません』
スマホの画面を秀一へと翳す藍時の手は震えていた。この事実を知れば、この話はなかったことに、と言われるに違いない。彼はそう思っていた。
しかし秀一は破談にするどころか、藍時へ質問を口にする。
「ヒート用の抑制剤を使っていないのですか?」
またも予想外の言葉に、藍時はポカンと口を開いて見上げた後、首を横に振った。
「では、それを使った上で、あなたは過去に何人の人間を誘惑してきたんですか?」
(それは……)
自分から誘惑したことは一度もない。けれど、周りの人間がそう言うのだ。藍時は唇を引き結びながら、首を再び横に振る。
「なんだ。全然困らないじゃないですか」
秀一は気が抜けたように笑みを零した。
「……ぇ、ぇ……ぉ……」
でも、と続けたかった。そこに秀一は被せるように、「そもそも」と続ける。
「迷惑って、いったいどういったことを指すんでしょう? 一般的に迷惑とは相手が不利益を被ること、ないしは不快に思う行為のことだと言いますが、抑制剤を使って自衛をされている須中さんが私達にいったいどんな迷惑をかけると言うんですか? これでもね、人を見る目はあるんです。須中さんは食事をする際、手を合わせて『いただきます』が言えるでしょう。まあ、私達に合わせてそれをした可能性だってありますが、『ごちそうさまでした』は自分から仰ってましたし、箸の持ち方や空になった食器の揃え方は私や純よりも丁寧だ。普段からそうして過ごされていることがよくわかります。何より、懐く純を邪険にしない。子どももお好きなようだ」
だから何も困りません、と秀一は締めくくった。
藍時は開いた口が塞がらず、やがて自分がこれほどまでの提案をどうして渋っているのかが、わからなくなってしまった。
「私だって誰かれ構わず、こんな提案をするわけではないですよ」
そう付け加える秀一のウインクに、藍時は不覚にも見惚れてしまった。当初抱いていた秀一への恐れは、霧のように散りつつあった。
「ちなみに須中さんって、料理は得意な方ですか?」
『毎日自炊をしています』
「掃除や洗濯は?」
『好きな方です』
「完璧じゃないですか」
(いや、普通だと思うけれど……)
今日のオムライスのように簡単な家庭料理ならレシピを見ずとも作ることができるが、別段料理のレパートリーが多いというわけではない。掃除や洗濯に至っては、文明の利器を使って最低限の埃や汚れを落とすくらいで、家の隅々を塵一つ残さないほど綺麗にできるわけでもない。秀一のいう完璧がどこまでのレベルを指して言っているのかはわからないが、心底感心した口ぶりの彼に、可笑しくなった藍時はふっと笑みを零した。
「では、さっそく契約書を作成しますね。それまでこちらで寛いでいてください」
そう言うと、秀一は寝入る純を連れてリビングを出て行った。それから十五分もしないうちに、今度は書類を手にして秀一は戻ってきた。その間に着替えたのか、秀一の服装はワイシャツから黒のフレンチスリーブにジーンズといったカジュアルなものへと変わっていた。
服装一つで彼に対する印象ががらりと変わり、藍時は一瞬驚いたものの、こちらの方が今の髪型によく合っているとも思った。
(でも、口調は丁寧なままなんだよな)
カジュアルな服装に丁寧な口調。そのギャップに違和感を覚えつつも、藍時達はリビングのローテーブルで互いに向き合う形となり、秀一による契約の手続きが始まった。
「はい。これが我々の雇用契約書です。作成義務がないとはいえ、口約束では後々にトラブルの元となります。個人間での契約ですから、会社や企業で作成されるものとは多少形式が異なりますが、簡易的でも法的な効力はあると思ってください」
差し出されたのはパソコンで作成されたと思しき書類だ。これだけ広い家なのだから、プリンターの一台や二台が置かれていても不思議はない。感心するのはその内容だ。秀一の職種をはっきり聞いていないとはいえ、仕事柄こういったことに慣れているのだろう。簡易的とはいえ、藍時の目にはいかにもそれらしい雇用契約書に映った。
「他に仕事が見つかれば、そちらを優先していただいて構いませんし、可能であれば掛け持ちもありです。ただし無理はしないように。再三になりますが、期限は私の妻が戻ってくるまでということで。以上、記載の文書すべてに目を通してから、こちらの二部に署名と押印をお願いします」
どこまでも丁寧な説明と好待遇の就労条件に改めて感心しつつ、藍時はサインを書いた後に判子を押した。そして書類を一部返し、姿勢を正してから『よろしくお願いします』と改めて彼に頭を下げる。
「はい。こちらこそ」
秀一は書類を受け取ると、膝の上に置かれた藍時の右手を半ば強引に掴み取り、それまで被っていた仮面を剥ぎ捨てた。
「今日からよろしく頼むぜ。ママ!」
そしてにっかりと笑う秀一に、藍時はしばし呆然とする。
(だ……誰……?)
藍時の仕事はまだ始まったばかりだ。
「んん」と唸る純の背中を撫でながら、秀一は藍時に「つまりですね」と説明する。
「家事代行ならぬ、ママ代行です。仕事の内容は主に純の育児に関することで、期間は私の妻が戻ってくるまで。料理や洗濯、それから掃除などの家事はこれまで通り私が行いますが、ママとして須中さんにもお願いしたい。もちろん、仕事の依頼なのでただとは言いませんし、交通費や勤務中の食事代も別途お出しします。あ、住み込みで働いてくださるのであれば、夜勤として特別手当も上乗せしますよ。給金は時間給ではなく日給扱いでフレックス制。労働時間は労働基準法に則った形にさせていただきます。いかがですか?」
「は……ぇ……え?」
言葉はわかるが、唐突過ぎて理解が追いつかない。藍時は握るスマホ画面を自分に向けるも、秀一に何と返せばいいのか、わからないでいた。これは現実か? 夢ではないのか? 藍時の指はぶるぶると震えていた。
そんな藍時に秀一はさらに畳みかけるように、
「ああ、給金の額がわからないんじゃ、答えようがないですよね」
と、見当違いのことを言ってから純を抱いたままその場を離れると、ダイニングにあるメモ用紙に何かを書いてから藍時の下に戻り、それを提示する。
「相場がわからないので、とりあえず一日あたりこのくらいで」
そこに記されていたのは、それまで藍時が働いてきたどの仕事の日給よりも遥かに多い金額だった。
(こ、こんなに貰えるの? これなら、滞納していたものすべてを一週間と立たずに支払うことができる。なんておいしい話……じゃなくて!)
つい昨日、騙されたばかりだ。鵜呑みにしてはいけないと、藍時の中で自制心が働いた。
「心配しないでください。個人間のやり取りとはいえ契約書も今日中に作成しますよ。判子もお持ちだし、ちょうどいい」
(あ、それなら安心……って、違う! 違う!)
「業務中に我々と食事を一緒にしても、給金から差し引きませんので、そこも安心してください」
(そこまでは心配してないっ)
本当に心の声が聞こえているのではないかと疑うほど、秀一は手話も使わない藍時の不安を、一つ、また一つと払拭していく。
もちろん、藍時にとってこれは願ってもない話だ。できることなら今すぐ引き受けたかった。だが、藍時は不安だった。自分はこれまでずっと、仕事が続かなかった身だ。仮にこの仕事を引き受けたとして、はじめは秀一の妻に顔が似ているという点で役に立てたとしても、次第に不要とみなされ、追い出されるかもしれない。
そう。これまでのように。
「他に不安なことがあるなら聞きますよ。何が心配ですか?」
いつまで経っても答えない藍時に、業を煮やすどころか汲み取るように、秀一は言葉をかけた。
(黙ったままじゃ駄目だ。ちゃんと言わないと……!)
意を決した藍時はスマホ画面に、根底にある不安をしたためた。
『俺はΩです。これまでも、仕事が長続きしたことがありませんでした。一生懸命にこなしているつもりでも、すぐに解雇されてしまう役立たずです。それに他のΩ同様にヒートはあります。いくらあなたの奥様に顔が似ていても、きっとすぐに迷惑をかけてしまいます。純君のためにもなりません』
スマホの画面を秀一へと翳す藍時の手は震えていた。この事実を知れば、この話はなかったことに、と言われるに違いない。彼はそう思っていた。
しかし秀一は破談にするどころか、藍時へ質問を口にする。
「ヒート用の抑制剤を使っていないのですか?」
またも予想外の言葉に、藍時はポカンと口を開いて見上げた後、首を横に振った。
「では、それを使った上で、あなたは過去に何人の人間を誘惑してきたんですか?」
(それは……)
自分から誘惑したことは一度もない。けれど、周りの人間がそう言うのだ。藍時は唇を引き結びながら、首を再び横に振る。
「なんだ。全然困らないじゃないですか」
秀一は気が抜けたように笑みを零した。
「……ぇ、ぇ……ぉ……」
でも、と続けたかった。そこに秀一は被せるように、「そもそも」と続ける。
「迷惑って、いったいどういったことを指すんでしょう? 一般的に迷惑とは相手が不利益を被ること、ないしは不快に思う行為のことだと言いますが、抑制剤を使って自衛をされている須中さんが私達にいったいどんな迷惑をかけると言うんですか? これでもね、人を見る目はあるんです。須中さんは食事をする際、手を合わせて『いただきます』が言えるでしょう。まあ、私達に合わせてそれをした可能性だってありますが、『ごちそうさまでした』は自分から仰ってましたし、箸の持ち方や空になった食器の揃え方は私や純よりも丁寧だ。普段からそうして過ごされていることがよくわかります。何より、懐く純を邪険にしない。子どももお好きなようだ」
だから何も困りません、と秀一は締めくくった。
藍時は開いた口が塞がらず、やがて自分がこれほどまでの提案をどうして渋っているのかが、わからなくなってしまった。
「私だって誰かれ構わず、こんな提案をするわけではないですよ」
そう付け加える秀一のウインクに、藍時は不覚にも見惚れてしまった。当初抱いていた秀一への恐れは、霧のように散りつつあった。
「ちなみに須中さんって、料理は得意な方ですか?」
『毎日自炊をしています』
「掃除や洗濯は?」
『好きな方です』
「完璧じゃないですか」
(いや、普通だと思うけれど……)
今日のオムライスのように簡単な家庭料理ならレシピを見ずとも作ることができるが、別段料理のレパートリーが多いというわけではない。掃除や洗濯に至っては、文明の利器を使って最低限の埃や汚れを落とすくらいで、家の隅々を塵一つ残さないほど綺麗にできるわけでもない。秀一のいう完璧がどこまでのレベルを指して言っているのかはわからないが、心底感心した口ぶりの彼に、可笑しくなった藍時はふっと笑みを零した。
「では、さっそく契約書を作成しますね。それまでこちらで寛いでいてください」
そう言うと、秀一は寝入る純を連れてリビングを出て行った。それから十五分もしないうちに、今度は書類を手にして秀一は戻ってきた。その間に着替えたのか、秀一の服装はワイシャツから黒のフレンチスリーブにジーンズといったカジュアルなものへと変わっていた。
服装一つで彼に対する印象ががらりと変わり、藍時は一瞬驚いたものの、こちらの方が今の髪型によく合っているとも思った。
(でも、口調は丁寧なままなんだよな)
カジュアルな服装に丁寧な口調。そのギャップに違和感を覚えつつも、藍時達はリビングのローテーブルで互いに向き合う形となり、秀一による契約の手続きが始まった。
「はい。これが我々の雇用契約書です。作成義務がないとはいえ、口約束では後々にトラブルの元となります。個人間での契約ですから、会社や企業で作成されるものとは多少形式が異なりますが、簡易的でも法的な効力はあると思ってください」
差し出されたのはパソコンで作成されたと思しき書類だ。これだけ広い家なのだから、プリンターの一台や二台が置かれていても不思議はない。感心するのはその内容だ。秀一の職種をはっきり聞いていないとはいえ、仕事柄こういったことに慣れているのだろう。簡易的とはいえ、藍時の目にはいかにもそれらしい雇用契約書に映った。
「他に仕事が見つかれば、そちらを優先していただいて構いませんし、可能であれば掛け持ちもありです。ただし無理はしないように。再三になりますが、期限は私の妻が戻ってくるまでということで。以上、記載の文書すべてに目を通してから、こちらの二部に署名と押印をお願いします」
どこまでも丁寧な説明と好待遇の就労条件に改めて感心しつつ、藍時はサインを書いた後に判子を押した。そして書類を一部返し、姿勢を正してから『よろしくお願いします』と改めて彼に頭を下げる。
「はい。こちらこそ」
秀一は書類を受け取ると、膝の上に置かれた藍時の右手を半ば強引に掴み取り、それまで被っていた仮面を剥ぎ捨てた。
「今日からよろしく頼むぜ。ママ!」
そしてにっかりと笑う秀一に、藍時はしばし呆然とする。
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