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再会
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アパートから電車で二十分ほど離れたところに、目が眩むほど光り輝く街がある。夜はとっくに更けているというのに、そこは賑やかで人々の活気に満ちていた。
藍時が歓楽街へ訪れたのは初めてだった。「ようこそ パラダイスへ」と書かれたアーチを潜り抜け、藍時はチラシに載っていた店を探し始めた。別段、チラシに広告された店にこだわっているわけではない。ただ、手当たり次第に駆け込むよりも、募集を受け付けている店の方が入りやすいだけだった。
連絡はメールを使い、事前に入れておいた。返答は早く、「今日からでも働けますよ」という旨のメールが届いた。この時、先方へ伝えたのは名前だけで、性別や年齢などの情報は一切聞かれなかったことを、不思議に思った。
道すがら、「どうですか、お兄さん! 安いよ!」、「君、うちを受けてみない?」などと、キャッチと呼ばれる人間から様々な勧誘を受けた。この時ばかりは話せないことが功を奏し、すべて無視を貫いた。それで気を害す人間は一人もおらず、彼らは手当たり次第にこうして声をかけているのだと知った。
こんな状況にならなければ、訪れることもなかった場所だ。藍時は数々の派手なネオンを見上げながら、かつて打ち上げ花火を眺めて楽しんだ時のことを思い出した。夜空で次々と開花していく大輪が綺麗で、当時は年甲斐もなくはしゃいでしまった。
(まだあったんだ。楽しかった頃の記憶が……)
懐かしい記憶にしばし浸り、目的の店まであと数メートルといったところで、藍時は呆けたようにその場で立ち竦んだ。
(花火……誰と観たんだろう……?)
記憶の中で、はしゃぐ自分の隣にいる人間が誰なのか、藍時は思い出せなかった。恋人ではない。それだけは、はっきりと断言できる。しかし顔も覚えていない恋人ではないと、なぜ断言ができるのか。喉に魚の小骨が引っかかったように気になってしまった藍時は、考え込むように瞼を閉じた。
「どうした? 兄ちゃん。こんなところで突っ立ってよぉ。あの店に用があるんじゃねえのかい?」
突如、そんな藍時の背後から、見知らぬ二人組の若い男達がやってきた。長身の彼らはスーツを着ているもののネクタイはしておらず、加えて中のシャツは日中を仕事とするサラリーマンが絶対に避けるだろう派手な柄のものを着用していた。呆然としていたせいで、現れた彼らにぎょっとした藍時は、自然と脚を後退させた。
チラシに載っている店の従業員だろうか。それにしては妙に馴れ馴れしい態度と言葉遣いに、藍時は訝しんだ。これまで通りの生活であれば、まず間違いなく関わることのない連中だ。彼らが近づくにつれ、藍時の額から冷たい汗が滴り落ちる。
「そんなに警戒すんなよ。今日から一緒に働く仲間なんだからさ」
「アンタ、須中藍時さんだろ?」
ああ、また選択を間違えたと、藍時は静かに後悔した。彼ががっくりと首を落とすのを肯定と受け取った男達は、その顔にニヤニヤと下卑た笑みを浮かべてみせた。
「そんなに怯えなくても大丈夫だって。Ωのアンタにとっちゃ楽な仕事だよぉ?」
「まあ、たま~に過激なプレイを楽しむお客さんもいるけどさ。その分たんまりと稼げるし、お兄ちゃんがちょっと我慢すれば済む話だから」
過激なプレイとは、いわゆるSM行為を指すのだろう。加虐性欲や被虐性欲がある人間を否定するつもりはないが、DVとの差異がわからない藍時自身にそういった性的嗜好は一切なかった。
(いくら仕事でも、それは絶対に嫌だ……)
契約を交わしていない今なら、まだ引き返すことができる。幸い、ここは店の外だ。周囲には他の人間もいる。商売をやっている人間なら、嫌だと言っている人間相手に、下手な真似はできないだろう。そう高を括り、藍時はそれまでのキャッチ同様、彼らを無視して踵を返した。
だが、彼らは他のキャッチと同じではなかった。立ち去る藍時の腕を強引に掴み、自分達の懐に引き込むと、両側に立って周囲の人間からは見られないよう壁を作った。そして先程のまでのヘラヘラした口調とは違い、凄みのある低い声で藍時に囁いた。
「逃げんなよ。金に困ってここまで来たんだろうが」
「その淫乱な身体が万単位で稼げるんだ。ほら、大人しく店に入れよ」
まるでヤクザだと、藍時の背中が冷たくなった。いや、そもそもこの店自体が、その傘下にあるものなのかもしれない。
危機を感じる藍時は必死に身体を捩り、悲鳴を上げようと喉に力を込めた。
「……っ、……ぃ」
だが、それはできなかった。普段と変わらず声は出ない。空気の混じった僅かな音だけが、喉元を通過した。
(誰か……誰か、助けて……!)
ズルズルと引きずるように、男達は藍時を連行する。藍時はぎゅっと目を瞑り、心の中で必死に叫んだ。
それが天に届いたのか……。
「ぎゃっ!」
男の一人が短い悲鳴を上げた。同時に、片側から荷が下りたように、藍時の肩がふわりと軽くなった。
いったい何が起きたのか。藍時は悲鳴がした方へ顔を向けると、右側にいた男が自分よりもさらに大きな体格の男によって、腕を捻り上げられているのを目にした。
「てめえ……ぐえっ!」
残った一方の男も、腕を捻り上げられている男同様に捕まり、腕を後ろにされて高く捻り上げられた。
何という光景だろう。藍時にしてみれば自身を捕らえていた男達もそれなりの身長と体格はあったはずなのに、この大男の前ではまるで暴れる子どものように彼らが小さく見えた。
助かった。そう安堵したのも束の間。藍時は驚愕し、目を大きく見開いた。自分を解放してくれた男の顔に見覚えがあったのだ。
(この人は……あの迷子になっていた子の……)
彼は一週間前、ショッピングモールで藍時が助けた子どもの父親だった。
(名前は確か……扇、秀一さん。でも、どうしてこんなところに……?)
なぜ、秀一がここにいるのか。そしてなぜ、自分を助けたのか。様々な疑念が藍時の頭の中をぐるぐると駆け巡った。
対して秀一は、男達の腕を軽々と持ち上げつつ、にこやかな笑みを浮かべて彼らに忠告する。
「嫌がっているじゃないですか。この街では強引な勧誘はご法度だということを、あなた方も知らないわけじゃないでしょう?」
「てめえ、何すん……いだだだだっ!」
「この先も穏便に商売を続けたいのなら、この子から離れなさい」
秀一の言葉遣いは我が子に接していた時と同様に、丁寧で優しさがある。だが、今の彼の目つきは初めて出会った時の何倍も鋭く感じた。
まるで鷲のようだと、藍時は底知れぬ恐怖を抱いた。
秀一は一瞬で、彼らを制してしまった。男達は腕を庇いながら、すごすごと逃げてしまった。
藍時がポカンと口を開け、その一部始終を見ていると、秀一はくるりと彼に向き直った。
「危ないところでしたね。大丈夫でしたか?」
「ぁ……」
鋭い目つきで柔和な笑みを浮かべる秀一に、藍時は餌を求める金魚のように口を開閉させた。以前もそうだったが、やはりこの男の前だと声どころか、藍時は思考すらままならなくなってしまう。そうでなくとも、この一週間はろくに食事を摂らず、寝ていない。
恐怖から助けられたかと思えば、さらなる恐怖に落とされる。藍時の目の前がぐるりと回った。
「おっと」
藍時は脚から崩れるようにその場で倒れてしまった。だが不思議と痛いという衝撃はなく、代わりに大きな何かによって身体を包まれる感覚とともに、彼は意識を手放した。
藍時が歓楽街へ訪れたのは初めてだった。「ようこそ パラダイスへ」と書かれたアーチを潜り抜け、藍時はチラシに載っていた店を探し始めた。別段、チラシに広告された店にこだわっているわけではない。ただ、手当たり次第に駆け込むよりも、募集を受け付けている店の方が入りやすいだけだった。
連絡はメールを使い、事前に入れておいた。返答は早く、「今日からでも働けますよ」という旨のメールが届いた。この時、先方へ伝えたのは名前だけで、性別や年齢などの情報は一切聞かれなかったことを、不思議に思った。
道すがら、「どうですか、お兄さん! 安いよ!」、「君、うちを受けてみない?」などと、キャッチと呼ばれる人間から様々な勧誘を受けた。この時ばかりは話せないことが功を奏し、すべて無視を貫いた。それで気を害す人間は一人もおらず、彼らは手当たり次第にこうして声をかけているのだと知った。
こんな状況にならなければ、訪れることもなかった場所だ。藍時は数々の派手なネオンを見上げながら、かつて打ち上げ花火を眺めて楽しんだ時のことを思い出した。夜空で次々と開花していく大輪が綺麗で、当時は年甲斐もなくはしゃいでしまった。
(まだあったんだ。楽しかった頃の記憶が……)
懐かしい記憶にしばし浸り、目的の店まであと数メートルといったところで、藍時は呆けたようにその場で立ち竦んだ。
(花火……誰と観たんだろう……?)
記憶の中で、はしゃぐ自分の隣にいる人間が誰なのか、藍時は思い出せなかった。恋人ではない。それだけは、はっきりと断言できる。しかし顔も覚えていない恋人ではないと、なぜ断言ができるのか。喉に魚の小骨が引っかかったように気になってしまった藍時は、考え込むように瞼を閉じた。
「どうした? 兄ちゃん。こんなところで突っ立ってよぉ。あの店に用があるんじゃねえのかい?」
突如、そんな藍時の背後から、見知らぬ二人組の若い男達がやってきた。長身の彼らはスーツを着ているもののネクタイはしておらず、加えて中のシャツは日中を仕事とするサラリーマンが絶対に避けるだろう派手な柄のものを着用していた。呆然としていたせいで、現れた彼らにぎょっとした藍時は、自然と脚を後退させた。
チラシに載っている店の従業員だろうか。それにしては妙に馴れ馴れしい態度と言葉遣いに、藍時は訝しんだ。これまで通りの生活であれば、まず間違いなく関わることのない連中だ。彼らが近づくにつれ、藍時の額から冷たい汗が滴り落ちる。
「そんなに警戒すんなよ。今日から一緒に働く仲間なんだからさ」
「アンタ、須中藍時さんだろ?」
ああ、また選択を間違えたと、藍時は静かに後悔した。彼ががっくりと首を落とすのを肯定と受け取った男達は、その顔にニヤニヤと下卑た笑みを浮かべてみせた。
「そんなに怯えなくても大丈夫だって。Ωのアンタにとっちゃ楽な仕事だよぉ?」
「まあ、たま~に過激なプレイを楽しむお客さんもいるけどさ。その分たんまりと稼げるし、お兄ちゃんがちょっと我慢すれば済む話だから」
過激なプレイとは、いわゆるSM行為を指すのだろう。加虐性欲や被虐性欲がある人間を否定するつもりはないが、DVとの差異がわからない藍時自身にそういった性的嗜好は一切なかった。
(いくら仕事でも、それは絶対に嫌だ……)
契約を交わしていない今なら、まだ引き返すことができる。幸い、ここは店の外だ。周囲には他の人間もいる。商売をやっている人間なら、嫌だと言っている人間相手に、下手な真似はできないだろう。そう高を括り、藍時はそれまでのキャッチ同様、彼らを無視して踵を返した。
だが、彼らは他のキャッチと同じではなかった。立ち去る藍時の腕を強引に掴み、自分達の懐に引き込むと、両側に立って周囲の人間からは見られないよう壁を作った。そして先程のまでのヘラヘラした口調とは違い、凄みのある低い声で藍時に囁いた。
「逃げんなよ。金に困ってここまで来たんだろうが」
「その淫乱な身体が万単位で稼げるんだ。ほら、大人しく店に入れよ」
まるでヤクザだと、藍時の背中が冷たくなった。いや、そもそもこの店自体が、その傘下にあるものなのかもしれない。
危機を感じる藍時は必死に身体を捩り、悲鳴を上げようと喉に力を込めた。
「……っ、……ぃ」
だが、それはできなかった。普段と変わらず声は出ない。空気の混じった僅かな音だけが、喉元を通過した。
(誰か……誰か、助けて……!)
ズルズルと引きずるように、男達は藍時を連行する。藍時はぎゅっと目を瞑り、心の中で必死に叫んだ。
それが天に届いたのか……。
「ぎゃっ!」
男の一人が短い悲鳴を上げた。同時に、片側から荷が下りたように、藍時の肩がふわりと軽くなった。
いったい何が起きたのか。藍時は悲鳴がした方へ顔を向けると、右側にいた男が自分よりもさらに大きな体格の男によって、腕を捻り上げられているのを目にした。
「てめえ……ぐえっ!」
残った一方の男も、腕を捻り上げられている男同様に捕まり、腕を後ろにされて高く捻り上げられた。
何という光景だろう。藍時にしてみれば自身を捕らえていた男達もそれなりの身長と体格はあったはずなのに、この大男の前ではまるで暴れる子どものように彼らが小さく見えた。
助かった。そう安堵したのも束の間。藍時は驚愕し、目を大きく見開いた。自分を解放してくれた男の顔に見覚えがあったのだ。
(この人は……あの迷子になっていた子の……)
彼は一週間前、ショッピングモールで藍時が助けた子どもの父親だった。
(名前は確か……扇、秀一さん。でも、どうしてこんなところに……?)
なぜ、秀一がここにいるのか。そしてなぜ、自分を助けたのか。様々な疑念が藍時の頭の中をぐるぐると駆け巡った。
対して秀一は、男達の腕を軽々と持ち上げつつ、にこやかな笑みを浮かべて彼らに忠告する。
「嫌がっているじゃないですか。この街では強引な勧誘はご法度だということを、あなた方も知らないわけじゃないでしょう?」
「てめえ、何すん……いだだだだっ!」
「この先も穏便に商売を続けたいのなら、この子から離れなさい」
秀一の言葉遣いは我が子に接していた時と同様に、丁寧で優しさがある。だが、今の彼の目つきは初めて出会った時の何倍も鋭く感じた。
まるで鷲のようだと、藍時は底知れぬ恐怖を抱いた。
秀一は一瞬で、彼らを制してしまった。男達は腕を庇いながら、すごすごと逃げてしまった。
藍時がポカンと口を開け、その一部始終を見ていると、秀一はくるりと彼に向き直った。
「危ないところでしたね。大丈夫でしたか?」
「ぁ……」
鋭い目つきで柔和な笑みを浮かべる秀一に、藍時は餌を求める金魚のように口を開閉させた。以前もそうだったが、やはりこの男の前だと声どころか、藍時は思考すらままならなくなってしまう。そうでなくとも、この一週間はろくに食事を摂らず、寝ていない。
恐怖から助けられたかと思えば、さらなる恐怖に落とされる。藍時の目の前がぐるりと回った。
「おっと」
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