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一章 -幼少時代-
―悠久の友、信頼の臣の始まり― 4
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あれからリオは相変わらず毎日来るが、レイロンドは体調を崩したままなのか一度も部屋に訪れることなく四日が過ぎていた。
この日はリオと一緒に王の姿もあり、二人はあまり慣れていない人物の登場に緊張して背筋を伸ばした。
「邪魔をするよ。今日は君達に知らせたい事があって来たのだ。悪い報せではないから緊張することない。肩から力を抜きなさい」
王は二人の緊張をほぐそうと優しい表情を浮かべ、膝をついて目線を合わせた。すると二人の表情も少しだけ強ばりが取れて少しだけ安心したように表情がほぐれた。すると、部屋に入ってきてからずっとそわそわとしていたリオが嬉しそうに口を開いた。
「えへへ、あのね、あのね。二人ともここにいてもいいことになったんだ! これから、ずっと一緒にいられるんだよ!」
「本当!? これからもリオ君と一緒にいられるの? 嬉しい!」
リオの言葉にドラゴンは目を輝かせて満面の笑顔でリオに抱きつき、リオも嬉しそうにドラゴンを抱き締めてピョンピョンと二人で飛び跳ねた。
一方のザギはどこか複雑そうな表情で喜ぶ二人を見つめていたが、喜ぶ弟の笑顔が明るいものになった事は素直に嬉しく思って微笑した。
そんな、若干浮かない表情を見せたザギを見つけた王は穏やかな表情のまま、ザギに声をかける。
「ザギよ、心配せずとも良い。そなた等の母は王家が探し出す。それまで、我が子等の友人であって欲しいのだ」
「…分かりました。お願いします」
早く母親に会いたいという思いがドラゴンよりも強いザギは笑顔の中に、寂しさと、どこまで信頼していいのかという疑心をにじませながら頷いた。その感情を感じ取った王は苦笑をしつつもそれを指摘することなくザギの頭を優しく撫でて立ち上がった。
「そうだ、ドラゴンから預かっていた〈ソウル〉の魔法剣を返そう。代々受け継がれてきた魔法剣だ。大切にするんだよ」
そう言うと王は複雑な陣が描かれた一枚の布を取り出し、指輪に嵌め込まれている水晶をその陣にかざした。すると描かれた陣が光始め、そこから〈ソウル〉の魔法剣の柄がゆっくりと出てくると王はその柄を掴み、魔法剣を引き抜いた。
「す、スゴい……」
「ははっ、これは『呼び出し布』と言ってね。魔人が作った魔法具なのだよ。魔力が込められたこの水晶を魔方陣にかざすと物を出し入れすることが出来る代物でね。重宝させてもらってるよ」
王は驚くザギとドラゴンを見て笑顔で説明をするとドラゴンに魔法剣を返し、呼び出し布を懐にしまった。そして、二人の反応を見て楽しそうにしている息子の方を見る。
「さて、リオ。お前はこれから歴史学の時間ではないのか?」
「うっ…」
声こそ優しいが、言外に「行かないとどうなるか分かっているだろう?」と笑顔で注意を促している王に、リオは何かが詰まったような声を出してあからさまに嫌そうな表情を浮かべた。しかし、次に妙案が浮かんだとばかりに晴れやかな表情になり、おねだりの表情で王に抱き付いて王を見上げた。
「父様。ドラゴン達と一緒に勉強出来たら、僕もっと頑張れるんだけど、一緒にアリアーサの所に行っちゃダメ?」
アリアーサとはリオとレイロンドの専属家庭教師である。彼女は礼儀作法から各学科の幅広い知識を持ち、仕事に対して真摯な人物ゆえに王からの信頼も厚い、王国きっての教師と言える人物なのだ。
「二人も一緒に? ダメではないが、ちゃんとザギとドラゴンの意思も聞いてから行くのだよ? お前のワガママで二人を振り回すは、せっかく得た友を失うことにもなりかねないのだからね。一応アリアーサに連絡を入れておくが、二人が行きたいと言ったら一緒に行きなさい。まだこの城に来たばかりで慣れないことの方が多いのだから」
「分かった! ありがとう、父様!」
ギューッと嬉しそうに王の脚を抱き締めるリオに、王は相好を崩して抱き上げると「リオは可愛いなぁ」とリオの柔らかい頬に頬擦りをしながら抱き締め、思う存分ふにふにの頬を堪能すると最後にチュッと頬にキスをして少し名残惜しそうにリオを下ろした。
するとタイミングを見計らったようにドアからノックが聞こえてきて、王の側近が顔を出した。
「陛下、親バカを発揮してないで執務に戻ってください。仕事が溜まってるんですよ。今日中に終わらなかったら私も陛下も睡眠時間を削るはめになるんですから、早く仕事に戻ってください」
側近の態度こそ一応丁寧であるが、表情と口調は呆れとトゲを含んだもので、王に対する敬意が微塵も感じられなかった。
「デルトア…最近私に対して冷たくないか? 私はとても悲しいよ」
大袈裟に目頭を押さえて泣くふりをしながらそう言う王に、王の側近の一人であるデルトアは容赦なく「苦労してるこっちの身にもなれ」と王の襟を掴んで一蹴すると、引きずるようにして王を仕事に戻した。
そんな上下関係が逆転しているのではないかというような光景が去っていくと、リオがのほほんとした様子で口を開く。
「相変わらずデルトアは父様に厳しいなぁ~」
「え、え、王様にあんな態度を取っても大丈夫なの!?」
「うん、デルトアと父様は幼なじみらしいから大丈夫だよ。それは王宮にいる人全員が知ってる事だから誰も気にしないし、父様とデルトアのやり取りは毎日の事だからね。いちいち指摘してたら指摘する方が疲れるよ」
慌てるドラゴンを見てからからと笑いながらそう言うリオに、二人はそういうものなのかと素直に納得して「そうなんだ」と頷いた。
すると再びノックが聞こえてきて、そのあとに「失礼いたします」と女性の声が聞こえてくるとドアが開かれた。
ドアの先にいたのは落ち着いた色味の洗練されたドレスを身にまとうメガネをかけた三十代後半くらいの女性で、教鞭と本を持っていることから教師であることが予想された。
「げっ…アリアーサ……」
「授業のお時間になりましても部屋にお越しくださらなかったのでお迎えに上がりました。さあ、リオ様。参りましょう」
生真面目な表情で、部屋から出て勉強を行う部屋に行くよう手で促すアリアーサに、リオは苦虫を噛み潰したような表情になって後退りをするとサッとドラゴンの後ろに隠れた。
「ドラゴンとザギと一緒じゃないとヤダ!」
「ドラゴンとザギ…。そうでしたか。この子達が先程陛下の申していた子供なのですね」
ふと納得したような表情になり、ザギとドラゴンの前に立つと淑女の礼で二人に頭を下げて、先程とは違う柔らかい表情でおもむろに口を開いた。
「お初にお目にかかります。私はレイロンド様とリオ様の家庭教師をさせていただいております。アリアーサ・クォルタと申します。以後お見知りおきを」
「ざ、ザギ・ロディアノスです!」
「ぼ、僕は、ドラゴン・ロディアノス…です!」
二人はアリアーサの上品なオーラに圧倒されつつも、きちんと名乗るとアリアーサは名前を把握したというように頷いた。
「ザギとドラゴンですね。分かりました。早速ですが、お二人は様々な事を学びたいという意欲はありますか? 勿論、リオ様のワガママは抜きにして、純粋に学びたいと思うか否かを教えて下さい」
「僕はリオ君と一緒にお勉強してみたい!」
アリアーサの言葉に、即答でドラゴンが好奇心に満ちた目で元気よく答えると、それに続いてザギも「僕も少しやってみたい」と答えた。二人の意思を聞いたリオは、嫌そうだった表情から一変して嬉しそうになり、ギューッと二人を後ろから抱き締めた。
「二人とも大好きー! 一緒に勉強頑張ろうね!」
「えへへ、うん!」
「うん、よろしくね、リオ君」
リオの言葉に少し照れ臭そうにしながら笑う二人と、友人と一緒に勉強が出来るという喜びを全身で表すリオにアリアーサはこっそりと微笑みを浮かべたが、すぐに生真面目な表情に戻って三人に向かって声をかけた。
「では、お勉強をするために部屋を移動致しましょう」
「はい!」
「うん!」
「はーい!」
アリアーサの言葉に三人とも元気よく返事を返し、リオは珍しく意気揚々と勉強をするために二人の部屋を出て、ザギとドラゴンも初めての勉強に胸を弾ませながら勉強をする部屋に向かった。
そしてリオは予定通り歴史学を、ザギとドラゴンは文字の書き方と読み方の勉強をして初めての勉強を終えたのだった。
この日はリオと一緒に王の姿もあり、二人はあまり慣れていない人物の登場に緊張して背筋を伸ばした。
「邪魔をするよ。今日は君達に知らせたい事があって来たのだ。悪い報せではないから緊張することない。肩から力を抜きなさい」
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「えへへ、あのね、あのね。二人ともここにいてもいいことになったんだ! これから、ずっと一緒にいられるんだよ!」
「本当!? これからもリオ君と一緒にいられるの? 嬉しい!」
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一方のザギはどこか複雑そうな表情で喜ぶ二人を見つめていたが、喜ぶ弟の笑顔が明るいものになった事は素直に嬉しく思って微笑した。
そんな、若干浮かない表情を見せたザギを見つけた王は穏やかな表情のまま、ザギに声をかける。
「ザギよ、心配せずとも良い。そなた等の母は王家が探し出す。それまで、我が子等の友人であって欲しいのだ」
「…分かりました。お願いします」
早く母親に会いたいという思いがドラゴンよりも強いザギは笑顔の中に、寂しさと、どこまで信頼していいのかという疑心をにじませながら頷いた。その感情を感じ取った王は苦笑をしつつもそれを指摘することなくザギの頭を優しく撫でて立ち上がった。
「そうだ、ドラゴンから預かっていた〈ソウル〉の魔法剣を返そう。代々受け継がれてきた魔法剣だ。大切にするんだよ」
そう言うと王は複雑な陣が描かれた一枚の布を取り出し、指輪に嵌め込まれている水晶をその陣にかざした。すると描かれた陣が光始め、そこから〈ソウル〉の魔法剣の柄がゆっくりと出てくると王はその柄を掴み、魔法剣を引き抜いた。
「す、スゴい……」
「ははっ、これは『呼び出し布』と言ってね。魔人が作った魔法具なのだよ。魔力が込められたこの水晶を魔方陣にかざすと物を出し入れすることが出来る代物でね。重宝させてもらってるよ」
王は驚くザギとドラゴンを見て笑顔で説明をするとドラゴンに魔法剣を返し、呼び出し布を懐にしまった。そして、二人の反応を見て楽しそうにしている息子の方を見る。
「さて、リオ。お前はこれから歴史学の時間ではないのか?」
「うっ…」
声こそ優しいが、言外に「行かないとどうなるか分かっているだろう?」と笑顔で注意を促している王に、リオは何かが詰まったような声を出してあからさまに嫌そうな表情を浮かべた。しかし、次に妙案が浮かんだとばかりに晴れやかな表情になり、おねだりの表情で王に抱き付いて王を見上げた。
「父様。ドラゴン達と一緒に勉強出来たら、僕もっと頑張れるんだけど、一緒にアリアーサの所に行っちゃダメ?」
アリアーサとはリオとレイロンドの専属家庭教師である。彼女は礼儀作法から各学科の幅広い知識を持ち、仕事に対して真摯な人物ゆえに王からの信頼も厚い、王国きっての教師と言える人物なのだ。
「二人も一緒に? ダメではないが、ちゃんとザギとドラゴンの意思も聞いてから行くのだよ? お前のワガママで二人を振り回すは、せっかく得た友を失うことにもなりかねないのだからね。一応アリアーサに連絡を入れておくが、二人が行きたいと言ったら一緒に行きなさい。まだこの城に来たばかりで慣れないことの方が多いのだから」
「分かった! ありがとう、父様!」
ギューッと嬉しそうに王の脚を抱き締めるリオに、王は相好を崩して抱き上げると「リオは可愛いなぁ」とリオの柔らかい頬に頬擦りをしながら抱き締め、思う存分ふにふにの頬を堪能すると最後にチュッと頬にキスをして少し名残惜しそうにリオを下ろした。
するとタイミングを見計らったようにドアからノックが聞こえてきて、王の側近が顔を出した。
「陛下、親バカを発揮してないで執務に戻ってください。仕事が溜まってるんですよ。今日中に終わらなかったら私も陛下も睡眠時間を削るはめになるんですから、早く仕事に戻ってください」
側近の態度こそ一応丁寧であるが、表情と口調は呆れとトゲを含んだもので、王に対する敬意が微塵も感じられなかった。
「デルトア…最近私に対して冷たくないか? 私はとても悲しいよ」
大袈裟に目頭を押さえて泣くふりをしながらそう言う王に、王の側近の一人であるデルトアは容赦なく「苦労してるこっちの身にもなれ」と王の襟を掴んで一蹴すると、引きずるようにして王を仕事に戻した。
そんな上下関係が逆転しているのではないかというような光景が去っていくと、リオがのほほんとした様子で口を開く。
「相変わらずデルトアは父様に厳しいなぁ~」
「え、え、王様にあんな態度を取っても大丈夫なの!?」
「うん、デルトアと父様は幼なじみらしいから大丈夫だよ。それは王宮にいる人全員が知ってる事だから誰も気にしないし、父様とデルトアのやり取りは毎日の事だからね。いちいち指摘してたら指摘する方が疲れるよ」
慌てるドラゴンを見てからからと笑いながらそう言うリオに、二人はそういうものなのかと素直に納得して「そうなんだ」と頷いた。
すると再びノックが聞こえてきて、そのあとに「失礼いたします」と女性の声が聞こえてくるとドアが開かれた。
ドアの先にいたのは落ち着いた色味の洗練されたドレスを身にまとうメガネをかけた三十代後半くらいの女性で、教鞭と本を持っていることから教師であることが予想された。
「げっ…アリアーサ……」
「授業のお時間になりましても部屋にお越しくださらなかったのでお迎えに上がりました。さあ、リオ様。参りましょう」
生真面目な表情で、部屋から出て勉強を行う部屋に行くよう手で促すアリアーサに、リオは苦虫を噛み潰したような表情になって後退りをするとサッとドラゴンの後ろに隠れた。
「ドラゴンとザギと一緒じゃないとヤダ!」
「ドラゴンとザギ…。そうでしたか。この子達が先程陛下の申していた子供なのですね」
ふと納得したような表情になり、ザギとドラゴンの前に立つと淑女の礼で二人に頭を下げて、先程とは違う柔らかい表情でおもむろに口を開いた。
「お初にお目にかかります。私はレイロンド様とリオ様の家庭教師をさせていただいております。アリアーサ・クォルタと申します。以後お見知りおきを」
「ざ、ザギ・ロディアノスです!」
「ぼ、僕は、ドラゴン・ロディアノス…です!」
二人はアリアーサの上品なオーラに圧倒されつつも、きちんと名乗るとアリアーサは名前を把握したというように頷いた。
「ザギとドラゴンですね。分かりました。早速ですが、お二人は様々な事を学びたいという意欲はありますか? 勿論、リオ様のワガママは抜きにして、純粋に学びたいと思うか否かを教えて下さい」
「僕はリオ君と一緒にお勉強してみたい!」
アリアーサの言葉に、即答でドラゴンが好奇心に満ちた目で元気よく答えると、それに続いてザギも「僕も少しやってみたい」と答えた。二人の意思を聞いたリオは、嫌そうだった表情から一変して嬉しそうになり、ギューッと二人を後ろから抱き締めた。
「二人とも大好きー! 一緒に勉強頑張ろうね!」
「えへへ、うん!」
「うん、よろしくね、リオ君」
リオの言葉に少し照れ臭そうにしながら笑う二人と、友人と一緒に勉強が出来るという喜びを全身で表すリオにアリアーサはこっそりと微笑みを浮かべたが、すぐに生真面目な表情に戻って三人に向かって声をかけた。
「では、お勉強をするために部屋を移動致しましょう」
「はい!」
「うん!」
「はーい!」
アリアーサの言葉に三人とも元気よく返事を返し、リオは珍しく意気揚々と勉強をするために二人の部屋を出て、ザギとドラゴンも初めての勉強に胸を弾ませながら勉強をする部屋に向かった。
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