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一章 -幼少時代-
―小さな出逢いと別れ― 5
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楽しい日々は駆け抜けるように過ぎていき、バーノ達一行は色々と寄り道をしながら一ヶ月の時をかけてアークス=ナヴァル大王国の王都、大都市・クウィントスの関門に続く森へとたどり着き、森の街道を通っていた。
「この調子だと、夕刻には王都の関門に着けるな」
「え、もう着いちゃうの?」
バーノの言葉にドラゴンが目を見開いて寂しそうな声を出すと、レッジがわしゃっとドラゴンの頭を撫でた。
この一ヶ月でザギとドラゴンは頭を撫でられる事に随分と慣れ、触れられても怯えないほどに成長していた。
「そんな声で言うなよ。俺まで寂しくなっちまうだろうが」
「だって……こんなに楽しかったの、初めてだったからもっと一緒にいたいんだもん……」
ドラゴンが控えめにそう言うが、バーノの苦笑を見て慌てて「わ、分かってるから、大丈夫…!」と弁解した。
「あとどれくらいで僕達は降りればいいの?」
ザギが寂しさを押し殺したような笑顔でバーノを見ると、バーノは苦笑を深めつつも「そうだな……」と馬車を操りながら考え始めた。
「クウィントスの関門はいつも混んでるからな。すぐには入れねぇ。関門まで連れて行ってやるよ」
「ありがとう、バーノおじさん」
綻ぶようなザギの笑顔は逆に悲しみを表し、必死に押し殺しているように見えてバーノとレッジは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
しかし、しんみりとした空気は次の瞬間に響いた、ゼノの声によって消え去った。
「二時の方向に敵影! 数は三十前後! 奴ら、騎乗しているからこのままだと囲まれるよ!」
「ちぃっ、出やがったか! ザギ、ドラゴン! しっかり捕まってろよ! ゼノとレッジは弓で奴らを牽制しろ! このまま突破するぞ!」
途端に緊迫した空気に包まれる。ザギとドラゴンは初めて感じるピリッとした空気に緊張しながらも、言われた通りにしっかりと括られている縄を掴み、激しい揺れでも身体が飛ばされないように手に力を込めた。
一方のレッジとゼノはバーノの指示にゼノは馬上から、レッジは御者台に立って慣れた様子で弓を構えると、すぐに矢を放ってこちらへ近付こうとしている賊を牽制し始めた。しかし賊は二人から放たれる矢を巧みにかわしながら荷馬車を囲むように展開し始め、荷馬車の車輪に斧を投げ付けて車輪を一つ壊した。車輪が壊された事で馬車の動きがおかしくなり、荷馬車を引いていた馬は嫌がって嘶いたため、バーノが慌てて馬を落ち着かせていると、その隙に荷馬車は賊に囲まれてしまった。
「ったく……厄介な奴らが出てきたもんだ。出来れば、子供達に血は見せたくなかったんだがな」
「厄介なのはお前だろうがよ。バーノ・ラガノールさんよぉ。忘れたとは言わせねぇぞ。俺らの頭を殺して仲間の大半を警邏送りにしたことをなぁ!」
リーダー格の男が吠えるとそれに便乗して周りの男達も口々に吠え始め、バーノとレッジとゼノは冷たい眼差しでつまらなそうに喚く男達を眺めた。
「言いたいことはそれだけか? あいにく俺達はてめぇらみたいな暇人に付き合ってる暇はねぇんだ。用事が済んだなら、道を開けてくれるか?」
「んだと!?」
小指を耳に突っ込み、うんざりだと言わんばかりの表情でバーノがそう言うと、賊はその馬鹿にしたような態度に腹を立てて一斉に剣を抜いた。そして三人もそれに応戦する構えを取って剣を抜く。
その様子を荷馬車の小窓から覗いていたザギとドラゴンは、剣のギラギラとした輝きと男達の殺気、そして何よりいつも温厚で、冷たく接することのない三人も男達と同じように殺気を飛ばしていることに恐怖心を覚えて二人は身を寄せ合って震えていた。
「ゼノ。お前は二人を連れて関門まで走れ。突破口は俺とレッジで開く。こんなものは子供達に見せるべきじゃないからな」
荷馬車を引いていた馬に跨がり、ゼノに近付いたバーノが小声で指示を出すとゼノは黙って頷き、ゆっくりと動いて荷馬車の後ろに回ると中に隠れている二人に向かって手招きをした。
「その布を被って、俺の前に二人とも乗って。バーノとレッジが道を開いたら、俺が二人を安全な所に連れていくから」
小声で指示を出すゼノに二人は震えながらも頷き、言われた通りに布を被ってからゼノの前に乗った。その様子を目の端で確認したバーノは、レッジを伴ってゆっくりと賊の方へ馬を歩かせた。
「さて、一度やられても懲りない野郎共には、この俺が徹底的に潰してやろう。死にたいやつから掛かってこい」
「油断するんじゃねぇぞ。アイツは世界最大級の傭兵団、『天狼傭兵団』を創り、数々の伝説を作った初代団長だ! 一斉に掛かって殺れ!」
リーダー格の男がそう言った瞬間、賊は一斉に動き出して、バーノを殺そうと他方向から同時に斬りかかった。しかしバーノは慌てる所か、リーダー格の男が言った言葉を聞いて懐かしそうに目元を緩め、その表情とは裏腹に容赦なく賊を切り伏せながらのんびりと口を開いた。
「天狼時代はもう懐かしいなぁ。何年前の話だ?」
「十何年は絶対に経ってるんじゃないか? それだもんな、おっさんになってる訳だ」
バーノに言葉を返しながら、にぃっと笑って襲ってきた賊を倒していくレッジは余裕と自信に溢れていて、バーノは「あまり油断しすぎるなよ」と注意を入れつつも、若いっていいなぁ。と、自分の歳を自覚してしまうような感想を心の中で呟いていた。
「ちぃっ! バーノだけじゃなくてこっちの男も強いぞ!」
「当たり前だ! 俺とゼノも天狼傭兵団の一員だからな!」
不敵に笑って叫ぶレッジは一斉に掛かってくる賊にも怯む事なく、突進する牛のような勢いで賊を薙ぎ倒していった。
そしてバーノとレッジは打ち合わせ通りに突破口を開くと、ゼノは震える二人を抱えながらその僅かな道を一気に駆け抜けて、戦場から脱出した。
「逃がすな! 奴らも殺せ!」
リーダー格の男の言葉に、賊達は一斉にゼノを追いかけようとしたが、追撃を許すバーノではないためすぐに道を塞ぐように立ち、老いても衰えないどころか、ますます鋭さに磨きのかかった眼力で賊を牽制した。
「この俺が、ここを突破させると思うか?」
「追いかけたかったら、まず俺達を殺してからだな。ま、無理だろうけど」
馬鹿にしたような声と態度で賊を煽るレッジだったが、予想に反して賊達は落ち着いた態度で二人と対峙し、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべていた。
それを訝しく思い、何か隠していると考えに至った瞬間、後方からキンッ、ガキンッと剣がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「俺達だって、何も考えずにお前達に挑んでいるわけじゃねぇよ」
「ちぃっ、伏兵もいたのか! レッジ、ここは俺一人で十分だから応援に行け!」
「おう! 了解!」
レッジは即座に反応してゼノが向かった方に踵を返すが、後ろからも賊が現れていて二人は囲まれる状況になった。
「クッソ! うじゃうじゃと鬱陶しい奴らだな!」
苛立たしげに吐き捨て、突破口を開くためにレッジは賊に向かっていき、バーノも襲いかかってきた賊の相手をし始めた。
「この調子だと、夕刻には王都の関門に着けるな」
「え、もう着いちゃうの?」
バーノの言葉にドラゴンが目を見開いて寂しそうな声を出すと、レッジがわしゃっとドラゴンの頭を撫でた。
この一ヶ月でザギとドラゴンは頭を撫でられる事に随分と慣れ、触れられても怯えないほどに成長していた。
「そんな声で言うなよ。俺まで寂しくなっちまうだろうが」
「だって……こんなに楽しかったの、初めてだったからもっと一緒にいたいんだもん……」
ドラゴンが控えめにそう言うが、バーノの苦笑を見て慌てて「わ、分かってるから、大丈夫…!」と弁解した。
「あとどれくらいで僕達は降りればいいの?」
ザギが寂しさを押し殺したような笑顔でバーノを見ると、バーノは苦笑を深めつつも「そうだな……」と馬車を操りながら考え始めた。
「クウィントスの関門はいつも混んでるからな。すぐには入れねぇ。関門まで連れて行ってやるよ」
「ありがとう、バーノおじさん」
綻ぶようなザギの笑顔は逆に悲しみを表し、必死に押し殺しているように見えてバーノとレッジは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
しかし、しんみりとした空気は次の瞬間に響いた、ゼノの声によって消え去った。
「二時の方向に敵影! 数は三十前後! 奴ら、騎乗しているからこのままだと囲まれるよ!」
「ちぃっ、出やがったか! ザギ、ドラゴン! しっかり捕まってろよ! ゼノとレッジは弓で奴らを牽制しろ! このまま突破するぞ!」
途端に緊迫した空気に包まれる。ザギとドラゴンは初めて感じるピリッとした空気に緊張しながらも、言われた通りにしっかりと括られている縄を掴み、激しい揺れでも身体が飛ばされないように手に力を込めた。
一方のレッジとゼノはバーノの指示にゼノは馬上から、レッジは御者台に立って慣れた様子で弓を構えると、すぐに矢を放ってこちらへ近付こうとしている賊を牽制し始めた。しかし賊は二人から放たれる矢を巧みにかわしながら荷馬車を囲むように展開し始め、荷馬車の車輪に斧を投げ付けて車輪を一つ壊した。車輪が壊された事で馬車の動きがおかしくなり、荷馬車を引いていた馬は嫌がって嘶いたため、バーノが慌てて馬を落ち着かせていると、その隙に荷馬車は賊に囲まれてしまった。
「ったく……厄介な奴らが出てきたもんだ。出来れば、子供達に血は見せたくなかったんだがな」
「厄介なのはお前だろうがよ。バーノ・ラガノールさんよぉ。忘れたとは言わせねぇぞ。俺らの頭を殺して仲間の大半を警邏送りにしたことをなぁ!」
リーダー格の男が吠えるとそれに便乗して周りの男達も口々に吠え始め、バーノとレッジとゼノは冷たい眼差しでつまらなそうに喚く男達を眺めた。
「言いたいことはそれだけか? あいにく俺達はてめぇらみたいな暇人に付き合ってる暇はねぇんだ。用事が済んだなら、道を開けてくれるか?」
「んだと!?」
小指を耳に突っ込み、うんざりだと言わんばかりの表情でバーノがそう言うと、賊はその馬鹿にしたような態度に腹を立てて一斉に剣を抜いた。そして三人もそれに応戦する構えを取って剣を抜く。
その様子を荷馬車の小窓から覗いていたザギとドラゴンは、剣のギラギラとした輝きと男達の殺気、そして何よりいつも温厚で、冷たく接することのない三人も男達と同じように殺気を飛ばしていることに恐怖心を覚えて二人は身を寄せ合って震えていた。
「ゼノ。お前は二人を連れて関門まで走れ。突破口は俺とレッジで開く。こんなものは子供達に見せるべきじゃないからな」
荷馬車を引いていた馬に跨がり、ゼノに近付いたバーノが小声で指示を出すとゼノは黙って頷き、ゆっくりと動いて荷馬車の後ろに回ると中に隠れている二人に向かって手招きをした。
「その布を被って、俺の前に二人とも乗って。バーノとレッジが道を開いたら、俺が二人を安全な所に連れていくから」
小声で指示を出すゼノに二人は震えながらも頷き、言われた通りに布を被ってからゼノの前に乗った。その様子を目の端で確認したバーノは、レッジを伴ってゆっくりと賊の方へ馬を歩かせた。
「さて、一度やられても懲りない野郎共には、この俺が徹底的に潰してやろう。死にたいやつから掛かってこい」
「油断するんじゃねぇぞ。アイツは世界最大級の傭兵団、『天狼傭兵団』を創り、数々の伝説を作った初代団長だ! 一斉に掛かって殺れ!」
リーダー格の男がそう言った瞬間、賊は一斉に動き出して、バーノを殺そうと他方向から同時に斬りかかった。しかしバーノは慌てる所か、リーダー格の男が言った言葉を聞いて懐かしそうに目元を緩め、その表情とは裏腹に容赦なく賊を切り伏せながらのんびりと口を開いた。
「天狼時代はもう懐かしいなぁ。何年前の話だ?」
「十何年は絶対に経ってるんじゃないか? それだもんな、おっさんになってる訳だ」
バーノに言葉を返しながら、にぃっと笑って襲ってきた賊を倒していくレッジは余裕と自信に溢れていて、バーノは「あまり油断しすぎるなよ」と注意を入れつつも、若いっていいなぁ。と、自分の歳を自覚してしまうような感想を心の中で呟いていた。
「ちぃっ! バーノだけじゃなくてこっちの男も強いぞ!」
「当たり前だ! 俺とゼノも天狼傭兵団の一員だからな!」
不敵に笑って叫ぶレッジは一斉に掛かってくる賊にも怯む事なく、突進する牛のような勢いで賊を薙ぎ倒していった。
そしてバーノとレッジは打ち合わせ通りに突破口を開くと、ゼノは震える二人を抱えながらその僅かな道を一気に駆け抜けて、戦場から脱出した。
「逃がすな! 奴らも殺せ!」
リーダー格の男の言葉に、賊達は一斉にゼノを追いかけようとしたが、追撃を許すバーノではないためすぐに道を塞ぐように立ち、老いても衰えないどころか、ますます鋭さに磨きのかかった眼力で賊を牽制した。
「この俺が、ここを突破させると思うか?」
「追いかけたかったら、まず俺達を殺してからだな。ま、無理だろうけど」
馬鹿にしたような声と態度で賊を煽るレッジだったが、予想に反して賊達は落ち着いた態度で二人と対峙し、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべていた。
それを訝しく思い、何か隠していると考えに至った瞬間、後方からキンッ、ガキンッと剣がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「俺達だって、何も考えずにお前達に挑んでいるわけじゃねぇよ」
「ちぃっ、伏兵もいたのか! レッジ、ここは俺一人で十分だから応援に行け!」
「おう! 了解!」
レッジは即座に反応してゼノが向かった方に踵を返すが、後ろからも賊が現れていて二人は囲まれる状況になった。
「クッソ! うじゃうじゃと鬱陶しい奴らだな!」
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