英雄の末裔も(語り継がれないけど)英雄

E.ARS(アリサ)

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プロローグ

~この世界の歴史~

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 この世界は双子の神が気紛れと暇潰しに創った世界。その世界の名は『スカイライン』。
 スカイラインは地球と同じように草木が生え、風が吹き、人間や動物が野を歩き、文明もある。しかし、地球には無いスカイライン独特の文明がある。その文明とは地球では架空とされている『魔法』だ。
 そして神がこの世界に最初に解き放った種族が『魔人』……つまり己の中に魔力を溜める事ができ、魔法を操る才を持つ魔法使いだった。それ故に魔法はこの世界では当たり前のように見られる現象であり、この世界の繁栄の礎となるものだった。
 世界に放たれた魔人達は魔法を使って荒野を耕し、木を成長させて森を作り、魔人達が住む町を作った。神はその働きに感心し、更なる繁栄を願って多くの他の種族もこの世界に解き放った。森には大小様々な動物を。海や川には沢山の種類の魚と、それを捕食する生き物を。空には美しい歌声を聴かせてくれる鳥と空の覇者たる龍を。そして共にこの世界を見守る八人の神と神々を補佐する精霊を世界に放った。それによりこの世界はますます繁栄していき、豊かな世界になっていった。
 しかし繁栄の代償として時が経つにつれて魔人達の魔力が衰えていき、中には魔力を失う者も出てきてしまった。魔力を失った者は『人間』と呼ばれるようになり、人間は己の無力さに居たたまれなくなって多くが町を出ていった。神々はこの世界の繁栄の柱となった魔人が魔力を失って嘆く姿を哀れに思い、人間となった者達の一部を別の種族に変えた。
 性格が穏やかで、慈しみのある者達は〔慈愛と癒しの女神・ラキュア〕によって、森を愛する『エルフ』に。
 勇敢で誇り高い者達は〔戦いの神・ファーガ〕によってエルフを護る『ダークエルフ』に。
 手先が器用で何かに対するこだわりが強い者達は〔大地の神・アーグランド〕によって鉱物加工が得意な『ドワーフ』に。
 楽しい事が好きで、笑いの絶えない者達は〔音楽の女神・ミュリアーヌ〕によって森や丘に集落を作り毎日笑顔で過ごす小人の『リエル』に。
 そして、自らの力で道を切り開こうと活力に満ちた者達が人間となり、〔時の支配者・クロキュール〕が人間の行く末を見守る事になった。
 そして神々は、それぞれの種族の長となるに相応しい者を選んで少しだけ力を与え、与えられた者はその種族を統べる王となった。それが『全王』の歴史の始まりである。
 エルフとリエルは森に、ダークエルフは平原や荒野に、ドワーフは山岳地帯に、人間は小さなまとまりとなって様々な場所へ散っていった。
 エルフ、リエル、ダークエルフ、ドワーフ達は何の問題もなく新しい種族として生活を始めたが、人間は生活を始めてから少しして早速変化があった。
 力を失った人間は始めこそ助け合って暮らし、有能な者をそのまとまりの長と決めて、長の方針に沿って穏やかな生活を送っていた。しかし、次第に長となった者達が更なる力を求めて争い始め、弱き者を虐げる事で優位を示すようになったのだ。
 それぞれが孤高として存在している魔人は、互いに尊敬しながら良きライバルとして切磋琢磨してきたため、人間のその行為にショックを受け、成り下がった彼らに失望をした。そしてさらに人間は、魔人の力を恐れると同時にその力を己の更なる飛躍のために使いたいと野心を抱き、魔人狩りを始めた。
 魔人達一人一人が孤高の存在とはいえ、群れとなってやってくる人間の数には敵わず、一人、また一人と捕らえられ、従わなければ殺された。そして捕らえられた魔人達は人間の玩具として使われ、屈辱に耐えきれず自ら命を絶つ者や、酷い扱いに耐え抜けず命を落としていく者が後を絶たなかった。
 そして人間の愚かさに、失望から怒りへと気持ちを転じさせた強力な力を持つ若い魔人が、己の力を全て使う勢いで全ての魔人を解放し、彼の妹と共に魔人を虐げた人間に報復をするために人間の町や村を焼き払い始めた。そして彼らは力を持たぬ女子供や老人、命を乞う者まで例外なく殺していった。この兄妹の襲撃により人間は多くの犠牲を出し、魔人達の恐ろしさと真の強さを知ることとなった。
 しかし元は自分達と同じ種族だった事から、一部の魔人は人間を恨みきる事ができず、滅びへと向かう人間達を救うべくこの兄妹を数人がかりで強力な結界に閉じ込め、自分達の力では封印を破れないように何重にも重ねて封印した。
 それにより人間は滅亡を免れたが、被害を受けた魔人達は人間の狂気を恐れ、もう二度と人間からの迫害を受けないために、大陸を二分する山脈を創って人間を北へと押しやった。そして南を魔人やエルフ等の、人間以外の種族の聖域として、人間の侵入を拒むようになった。
 魔人達は人間を赦したが、この世界を創り、魔人達を産み出した〔創造と知性の神王・スミュラディスト〕と、この世界に数多の生き物を放った〔創造と命の神王・ミュストラス〕は人間の所業を赦す事ができず、人間を襲う『魔物』を創っては人間を襲わせ、さらに人間の住む所に様々な災害を起こした。
 日照りに水害、竜巻や落雷、噴火に地震……人間達は多くの災害に疲弊し、再び滅亡の危機にさらされた。
 そんな滅亡寸前の最中、一人の少女が神の怒りの声を聞き、少女はこれ以上の悲劇を生み出したくないという純粋な想いでもって祈り、神々以外は使えないはずの神の言葉を使ってひたすら赦しを乞うた。その事に神は驚き、さらに〔創造と命の神王・ミュストラス〕はその愛らしい容姿と純白と言っても差し支えがないほど純粋で美しい魂に一目で惚れ込み、愛しんだ。そしてその少女の美しい魂と純粋な想いのこもった祈りに免じて〔創造と命の神王・ミュストラス〕は赦し、〔創造と知性の神王・スミュラディスト〕に赦すよう説得した。その結果、災害を起こす事は止めたが、人間を罰するための魔物はそのまま世界に存在させる事でようやく折り合いが付いた。
 そして〔創造と命の神王・ミュストラス〕はその少女を愛することに夢中になった。〔創造と命の神王・ミュストラス〕は己の力をその少女に分け与えるだけでなく自らの姿すらも少女に見せ、胸の辺りに直接寵愛の証を少女に宿してその場所に印の模様を浮き上がらせた。そしてその少女は〔創造と命の神王・ミュストラス〕から貰った力を人間を正しく導く力として使うため、そして困っている者を助けるために各国を渡り歩いた。
 各国を渡り歩いた少女はいつしか『巫女』と呼ばれるようになった。そして少女のようになりたいという者達を受け入れ、心得と神愛を受けるための修行を教えるために巫女の国を作った。


 それから三千年という長い年月が経ち、世界に平和と安定が定着してきた頃、その平和と安定を壊す者達が現れた。
 魔人達が偶然召喚魔法で召喚してしまった、破壊と殺戮のみを行う『絶望の使者クロイド』がこの世界を壊し始めたのだ。
 絶望の使者クロイドを召喚した魔人達は召喚した瞬間に殺され、六人の絶望の使者クロイドは全世界に散ってそれぞれが嬉々として殺戮を開始した。
 種族など関係なく、彼らの視界に入った生きとし生けるものを手当たり次第殺し、焼き払い、美しい森も賑やかな町も壊していった。世界中の大地が瞬く間に赤い血に染まっていき、人々の心は恐怖と悲しみに包まれていった。そして人々の心が恐怖に染まっていけばいくほど、大地が血に染まっていくほど、彼らは喜びに震え、さらに残虐に、一切の慈悲など無く殺していった。
 もはやこうなっては種族など関係なかった。スカイラインに住む全ての種族の全王と国の王が集まって絶望の使者クロイドを倒すため、これ以上美しい風景を壊させないために、スカイライン連合を作って万全な体制でもって絶望の使者クロイドに挑んだ。
 一度目の交戦……全滅。
 連合の数は五十万を越えていたにも関わらず、六人の絶望の使者クロイドによって全員殺された。
 絶望の使者クロイドの圧倒的な強さに世界が絶望に包まれたが、諦める訳にいかない王達は名高い策士を何人も呼び寄せ、絶望の使者クロイドに見付からないように場所を転々としながら、綿密で不測の事態に陥っても対応できる、傑作と呼べるような作戦を立てた。そして再び三十五万を越える戦士を集め、前回よりも万全な体制でもって絶望の使者クロイドに挑んだ。
 二度目の交戦……ほぼ全滅。
 一人の絶望の使者クロイドを倒す事は出来たが、残り五人の絶望の使者クロイドによって壊滅させられ、三十五万の戦士のうち、十人しか生き延びることは叶わなかった。しかし、その十人のうちの三人も重傷を負っていて、陣に戻ってしばらくすると亡くなった。
 念に念を入れた作戦で挑んだ戦いすら敗北して戦士を多く失い、このまま戦えば確実に滅びへ向かうことが明確となってしまったこの事態に、流石の王達も絶望を感じ始めていた。
 そんな中で未だに勝機はあると声を上げた者達がいた。その者達が、戦場から生還した七人だった。七人は絶望の使者クロイドの圧倒的な強さを知ったが、それと同時に攻撃パターンや僅かな性格の差などを知ることができ、それが勝機へと繋がると確信を持って進言することが出来たのだった。彼等の胸には犠牲となった戦士達の死を決して無駄にしてはいけないという強い意思が固まっていた。
 その決意の固さと彼等の決死の情報を受けた王達は、最後の戦いを決意した。
 そして七人のうちの一人の、人間でありながら魔力を持ち、その魔力によって鍛治を行う鍛治職人が、二度目の戦いで生き残った証、そして共に戦う七人の絆の証として、ドワーフが守っていた魔鉱石を使って八つの印を作った。それは彼らの勇敢な魂に例えられて〈ソウル〉と呼ばれた。
 異種族の七人をまとめる事が出来た、たぐいまれなる将の器と、人間でありながら強力な魔力を持つ「紫の龍」と呼ばれた『ザラギ・ロディアノス』は、紫の宝玉がはめ込まれた魔法剣。
 人間王の娘でありながら二刀流を極めた『ラフィアス・キュルーメ・ルディン・アークス=ナヴァル』は、空色の宝玉がはめ込まれたネックレス。
 炎を使わずに自らの魔力を使って武器や装飾品を作る鍛治職人の『炎童 翔飛えんどう しょうひ』は、若草色の宝玉がはめ込まれたブローチと赤い宝玉がはめ込まれた薙刀。
 弓の名手で、冷静な観察眼を持っていた『雪原 麗華ゆきはらの れいか』は青い宝玉がはめ込まれた大弓。
 多くの精霊に愛され、精霊の力を最大限にまで引き出す才を持つエルフ王の娘、『セラウィン・ファシア・ウォルタ・ライリーン=フォーレン』は、少しの濁りもない透明な宝玉がはめ込まれたネックレス。
 リエルという小さな種族だが、その小ささを生かして懸命に戦った『オリウス・エンジャー』は、緑の宝玉がはめ込まれたダガー。
 最凶の魔人兄妹の再来と呼ばれるほどに強力で膨大な魔力を持つ『アルジェント・ストリア・ロアーズ』は、漆黒の宝玉が揺れる杖。
 この八つの武器や装飾品に使われている宝玉こそが、〈ソウル〉であり、この先、それぞれの一族に代々受け継がれていく物となるのだった。
 しかし翔飛が何故八つも〈ソウル〉を作ったのか、その真意はよく分かっておらず、本人も明確な理由はなく、ただそうした方がいいと感じたからと話していた。
 そして、翔飛が〈ソウル〉と、その器となる武器や装飾品を作っている間にもう一度徹底的に作戦を練り直し、再び十九万の戦士をかき集めて、最後の戦いに挑んだ。それぞれの種族の全王達を守護する者すらも王の元から離れて前線に向かい、本当に最後の砦となる精鋭揃いの軍隊が作られた。
 そんな彼らを率い、全ての部隊の指揮を執った者がザラギ・ロディアノスで、彼は指揮を執ると同時に先頭を切って真っ先に戦場を駆け抜けていった。そんな真っ先に戦場を駆け抜けていく姿はまさに、龍が怒号の勢いで黒い雨雲を掻き分けて突き進んで行く姿を彷彿とさせ、そのオーラは戦士達の士気を大いに上げた。
 そしてこの世界に住む全ての生きとし生けるものの希望を背負い、命運を掛けた最後の戦いが始まった。
 絶望の使者クロイドが単体で行動をしている時に奇襲をかけて、多少有利な状況から勢い良く、しかし慎重に絶望の使者クロイドの動きを見て、彼らのテンションが上がりきり徹底殲滅のモードに入る前に撤退する。そして回復をしながら別の絶望の使者クロイドを探しだして狙い、再び奇襲をかけて戦う。時間の掛かる作戦だが、この作戦のお陰で殲滅は免れ、犠牲者も最低限で抑えられていた。
 彼らが基本的に単体で動く習性と、彼らに回復能力が無い事実、そして徹底殲滅モードの見分け方を知った事で、戦士達も希望を捨てずに戦うことができた。
 一人、また一人と絶望の使者クロイドを倒していき、希望の光が見えてきた時だった。あと一人というところで最悪の展開が待ち構えていたのだ。
 残り一人となった絶望の使者クロイドは偶然、数千年前に力の限りを使って人間を滅ぼそうとした最凶の魔人兄妹が封印されている山を見つけ、その封印を解いてしまったのだ。憎悪と並々ならぬ怒りに満ちた二人は絶望の使者クロイドによって再びこの世界に放たれ、人間と自分達を封じた魔人を中心に絶望の使者クロイド以上に残虐な殺戮を始めた。
 その事を受けて軍全体に動揺が走り、今まで希望を捨てずに戦ってきた戦士達もこの兄妹の圧倒的な強さを見せつけられて、絶望的な展開に嘆き、戦意が大いに殺がれた。戦意を失いつつある戦士達に危機感を覚えたザラギは、この難しい状況を打破するためにアルジェントと二人で兄妹を封印する事を決意し、五人に軍の指揮を頼むと二人で最凶の魔人兄妹の所に向かった。軍の中でもツートップの実力を持つ二人が最凶の魔人兄妹の封印に向かうということで軍内には不安が広がったが、ザラギは全軍に向けて「貴方達が絶望の使者クロイドと戦っている間に最凶の魔人兄妹が来ることは絶対にない。俺は必ず最凶の魔人兄妹を封印して帰ってくる」と戦士達と約束して、なんとか最低の士気から持ち直す事が出来たのだった。
 そして最凶の魔人兄妹を封印するための戦いと最後の絶望の使者クロイドを倒す戦いは平行して行われ、どちらも激しく厳しい戦いの末に辛くも勝利を勝ち取る事が出来た。
 この戦いは絶望の闇と希望の光が激しくぶつかり合った事から『光と闇の戦争』と呼ばれた。そして二度目の戦いを生き抜き、戦士達を勝利へ率いた七人はその功績を称えられて『スカイラインの英雄』と呼ばれるようになり、伝説として後世に語り継がれていった。
 種族を問わず多くの犠牲を払い、大陸の半分以上を焼き払われて住む場所を奪われたものの、諦めずに戦い抜いた戦士達と、大きな軍を的確に動かす策を長い時間考え続けてきた策士達、戦う決断をした王達、そして勝利へ導いた七人。この全ての要素が揃って世界は救われ、再び平和へと向かい始めたのだった。


 それから千年の時が経ち、ザラギ・ロディアノスの子孫に仲の良い二人の兄弟が産まれてきた。そして弟の『ドラゴン・ロディアノス』が産まれてきて四年間はとても幸せなごく一般的な家庭として暮らしていた。しかし突然の両親の離婚によって二人の運命の針が動きだし、再び起こる大きな戦いの結末を握ることになるなど、ようやく五歳となったドラゴンと、一つ上の兄『ザギ・ロディアノス』にはまだ分からない事だった──。
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