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夢に咲く花
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マリーはナキイが持っている銃を使おうと思い付いた。ナキイはそれで蜘蛛を拘束していたが、投網によく似たそれを使えば、この大きなテーブルとで壁の穴を塞げるだろう。マリーは穴の方を振り返った。
「くそっ食われてるのか…………うう゛ぁっ」
ナキイが背後から巨大蜘蛛に襲われ、うめき声を上げた。
巨大蜘蛛に埋もれた人物に、ナキイが気をとられていた隙に、背後に忍び寄ってきた別の巨大蜘蛛が背中に抱き付く形で覆い被さってきたのだ。
巨大蜘蛛はナキイを頭から食らおうと、口をめいいっぱいに開き牙を頭に当てた。
ナキイも拘束を解こうと躍起になっているが、八本もある巨大蜘蛛の足は、短い割にガッチリと挟まれ思う様に動けない。頭を下げせめてもの抵抗を見せるが、逃げる事は叶わなかった。
「そのまま!動かないで!」
マリーが叫んだ。
マリーが立つ場所からナキイまで二メートルとちょっと。
マリーが踏み込んで走る、というよりは跳ねて、二歩で巨大蜘蛛の背後に回り込んだ。二歩目の足先はしっかりナキイを向き、マリーは瞬時に方向転換すると、同時に巨大蜘蛛の頭を削ぎ落とし足を数本切り落とした。
──giiiiiiiiiiiii──
──ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ──
確かに、ナキイはマリーのおかげで事なきを得た。
しかし少しでも頭を上げていたら、今頃蜘蛛と一緒に自身の頭も削がれていたに違いない。それに、断末魔と同時に、首の後ろから聞こえてきた不穏な音は、ナキイを凍りつかせるには十分だった。
「あ、穴を塞いで……はぁはぁ……塞いで……い」
その息も絶え絶えな誰かの声は、巨大蜘蛛の下から聞こえてきた。おそらくは、何らかの原因で壁に穴が開いたのを、塞ぎに来たところを襲われたのだろう。
この誰かが、これだけの数を相手にしつつも、民間人から脅威を遠ざけようと奮闘したのは明らかだ。足が室内を向いている。
死骸がいくつかあるのは、おそらくカダンも初めはこの場にいたのだと、ナキイとマリーは考えた。
だが数の力により押しやられてしまい、大刀はその時手放してしまったに違いない。どうしてここにこれだけの巨大蜘蛛が集中しているのか分からないが、確かにこのままにはしておけないだろう。
ナキイはテーブルを出来るだけ手前に引き寄せ、銃を何発か放った。
本来は人や生き物を拘束する為の物だが、網の弾丸は変形自在の代物であるから、現場ではこのように様々な用途で使用されていた。
「これでよし……」
完全に塞がった穴を見て、ナキイが頷いた時だった。
「タカヒロ!何て事に……」
マリーが群がる巨大蜘蛛の中から、孝宏を見つけて言った。その顔に悲壮感が漂う。
孝宏は全身に咬みつかれ血に塗れていた。短剣を握ったままだが振り上げる力を残してはおらず、息はしているがとても無事とは言いがたい。
「俺が手当てする。あんたは他の援護にいってくれ」
マリーの護衛であるナキイが護衛対象から離れるという、それは職務放棄を意味している。本来ナキイは幼い頃より職務に誠実であれと教育され育ってきた。命令違反など犯すなど考えらなかった。
ところがここに来て孝宏と出会い、二度目の命令違反を犯している。ただこの時のナキイに命令違反などという意識は全くなかった。
目の前に横たわる怪我人に対処するなら、マリーでは力不足だと判断したに他ならない。ただこれもナキイが無意識の内にマリーと他の兵士を同列に考えていたからこその判断だったとすれば、やはり彼は冷静ではなかったのかもしれない。
「了解、彼をお願い」
マリーは素直に頷き、大刀を片手に巨大蜘蛛の群れに切りかかっていった。
決して本意ではなったはずだ。ナキイに返事を返す刹那、表情がぐっと悔しげに歪んだのをナキイは見逃さなかった。
ナキイはすぐさま、無茶を承知で孝宏に向かって銃を放つ。放たれた網の弾丸は孝宏の体を固定し、同時に締め付け悲鳴が上がる。
ナキイは孝宏を片手で担ぎ上げると、そのまま跳ね上がるようにして屋根へよじ登っていった。
屋上にも巨大蜘蛛は現れる。といっても地上に比べれば遙かに平和だ。
すぐ隣に平屋根を見つけるとそこに孝宏を寝かせた。拘束を解き、孝宏の体の怪我の具合を確認する。
一見だけだが生きているのが不思議くらいだった。防具で覆われていない二の腕や膝上は肉が食われたのか白い骨が覗く。左ふくらはぎは脛当てが割られ、異様にボコボコと腫れ上がり、脛の途中から折れ曲がっている。
逆に腹は防具が砕けているのにも関わらず傷が浅い。一番派手に血に塗れておりナキイは一瞬諦めかけたが、これなら何とかなるかもしれないと気を引き締めなおした。
「俺に見えないものを見せてくれ」
患者の状態を正しく把握するのはとても重要だ。ナキイは焦る気持ちを抑え、念入りに孝宏の体の中を見る。
二の腕の骨はヒビが入っている。やはり足は骨が折れていた。
肋骨も何本も折れている。ただすぐ側に防具の破片が埋まっているのは、何だか奇妙に思える。まるで下手な治癒魔術でも施したかのようだ。
「まずいな……」
ナキイは息を呑んだ。内臓が傷ついている。小腸に大腸。わかりにくいが腎臓まで傷が入っている。しかし、それだけで済んで幸いだったともいえる。この惨状で内臓が食われていないというのは奇跡に近い。
悠長にはしていられない程重症だが、ナキイが対処できる範囲でもある。否応なしに緊張感が高まる。
ナイキはゆっくりと深呼吸した。知識はあっても専門分野ではなく、ましてや、実経験もないのだからなおのこと焦りは禁物だった。助けたいのなら、一つずつ確実にだ。
「くそっ食われてるのか…………うう゛ぁっ」
ナキイが背後から巨大蜘蛛に襲われ、うめき声を上げた。
巨大蜘蛛に埋もれた人物に、ナキイが気をとられていた隙に、背後に忍び寄ってきた別の巨大蜘蛛が背中に抱き付く形で覆い被さってきたのだ。
巨大蜘蛛はナキイを頭から食らおうと、口をめいいっぱいに開き牙を頭に当てた。
ナキイも拘束を解こうと躍起になっているが、八本もある巨大蜘蛛の足は、短い割にガッチリと挟まれ思う様に動けない。頭を下げせめてもの抵抗を見せるが、逃げる事は叶わなかった。
「そのまま!動かないで!」
マリーが叫んだ。
マリーが立つ場所からナキイまで二メートルとちょっと。
マリーが踏み込んで走る、というよりは跳ねて、二歩で巨大蜘蛛の背後に回り込んだ。二歩目の足先はしっかりナキイを向き、マリーは瞬時に方向転換すると、同時に巨大蜘蛛の頭を削ぎ落とし足を数本切り落とした。
──giiiiiiiiiiiii──
──ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッ──
確かに、ナキイはマリーのおかげで事なきを得た。
しかし少しでも頭を上げていたら、今頃蜘蛛と一緒に自身の頭も削がれていたに違いない。それに、断末魔と同時に、首の後ろから聞こえてきた不穏な音は、ナキイを凍りつかせるには十分だった。
「あ、穴を塞いで……はぁはぁ……塞いで……い」
その息も絶え絶えな誰かの声は、巨大蜘蛛の下から聞こえてきた。おそらくは、何らかの原因で壁に穴が開いたのを、塞ぎに来たところを襲われたのだろう。
この誰かが、これだけの数を相手にしつつも、民間人から脅威を遠ざけようと奮闘したのは明らかだ。足が室内を向いている。
死骸がいくつかあるのは、おそらくカダンも初めはこの場にいたのだと、ナキイとマリーは考えた。
だが数の力により押しやられてしまい、大刀はその時手放してしまったに違いない。どうしてここにこれだけの巨大蜘蛛が集中しているのか分からないが、確かにこのままにはしておけないだろう。
ナキイはテーブルを出来るだけ手前に引き寄せ、銃を何発か放った。
本来は人や生き物を拘束する為の物だが、網の弾丸は変形自在の代物であるから、現場ではこのように様々な用途で使用されていた。
「これでよし……」
完全に塞がった穴を見て、ナキイが頷いた時だった。
「タカヒロ!何て事に……」
マリーが群がる巨大蜘蛛の中から、孝宏を見つけて言った。その顔に悲壮感が漂う。
孝宏は全身に咬みつかれ血に塗れていた。短剣を握ったままだが振り上げる力を残してはおらず、息はしているがとても無事とは言いがたい。
「俺が手当てする。あんたは他の援護にいってくれ」
マリーの護衛であるナキイが護衛対象から離れるという、それは職務放棄を意味している。本来ナキイは幼い頃より職務に誠実であれと教育され育ってきた。命令違反など犯すなど考えらなかった。
ところがここに来て孝宏と出会い、二度目の命令違反を犯している。ただこの時のナキイに命令違反などという意識は全くなかった。
目の前に横たわる怪我人に対処するなら、マリーでは力不足だと判断したに他ならない。ただこれもナキイが無意識の内にマリーと他の兵士を同列に考えていたからこその判断だったとすれば、やはり彼は冷静ではなかったのかもしれない。
「了解、彼をお願い」
マリーは素直に頷き、大刀を片手に巨大蜘蛛の群れに切りかかっていった。
決して本意ではなったはずだ。ナキイに返事を返す刹那、表情がぐっと悔しげに歪んだのをナキイは見逃さなかった。
ナキイはすぐさま、無茶を承知で孝宏に向かって銃を放つ。放たれた網の弾丸は孝宏の体を固定し、同時に締め付け悲鳴が上がる。
ナキイは孝宏を片手で担ぎ上げると、そのまま跳ね上がるようにして屋根へよじ登っていった。
屋上にも巨大蜘蛛は現れる。といっても地上に比べれば遙かに平和だ。
すぐ隣に平屋根を見つけるとそこに孝宏を寝かせた。拘束を解き、孝宏の体の怪我の具合を確認する。
一見だけだが生きているのが不思議くらいだった。防具で覆われていない二の腕や膝上は肉が食われたのか白い骨が覗く。左ふくらはぎは脛当てが割られ、異様にボコボコと腫れ上がり、脛の途中から折れ曲がっている。
逆に腹は防具が砕けているのにも関わらず傷が浅い。一番派手に血に塗れておりナキイは一瞬諦めかけたが、これなら何とかなるかもしれないと気を引き締めなおした。
「俺に見えないものを見せてくれ」
患者の状態を正しく把握するのはとても重要だ。ナキイは焦る気持ちを抑え、念入りに孝宏の体の中を見る。
二の腕の骨はヒビが入っている。やはり足は骨が折れていた。
肋骨も何本も折れている。ただすぐ側に防具の破片が埋まっているのは、何だか奇妙に思える。まるで下手な治癒魔術でも施したかのようだ。
「まずいな……」
ナキイは息を呑んだ。内臓が傷ついている。小腸に大腸。わかりにくいが腎臓まで傷が入っている。しかし、それだけで済んで幸いだったともいえる。この惨状で内臓が食われていないというのは奇跡に近い。
悠長にはしていられない程重症だが、ナキイが対処できる範囲でもある。否応なしに緊張感が高まる。
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