神喰いのヨル

神と鬼が治める大国、イヴリス。何年もの間、護られていたこの世界は突如として現れた大災厄に抗えなかった。
大地は枯れ、願いは淘汰され、荒れ果てた国には正気を失った神と鬼人のみ残された。
異国の神に取って代わられたイヴリスは破滅へと誘われ、美しかった都は消え去り、為す術がなくなった人々は略奪を繰り返す。
これは、希望を失くした国で『神喰い』と呼ばれる男がたった一人で命を燃やした、英雄譚。
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