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6話
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「最後に二礼二拍一礼してください。見てまねればいいだけなので緊張することはありません。」
あれか、1月くらいたった。その後、榊さんの姿を見たのは今日までにない。
「やる方はいろいろ作法があるのです。ただ、あの2人とは違いますから。」
2人と指定された女性。いつもの黒服ではなく、白い上着に赤い下着。所謂巫女服を着ている。2人は手際よく板を組み合わせ台を造り、酒、米、魚、野菜とお供え物を備えている。そして、どこから仕入たのかわからないゲージに入ったウサギ一羽を置いた。終わったら逃がすんだよね? 魚は焼けているのにこの違いはいったい。
2人は鈴を持ち台の前に立った。お供え物の向こう側に一礼。こちら側に一礼。そして、鈴を鳴らしながらゆっくりと踊る。踊るというよりは舞うかな。
左右対称に見えるが、右側が遅れている。左側の面倒を見てくれる女性が速いという印象は受けない。不慣れなのかな?
鈴が台に置かれ真ん中に3人分あるぐらい隙間。頭を2回下げ2回手を叩くそして1回頭を下げる。多分、これ後に続けてやればいいのだろう。
真似るように頭を下げ手を叩くそして1回頭を下げるとそこには、
「ヤッホー、神様だよ」
軽く挨拶する神様が。どゆこと?
「久しぶり元気してた?」
辺りはちゃぶ台と年代を感じさせる古いテレビ。何やっているのこの神様。
「元気ではない気がします。」
「うん。それは仕方ない。」
普通にお茶を飲みせんべいを食べる神。今日は暇なのか?
「まあ座りなよ。いろいろ説明するから。」
「これまだあったんだ。」
懐かしき我が湯飲み。ここで手伝いをしていた時にお世話になった。しばらくぶり。
「それはあるさ。君、次死んだらここで働くんだから。」
言っていることはわからない。死んだら働く? 職が決まってるの?
「君、死神さんの職員と仲良くしてたでしょ。」
「はぁ~。あっ。あ~。」
思い出した。手伝いをしたとき死神課の人に君、死んだらうち来なよ。といわれないも考えないで、いいっすよ、と返事をした。
ちなみに、死神様は文字通り死神課のトップ。神様だから。一番偉い人で書類にハンコばかり押していた。鎌を持つイメージがある死神さんは神ではないらしく、いうなれば神の使いという名の公務員だそうだ。
援軍に出されたのは高天ヶ原内死神管轄死霊第2課。主に地獄から来た悪霊の類を相手にするらしい。管轄内の職員さんは特別死猟免許資格保持者という免許を持っている職員で専属職員なら必ず取らされる資格らしい。
第1課が実地研修の名のもとに街中をパトロールし悪霊、地縛霊といった霊の切り離すために刈る仕事をする。鎌でなくとも現世との繋がりの糸のような線を切ればいいそうでナイフ、ハサミ、包丁と刃物で切ることができるならなら何でもいいそうだ。最近では、電動らくだわー、と言う声が広がりチェーンソーといった機械が支流だとか。
刈り取られた霊は同行している閻魔局の方に渡し連行。審判を受けるらしい。普通に黄泉に行く人達は車もしくはマイクロバスでの移動に対して、縄で縛られリアカーに詰められるという格差。
「思い出した。事務方も若い人が欲しいって言ってたから引っ張りだこだね。」
「雑用率が高いんですが。」
「人から職員になる子限られているからね。若い人いないんだよ。僕のところは別名月の書庫だからなり立て子は無理だし。」
天国で仕事をしている人はみな公務員的な何かではないようだ。
「精進します。」
「うん。そうして。」
「さて、5分の世界。5分前の世界。5分で世界。呼び名方はいろいろあるけど5分で世界はできているって話を知っているかい。」
「わかりません。」
自信をもって返事をしたら笑われた。
「うん。いい返事だね。今いる世界は5分前にそれまでのすべてを構築してできたっていう考え。それがいま君に起きている現象。パラレルワールドに来たと思ってもいいよ。歴史同じだけど。」
「さて、本来この世界に迷宮といったものは無い。けど、いまはある。世界が変わったんだよ。異世界召喚は世界に穴を開ける禁忌。異世界に偶然行くのならいいけど必然であってはならない。それが世界のルール。それを破ると世界に影響を与え場合によっては世界がなくなる。だから、被害者を見つけ次第保護した後それを破ったら罰を与えるわけだ。現に君を召喚した世界は理から外れ閉じたし。」
「閉じた?」
「そう閉じた。」
神様が手を叩いて音を鳴らすと気持ちが落ち着いた。
「君は被害者だよ。どんなことをしても何があってもだれが何と言おうと君は被害者。それは間違いない。神々が証明するよ。悪いのはあんなクソな世界を放置していた神なのだから。もう少しすればその神もいなくなるからそれまでの辛抱だよ。」
「脱線したね。さて、続きだけど君のというか僕らの世界。他の世界よりも召喚の対象になりやすい。覚えてる?」
「文化水準が高く文化未成熟の世界を革新するから。あとは今の世界が10で行く異世界が1の場合が多いから。例えば子供が殴った威力は異世界だとなぜか壁に穴が開く。根本的なルール設定が違いからだったかな。」
「その通り。異世界に行くからといってもし魂は元の世界のルールのままだからね。だから召喚対象になりやすいんだけど。君が入院している最後、つまり帰っていざ転生というときに大規模な異世界召喚が起こったんだよ。
僕らも手を尽くしたけれど間に合わなかった。言い訳をするなら穴が開きすぎて修復をしても追いつかなかったかな。
空いた穴から魔力と魔物が入り世界が混乱し適合したときには世界の中身がボロボロ。荒廃した世界という言葉がよく合う世界になったんだよ。君は覚えてないと思うけどここ滅びかけたんだ。
世界の根底が壊れ世界が閉じることになるならいっそのこと世界を巻き戻しそれに適合するための準備を始めた。幸いそれをするだけの貸はいたるところにあったからね。余剰分が出るほどあったらしいよ。
閉じるよりはなしだと世界自体が判断し魔素、魔物がいた世界に作り替えた。この軸はその途中。別の軸ならもしかしたら作り替わった世界からのスタートという可能性もあったかもしれないね。なんせエネルギーは余っているのわけだし。ここまではいいかい。」
頷くが情報量が多くて間に合っているか自信がない。つまるところ、異世界召喚のせいで一度滅びかけてそれを阻止するために作り替えるたに異世界召喚をした世界からエネルギーをもらって魔法、魔物ありの世界へ創り変えた。よし大丈夫そうだ。
「現状、世界は魔力満たす作業をしているんだよ。元々ルールでは魔物は活動できない。できたとしても例えば大型のドラゴンの生態でも1時間で活動限界になる。その死体は残らず魔素として分解され空気に溶け込み次第にそれも無くなる。まずそれを変えないといけない。ようは無くなるまでの処理能力を超え元々魔素があったと認識を変えないといけないんだよ。そのためには迷宮を世界中に作り魔法生物を創りそこから地上に出す。そして死体を魔力に変え空気の中に入れる。これが作業1。
次に溶け込ませた魔素を人に感知さやすくさせる。いままでもかすかに魔素と呼ばれるものはあったんだよ。君の近くにいる陰陽師がいい例だね。その数を特定少数から不特定多数にするという感じかな。方法としては魔力を体内に取り入れ魔素、魔力感知が高い子供を産ませる。これが作業その2。
感知ができればあとは使えるようにする。代を重ねより高い魔力感知、親和性がある子を魔をより使える体を創る。特定少数の中には名家、大家と呼ばれる家があるけどだいたいがこれだね。
ただ、この人たち血を濃くすれば自然と親和性が高い子が生まれると勘違いして魔素をいかにして体に取り入れるかがないんだよね。まあ間違ってはいないのだけど。根本はあるのは取り入れ濃くするであってある物を合わせ濃くするじゃないんだよね。ってまだ脱線したね。これが作業その3。
2や3といっているけどこれ同時進行だから。結果、世界の認識を変えそれを定着強引にルールを上書きさせる。そうなれば後はいらない迷宮を撤去もしくは人によって攻略させ数を減らす。これはその4かな。
魔素がある以上迷宮はできるからね。一時的に全部なくすことはできても永久的になくすことはできない。魔素のたまりにたまって形になった物が迷宮だから。最小限にするしかできない。そしてそれを維持する。これは4の続きだから4の2とでもするか。
そうすることで荒廃した閉じるかもしれない世界を回避すると。長々になっちゃったけど。大丈夫?」
「なんとなく。近代科学世界にファンタジー世界を合わせるためにルール作りをしていてその準備期間程度。」
「うん。それでいいよ。」
「あれ。ならこれから迷宮に行く意味って。」
「ないよ。魔素を還元する必要があるからむしろ世界に邪魔って思われるかもしれないね。いま迷宮あるのに魔物があふれかえって大変なことになったって聞かないでしょ。あれ元からある還元システムを強化したから。さっき大型のドラゴンの稼働時間の話したけど本当は1分持つかどうかだからね。」
「うわ~。意味ねえ。」
「そうだね。君、被害者だし将来こっち側になるから見逃してくれるけど。限度を超えるとさっき言った通り邪魔になるから。多分、国内から出なければ大丈夫じゃないかな。僕らもそれに合わせないといけないからその準備のために必要とかにしておくし。」
「つまり高天ヶ原の範囲ならいいと。」
「はっきり言えばそうだね。あと黄泉平坂と閻魔局の力が及ぶ範囲内。日本を出たら養護できないから気を付けてね。」
「いま行かされて直前なのですが。」
「不可抗力でもでも国内だしね。一応これサインしといて。拒否権はないから。あと、外国に出る場合は事前連絡が欲してね。行先に離さないとグチグチ言われるから。」
管轄が違うそうだ。
書類の内容を簡単にまとめると私は悪くない周りが悪いとするための書類が数枚。これその周りの事情を一切無視しているのだがいいのかな。拒否できないからするけど。相手神様だし。
「あと体だけど保管庫行きになったから。転生先は大量勇者召喚した国でねその世界との事後処理は問題もなくおわったよ。」
深く聞いちゃいけないヤツかな。うん。問題がないならいいか。
「それから次来る前でに自分の名前決めておいてね。君の記録、転生直前で機械的処理を設定してたから世界の改編のどさくさで本来正常作動するのものが薬使って無理につなぎ留め組み込んだから中途半端な作動になったんだよ。記憶も本来消えるように設定していたものも残っているのはそのせい。優先順位の一番高い記憶は消えているけど。存在はあるのに名前の発音ができてないのはそのせい。記録にないからね。単語としては声にできるけど個人としては発音できない。君も含めて気づいてないから問題ないけど。」
「それはやばいのでは?」
「本来ならね。でも君こっち側だから無理がきくんだよ。サインあるね。何かあったら神社でお参りすると連絡来るようにしとくから。」
「はい。お願いします。」
どうやら人の枠組みにいないらしい。マジか……。
あれか、1月くらいたった。その後、榊さんの姿を見たのは今日までにない。
「やる方はいろいろ作法があるのです。ただ、あの2人とは違いますから。」
2人と指定された女性。いつもの黒服ではなく、白い上着に赤い下着。所謂巫女服を着ている。2人は手際よく板を組み合わせ台を造り、酒、米、魚、野菜とお供え物を備えている。そして、どこから仕入たのかわからないゲージに入ったウサギ一羽を置いた。終わったら逃がすんだよね? 魚は焼けているのにこの違いはいったい。
2人は鈴を持ち台の前に立った。お供え物の向こう側に一礼。こちら側に一礼。そして、鈴を鳴らしながらゆっくりと踊る。踊るというよりは舞うかな。
左右対称に見えるが、右側が遅れている。左側の面倒を見てくれる女性が速いという印象は受けない。不慣れなのかな?
鈴が台に置かれ真ん中に3人分あるぐらい隙間。頭を2回下げ2回手を叩くそして1回頭を下げる。多分、これ後に続けてやればいいのだろう。
真似るように頭を下げ手を叩くそして1回頭を下げるとそこには、
「ヤッホー、神様だよ」
軽く挨拶する神様が。どゆこと?
「久しぶり元気してた?」
辺りはちゃぶ台と年代を感じさせる古いテレビ。何やっているのこの神様。
「元気ではない気がします。」
「うん。それは仕方ない。」
普通にお茶を飲みせんべいを食べる神。今日は暇なのか?
「まあ座りなよ。いろいろ説明するから。」
「これまだあったんだ。」
懐かしき我が湯飲み。ここで手伝いをしていた時にお世話になった。しばらくぶり。
「それはあるさ。君、次死んだらここで働くんだから。」
言っていることはわからない。死んだら働く? 職が決まってるの?
「君、死神さんの職員と仲良くしてたでしょ。」
「はぁ~。あっ。あ~。」
思い出した。手伝いをしたとき死神課の人に君、死んだらうち来なよ。といわれないも考えないで、いいっすよ、と返事をした。
ちなみに、死神様は文字通り死神課のトップ。神様だから。一番偉い人で書類にハンコばかり押していた。鎌を持つイメージがある死神さんは神ではないらしく、いうなれば神の使いという名の公務員だそうだ。
援軍に出されたのは高天ヶ原内死神管轄死霊第2課。主に地獄から来た悪霊の類を相手にするらしい。管轄内の職員さんは特別死猟免許資格保持者という免許を持っている職員で専属職員なら必ず取らされる資格らしい。
第1課が実地研修の名のもとに街中をパトロールし悪霊、地縛霊といった霊の切り離すために刈る仕事をする。鎌でなくとも現世との繋がりの糸のような線を切ればいいそうでナイフ、ハサミ、包丁と刃物で切ることができるならなら何でもいいそうだ。最近では、電動らくだわー、と言う声が広がりチェーンソーといった機械が支流だとか。
刈り取られた霊は同行している閻魔局の方に渡し連行。審判を受けるらしい。普通に黄泉に行く人達は車もしくはマイクロバスでの移動に対して、縄で縛られリアカーに詰められるという格差。
「思い出した。事務方も若い人が欲しいって言ってたから引っ張りだこだね。」
「雑用率が高いんですが。」
「人から職員になる子限られているからね。若い人いないんだよ。僕のところは別名月の書庫だからなり立て子は無理だし。」
天国で仕事をしている人はみな公務員的な何かではないようだ。
「精進します。」
「うん。そうして。」
「さて、5分の世界。5分前の世界。5分で世界。呼び名方はいろいろあるけど5分で世界はできているって話を知っているかい。」
「わかりません。」
自信をもって返事をしたら笑われた。
「うん。いい返事だね。今いる世界は5分前にそれまでのすべてを構築してできたっていう考え。それがいま君に起きている現象。パラレルワールドに来たと思ってもいいよ。歴史同じだけど。」
「さて、本来この世界に迷宮といったものは無い。けど、いまはある。世界が変わったんだよ。異世界召喚は世界に穴を開ける禁忌。異世界に偶然行くのならいいけど必然であってはならない。それが世界のルール。それを破ると世界に影響を与え場合によっては世界がなくなる。だから、被害者を見つけ次第保護した後それを破ったら罰を与えるわけだ。現に君を召喚した世界は理から外れ閉じたし。」
「閉じた?」
「そう閉じた。」
神様が手を叩いて音を鳴らすと気持ちが落ち着いた。
「君は被害者だよ。どんなことをしても何があってもだれが何と言おうと君は被害者。それは間違いない。神々が証明するよ。悪いのはあんなクソな世界を放置していた神なのだから。もう少しすればその神もいなくなるからそれまでの辛抱だよ。」
「脱線したね。さて、続きだけど君のというか僕らの世界。他の世界よりも召喚の対象になりやすい。覚えてる?」
「文化水準が高く文化未成熟の世界を革新するから。あとは今の世界が10で行く異世界が1の場合が多いから。例えば子供が殴った威力は異世界だとなぜか壁に穴が開く。根本的なルール設定が違いからだったかな。」
「その通り。異世界に行くからといってもし魂は元の世界のルールのままだからね。だから召喚対象になりやすいんだけど。君が入院している最後、つまり帰っていざ転生というときに大規模な異世界召喚が起こったんだよ。
僕らも手を尽くしたけれど間に合わなかった。言い訳をするなら穴が開きすぎて修復をしても追いつかなかったかな。
空いた穴から魔力と魔物が入り世界が混乱し適合したときには世界の中身がボロボロ。荒廃した世界という言葉がよく合う世界になったんだよ。君は覚えてないと思うけどここ滅びかけたんだ。
世界の根底が壊れ世界が閉じることになるならいっそのこと世界を巻き戻しそれに適合するための準備を始めた。幸いそれをするだけの貸はいたるところにあったからね。余剰分が出るほどあったらしいよ。
閉じるよりはなしだと世界自体が判断し魔素、魔物がいた世界に作り替えた。この軸はその途中。別の軸ならもしかしたら作り替わった世界からのスタートという可能性もあったかもしれないね。なんせエネルギーは余っているのわけだし。ここまではいいかい。」
頷くが情報量が多くて間に合っているか自信がない。つまるところ、異世界召喚のせいで一度滅びかけてそれを阻止するために作り替えるたに異世界召喚をした世界からエネルギーをもらって魔法、魔物ありの世界へ創り変えた。よし大丈夫そうだ。
「現状、世界は魔力満たす作業をしているんだよ。元々ルールでは魔物は活動できない。できたとしても例えば大型のドラゴンの生態でも1時間で活動限界になる。その死体は残らず魔素として分解され空気に溶け込み次第にそれも無くなる。まずそれを変えないといけない。ようは無くなるまでの処理能力を超え元々魔素があったと認識を変えないといけないんだよ。そのためには迷宮を世界中に作り魔法生物を創りそこから地上に出す。そして死体を魔力に変え空気の中に入れる。これが作業1。
次に溶け込ませた魔素を人に感知さやすくさせる。いままでもかすかに魔素と呼ばれるものはあったんだよ。君の近くにいる陰陽師がいい例だね。その数を特定少数から不特定多数にするという感じかな。方法としては魔力を体内に取り入れ魔素、魔力感知が高い子供を産ませる。これが作業その2。
感知ができればあとは使えるようにする。代を重ねより高い魔力感知、親和性がある子を魔をより使える体を創る。特定少数の中には名家、大家と呼ばれる家があるけどだいたいがこれだね。
ただ、この人たち血を濃くすれば自然と親和性が高い子が生まれると勘違いして魔素をいかにして体に取り入れるかがないんだよね。まあ間違ってはいないのだけど。根本はあるのは取り入れ濃くするであってある物を合わせ濃くするじゃないんだよね。ってまだ脱線したね。これが作業その3。
2や3といっているけどこれ同時進行だから。結果、世界の認識を変えそれを定着強引にルールを上書きさせる。そうなれば後はいらない迷宮を撤去もしくは人によって攻略させ数を減らす。これはその4かな。
魔素がある以上迷宮はできるからね。一時的に全部なくすことはできても永久的になくすことはできない。魔素のたまりにたまって形になった物が迷宮だから。最小限にするしかできない。そしてそれを維持する。これは4の続きだから4の2とでもするか。
そうすることで荒廃した閉じるかもしれない世界を回避すると。長々になっちゃったけど。大丈夫?」
「なんとなく。近代科学世界にファンタジー世界を合わせるためにルール作りをしていてその準備期間程度。」
「うん。それでいいよ。」
「あれ。ならこれから迷宮に行く意味って。」
「ないよ。魔素を還元する必要があるからむしろ世界に邪魔って思われるかもしれないね。いま迷宮あるのに魔物があふれかえって大変なことになったって聞かないでしょ。あれ元からある還元システムを強化したから。さっき大型のドラゴンの稼働時間の話したけど本当は1分持つかどうかだからね。」
「うわ~。意味ねえ。」
「そうだね。君、被害者だし将来こっち側になるから見逃してくれるけど。限度を超えるとさっき言った通り邪魔になるから。多分、国内から出なければ大丈夫じゃないかな。僕らもそれに合わせないといけないからその準備のために必要とかにしておくし。」
「つまり高天ヶ原の範囲ならいいと。」
「はっきり言えばそうだね。あと黄泉平坂と閻魔局の力が及ぶ範囲内。日本を出たら養護できないから気を付けてね。」
「いま行かされて直前なのですが。」
「不可抗力でもでも国内だしね。一応これサインしといて。拒否権はないから。あと、外国に出る場合は事前連絡が欲してね。行先に離さないとグチグチ言われるから。」
管轄が違うそうだ。
書類の内容を簡単にまとめると私は悪くない周りが悪いとするための書類が数枚。これその周りの事情を一切無視しているのだがいいのかな。拒否できないからするけど。相手神様だし。
「あと体だけど保管庫行きになったから。転生先は大量勇者召喚した国でねその世界との事後処理は問題もなくおわったよ。」
深く聞いちゃいけないヤツかな。うん。問題がないならいいか。
「それから次来る前でに自分の名前決めておいてね。君の記録、転生直前で機械的処理を設定してたから世界の改編のどさくさで本来正常作動するのものが薬使って無理につなぎ留め組み込んだから中途半端な作動になったんだよ。記憶も本来消えるように設定していたものも残っているのはそのせい。優先順位の一番高い記憶は消えているけど。存在はあるのに名前の発音ができてないのはそのせい。記録にないからね。単語としては声にできるけど個人としては発音できない。君も含めて気づいてないから問題ないけど。」
「それはやばいのでは?」
「本来ならね。でも君こっち側だから無理がきくんだよ。サインあるね。何かあったら神社でお参りすると連絡来るようにしとくから。」
「はい。お願いします。」
どうやら人の枠組みにいないらしい。マジか……。
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