9 / 9
第一章 たそがれの女助け人
一の九
しおりを挟む
縄で縛られた男たちは、日が沈みゆく庭にひきすえられた。皆、地べたに座り込んでうなだれて、かんねんしたという態度である。おためは縛られてはいないが、逃げる様子もなく縁側に座っていた。
「お了はどこだ?」
主犯格と思われる商人風の男の頭を、十手の先でこづきながら、香流が聴いた。
すると、
「ここにいますっ」
甲走ったような声で叫びながら、お了が家の中から出てきた。
「お嬢様!?」
とおためが制しするのを振り払って、お了は縁側から飛びおりて商人の男の前に座った。まるで、男をかばうような格好である。
「出来心なんです。香流の旦那。どうかお見逃しください」
必死の形相のお了に、あっけにとられている小源太と香流と卯之助に、さらに追い打ちをかけるように、もうひとり、若い見知らぬ男が家の奥から出てきた。
「私からもお願いします」
と若い男はお了の横にひざまずいた。商家の若旦那ふうの身なりをした若者である。
「私は、以前から玉木屋さんとは以前より懇意にしておりました、田原屋の善吉ともうします」
と善吉という若い男が話し始めた。年齢は十八か九だろうか、しかし年齢の割には落ち着いた雰囲気だし、喋り方にも軽薄なところがなく、二、三歳は歳とって見えた。
善吉の話はこうであった。
善吉は次男でお了とは以前は親公認のつきあいで、いずれは夫婦になろうと誓い合ったなかであった。だが、善吉の親が営む反物屋が経営に行き詰まって廃業することになった。そうなったとたん、玉木屋は手のひらをくるりと返し、婚約を破棄し、とっとと別の相手をお了に見繕ってしまった。
「私は」と善吉は膝の上でつっぱっている腕を振るわせた。「くやしくって、くやしくって、酒に溺れました」
ある日、屋台の酒屋の近くにあった柳の木の根元で、座り込んで呑んだくれている善吉に話しかけてきた者があった。
商人風の男庄太夫である。
庄太夫は、べつになにか魂胆があって話しかけたわけではなく、ただひとりで飲むのも寂しいものだから、話し相手に善吉に声をかけただけであった。
――匕首は持っていますか、旦那さん。
ひとしきり身の上を話したあと善吉が訊いた。
――ねえけど、なにしようってんだい。
――お了と結婚できないのなら、今から乗り込んで、玉木屋全員刺し殺して、俺も死ぬ。
――馬鹿言っちゃいけねえ。
と庄太夫は腹から怒りをぶちまけるように言った。
――いいかい善吉さん、苦しくって悔しくって、相手を見返してやりたいなら、あんたこれから血反吐はくほど働いて、皆が羨むほどの立派な商人になって、玉木屋にざまあ見ろと言ってやるのが正道ってもんじゃないのかい。
そうして叱られると、しばらく善吉は泣いた。
すると、人足ふたりもいつの間にか寄ってきて、慰めたのだった。
「皆さんに慰められているうちに、私の心も平静を取り戻しました。しかし、くやしさだけはいっこうに胸のおくにわだかまったままでした」
ひとしきり泣き続けると、顔をあげて善吉が言った。
――私、これからお了と駆け落ちします。
――乗った。
とここで屋台に寄りかかって話に聞き耳立てていた金井牢人が仲間に加わった。
そこで、綿密に計画が立てられた。
当初は、ただ、お了としめし合わせ、不意に姿を消すだけの計画であった。もちろん、お了との繋ぎをつけるために、この計画におためを抱き込んだのである。のちに投文を書いたのはおため自身だったというわけだ。
「じゃあ、私といる時にお了さんが姿を消したと言うのは……」小源太が訊いた。
「それは」とお了が話した。「おためといる時にいなくなると、おためがお父さんに叱られてしまいますでしょう。それにはしのびなくって。小源太さんなら、まあつきあいも浅いですし、たとえ用心棒をやめさせられても、たいした損失にはなりませんでしょう」
そのあっけらかんとした言い様に、小源太は開いた口がふさがらなくなってしまった。
「ですが」と商人の庄太夫が話をかわった。「いざお了さんを連れ去ってしまうと、悪心がきざしてきまして」
ここまできたら、やっぱり玉木屋に一泡噴かせてやろう、となって、ただの駆け落ち話が、身代金誘拐事件に発展してしまったというわけであった。
「言い訳するようでなんですが、わしらはこれまで悪さなんか一度だって働いたことはありません。ただ懸命に働いても働いてもいっこうに暮らし向きが楽にまらねえのに疲れはてて、ちょっと楽をして儲けたいと思った、ほんの出来心だったんです」
「ですから、悪いのはすべてこの私にあります」と善吉が頭をさげた。「どうか、捕まえるのは私だけにしてください。他の皆さんはお目こぼしくださいまし」
小源太と卯之助が香流の顔を見た。
香流は、頭に手をやって、深いため息をついた。
「くだらねえ。そんなくだらねえ話のために、俺達はこの数日、走り回っていたわけか。まあ、はなっから、お了が消えた時に目撃者がいないことに、からくりめいたものを感じていたが……。もういいよ。誘拐された当人が誘拐されたんじゃねえって言うんなら、俺達は何も言えねえ。駆け落ち騒動を白洲でさばくほど奉行所は暇じゃねえしな。ただし三百両だけは返してもらうぞ」
そう言って、香流はくるりと振り返った。
「行くぞ、卯之助」
と歩き出すのへ、へいと三百両の風呂敷を担いだ卯之助が従った。
ああ、褒賞の十両が飛んでいったな、と小源太はうなじを撫でつつ、
「じゃあ、お幸せに」
と香流の後を追った。
お了達は一斉に頭をさげて、三人を見送るのであった。皆の安堵した気持ちが広がって、辺りを柔らかい空気に変えているようだった。
そうしてしばらく歩いて東海道へと出た頃、
「おい、蝙蝠羽織」唐突に香流が小源太に声をかけた。「お前、この後玉木屋に帰って、顛末を報告しろよ」
「え、なんで私が。香流さんがするのが当然でしょう」
「いやなこった。そこまで面倒を見なくっちゃならねえ義務は奉行所にはねえよ」
「そ、そんな勝手な言いぶんありますか」
小源太はむっとした。香流が、お了達の過ちを赦した寛容な心を持っているとわかって感心していたのに、四半刻もたたずにこうである。
「言いぶんもクソもあるか。女のくせに男の格好してつべこべ言ってんじゃあねえ。風紀紊乱のかどでしょっぴくぞ、おとこおんな」
「ちぇ」
舌打ちして、小源太は歩いた。
卯之助がへへへと笑った。
黄昏の真っ赤な日が、三人をあたたかく照らしている。
(第一章おしまい)
(取材 落語 おせつ徳三郎)
第二章は十二月中頃に公開予定です。
「お了はどこだ?」
主犯格と思われる商人風の男の頭を、十手の先でこづきながら、香流が聴いた。
すると、
「ここにいますっ」
甲走ったような声で叫びながら、お了が家の中から出てきた。
「お嬢様!?」
とおためが制しするのを振り払って、お了は縁側から飛びおりて商人の男の前に座った。まるで、男をかばうような格好である。
「出来心なんです。香流の旦那。どうかお見逃しください」
必死の形相のお了に、あっけにとられている小源太と香流と卯之助に、さらに追い打ちをかけるように、もうひとり、若い見知らぬ男が家の奥から出てきた。
「私からもお願いします」
と若い男はお了の横にひざまずいた。商家の若旦那ふうの身なりをした若者である。
「私は、以前から玉木屋さんとは以前より懇意にしておりました、田原屋の善吉ともうします」
と善吉という若い男が話し始めた。年齢は十八か九だろうか、しかし年齢の割には落ち着いた雰囲気だし、喋り方にも軽薄なところがなく、二、三歳は歳とって見えた。
善吉の話はこうであった。
善吉は次男でお了とは以前は親公認のつきあいで、いずれは夫婦になろうと誓い合ったなかであった。だが、善吉の親が営む反物屋が経営に行き詰まって廃業することになった。そうなったとたん、玉木屋は手のひらをくるりと返し、婚約を破棄し、とっとと別の相手をお了に見繕ってしまった。
「私は」と善吉は膝の上でつっぱっている腕を振るわせた。「くやしくって、くやしくって、酒に溺れました」
ある日、屋台の酒屋の近くにあった柳の木の根元で、座り込んで呑んだくれている善吉に話しかけてきた者があった。
商人風の男庄太夫である。
庄太夫は、べつになにか魂胆があって話しかけたわけではなく、ただひとりで飲むのも寂しいものだから、話し相手に善吉に声をかけただけであった。
――匕首は持っていますか、旦那さん。
ひとしきり身の上を話したあと善吉が訊いた。
――ねえけど、なにしようってんだい。
――お了と結婚できないのなら、今から乗り込んで、玉木屋全員刺し殺して、俺も死ぬ。
――馬鹿言っちゃいけねえ。
と庄太夫は腹から怒りをぶちまけるように言った。
――いいかい善吉さん、苦しくって悔しくって、相手を見返してやりたいなら、あんたこれから血反吐はくほど働いて、皆が羨むほどの立派な商人になって、玉木屋にざまあ見ろと言ってやるのが正道ってもんじゃないのかい。
そうして叱られると、しばらく善吉は泣いた。
すると、人足ふたりもいつの間にか寄ってきて、慰めたのだった。
「皆さんに慰められているうちに、私の心も平静を取り戻しました。しかし、くやしさだけはいっこうに胸のおくにわだかまったままでした」
ひとしきり泣き続けると、顔をあげて善吉が言った。
――私、これからお了と駆け落ちします。
――乗った。
とここで屋台に寄りかかって話に聞き耳立てていた金井牢人が仲間に加わった。
そこで、綿密に計画が立てられた。
当初は、ただ、お了としめし合わせ、不意に姿を消すだけの計画であった。もちろん、お了との繋ぎをつけるために、この計画におためを抱き込んだのである。のちに投文を書いたのはおため自身だったというわけだ。
「じゃあ、私といる時にお了さんが姿を消したと言うのは……」小源太が訊いた。
「それは」とお了が話した。「おためといる時にいなくなると、おためがお父さんに叱られてしまいますでしょう。それにはしのびなくって。小源太さんなら、まあつきあいも浅いですし、たとえ用心棒をやめさせられても、たいした損失にはなりませんでしょう」
そのあっけらかんとした言い様に、小源太は開いた口がふさがらなくなってしまった。
「ですが」と商人の庄太夫が話をかわった。「いざお了さんを連れ去ってしまうと、悪心がきざしてきまして」
ここまできたら、やっぱり玉木屋に一泡噴かせてやろう、となって、ただの駆け落ち話が、身代金誘拐事件に発展してしまったというわけであった。
「言い訳するようでなんですが、わしらはこれまで悪さなんか一度だって働いたことはありません。ただ懸命に働いても働いてもいっこうに暮らし向きが楽にまらねえのに疲れはてて、ちょっと楽をして儲けたいと思った、ほんの出来心だったんです」
「ですから、悪いのはすべてこの私にあります」と善吉が頭をさげた。「どうか、捕まえるのは私だけにしてください。他の皆さんはお目こぼしくださいまし」
小源太と卯之助が香流の顔を見た。
香流は、頭に手をやって、深いため息をついた。
「くだらねえ。そんなくだらねえ話のために、俺達はこの数日、走り回っていたわけか。まあ、はなっから、お了が消えた時に目撃者がいないことに、からくりめいたものを感じていたが……。もういいよ。誘拐された当人が誘拐されたんじゃねえって言うんなら、俺達は何も言えねえ。駆け落ち騒動を白洲でさばくほど奉行所は暇じゃねえしな。ただし三百両だけは返してもらうぞ」
そう言って、香流はくるりと振り返った。
「行くぞ、卯之助」
と歩き出すのへ、へいと三百両の風呂敷を担いだ卯之助が従った。
ああ、褒賞の十両が飛んでいったな、と小源太はうなじを撫でつつ、
「じゃあ、お幸せに」
と香流の後を追った。
お了達は一斉に頭をさげて、三人を見送るのであった。皆の安堵した気持ちが広がって、辺りを柔らかい空気に変えているようだった。
そうしてしばらく歩いて東海道へと出た頃、
「おい、蝙蝠羽織」唐突に香流が小源太に声をかけた。「お前、この後玉木屋に帰って、顛末を報告しろよ」
「え、なんで私が。香流さんがするのが当然でしょう」
「いやなこった。そこまで面倒を見なくっちゃならねえ義務は奉行所にはねえよ」
「そ、そんな勝手な言いぶんありますか」
小源太はむっとした。香流が、お了達の過ちを赦した寛容な心を持っているとわかって感心していたのに、四半刻もたたずにこうである。
「言いぶんもクソもあるか。女のくせに男の格好してつべこべ言ってんじゃあねえ。風紀紊乱のかどでしょっぴくぞ、おとこおんな」
「ちぇ」
舌打ちして、小源太は歩いた。
卯之助がへへへと笑った。
黄昏の真っ赤な日が、三人をあたたかく照らしている。
(第一章おしまい)
(取材 落語 おせつ徳三郎)
第二章は十二月中頃に公開予定です。
1
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旅路ー元特攻隊員の願いと希望ー
ぽんた
歴史・時代
舞台は1940年代の日本。
軍人になる為に、学校に入学した
主人公の田中昴。
厳しい訓練、激しい戦闘、苦しい戦時中の暮らしの中で、色んな人々と出会い、別れ、彼は成長します。
そんな彼の人生を、年表を辿るように物語りにしました。
※この作品は、残酷な描写があります。
※直接的な表現は避けていますが、性的な表現があります。
※「小説家になろう」「ノベルデイズ」でも連載しています。
剣客居酒屋 草間の陰
松 勇
歴史・時代
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
忍者同心 服部文蔵
大澤伝兵衛
歴史・時代
八代将軍徳川吉宗の時代、服部文蔵という武士がいた。
服部という名ではあるが有名な服部半蔵の血筋とは一切関係が無く、本人も忍者ではない。だが、とある事件での活躍で有名になり、江戸中から忍者と話題になり、評判を聞きつけた町奉行から同心として採用される事になる。
忍者同心の誕生である。
だが、忍者ではない文蔵が忍者と呼ばれる事を、伊賀、甲賀忍者の末裔たちが面白く思わず、事あるごとに文蔵に喧嘩を仕掛けて来る事に。
それに、江戸を騒がす数々の事件が起き、どうやら文蔵の過去と関りが……
信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~
佐倉伸哉
歴史・時代
その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。
父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。
稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。
明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。
◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093085367901420)』でも同時掲載しています◇
矛先を折る!【完結】
おーぷにんぐ☆あうと
歴史・時代
三国志を題材にしています。劉備玄徳は乱世の中、複数の群雄のもとを上手に渡り歩いていきます。
当然、本人の魅力ありきだと思いますが、それだけではなく事前交渉をまとめる人間がいたはずです。
そう考えて、スポットを当てたのが簡雍でした。
旗揚げ当初からいる簡雍を交渉役として主人公にした物語です。
つたない文章ですが、よろしくお願いいたします。
この小説は『カクヨム』にも投稿しています。
狩野岑信 元禄二刀流絵巻
仁獅寺永雪
歴史・時代
狩野岑信は、江戸中期の幕府御用絵師である。竹川町狩野家の次男に生まれながら、特に分家を許された上、父や兄を差し置いて江戸画壇の頂点となる狩野派総上席の地位を与えられた。さらに、狩野派最初の奥絵師ともなった。
特筆すべき代表作もないことから、従来、時の将軍に気に入られて出世しただけの男と見られてきた。
しかし、彼は、主君が将軍になったその年に死んでいるのである。これはどういうことなのか。
彼の特異な点は、「松本友盛」という主君から賜った別名(むしろ本名)があったことだ。この名前で、土圭之間詰め番士という武官職をも務めていた。
舞台は、赤穂事件のあった元禄時代、生類憐れみの令に支配された江戸の町。主人公は、様々な歴史上の事件や人物とも関りながら成長して行く。
これは、絵師と武士、二つの名前と二つの役職を持ち、張り巡らされた陰謀から主君を守り、遂に六代将軍に押し上げた謎の男・狩野岑信の一生を読み解く物語である。
投稿二作目、最後までお楽しみいただければ幸いです。
西涼女侠伝
水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超
舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。
役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。
家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。
ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。
荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。
主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。
三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)
涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
良い文章ですね。
弾む様な語感で読みやすい。
テーマがテーマなだけに伸びにくいとは思われるけれど、めげずに頑張ってほしい。
ありがとうございます!