57 / 465
王都出立編
引き継ぎと束の間の休息
しおりを挟む
「ジェイクに店のことを覚えてもらうために、三日ほど待ってもらえませんか?」
「ふむっ、そなたの事情もあるだろう。それぐらいの日数なら待とう」
ブルームは俺の申し出に納得したようだった。
「聞くまでもないことですが、王都に鍛冶屋はありますか?」
「もちろん、鍛冶屋は何軒もある。凝った道具が欲しければ、工房も同じぐらい存在する」
「焼肉をやるには、ここにあるような鉄板と焼き台が必要なので」
「そういうことか。その点は心配いらぬ。この町の市場を覗いてみたが、王都の市場の方が規模も食材の種類も数倍だ。材料の心配も不要であるな」
ブルームの言葉にジェイクも頷いた。
さすがに辺境にあるバラムとランス王国の王都ともなれば段違いなのだろう。
「ジェイク、わしが口を出すようなことではないが、店主のためにも代役をしっかりこなすのだぞ」
「ああっ、もちろんだ」
ジェイクの言葉は力強いものだった。
「そろそろ、店を開く時間だろう。出発は三日後の朝だ」
「はい、よろしくお願いします」
ブルームは落ちついた表情で去っていった。
彼を見送ると一見のお客がやってきたので、そのまま営業を開始した。
――今日の営業が終わると、いつもより疲れを感じた。
普段は六、七人前後の来客数が今日は十人以上だった。
ハンクが町の人から王都の件を聞いたことから分かるように、うちの店に王都の関係者が来たことが評判になった結果、いつもより客足が増したのだと考えられた。
幸いなことにジェイクが店のことを覚えながら、補助をしてくれたおかげでずいぶん助かった。
一人だったら、もっと大変だったことは容易に想像できる。
「今日は忙しかったですね。ジェイクはいい働きぶりでしたよ」
「そうか、それはよかった。だいぶ流れを覚えられたが、営業中の店の雰囲気を覚えたいから、もう少し時間が必要だな」
「一人でやるとなると、また違いますかね?」
「そうだな。王都では大勢の料理人で分担していたから、出す相手が少なくても、自分一人でやらなければならないのは勝手が違うみたいだ」
ジェイクは来て日が浅いというのに、この店のことを考えてくれているところはありがたいと思った。
俺自身、何年もこの店を営業しているわけではないものの、二度目の挑戦であること、資金を貯めて始めたことなどから、すでに愛着が湧いている。
「そういえば、七色ブドウのワインが飲み頃だと思うので、少し飲んでみますか」
「うん、それはいいな。前から楽しみにしていた」
俺は店の中に置いてある、アデルからもらった高そうなグラスを二つ手に取り、一つをジェイクに渡した。
「どうぞ。樽にどの色のブドウのワインか書いてあるので、好きな樽から入れてください」
「それはいい。早速、頂こう」
俺とジェイクは椅子から立ち上がり、七つの樽の前に移動した。
「うーん、どうしようかな。定番の赤にしてみるか」
「オレは桃色の実からできたワインにしよう」
俺たちはそれぞれに樽からグラスにワインを注いだ。
「あぁー、この香りはたまらないな」
「ふぅ、試飲した時より量が多いから、前よりも濃厚に感じられる」
「それじゃあ、七色ブドウのワインに乾杯」
「ああっ、乾杯」
俺とジェイクは互いのグラスを合わせた。
片づけが残っていることもあり、二人とも控えめな量だった。
もう一度、ワインの香りを味わった後、グラスを傾けた。
「……これは一言では言い表せない美味さですね」
「こっちも同じだ。ただのブドウではないことを実感させられる」
俺たちは途中から無言でワインを味わった後、グラスを空にした。
今まで味わったことのない深みと香りに、しばらく余韻が続いた。
「ごちそうさまでした。苦労して採取した甲斐があったなー」
「七色ブドウはどんなところにあるんだ?」
「このワインに使われているのはキラービーやベノムスパイダーという、危険な昆虫がいる山の方でした」
「そんな虫がいるのか。初めて名前を聞いた」
「ジェイクは冒険者でない上に、王都育ちですから、知る機会がありませんよね」
バラム周辺のように自然が多いところでは、キラービーには気をつけるようにと、注意喚起を耳にする可能性がある。
しかし、王都のように人口が多く、都市の規模が大きければ、人間を警戒するキラービーとは縁がないだろう。
俺とジェイクはグラスのワインを飲み干してから、片づけ作業を始めた。
空気の澄んださわやかな朝だった。
通りの木々で小鳥がさえずり、きらめくような日差しが路地を照らしている。
ジェイクに店のことを教えながら営業を続けるうちに、約束の日になった。
順調に作業を覚えてくれたので、彼一人に店を任せても心配ないと思えた。
俺はいつも使っている包丁、使用頻度の高い調味料、身の回り品などを、冒険者時代に遠征用の荷物を入れていた袋に用意した。
店の外の椅子に腰かけてブルームを待っていると、ジェイクがやってきた。
「あんたの見送りにきた」
「ありがとうございます」
ジェイクは俺の近くの椅子に腰を下ろした。
彼のいつもと変わらない様子を見て、少し安心する自分がいることに気づいた。
二人で何度か言葉をかわしていると、ブルームの姿が目に入った。
前はいなかった護衛のような人物を従えている。
「おはよう。王都へ向かう意思に揺らぎはないかね」
「はい、大丈夫です」
「それでは、馬車に向かおう」
「俺がいない間、店を頼みました」
「もちろんだ」
ジェイクはまっすぐな瞳で、こちらを見ていた。
師弟関係と呼べるほど確かなものではないが、彼と出会えたことは貴重な経験になった。
「ふむっ、そなたの事情もあるだろう。それぐらいの日数なら待とう」
ブルームは俺の申し出に納得したようだった。
「聞くまでもないことですが、王都に鍛冶屋はありますか?」
「もちろん、鍛冶屋は何軒もある。凝った道具が欲しければ、工房も同じぐらい存在する」
「焼肉をやるには、ここにあるような鉄板と焼き台が必要なので」
「そういうことか。その点は心配いらぬ。この町の市場を覗いてみたが、王都の市場の方が規模も食材の種類も数倍だ。材料の心配も不要であるな」
ブルームの言葉にジェイクも頷いた。
さすがに辺境にあるバラムとランス王国の王都ともなれば段違いなのだろう。
「ジェイク、わしが口を出すようなことではないが、店主のためにも代役をしっかりこなすのだぞ」
「ああっ、もちろんだ」
ジェイクの言葉は力強いものだった。
「そろそろ、店を開く時間だろう。出発は三日後の朝だ」
「はい、よろしくお願いします」
ブルームは落ちついた表情で去っていった。
彼を見送ると一見のお客がやってきたので、そのまま営業を開始した。
――今日の営業が終わると、いつもより疲れを感じた。
普段は六、七人前後の来客数が今日は十人以上だった。
ハンクが町の人から王都の件を聞いたことから分かるように、うちの店に王都の関係者が来たことが評判になった結果、いつもより客足が増したのだと考えられた。
幸いなことにジェイクが店のことを覚えながら、補助をしてくれたおかげでずいぶん助かった。
一人だったら、もっと大変だったことは容易に想像できる。
「今日は忙しかったですね。ジェイクはいい働きぶりでしたよ」
「そうか、それはよかった。だいぶ流れを覚えられたが、営業中の店の雰囲気を覚えたいから、もう少し時間が必要だな」
「一人でやるとなると、また違いますかね?」
「そうだな。王都では大勢の料理人で分担していたから、出す相手が少なくても、自分一人でやらなければならないのは勝手が違うみたいだ」
ジェイクは来て日が浅いというのに、この店のことを考えてくれているところはありがたいと思った。
俺自身、何年もこの店を営業しているわけではないものの、二度目の挑戦であること、資金を貯めて始めたことなどから、すでに愛着が湧いている。
「そういえば、七色ブドウのワインが飲み頃だと思うので、少し飲んでみますか」
「うん、それはいいな。前から楽しみにしていた」
俺は店の中に置いてある、アデルからもらった高そうなグラスを二つ手に取り、一つをジェイクに渡した。
「どうぞ。樽にどの色のブドウのワインか書いてあるので、好きな樽から入れてください」
「それはいい。早速、頂こう」
俺とジェイクは椅子から立ち上がり、七つの樽の前に移動した。
「うーん、どうしようかな。定番の赤にしてみるか」
「オレは桃色の実からできたワインにしよう」
俺たちはそれぞれに樽からグラスにワインを注いだ。
「あぁー、この香りはたまらないな」
「ふぅ、試飲した時より量が多いから、前よりも濃厚に感じられる」
「それじゃあ、七色ブドウのワインに乾杯」
「ああっ、乾杯」
俺とジェイクは互いのグラスを合わせた。
片づけが残っていることもあり、二人とも控えめな量だった。
もう一度、ワインの香りを味わった後、グラスを傾けた。
「……これは一言では言い表せない美味さですね」
「こっちも同じだ。ただのブドウではないことを実感させられる」
俺たちは途中から無言でワインを味わった後、グラスを空にした。
今まで味わったことのない深みと香りに、しばらく余韻が続いた。
「ごちそうさまでした。苦労して採取した甲斐があったなー」
「七色ブドウはどんなところにあるんだ?」
「このワインに使われているのはキラービーやベノムスパイダーという、危険な昆虫がいる山の方でした」
「そんな虫がいるのか。初めて名前を聞いた」
「ジェイクは冒険者でない上に、王都育ちですから、知る機会がありませんよね」
バラム周辺のように自然が多いところでは、キラービーには気をつけるようにと、注意喚起を耳にする可能性がある。
しかし、王都のように人口が多く、都市の規模が大きければ、人間を警戒するキラービーとは縁がないだろう。
俺とジェイクはグラスのワインを飲み干してから、片づけ作業を始めた。
空気の澄んださわやかな朝だった。
通りの木々で小鳥がさえずり、きらめくような日差しが路地を照らしている。
ジェイクに店のことを教えながら営業を続けるうちに、約束の日になった。
順調に作業を覚えてくれたので、彼一人に店を任せても心配ないと思えた。
俺はいつも使っている包丁、使用頻度の高い調味料、身の回り品などを、冒険者時代に遠征用の荷物を入れていた袋に用意した。
店の外の椅子に腰かけてブルームを待っていると、ジェイクがやってきた。
「あんたの見送りにきた」
「ありがとうございます」
ジェイクは俺の近くの椅子に腰を下ろした。
彼のいつもと変わらない様子を見て、少し安心する自分がいることに気づいた。
二人で何度か言葉をかわしていると、ブルームの姿が目に入った。
前はいなかった護衛のような人物を従えている。
「おはよう。王都へ向かう意思に揺らぎはないかね」
「はい、大丈夫です」
「それでは、馬車に向かおう」
「俺がいない間、店を頼みました」
「もちろんだ」
ジェイクはまっすぐな瞳で、こちらを見ていた。
師弟関係と呼べるほど確かなものではないが、彼と出会えたことは貴重な経験になった。
19
お気に入りに追加
3,290
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界転移の……説明なし!
サイカ
ファンタジー
神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。
仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。
しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。
落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして…………
聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。
ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。
召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。
私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。
ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない!
教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない!
森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。
※小説家になろうでも投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる