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❇閑話❇ 神の配剤
しおりを挟む「あっ、あっ、出るぅぅ……っっ」
「うんうん、沢山でたね。良い子だよ」
蕩けた顔で佳がる子供を抱きかかえ、一人の男がその少年のお尻を深々と貫いていた。ごちゅごちゅ激しく抜き差しし、淫らに泡立つ結合部が艶かしく他の男達の眼を射る。
歳の頃なら十二歳くらいの少年は、後ろから突き上げられ、前から咥え込まれ、嬉しそうに腰を振っていた。
「んう……っ! も、もっと奥に……ぃぃ」
「はは、好きモノだね? いっぱいして欲しいのか?」
「してっ、いっぱいぃ……ぃいいっ!」
求める少年に頷き、周りを囲う男達は順番に可愛がる。
「早く代わってくれよ、堪んねえ」
「焦るなって、ほら、乳首でもイジって待ってろ」
順番待ちな男らは少年の乳首を摘んだり、顎を捉えてキスをしたりして気持ちを昂らせていく。
「子供は少ないんだから。皆で可愛がってやらないと」
「君の伴侶は決まってるのかい? 良かったら親御さんに話を……」
「おいっ! こいつは十二歳だぞっ! まだまだ皆で愛でられる歳だ! 抜けがけしようとすんなっ!」
ひんひん喘ぐ少年の髪を掻き混ぜて、さも愛おしそうに顔を舐める男性。桜色に染められた少年の身体に玉のように噴き出す汗。
何人もの男達に囲まれて、少年がその身に熱い精を注がれて悦んでいた頃。
別な暗がりでも小さな子供が男達に股間を舐られていた。
「ひぃんっ! 気持ちイぃ……っ、ふあっ!」
ぎゅうううっと身体を強張らせて前屈みに震える少年。こちらは源之助と変わらないくらいか。くちくちお尻の蕾に指を挿れられ、その小さな御立派様を舐められまくっている。
「よーし、よし、上手にイけたな?」
「あっ! だめぇ、そんなに挿れちゃ……っ! あーっ!!」
「うはっ、えっろ……っ! ここか? ここが悦いのか?」
何本も突っ込まれる男達の指。それに身悶えて、ふるふると小さな陰茎を昂らせる少年。はあはあ佳がる少年に群がり、興奮を隠せぬ男らはキスの雨を降らせた。
「こういう子供も最近減ったしなあ」
「仕方ないよ。子供は少ないし、親達も拐われまいと警戒して、夜は外に出さないし」
「愛でられる子供に出会えたことに感謝だ。ほら、もっと可愛がろう」
貧しい家の子はお小遣いを得るため、夜でも街で男らの可愛がりを受ける。そういった機会に恵まれない者や、性欲発散したい者は娼館に向かった。
最近は娼婦も少なく、新たな子が入ったかと思えばすぐに身受けされ、金持ちの嫁にされた。
子供を愛でることが正義なこの世界。
それを独占するためと、将来の伴侶を得るために、子供拐いも横行している。
雄の本能が強い世界だ。最初は愛でられネコから始めた子供らも、長じて大人になれば相手を組み伏し泣かせたい男の欲望に囚われる。
そうなる前にと、男達は幼いうちから徹底的に教え込むのだ。雌の悦びを。暴かれる至福を。挿れられたくて堪らなくなるよう、寄って集って身体に叩き込む。
そんな欲望渦巻く世界では、あちらこちらから子供の甘い喘ぎが聞こえてきた。
《……悦~い声だ。愛情たっぷりな精が届いてくるね。もっと注いでおくれよ。……でないと、その世界、終わっちゃうから》
極まった身体に注がれた精は、ほんの少しだが神の下に届く。何度も達し蕩けきった身体に、愛情を込めて注がれた精。それしか神の下には届かない。
生理的欲求を鎮めるだけのような睦みでは駄目なのだ。お互いを求め、貪り、ドロドロに溶け合うような熱い昂りの睦みでないと。
人間、大人になるにつれ、そういった関係が淡白になる。惰性で暮らし、交わり、暢気な日々を送る。
性に奔放な世界だというのも徒になったかもしれない。大人等は性欲処理的な行為に忌避もない。
そんな中、例外なのが子供らへの可愛がり。これに関しては、どんな男も雄の本能全開である。初々しい姿に欲情し、心から愛でて楽しみ、愛情たっぷりな精を注ぐ。
うっとり夢心地の男達。それに眼をつけた神は、源之助みたく、精を採取するための人間を世界に送り込むようになったのだ。
本当なら直々に貫いて、その身を神のモノとしてから送り込みたかったが、まだ童貞で、しかもノン気な源之助を犯すのは、さすがに躊躇われた。
《せめて、最初くらいは好きな人とさせたげるよ? ……私のモノとするのは、そのあとでも、遅くないしね》
こうして神の配剤により、精魂尽き果てるまで可愛がられる子供たちと、それを舐り尽くして精を注ぎ、可愛がる大人達。
源之助がお子様になったのも、この淫靡な宴に参加させるためだ。何も知らず恥じらう少年は、さぞ、盛大に愛でてもらえるだろう。
ふふっと淫猥に嗤う神がいたなど、泥のように眠る源之助の知るところではない。
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