仔犬拾いました 〜だから、何でも言えってのっ!〜

一 千之助

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 躾けられました ☆

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「痛いばっかもなんだな。少し可愛がってやろうか?」

 尻など、男も女も変わらない。むしろ男の方が前立腺がはっきりしているため快楽を与えやすい。女のは、ここっとはっきりしておらず、なんとなく気持ち悦いという漠然とした快感だ。
 遊んでいた女の尿道と尻で試したりもしたが、どっちも似たようなモノ。結局、膣周辺全体の細胞が、男の海綿体的な組織を含み愉悦を感じるのだという。
 
「こっちも最初は痛いが……… 奥は堪らないぜ?」

 にっと淫猥に眼をすがめ、豪は怯え切って全く勃ちあがらない風月の陰茎を摘むと、狭い鈴口にプジーを捩じ込んだ。途端に白い喉を震わせて絶叫する少年。

「きゃーーーっ! 痛い、痛い、痛いーーーっ!!」

「痛いなぁー? お仕置きだからなぁ? うんと怖がらせて、しっかりトラウマにしてやるからなぁ?」

 ……鬼かぁぁーーーっ!!

 脳内だけで反論する風月。ぬちぬち音をたてながら呑み込まれていく細い棒に、少年は心底怯えた。。細く柔らかいとはいえ太さ五ミリもあるソレは、敏感な粘膜を擦りながら奥へ奥へと進み、少年の悦いところまで辿りつく。

「オーケイ、ちょっとだけ可愛がってやるよ。……ん、ここか。ほら」

 散々虐め抜かれ、もはや声もなくボロボロ泣いていた風月の反応が、ふ…と変わった。

「……う? んぅ……? ふあっ? あっ、あっ! まつっ……てっ! あーっ!!」

 玩具を呑み込み強制的に半勃ちさせられた風月のモノが、みるみる強度を増していく。ぐんっと腹につくほど反り返った少年らしい陰茎は真っ赤に熟れ、玩具でパックリ開かされた鈴口から透明な液を滲ませていた。
 それにほくそ笑み、豪は蕾に捩じ込んだ指の動きを早めてやる。玉の裏を抉るように指先で突き上げ、風月の悲痛な喘ぎを思う存分引き出した。

「気持ち悦いべ? 哀しいかな男ってのは、ここを刺激されると否応なくおっ勃つし、イっちまうんだよなあ」

「ひいいぃぃっ? 出るっ! 出ちゃう、イっちゃうってぇえっ!!」

「イけ、イけ。まあ、出させはしないけどな」

 そう言いながら、豪は空いた手でプジーのスイッチを入れた。途端に最奥で暴れる玩具の先端。

「ふぎぃぃーっ?! ふ…っ! うわあぁぁんっ!!」

 死物狂いで身を捩り、与えられる熱を逃そうとする風月だが、それを嘲笑うかのように豪の指が少年を絶頂に叩きつけた。
 がくん、がくんっと大きく痙攣する風月。だが、達したにもかかわらず、彼の一物は隆々とおっ勃ったまま弾けなかった。

「で……、出ない? なんで……っ? ああぁぁんんっ!!」

 最奥を掻き回すプジーの先端や豪の指。その巧みな動きに溺れ、再び風月を高みへと押しやる獰猛な愉悦。

「ふはっ、出せるわけねぇべさ。お前のチンコの中には、ぶっとい玩具入ってんだから。気持ち悦いか? なあ? あのまま客を取ってたら、毎日こんな目に遭っていたんだぞ?」

 ……いや、ここまではするまい。豪のいう客層は、かなりコアな部類だ。それでも確かにないとは言い切れないのが今の世の中。
 世の最悪は天井知らず。こういった過激なプレイを好む男色家や、一般に紛れた嗜虐趣味なサイコパスも間違いなく存在する。

「好きなだけイけ。出させてはやらないけどなあ? 痛いばかりじゃ可哀想だし。俺って優しいなぁ?」

「やああぁぁーっ! 出したいっ! 出させてよぅぅっっ!!」

 眼を見開いて絶叫する風月を心底愉しそうに眺め、豪は有言実行。前立腺の責めを玩具に任せ。ドライイきに半狂乱な風月を、たっぷりと鑑賞させてもらった。



「ひい……ぃぃぅ……、ぅぅ……」

 明らかに焦点の合わない眼と溢れる涙。

 空気を求めるかのように伸ばされた舌先が、はくはく動く薄い唇の中で小刻みに震えている。
 それを指で玩び、豪は少年を解放した。
 手荒に抜き出したプジーに中を刺激され、ずるるっと玩具が引き出された途端、風月は悲痛な叫びと共に弾ける。

「ひ、いいいぃぃぃーーーっ!」

 涙の飛沫を飛び散らして頭を打ち振るう少年をうっそりと見つめ、豪の手がその湿った髪を鷲掴んだ。
 少年の身体はどこもかしこも汗びっしょりで、それに張り付く幾筋もの乱れ髪が艶めかしい。
 噴き出す白濁液が風月の腹に降りかかり、ポタポタ床にしたたって淫らな水玉模様を描いている。

「まだ入門編だ。こっから、どうなるか。フルコースで教えてやるからな? ……まあ、夜も明けたし。今日はここで勘弁してやるよ」

 髪を掴んで上向かせ、豪の舌が震える少年の舌に絡みつく。つ……と唇を舌先で辿り、ぬるりと絡まる大人の舌。
 まだ何も知らないであろう柔らかな風月の舌を捉え、ぴちゃぴちゃと濡れた音をたてながら、貪欲にその口内を貪っていく。

「あ…ふ…? ん……、ぅ……?」

 無意識に抗い、歯を食いしばろうとする風月を先回りし、豪は己の指先を少年の口に差し込んで歯列を割った。

「口開けろ。またお仕置きすっぞ?」

 お仕置きと言われて、夢現だった風月の頭が急速に覚醒する。ひやりと脳裏を過るバラ鞭の激痛。
 力の抜けた顎を掴み、豪は己の口内に怯える舌を引き込むと、獰猛に舌を絡めて甘噛みしつつ、風月の舌の根本が痺れるほど吸い上げた。

「んふ……、ん……っ、ふぁ……ぁっ」

 巧みな大人の口づけに踊らされ、風月が蕩けた喘ぎを漏らす。与えられる快感に少年自身が驚くほど身体が昂った。

「……んだよ、マジで未経験かよ。今どき小学生でもキスくらいやってんじゃねぇのか?」

 ……んなわけあるかぁぁぁーっ!!

 意識のハッキリしてきた風月は、執拗に唇や舌を甘噛みしてチロチロ舐める豪を心の中だけで毒づく。
 だがまあ実際、そういったエンジョイ勢も確かに存在した。知識が先行して後先を考えずやらかす馬鹿野郎様達が。
 中学生にもなれば、約半数くらいは色々経験済だ。最後までいたしてなくても、多かれ少なかれ性的遊戯を好奇心で実践している。

「そんな無知で客を取ろうとか……… お前、心底バカなんだな? されてみて、どうよ? 気持ち悦くもしてやったが、これを何度も我慢出来たと思うか?」

「無理ぃぃ……、ごめんなさい……。ほんとに馬鹿やろうとしましたぁぁ……」

「………よし」

 真剣な顔で大きく頷き、豪は風月の縄を解いてやる。ぐったりと椅子にもたれかかる少年は、鋏でビリビリにされたシャツを全裸に肩に引っ掛けただけの状態で、激しく胸を上下させていた。
 その筋の人間が見ればヨダレものの光景だろう。だが残念なことに豪は、過去が爛れ過ぎていて、性的に乾いた人間だった。
 退廃的な遊戯にのめり込み、性にリベラルなバイセクシャルの成れの果て。
 こんなお子様に欲情するような可愛い心情を持ち合わせていない。……いないはずだったのだが。

 理性と感情は別物だ。風月を可愛いと思う気持ちが、やけに豪を昂らせる。

 しかし悪戯心は満載。初めて経験した苦悶と快楽でドロドロな風月の腕を取り、綺麗に洗ってやろうと、彼は浴室に向かった。
 
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