耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

文字の大きさ
上 下
33 / 38

 享楽の森

しおりを挟む

 ☆注意!!

 ここからは非常に特殊性癖な調教です。

 愛が溢れてはいますが、真っ当な性癖の方には理解出来ないかもしれない世界です。それを覚悟の上で御覧ください。



「なあ? なあ、どうだ? 苦しいか?」

 たぷたぷとシリンジを揺らし、興奮気味に尋ねる兄にタケシは返事も出来ない。注がれた薬液は既に体内の限界を越えていた。それでも無理やり注入するワタル。あまりの苦しさで弟は涙目だった。

「ぐる…じ…… ふあ…っ! あっ、あっ!」

「すっげ…… めっちゃ膨らんでるな」

 息も絶え絶えなタケシ。四つん這いで診察台に拘束された少年の腹をワタルが愉しげに揺らしている。
 この体勢が一番薬液を受け入れやすい。沢山入る。そりゃあもう、兄は容赦なく入れてくる。
 冷や汗ダラダラで耐える弟。どうやら兄は、苦悶に喘ぐタケシの顔がお気に入りのようで、その苦しさのボルテージをあげるためなら何でもやるのだ。
 しかもストッパーがされていて出せない。事が終わるまでこのままだ。その事というのも放置。ただ身悶えるタケシを鑑賞し、淫猥な言葉や擽りでモノが爆発するまで弄られ続けるだけ。

「はあ……悦い顔だな。今日は御褒美を持ってきたんだ」

 真っ赤な顔で震える弟を見下し、ワタルが出したのは長い棒。
 タケシは知らないが、それは過去に敦を長くいたぶったプジーである。小さなキノコが連なるような形状で、挿れるのは容易いが、抜く時に悶絶させられる逸品。
 ドゥエルに教えられた遊びを試そうと、ワタルは股間を猛らせていた。それが出来たら、もう死んでも良いと思うくらいに。

「苦しいな? 辛い? なあ? タケシ」

 酷く優しいワタルの声音。それに頷き、ぽろぽろと涙を零す小さな弟。まだ十一歳のタケシには、過ぎた遊びだ。

「ぐるじ…ぃ…… も、ゆる……? ひいいいいっっ?!」

 背後から抱きしめるように弟の背中にかぶさり、ワタルは萎えたままのタケシのモノにプジーを捩じ込む。
 グリグリと抉じ開けるように狭い尿道を貫くプジーに、タケシは喉を震わせて絶叫した。

「……すげぇ、ホントに入るんだな。痛そうだ」

「痛い、痛い、痛いぃぃーっ! やめてぇーっ!」

 みちみち音がたつほど尿道を広げる玩具。それに敏感な粘膜が悲鳴をあげる。なのにワタルは残忍な笑みを浮かべて、深々とプジーで弟のモノを根本まで貫いた。
 止まらない激痛で泣き叫ぶタケシ。だが、そんな弟を背後から抱き締めたまま、ワタルは舐めるようにタケシの耳元で囁く。

「……痛いだけか?」

 ………?

 ひいひい泣き喚きつつ、言われた意味が分からないタケシだったが、しばらくして、どくんっと何かが少年の中に湧き上った。

「ふ…ぁ? あひっ、ひいっ、…ぃ?」

 滾るような疼き。内臓も尿道も、全てを這い回る不気味な疼きがタケシの身体を昂らせる。

「え? はっ? あ、……ぁぁぁっ!」

 背中を弓なりに仰け反らせて、タケシはわけも分からぬ快感に悶絶した。

 はあっ? なにこれっ?

 四肢を強張らせて狼狽える弟を見据え、ワタルは至福に眼を潤ませる。
 タケシは知らないが、今回の薬液にはドゥエル秘蔵の媚薬が使われていた。プジーにも痛みを愉悦に変える薬が塗られている。過去にドゥエルの情人だったワタルの父親が使われていたという薬だ。

『あー、あれなぁ。……軽く死ねる。うん』

 ドゥエルの今の情人なアユムも経験があるらしく、太鼓判を押す薬。
 これで調教を繰り返すと、しだいに身体が覚え、慣らされ、薬なしでも悦ぶ雌犬になるという。

 タケシをそう調教出来たら…… 俺、もう、死んでも良い。

 奴隷印で言いなりになる家畜ではなく、必死の抵抗を封じて言いなりにさせる雌犬。嫌がりつつも受け入れ、思い通りに泣き喚いて弾ける可愛い可愛い情人。
 タケシをそう出来たら、どれほど幸せか。この手に抱いて、一日中嬲り尽くしてやりたい。

 ワタルは、そんな邪な欲望をドゥエルに相談した。

 それを聞いたドゥエルは、情人用の薬を一式をワタルに譲ってくれたのだ。

『そんな気はしていたよ。あの日、君がタケシをエネマで掃除してやっていた時にね』

 そうだ、あの日。

 嫌がるタケシを押さえつけて、無理やり薬液を注入した時。

 歯を食いしばって震える弟に。

 固く寄せられた眉や噴き出す汗に。

 そして、それを我慢させる自分に。

 身震いするほどの劣情を覚えた、あの日。

 泣いて縋るタケシを押さえつけて、その苦しみをわざと長引かせた、あの日。

 獣のように絶叫する死物狂いなタケシの姿を見て、ワタルはギンギンに猛ったのである。

『嫌がることでも受け入れさせて、従順になるよう支配したくなったんだろ? その姿が可愛くて仕方なくて、もっと虐めたくね。分かるよ、私もそうだから。愛する者が、真っ赤な顔で涙を流す。それが堪らなく股間に来るんだよね』

 ふふっと愉しげに嗤うドゥエル。

 思わぬ応援を受けたワタルだが、ドゥエルは釘を刺すことも忘れなかった。

『ただし壊さないように。君は性急なところがあるから。じっくり、ゆっくりだよ? 相手が気持ち悦くなれないなら、それはただの暴行だからね?』

 それを肝に銘じて、ワタルは薬剤をタケシに仕込んだのだ。

 じっくり………

「気持ち悦さそうだな。エネマが好きだよなぁ、お前」

「違…っ…ぅぅ、う…んんんっ! んっ!」

「違わないだろ? こんなにおっ勃ててさ。それとも好きなのは、こっちか?」

 ワタルはタケシに毒を注ぎながら、プジーをぬぷぬぷと動かす。とたんに大きく跳ねる弟の身体。

「かは…っ!……っつぅぅっ!!」

 頭を打ち振うたびに飛び散る涙。

 ゆっくり………

「悦さそうだなぁ? 出したい? イきそうなんだろ? このままイくか? やーらしいなぁ、お前の身体。お腹一杯のエネマでイけちゃうんだもんなぁ?」

「ちがぅぅっ、おかしいよ、なに、これぇぇっ!」

 反り返るタケシの足の指先。その小刻みな痙攣が弟の限界をワタルに伝えていた。

 あと一息……

 ワタルはプジーを一度抜き出して、横にある薬瓶に浸す。たっぷりと薬を絡ませ、それで再びタケシの鈴口を抉じ開けた。
 ぬぷっと差し込まれた玩具が、新たな薬を染み渡らせ、弟の敏感な粘膜が燃え上がる。

「素直になれよぉ。気持ち悦いんだろ? ほら」

「ひゃあっ! ひっ、ひいいいぃぃっ!!」

 深く、浅くと尿道をプジーで弄くり回され、タケシはガクガク腰を揺らしつつ体内の熱を爆発させる。痙攣が止まらない弟の身体を力一杯抱きしめ、ワタルはぽっこりと膨らんだ滑らかな弟の腹を掴んだ。
 
「はううぅぅっ! ふはっ? で…出ない?!」

 みっちり埋め込まれた玩具に阻まれ、幼い一物は吐精も出来ずに、ふるふる痙攣する。

「素直にならないとなぁ。出せないよ? もっぺんイく? 今度は、こっちでさ」

 気持ち悦くさせる………

 くるくると掌でタケシのお腹を撫で回し、ワタルは時々圧して、その内圧を愉しんだ。か弱い肉の抵抗が堪らない。

「ふぐっ? んぅ…っ!」

「ああ、そっか。足りないのかなぁ? タケシは欲しがりだなぁ」

 にっこり笑って、ワタルは診察台に四つん這いさせたままな弟から離れた。……と、されることを察して青褪めるタケシ。
 そんなタケシの目の前で、ワタルは波々とシリンジに薬液を吸い上げる。眼を凍りつかせる弟が可愛くて堪らない。

 ……ホント、悦い顔すんね、お前。

「どれくらい挿れて欲しいんだ? 二百? 三百?」

 満面の笑みな悪魔を見上げ、とうとうタケシは泣き出した。悶絶で生理的に溢れる涙ではなく、心からの本気泣き。

「も…、無理ぃぃ、やめて、お願いだからぁぁ……っ」

 えぐえぐと静かに泣き伏す弟の姿に、ワタルは得も言われぬ快感が背筋を駆け上るのを感じた。ゾワゾワと粟立つ雄の劣情。こんな深い愉悦を感じたのは初めてである。
 腹の奥がキュンキュンし、ワタルは無意識に舌舐めずりした。

「でも、イきたいだろう? 出したくないのか?」

 はあはあと苦しげな吐息をもらし、イきたいと小さく呟くタケシ。

「素直に言えよ。気持ち悦いんだってさ。たらふく薬を呑まされて、チンポに玩具を突っ込まれて感じてるんだって。なあ? お前が素直なら、俺だって優しくなれるんだぜ? 痛いのは嫌だろう? 優しく撫で回して欲しくはないか? 俺に痛いことやられたいの? そんな変態なのか? お前」

 絶妙に自尊心と被虐心を煽るワタルの言葉。タケシが素直にならないから虐められているのだと。虐められたくてわざと素直にならないのではないかと。
 まるでタケシが悪いかのような錯覚を起こさせるワタルの毒。
 それに気づきもせず、タケシは再び静かに泣き濡れた。

 ほろほろと涙にくれる弟を淫猥な眼差しで見据える兄の調教は、まだ始まったばかりである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】

紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。 相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。 超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。 失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。 彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。 ※番外編を公開しました(10/21) 生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。 ※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。 ※4月18日、完結しました。ありがとうございました。

俺は触手の巣でママをしている!〜卵をいっぱい産んじゃうよ!〜

ミクリ21
BL
触手の巣で、触手達の卵を産卵する青年の話。

処理中です...