耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

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 始まりの森 6

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「ほら、もっとお尻を上げて」

「.....くっ、んんんっ!!」

 金髪の男性が少年を四つん這いにさせ、その後ろで何かを操っていた。
 彼の手の中にあるのはスライム。異世界転移した初日、ナズナを発狂させた魔物である。
 男性はソレを操り、敦のお尻を抉じ開けさせていた。硬度自在な魔物は男性に調教されているらしく、彼の望むままに形を変形させる。今はまるでナマコのような形で少年のお尻を抉じ開けた。

「中を綺麗にするには、これが一番だから。上手に呑み込んでね、アツシ?」

 スライム片手に彼は敦の顎を後ろから掴む。
 にゅるにゅるとお尻を抉じ開けて潜り込いくスライムのおぞましさに、敦は悲鳴をあげた。

「.....もっ、やだあぁぁっっ!!」

 ひぃひぃ喘いで逃れようとする腰を掴み、男性はスライムを一気に呑み込ませる。ぐぷぷっと蠕動する生き物の感触。それに眼を見張り、敦が全身を弓のように仰け反らせた。

「ひゃあああぁぁーーっ!」

 なんと心地好い悲鳴か。

 男性は背筋をゾクゾクさせて悶絶とも愉悦ともつかぬ少年の声に耳を傾ける。
 あまりの気色悪さに総毛立ち、絶叫する敦。それを奴隷印で縛り付け、男性は四つん這いから動けぬよう命令した。

「じっとして。そう、良い子だ」

 男性の言葉が少年の四肢を縫い付ける。すぐにでも逃げたしたいのに全く動けない。
 暴れ出したい衝動を奴隷印に支配されて、ひくひくと震える敦の蕾を眺め、男性は淫靡に瞳を蕩けさせた。

 絶景だな…… うん。

「かはっ、.....ぅえっ、ぇぇっ、ぐうぅぅっ」

 腹の中で暴れまわるスライムに嘔吐き、敦の唇から呑み込みきれない唾液が糸を引く。それを指先で拭い、男性はにんまりと自分の唇へ運んだ。

「ああ、可愛らしいね。でも、苦しそうだ。気をまぎらわせてあげよう。イきなさい?」

「ひゃうっ!!」

 舐るように耳元で囁かれた敦は一瞬で一物を爆発させる。ビクビクと大きく脈打ち、精を滴らせるソレに指を絡ませ、男性は被さりながら敦を抱き締めた。

「ほら、もっとイきなさい。私が許すまで、ずっとね」

「うわあああぁぁっっ!!」

 脳天を貫く快感の嵐。まるで身体そのものが一物でもあるかのような愉悦が全身を擽り、敦は溺れる快感で泣き叫ぶ。
 奴隷印による魔力の緊縛が、否応なしに少年を絶頂へ叩きつけ続けるのだ。内側で暴れるスライムの凶悪な触手も手伝い、敦の頭は真っ白に弾けた。

「良い、実に良い。堪らないよ、その泣き顔。もっと泣いて?」

 男性は敦を抱き起こして抱え込むと、その窄まりに己の猛りを捩じ込む。スライムの粘液でぐちゃぐちゃなソコは容易く巨大な陽根を呑み込んでいった。

「ひいぃぅっ、ゃぁぁあああっ!!」

 ずっぷりと根本まで呑み込まされ、敦が眼を見開いて絶叫するが、それすらも男性の耳には心地好い調べである。
 イきっぱなしの柔らかな肉が絡む敦のお尻が堪らない。ぎゅぎゅっと締め上げる狭い尻孔。

「スライムが、そんなに悦い? ふふ、私のもスライムが掃除してくれるし、楽しもうね」

 ばちゅばちゅと水音が響くくらい激しく突き上げられ続け、堪らず敦は、男性の腕の中で失神した。





「ほら、来なさい」

 檻の扉を開き、男性はナズナに命令する。

 そして診察台のような無機質でツルツルした金属っぽい台に寝かせ、両手両足をベルトで台に固定すると、その身体を嬲った。

「君の精を採取するために作った台だ。気に入ってくれたかな?」

「ひっ、あっ、ぁぁんっ」

 驚きすくむナズナだが、淫猥で巧みな男性の指に翻弄され、しだいに甘い吐息を漏らし始める。

「君に興味はないんだけどね。シークレットから陰茎を引きずり出すには誰かがイかせないとならないから。命令で済ませられないのが面倒だね」

 他者の手でイかせられて初めてナズナの陽根は発現する。奴隷印の命令では駄目なのだ。外的刺激が必須。
 執拗に乳首を捻り、陰核をこする長い指先。その中指が秘処を抉じ開けて、隘路の中程のあたりで、ぐっと折り曲げられた。

「ひゃうっ? っぁ、あぁぁんっ!!」

 ぞくぞくと背筋を這い上る快感。グリグリ指の間接で抉り続けられ、ナズナは全身を硬直させて気をやる。
 性的遊具の肉奴隷として奉仕を強要されてきた経験を持つ男性には容易いこと。半陰陽達を悦ばせる技術だけを叩き込まれてきた彼にとって、無垢な少女をイかせるなど朝飯前だった。

「これを挿れておけば排泄の必要はない。というか、この世界では当たり前のことだから。慣れてね? 小用トイレはあるけど、大用はないんだよね。みんな、スライムを腹に飼って処理してる。……ここにさ。分かるよね?」

 とんでもねぇ世界ぃぃーっ!!

 御主人様となった男性に臍のすぐ下辺りを強く押され、敦は体内で蠢く異物を意識させられる。それは結腸らへんを棲み家と決め、居座ったようだ。
 ひいひい泣き喚く敦は知らない。最奥を陣取って排泄物の処理をするスライムは、生きた玩具と同じであることを。
 底なしな性欲を持つティモシーの半陰陽らすら満足させる獰猛なアダルトグッズ。肉壁一枚隔てた膣を突き上げても暴れるスライムだ。御立派様が直接穿てば、それこそ半狂乱になって抵抗し、結腸で大暴れする。

 脆弱な地球人などひとたまりもない。

 にんまりとほくそ笑む金髪男性によって、その愉悦地獄が始まろうとしていた。





「ほら、もっと出しなさい」

 男性に命じられるまま、ナズナの一物は信じられないほどの精を敦の中に吐き出している。
 スライムに御腹を空っぽにされた敦は採集瓶と同じ。ナズナのモノを受け止め、それを溜め込んだ敦の中から男性がシリンジで精を吸い取った。
 一物を咥え込んだ少年の中へ男性の指程もある管を無理やり突っ込み、放たれたナズナの精を大きなシリンジで彼は回収するのだ。
 銀を帯びた真っ白な液体。一リットルサイズの瓶を三本も満たしたソレを満足げに見つめ、男性は瀕死のように喘ぐ二人を眺めた。

 秘処をイカされては陽根を搾り取られ、終わればまたイカされて、延々と精を吐かされるナズナ。

 敦がイカねばナズナの一物も爆発しないため、金髪の男性お手製のナマコのような魔術具で、散々責められイかされる敦。自律式のソレは、みっちりと尿道を塞ぎ、イかせはしても射精はさせないオナホール。
 モゾモゾと動き、ねっとりと敦の一物に絡み付く悍ましいナマコの内部が、内側に生えた五ミリ程度の触手でびっちり敦のモノを包み込み、呑み込むような蠕動で少年の陽根を嬲り続ける。

 そう、今も。

「ひぎぃぃっ、っつぁ、.....ぁぁっ、うぁあ……ぁぁあああっ!! あっ! ああっ!!」

 胃の腑を押し上げるようにナズナの一物に貫かれ、それが最奥を突き上げるごとに敦の中で猛烈に暴れるスライム。
 そこから四肢まで貫く凄まじい愉悦が少年に言葉を紡がせない。魚のように全身を跳ねさせて、敦は終わらない絶頂に頭を打ち振るう。

 死ぬっ! ひぃうぅぅっ!! 死んじゃうってぇぇっ!!

 脳内で必死に叫びつつも言葉にならない。しかも際限なく極まらせる道具つきなのだ。
 敦の眼からはとめどない涙が溢れ、止まらない生理的なソレを舐めとりながら男性は愛おしそうに少年を見つめた。
 快楽に蕩けた少年の瞳は焦点があっていないため、そんな男性の顔すら認識出来ていない。イくたびにふるふる小刻みに震える四肢。
 戦慄く半開きの口から堪えきれぬ唾液が細い糸を引き、とてつもなく艶めかしい。

「良く頑張ったね。御褒美だよ、アツシ」

 そういうと彼は敦の胯間から道具を引き抜いた。

「ーーーーっっ?!きゃーーーーっ!!」

 ズルリと尿道を抜けていく触手の感触に敦が悲鳴をあげる。その触手はキノコの傘を逆さまにした形状モノが連なるプジー。傘の部分で敏感な粘膜を擦り上げられ、少年は骨まで染み渡る快感に身震いした。

「ひっぎ……っ! ひいいぃぃぃっ!! あ……ふっ? んう…、ぅぅっ」

 獲物のあげる哀れな悲鳴すら呑み込み、男性は敦の唇を吸い込む。ぬちゅぬちゅと口内を舐め回す獰猛な舌先。慣らされた敦は、その淫猥な舌に翻弄され、高まる熱を止められない。


「ふぁっ、ん.....っ、むぅ、んんんんんっっ?!」


 淫らな舌先に嬲られ、敦の一物が爆発する。ぴんっと張り詰める少年の四肢。その初心な反応を愉しみながら男性は敦のモノを握り込んだ。
 未だにポタポタと雫を垂らすソレの怯えるような痙攣が可愛らしく、男性は思わず熱い吐息を吐く。
 苦悶の果ての解放。全身あますところなく嬲られていた少年は、男性の淫猥な口づけだけでイってしまった。

 ……なんて可愛いんだろうか。こんなに小さい身体なのに私のモノを咥え込めるし、これはもう天性の肉奴隷だろう。

 自身が肉奴隷として長く弄ばれてきた男性の身体は大きい。それにあわせて一物もデカい。なのに敦は、ギリギリっぽいが、その巨根を呑み込めるのだ。これはもう奇跡だと彼は思う。

「最高だよ、アツシ。可愛すぎて胸が痛くなる。ここまで俺を溺れさせた責任、しっかり取ってね?」

 理不尽極まりない言葉を耳に、またもや男性に貫かれながら敦は意識を失った。

 そんなこんなで穏やかならざる日々が過ぎ、ナズナの精を採取するという名目で行われる調教にも慣れた頃。

 ふと敦はナズナの扱いが気になった。

 しかし今の自分達は奴隷だ。これを口にして良いのか悩む敦だが、金髪の男性は比較的穏やかで優しい。
 ダメ元だとナズナのことを男性に話した敦は、さらなる現実に打ちのめされることとなる。

 地球人の想像を遥か成層圏まで突き抜ける異世界ティモシー。
 少年は己の甘さを自覚して絶望するのだが、今の敦はそれを知らない。
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