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 〜後悔〜

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「ひゃあぁぁーっ! だめっ! だ……っ、あーーーっ!!」

「イく? イったな? あああ、なんて淫らな……っ! くぅ……っ、俺も……っ!」

 毅を弄り倒してイかせながら、奴隷に突っ込む男性も爆発する。
 あまりに扇情的な毅の嬌態に辛抱堪らず、顧客達は奴隷を呼んで己を慰めさせた。

 奴隷も有料。ここまでで、毅は軽く億を稼いだ。
 
 その代償として、体中に玩具をつけられ捩じ込まれ、イかされまくる少年。
 はるか高みに座り、手の出せなかった至高の獲物が眼の前で佳がる姿に、顧客らは感無量。
 淫らな姿の少年に胸が高鳴り、呼吸すらままならない。
 毅のお尻には七本のバイブ。ずっぷり根本まで呑み込まされたソレは、それぞれうねるように腹の中を掻き回している。
 さらには同じく七本捩じ込まれたプジー。これも深々と根本まで埋め込まれ、まるで少年の御立派様に生けられた花のよう。
 みちみちと狭い鈴口を広げる玩具は吐精を阻み、毅に無限の雌イキを強要していた。

「はひっ? はぁああんっ! イきゅ……っ? イ……っ、イくぅぅっ!!」

 ……どして? うあ……っ?!

 西園寺に媚薬を使われたとも知らず、股間を突き出して痙攣する毅。ぶるぶる震えてとまらない彼の顔は目隠ししていても分かるほど涙でぐしゃぐしゃだ。
 そんなか弱い少年の扇情的な姿は、すこぶる眼福で、顧客の獰猛な劣情を煽りまくる。

「イキなさい。ああ、あの配信みたいだね。前はブギーマンを恨んだものだが…… こうして私達にも与えてくれた君に感謝だ。ほら」

 熟れて尖った少年の乳首を摘み、うっとり恍惚な面持ちの顧客が、そこをピンチで挟んだ。調教でお馴染みなローターつきの。他の顧客も耳やわき腹、臍、内腿など敏感な部分を狙ってローターを滑らせる。
 左右にぶら下がる卑猥な玩具の与える痛みが、否応もなく毅の身体を熱く蕩けさせた。さらには幾つもあてられる卑猥なローター。

「んっ! ん…ふっ! ふっ、ふぅ……っ!」

「可愛いが過ぎるな…… いつもの凛々しい君も良いが、真っ赤に泣き腫らす君も捨てがたい。……私に飼われないか? 毎日、声が嗄れるくらい可愛がってあげるよ?」

 そう呟いた男性が、ローターのスイッチを入れた。途端に跳ね回るローターに遊ばれ、少年の身体が弓なりに仰け反る。

「きゃーっ! きゃああぁんっ! ひーっ!!」

「きゃーって…… む、胸がっ!! それは、反則だーーーっ!!」

 普段の毅からは想像もつかない愛らしさ。その可愛らしい嬌態に胸を撃ち抜かれ、顧客らは言葉もなく奴隷達をぐちゃぐちゃに突き上げる。

「だめっ、だめぇぇ、も、もうぅぅ……っっ!!」

 はひはひと苦しそうに喘ぎ、毅は狂ったかのように頭を打ち振るって身悶えた。そのせいで、徐々にズレていく目隠し。
 そこから現れた虚ろな少年の瞳に、顧客らは揃って固唾を呑む。随喜の涙で潤んだ瞳が、得も言われぬほど悩ましく、凄絶な色気を放っていた。

「なんともはや…… 触れて口づけたいね。その眼を、もっと近くで…… ああ、この格子が恨めしい」

 うっとり囁かれる睦言。

「ひゃ……っ! 悦ぃ……ぃい、イきゅ……っ!」

 止まることなくゴリゴリ体内を抉るバイブと、果てることを許さない複数のプジー。そしてとどめとばかりに暴れるローターが、これでもかと悦いところを責めまくる。
 ここまでなるとは予想もしていなかった毅は、自分ではどうにもならない快楽に呑み込まれて泣き叫んだ。それがまた、顧客らを悦ばせるとも思わずに。

「ブギー…マン…っ! た…ひゅけ……っ! ひいいぃぃーっ!!」

 もはや意識が混濁し、自分が何を口走っているのかも分からない毅。

 だが、そこに大音響が轟いた。

 髪を振り乱して涙する毅を、蕩けきった眼差しで鑑賞していた顧客らは、突然起きた大音響に驚き、御立派様を竦ませる。
 思わず振り返った彼らの視界に入ったのは、もうもうと上がる土煙。
 そこの壁には大穴が空き、入ってきた黒服の抱えた起爆スイッチを見て、顧客らは何が起きたのか理解する。
 扉の鍵を解除出来なかったブギーマンが、壁を破壊して入ってきたのだ。
 ブギーマンは、ぎろりと目玉だけを動かして顧客らを睨みつけた。

「皆様、とても愉しまれた御様子。ようございました。そろそろ催しを終わらせたく存じますが?」

 有無を言わさぬ極寒の微笑み。

 それに背筋を凍らせて、顧客達は、乱れた自分達を奴隷に身繕いさせると、そそくさ部屋を出ていった。……ある一人をのぞいて。

「西園寺様? ショーは閉幕でございます」

「はて……? まだ主催の閉会を聞いておらぬのだがね」

 主催は毅。

「主催は、遊びすぎて惚けております。わたくしの代理で御容赦を」

 不穏な空気を醸して睨み合う二人の間で、吊られた手足をガチャガチャいわせ、佳がり狂う少年。
 その少年の顔が、つと上がり、見慣れた男性を誘うように見つめる。ズレた目隠しが妙に扇情的である。

「ブギ…ー…マン……っ、たひゅ…け……っ! ふあっ! あぁぁんっ!!」

 舌足らずな甘い誘い。
 ブギーマンは、ぎり…っと砕けそうなほど奥歯を噛み締めた。こんな毅を見て良いのは自分だけのはずなのにと。

「……聞こえてましたよ。だから強行したのです」

 そう。マイクを通して聞こえた。愛しい少年が己に助けを求める声が。それを耳にして瞬間沸騰したブギーマンは黒服を呼び、壁を破壊させたのである。

「おや? 私が助けようか? 檻の鍵を開けたまえよ、少年。たっぷり慰めてあげよう」

 声に反応して毅の視線が西園寺に向く。それを見た瞬間、ブギーマンが爆発した。

「毅っ!! 許さんぞっ!!」

 ひくっと震えながら、毅はブギーマンに視線を戻す。胡乱げな瞳に浮かぶ歓喜を視認して、西園寺は軽く肩を竦めた。
 声だけで毅には分かるのだ。ブギーマンの心が。己を求め、独占したがる獰猛な悋気が。そしてそれが嬉しいと物語る毅の蕩けた瞳。

 ……完敗か。……今は。

 西園寺も伊達に毅に執着しているわけではない。引き際は心得ていた。

「……ご馳走様。少年、愉しかったよ。また頼むね」
 
 そう言い残し、西園寺も素直に部屋を出ていく。

 それを冷たい炯眼で見送り、ブギーマンは毅の檻に近づいた。

「開けて? ほら」

 優しい呼びかけに応え、毅は唯一自由な片足で床のスイッチを踏む。すると格子の一部が上がり、人の入れる隙間が出来た。
 そこから中に入り、ブギーマンは毅の戒めを解く。くったりと持たれる少年にはあらゆる玩具が使われていて、ブギーマンは思わず眼の前が真っ赤に染まった。

「……バカやりやがって」

 ひくひく痙攣したままな毅のお尻からバイブを抜き、彼はトロトロに熟れた肉孔を忌々しげに睨む。
 そして毅の座っていた椅子に座り、毅を横抱きにかかえると、そのそそり立つ御立派様に生けられたプジーを一本ずつ引き抜いてやった。
 淫らな糸を引いて抜かれる淫猥な玩具。二本、三本と引き抜くうち、果てることは阻んでいた圧力がなくなったことで、少年の御立派様が盛大に弾ける。
 びゅるっ、ぷしっと噴き出す温かな精。
 それに気を良くし、ブギーマンは最後の一本を使って少年の中を弄りまくった。

「ひゃうっ?! ふ…っ? ふうぅぅ……っ!」

 鼻にかかった甘い声。

 責め苛んでいた玩具が外されたことで、毅の意識が急速に浮上する。

「……ブギーマン? 俺ぇ……? なにし……て……?」

 んっ、んっと煩わしげにブギーマンの手を押さえる少年。そのあどけない仕草がブギーマンの雄を猛らせた。

「ひぎっ?! え? ひいぃぃっ?!」

 三本まとめて突っ込み、ごちゅごちゅと柔らかな粘膜を掻き回すブギーマン。

「なにしてじゃないよ。君、顧客らに散々遊ばれて、イきっぱで抜け出せなくなって、私に助けてって泣いていたんだよ? 覚えてる?」

「ひえっ? マジでっ?!」

「マジで」

 冷ややかに毅を見下ろすブギーマンの顔は、深い翳りを帯びて険しい。それに同調するかのように、毅の御立派様を虐める器用な手。
 
「ひっ! ま…っ、待って! 中っ、中が溶けるぅぅ!」

 こすられすぎて淡く腫れた鈴口。ふっくら膨張した内部が狭くなり、ブギーマンの捩じ込む玩具をさらに敏感に感じさせる。
 その泣き言を無視して、ブギーマンは自分の脚を跨ぐように毅を座り直させると、左右から手を回してがっちり固定した。
 片手で毅の御立派様を握りしめ、狭い内部をもっと締め付ける。

「お仕置きです。二度とこんな馬鹿をやらないよう、この淫乱なちんこに思い知らせてやります」

「ひえっ?! やっ、やめてーっ!! ひゃああぁぁっ!!」

 容赦ないブギーマンのお仕置き。

 散々中を掻き回され、イキまくらされた毅は、このあとしばらくトイレで泣くはめになる。真っ赤に腫れた少年の御立派様は、ブギーマンにつけられた貞操帯によって、しばらくの間、大事に大事に管理されることになった。

「仕事や睦みの時は外してあげますよ? それ以外は、わたくしのモノとします。よろしいですね?」

「ずっとは断るぞ? ……まあ、悪いことしたとは思うから。……今は、少しだけな」

 悪戯が過ぎたと後悔する毅は、ほんの少しだけブギーマンの我儘を許した。

「ーーーーーーーっ!! 毅君っ! 嬉しいですっ!!」

「図に乗るなぁぁーーーっ!!」

 素直になれないお年頃な猛犬を手懐け、今日も感無量なブギーマン。その彼の懐には、いつもの媚薬。

 初恋を拗らせたブギーマンと、男に惚れたのは初めてで、ある意味ブギーマンが初恋な毅。お互いに、歯止めを持たない激情が交差する。

 極甘な二人の恋は、毒を含んだ苛烈なモノ。

 地獄の獄卒すら逃げ出す伏魔殿、ユートピアを牛耳る二人の甘々生活は、これからも続いていく。
 
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