逃がしませんっ! 〜身体から始まる奇妙な関係〜

一 千之助

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 恐るべき子供達 2

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「ふぁ、お兄ちゃん.....っ」

「んー? ほら、もっと舌を使え。でないと挿れてやらないからな」

「にゅぅ..... んふっ」

 居間のソファーにもたれて、賢は聡子の調教中。
 一物だけ出して、聡子の腕を後ろ手に縛り、口だけで奉仕させていた。
 涎でぬらぬらと光る賢の御立派様。
 それに舌を這わせて、聡子は必死に舐める。

「お兄ちゃぁぁんっ、も、ちょうだい?」

 はぁはぁと息も荒く、聡子はすがるように賢の脚に頭を擦り付けた。

「しゃーないな。じゃ、上手く呑み込めよ」

 そう言うと、賢は聡子を後ろ向きで仰け反らせ、惰性で開いた口に一物を捩じ込んでいく。

 熱い猛りが喉を抉じ開け、さぐるように大きな先端が聡子の食道を広げていった。

「.....ぅぶっ、うっ、ぐぅぅ」

 ちゅくちゅくと喉の奥を出入りされ、聡子の手の指が痙攣しながら宙を掻く。

「苦しい? 悦いね、すごく悦い。やーらしぃ眺めだよ聡子ぉ」

 己のモノを喉に馴染ませながら、あえてゆっくり動く賢。
 抉じ開けた肉の抵抗と、激しい嘔吐きを無理やり呑み込ませる感触が堪らない。

「すごいね、ほら、聡子の喉一杯に俺がいるぜ? わかる?」

 賢は聡子の喉をさすりなが、顎と喉しか見えない体勢で、穿つように激しく腰を突き上げた。

 膝をつき、半ブリッジのような体勢で受け入れている聡子。無理な体勢も散々慣らされ、今ではどんな体位でも出来る二人だ。

「こういう努力が大事なんだぞ?」

 そう言い、賢と一緒にストレッチや柔軟を毎日やっている聡子は、この四年間で、バレリーナ並みの柔らかい身体を手に入れている。

「事故が起きたら叔父さんが落ち込むからな。どんな体位も出来るようにしておくんだ」

 賢の身体が柔らかく、どんな拘束でも受け入れてくれる事を睦月は凄く喜んでくれた。
 当然、調教にも力が入り、賢も嬉しくて堪らない。
 幸せそうに、ふふっと笑う兄を見て、羨ましくてしかたない聡子である。



「痛っっ、つっ、ぁっ、はぁ.....っ、ねぇ.....イラマチオも覚えたわ、そろそろ叔父さんに話してよ、お兄ちゃんっ」

 賢の精を全て飲み干し、そのままアナル拡張されながら、聡子は賢を見つめた。
 にちゅにちゅと音をたてて呑み込まされるディルドウ。
 反り返るカリの部分が凶悪なソレを、容赦なく捩じ込みつつ、賢は無言だった。
 たしかに、今の聡子なら叔父のモノも呑み込めるだろう。そのように賢は聡子の身体を調教してきたのだ。
 聡子も叔父を慕っている。賢のように、自分も可愛がって欲しいと望んでいる。
 十一歳の聡子なら、たぶんまだ叔父の性癖のストライクゾーンだ。
 ひぃひぃと喘ぐ聡子は、お尻だけでもイケるようになった。兄の贔屓目かもしれないが、可愛いし、いやらしい身体の淫乱だ。
 しかも、聡子のその好意は全て叔父にだけ向いている。
 賢は、そのついで。こうして調教を素直に受けているのも、叔父に喜んでもらうためという、筋金入りの叔父コンである。

「お兄ちゃんばっかり、狡いよぅっ、アタシだって叔父さんに可愛がってもらいたいぃぃっっ!」

 性的な意味をしっかり理解した上での、この発言。

 叔父コンも極まれりな二人は拗らせ過ぎて、お嫁さんだのを通り越し、性奴隷になりたいと努力を重ねる、末恐ろしい子供達である。
 どんなことでも情報が載っているネットの弊害も極まれリ。

「しゃーないなー。じゃ、生理が来たらな」

「なんで?」

「妊娠したら不味いだろうが。確実な避妊はピルだ。おまえ、叔父さんにゴムなんて無粋なモノ使って欲しいのか?」

 生理がなくとも妊娠の危険はあるらしい。なので、正しくピルを使うなら、初潮が来てからだ。
 賢の言葉に聡子も納得顔をする。

「あ~、ゴムはイヤかも?」

「エネマだって病気予防だそ? 叔父さんは抗生剤つかってるっぽいけど、万一があるからな」

 お腹キレイキレイは後口性交の基本である。

「あんまり好きじゃないけど、叔父さんのが大事だものね」

 ウンウンと頷き合う兄妹。

 今では二人仲良くネットのエロサイトや、そういった専門嗜好サイトを閲覧する。

「お兄ちゃん、コレっ! 叔父さんにしてもらいたくない?」

「ああ、良いな。吊るされるのは好きだよ、俺。でも、叔父さんって、俺の身体に負担がかかりそうな事は、あんまりしてくれないんだよなぁ」

 きゃあきゃあ賑やかな二人。その内容はどうあれ、仲の良い兄妹である。

「じゃあさ、こうしたら?」

 こそこそと聡子が賢に耳打ちした。

「良いな、ソレ」

 ニヤリとほくそ笑み合う二人。





「熱心に見てるな? なに?」

「あっ、ちょっ、やだぁーっ!」

 パソコンの画面を必死に隠す賢。それをしっかりと見た睦月の瞳が淫猥に光る。

「なに? こういうのやりたいの?」

 画面には天井から吊られて三支点でカエルのようなポーズにされた女性。
 後ろ手に括られ、胴と腰のベルトで吊り下げられ、両足を深く折り曲げた状態で固定されている。
 そして、そのお尻のにぶち込まれた大きな浣腸器。
 睦月が調教に使うものよりも、ずっと大きい。

「その.....っ、すごいよね、コレ」

 モジモジと上目遣いな賢。
 それにニンマリと笑みを深め、睦月は賢の頭を撫でた。

「こういうのは、まだ早いかなぁ。賢には」

 ああ、やっぱりこうなるかーっ!

 そこへ満を持して聡子登場。

「あれ? なにやってるの?」

「さっ、聡子っ?」

「動画? 見せてー」

「だあぁぁっ、賢っ!!」

 無邪気な聡子に慌てふためく睦月。
 賢に視線で、画面を変えるよう訴えていた。
 睦月は、聡子を無垢なままだと思っている。何も知らない無邪気な少女だと。
 まさか、睦月が躾けた兄の手管によって、すでに雌犬にされているなどと思ってはいない。
 そんな睦月こそが、賢には純粋で可愛らしく見える。こうして慌てているのも、微笑ましい。

「.....してくれる?」

「ぐっっ!」

「.....聡子ー、見るかー?」

 賢の言葉に、うんっと迫る少女。

「だああぁっ! わかったっ、わかったからぁーっっ!!」

 聡子を抱き締めて押し止めつつ、必死に叫ぶ睦月。

 言質いただきました。

 パチパチとキーボードを叩き、画面を切り換える賢。
 ほっと安堵しながら、ちょいと口角を上げた睦月を賢は見逃さない。

 やりたかったくせに。俺を大切にしすぎだよ? 叔父さん。

 睦月に気づかれぬよう、ちゃっとサムズアップする兄妹。
 その日、新たな調教メニューが加わり、地下室の天井の梁につけられた滑車がフル稼働していた。

 その凄まじい調教を盗み見て、悦楽に果てる聡子とセットである。





「昨日は凄かったねぇーっ、お兄ちゃんっ!!」

「ちょいキツかったけどな。クセになるわ、アレ」

 夕べ睦月は賢を吊るし、後ろ手にするのではなく、賢に脚を腕で抱えさせてベルトで拘束した。
 膝裏から脚を抱えた状態の賢の両手首をフックのついたベルトで繋ぎ、そのベルトを賢の首の後ろに渡したのだ。

「おっ、叔父さんっ? コレ、違っ?!」

「ふふ、そのまんまなんて、つまらないじゃない? ああ、綺麗だよ? 賢」

 胴を締め付けるベルトと股間を通したハーネスに支えられ、賢の身体が不安定に揺れる。

「はっ、くっ、苦しい、叔父さぁんっ」

 身体を丸めた形で、賢の臀部が睦月の前で丸出しにされている。
 いきりたつ賢の陽根が気持ち悦さそうに先ばしりを滴らせていた。
 睦月の胸の高さに吊るされる賢。ゆらゆらした浮遊感が背筋をゾクゾクさせる。

「賢のココは正直だねぇ。気持ち悦ぃ、気持ち悦ぃっ啼いてるよ?」

 ピルピルと零れ落ちる透明な雫を舌で舐めとり、睦月は賢の一物を愛しそうに舐めあげた。

「はぁ..... 大きくなったねぇ、賢。もう、俺のと変わらないくらいじゃない? コレ」

 喋りながら賢の一物の鈴口を舌で抉じ開け、睦月は先端を口に含み、ちゅるるるるっとと吸い上げる。

「まあぁっ、待ってっ、叔父さんっっ!! 出ちゃうぅぅっ!!」

 完全に拘束された上、吊るされ、ゆらゆらする感覚が、倒錯めいた凄まじい愉悦を賢に与えていた。
 そこでさらな敏感な部分を責められ、賢はあっという間に爆発し、睦月の口がその全てを呑み込む。

「ははは、可愛いね、賢。すがれるモノがないって、すごい興奮するでしょ?」

 その通りだった。

 如何に拘束されようが、背や足にある安定感。それがないと言うだけで、興奮が倍になる。
 吊るされた危うさが、吊り橋効果的なモノを無限に与えるのだ。
 果ててピクピクする賢を吊り下げたロープを、睦月が一段階下げる。

 ガクンっと勢いをつけて下がる賢の身体。

「ひいっ?! ひあっ、叔父さんっ! 叔父さんっ?!」

 ひゅっと賢の身体が一瞬浮き、そのままガクンと一段階下に下がった。

「あっ.....っ、叔父さん、叔父さんんんっ!」

 ギシギシ揺れるロープ。いきなりの恐怖が生み出す、ぞわぞわとした愉悦。
 泣き出した賢から少し離れたところで、睦月はその怯える姿を見つめていた。

 可愛いなぁ。俺を探してる。も、少しやったら泣くかな?

 睦月は取手を回し、キリキリと滑車を軋ませつつ、賢の身体を持ち上げる。
 徐々に高く上げられる恐怖に、賢の眼が凍りついた。
 天井近く上げられて恐慌に陥った賢を、睦月は容赦なく落とす。
 カラカラカラと音をたてて滑車が回り、賢の身体が落下した。

「きゃあぁぁぁーっっ!!」

 完全に身体を拘束された状態で落ちる恐怖。
 ガチガチに勃ちあがった賢の一物が、甲高い絶叫とともに再び爆発した。

 ギッギッと張りつめ、ゆれるロープ。

 声もなくガタガタと震え、涙顔の賢。
 戦慄く唇に指を滑らせながら、睦月は、未だに脈動して精を吐き出す賢の一物を、満足そうに撫でた。

「怖くてイッちゃうって知ってた? 恐怖も極めれば快感なんだよ? コレは、そういうプレイなの」

 賢には内緒だが、この滑車下の床は、スライドすると落下用のクッションが仕込まれている。
 吊るしてからスライドすれば、賢にはわからない。
 知らないからこそ、本物の恐怖が賢を襲うのだ。

 ニンマリとほくそ笑み、睦月は賢の顔を覗き込む。

 カクカク震える賢。その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。
 そのあどけない泣き顔に、睦月の股間もギンギンだ。ゴクリと大きく喉が鳴る。

「ああ、ダメ。もう、最高だね、賢は」

 言うが早いか、睦月の一物が賢の中に捩じ込まれた。

「ひぅっ?! .....ぅ、あ? 叔父さん?」

「そうだよ、賢。良くできました。素晴らしかったよ? お前、怖くてイッちゃったんだよ? 落下しながら、絶叫して.....っ、あああ、もう、最高だったよっ!!」

 吊るされたままの賢を激しく突き上げ、睦月は譫言のように叫んだ。
 恐怖から失禁、さらに射精させるのは、かなりハードなプレイだ。Sにとっては、夢のひとつと言っても過言ではない。
 それを叶えてくれた愛しい賢を、睦月は夢中で突き上げる。

「叔父さんっ? 叔父さんっ! ぎゅってしてぇ?!」

 けぶる涙目で必死に睦月を求める賢。

 あああああーっっ、めっちゃ可愛いぃーーっ!!

 拘束されたままの賢を抱き締めて、睦月はガンガン腰を揺する。

「賢、賢っ! 可愛いよっっ! ああ、もう、イクぅぅっ!!」

 睦月に抱き締められた安堵から、賢も依がり身悶えた。
 恐怖が去れば、残るのは気が狂うような愉悦のみ。

 御互いに貪り合い、二人は長々と絡まり続けた。



「アレ、アタシもやって欲しいなぁ」

 顔を赤らめて脚をモジモジさせる聡子。
 賢も思い返すだけで身震いする。
 落下時の身も凍るような恐怖。キリキリと上げられていく身体が、耐えられる恐怖の限界スレスレだったところへ、あの衝撃。
 あとで調べたところ、あのプレイは体重が重いほど効果が高いのだとか。
 小さな頃の賢では効果が半減。それもあって睦月は賢にさせなかったのだろう。

 はぁっ、と甘い息を蕩けさせ、賢は聡子を引き寄せた。

 下着に手を入れると、そこは既にヌルヌルである。

「は.....っ、もうこんなにして。夕べのアレは、そんなに興奮したか?」

 だが、聡子も負けていない、がっと賢の股間を掴むと、薄く蠱惑的な笑みを浮かべた。

「お兄ちゃんこそ。なぁに、これぇ?」

 顔を見合わせてクスクス笑い、二人は深く口づけた。
 火照り、昂る身体を鎮めるため、兄妹は絡まり、淫猥な時を過ごす。

 はりきりすぎて泥のように眠る睦月は、二人の淫らな日常を知らない。
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