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 自主トレ フルコース 〜2回目〜

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「毅ぃ..... トイレ.....」

「ああ、もよおしたのかい? 行こうか♪」

 ウキウキと円香を連れてトイレに籠る毅。

 しばらくして泣き腫らした円香を抱き締めながら出てくる有頂天な毅を、千鶴と七海が呆れた眼で見ていた。

「どんだけ過保護なのよ」

「.....まあ、毅君にとって、円香ちゃんはお嫁さんらしいから。仕方無いわね」

 七海が軽く瞠目する。

 ただのパートナーでなく、幼馴染みの嫁だと毅は千鶴に話していた。
 幼い頃から刷り込みのように呪いをかけてきた事までは言わないが、何物にも代えがたい宝物だと話す毅。
 その蕩けた至福の笑みに、微かな嫉妬を千鶴は覚えたが、益体もない嫉みはすぐに投げ捨てた。
 毅にとって自分は御荷物の雌犬である。せめて可愛いがられるよう従順に尽くすほかない。
 仄かな恋心を毅に抱く千鶴だが、真っ当な常識に当てはめれば、彼女の願望は猥褻な淫行を望む犯罪者の思考。青少年保護育成条例にガッツリと引っ掛かるのだ。

 それを毅が受け入れたとしてもである。

 ここだから許されるのだもの。ある意味、ブギーマンには感謝かしら?

 脳裏に浮かぶ淫らな妄想に、自嘲の笑みはく千鶴だった。





「えと..... 今日から調教、御願いしまふ」

 ……噛むなよ、計算かよ。

 頭を下げる薫に頷き、毅は千鶴と七海に調教を任せる。

「え? ひゃっ?」

「大人しくしてね? 気持ち悦くなれるように練習するの」

「.....まあ、最初は驚きますけど。慣れたら、どうってことはなくてよ?」

 初日の毒舌は何処へやら。七海も慣れた仕種で薫の服を脱がせていった。

「お..... 御手柔らかにぃぃっ」

 わちゃわちゃする三人を眺めつつ、毅は嫁を可愛がる。
 調教に時間を取られるようになって、毅は円香成分欠乏に悩んでいた。
 ちゅむちゅむと唇を貪り、舌を絡ませて根本まで吸いあげ、その柔らかさを心から堪能する。

 ……はあ、気持ち悦い。なんで円香は、どこもかしこも、こんなに俺を気持ち悦くしてくれるんだ。

 愛があるからなのだろうが、邪なことで頭が一杯な毅には思いいたらない。何しろ十年近い執着だ。その深さも濃さも半端なし。

 そんな毅に愛される円香こそが被害者だろう。執着の糾う縄でがんじがらめにされ、今日も毅の長い可愛がりが始まった。

 組み敷いた獲物の全身を、ねっとりと撫で回して、毅は円香の乳首を口に含む。
 徐々に勃ち上がる乳首が、凄くいやらしい。

「気持ち悦い? 俺の舌で勃っちゃったよ、コレ。真っ赤になって、恥ずかしいね、円香」

 コリコリと捏ね回して上ずる毅の声。

 頬を染めてコックリと頷く嫁の可愛らしさよ。

 ……ああああ、もーっ! 二人きりなら、全身舐め回して突っ込みまくってるのにーーっっ!!

 他の雌犬がいる所では、円香が嫌がるので悪戯程度しか出来ない。
 コレも、毅を調教のために勃たせると言う理由がなくば、きっと円香は嫌がっただろう。

 円香以外とでは、毅はなかなか勃たない。
 千鶴の調教の時も、円香と一緒にやっていたから勃ったのだ。千鶴が従順で協力的だったのも幸いした。

 だが七海の一件から、その反応が如実となる。

 あの時は全く勃たなくて、円香に噛みつくという暴挙までしてしまった。嫁を深く感じないと勃たない毅。
 二匹の雌犬が薫の身体を暴いている内に、毅も準備をする。
 なみなみと薬を呑ませて栓をされた薫は、従順に千鶴らから調教を受けていた。

 絡まる三匹の雌犬らの嬌態よりも、毅は円香が欲しい。円香を感じたい。
 腕の中の嫁を裏返し、背中から被さるようにソファーに押さえつけてワンピースの前を寛げさせると、毅は思う存分、円香の身体をまさぐる。
 ぬちぬちと柔らかで熱いぬめりの中を掻き回し、毅はうっとりと円香に囁いた。

「.....少しだけ入れて良い?」

「.....やだぁ、見られちゃう」

「先っぽだけ。ね? ちょっと突っついたら止めるから」

 ベタな台詞を口にして、毅は興奮気味に円香の弱い所を責めたてた。
 乳首を乳輪ごと引っ張り、くにくにと捏ね回す。
 空いた手を円香の股間に忍ばせ、その秘処をゆっくり掻き回した。
 ぬぷっと淫猥な水音をたてて、ねっとりと指に絡まる随喜の蜜。

「ほら? 円香の身体だって欲しがってるよ?」

 ぬちゅぬちゅ指を出し入れし、毅は円香を追い詰める。

「ふぁ.....っ、んっ、んんっ!」

「イキたいよね? 円香? ほら、こんなにお汁垂らして。俺の指で悦んでる円香、すっげぇ可愛い♪」

 はぁはぁと息を荒らげ、毅はいきり立つ一物にゴムを被せ、彼女の下着をずらすと、熱い猛りを円香の秘処に充てがう。

「ダメぇっ、入れちゃ.....いやぁっ」

 鼻にかかった力ない懇願だが、そんなものは毅を煽るガソリンに過ぎない。
 熱く滾る一物に燃料を注がれて、俄然、毅の劣情が燃え上がった。

「おねだりが上手になったね、円香。そんなに俺が欲しいんだ? ほら、おちんぽミルクくださいは? 奥を一杯突いて欲しいんでしょ?」

 被さる毅の身体に背中からおさえつけられたまま、円香は舐めるような彼の吐息に背筋を震わせた。
 子宮がぎゅううぅっと締め付けられ、湧き上がる疼きが止まらない。

「違っ.....ぁっ、.....違ぅぅっ」

 トロンと漏れる喘ぎに耳を擽らせ、毅は全身をゾクゾクと粟立たせる。
 そしてゆっくりと腰を進めようとした辺りで、横に立つ脚に気がついた。
 訝しげに上げた視線の先には千鶴。困ったような顔で眼を逸らしている。

「その..... 終わりました。あとはイラマを」

 見れば疲労困憊でグッタリと痙攣する薫。

 その横に座る七海も複雑な顔で毅を見ていた。

 .....忘れてたわ。このタイミングでーーーっ!!

 千鶴に気づいた円香が、小さく悲鳴を上げて、毅の下からずり上がろうとする。
 それを押さえ込み、毅は指を突き上げて円香をイカせた。
 ぬちぬちと奥を抉り、絶頂する円香を愛おしそうに抱き締める。

 ……己の腕の中で余韻に身を震わす可愛い嫁。はあ、愛おしい。

「イケないのは苦しいからね。とりあえず一回だけね。良い子で待っているんだよ?」

 そう言うと円香を後ろ手に拘束して、秘処とお尻に深々と玩具を捩じ込んだ。

 既に二本刺しがデフォになるまで仕込まれた円香。

 毅は抜けないようにハーネスで固定し、玩具のスイッチを弱で入れる。

「きゃっ?! たっ、毅ぅ?」

 イッたばかりの円香は、玩具の刺激で再び高まっていく。

 ……きゃっ、だってっ! 可愛えぇぇっ!! もう何回も玩具を使ってるのに、慣れない初心さが堪らねぇぇっ!!

 ニマニマと頬を緩め、毅はゆるゆると弱く動くよう玩具を調整し、んんっと小さく悶える円香の頭を優しく撫でた。

「せっかく蕩けた身体だもんな。このまま、じっくり感じててくれ。あとでたっぷりイカせてやるから。期待しててな♪」

 ちゅっちゅと彼女の随喜の涙を吸い取り、毅は身悶える少女が冷えないようブランケットをかけた。

 常時適温な部屋だが、念のため。

 そして雌犬らに向き直ると、深い溜め息をつき調教を始める。



「噛むなよ?」

 一応、歯を固定するタイプの開口器をつかい、毅は円香で高まった一物で薫の喉を抉じ開けていった。
 ずずっと捩じ込まれる猛り狂った一物に、薫の四肢が痙攣して跳ね上がる。

 それを七海が押さえつけ、千鶴が玩具で丹念に薫をイカせた。

「ぐっ?! ぅぐぅぅーーっ!」

 ひどく嘔吐く喉の痙攣を楽しみ、毅は残酷に奥を突き上げる。
 これは何度やっても気持ち悦い。抗う肉の抵抗を捩じ伏せるのが堪らない。
 ゆっくりと抜き差しし、無理やり押し開く一物。それを呑み込みながら、悶絶する薫と、イカせる千鶴。
 慣れてきた頃を見計らい、毅は狂ったかのように薫の喉を突き上げ、ぱちゅぱちゅと濡れた音を響かせながら、己の猛りを爆発させた。

「.....ぅぅう、.....ふぅぅ」

 歯を食い縛り、低く呻く毅の一物が薫の喉で大きく震え、その全てを注ぎ込んでから、毅はズルリと一物を引きずり出す。

「げふっ! .....かはっ、はっ、はぁ.....ぁぁ」

 激しく噎せ込む薫を見下ろして開口器を外し、毅は萎えた一物をその唇に押し込んだ。

「綺麗に舐めろ。お前の涎で汚れたから」

 それを素直に舐め、薫は毅のモノを綺麗にする。

 そしてようやく一通り終わり、拘束から解放された薫は困惑げな顔で深呼吸した。

「キッツいねー、確かに、これは練習が要るわ。ありがとうね」

 毅の目が軽く見開く。

 存外、図太い神経の持ち主らしい。七海よりはマシである。

「一通りは教えた。あとは自主練してくれ。気が向いたら調教してやる。まあ、望むのならだがな」

 各部屋にはそういった嗜好の本やDVDも揃っていた。調教の練習用にだろうが、毅も自分の知識+それらで学んできたのだ。

 毅たちは試行錯誤でやってきた。彼女らもそうすれば良い。

 ……俺は嫁を愛でるので忙しいんだよっ、午前中を調教に使うのも、本当は嫌なんだっ!

 しかし、彼女らと一緒なら円香の調教も進みやすいのだ。
 縛られた七海を見て、物欲しそうに見上げてくる嫁の顔。めちゃくちゃ興奮させられる。

 ……縛って欲しいのっ? 縛っちゃうよ? 喜んでーっ!

 未知のプレイも現物が目の前にあると受け入れやすいらしい。
 ただただ、円香の調教への恐れを消すためだけに、毅は午前中を雌犬らの調教にあてていた。

「了解。頑張ってみるよ。分からない時は教えてね?」

 ……えらく前向きな娘だな。

 千鶴も前向きだと思ったが、彼女の雰囲気はしっとりとした女性特有の色香が漂う本能的なものだ。

 気持ち悦さに恍惚とする雌の本能。

 だが、薫のはそんな仄昏らさは感じさせない。

 カラッとした、遊戯に興じる子供のように素直な喜び。悦びではなく、喜び。

 そこに卑猥な何かは存在しない。

 七海とは別で、やりにくい相手だと毅は思った。

 その嫌な予感は翌日当たる。





「「「じゃ、調教御願いします」」」

 うわあああぁぁぁぁっ!!

 雁首揃えてやってきた雌犬どもに、頭をかきむしる毅君である。
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