ただのメイド...でした

楼雫

文字の大きさ
上 下
3 / 6

救出

しおりを挟む
ルイ視点

神美咲組が若頭、神美咲 潤 (カンミサキ ジュン)
俺と同じく20代。性格は……難ありだ

組長は自分に相応しくないという。自分は2番なのだと…しかも、組長もそれを認めている。なので跡取りがいない。カリスマ性や決断力が非常にあり、腹が黒い…しかも本人切れている時も笑顔なのだ...

「来たけど、どうかしたの?ルイ」

「この中を見てくれ」

「どれ?」

そう言って中にいる人……

「!これは……」

幼い女の子を見てもらう
流石のこいつも笑顔が一瞬消えて眉間にシワがよる。

「意識は?」

「気を失っているだけだ。ただ、声が出ないらしい…先程の呼びかけにも石を投げて音で伝えてきた」

「よく聞こえたね?」

「タイミングが良すぎたからな」

「とりあえず、この子をここから出して医者に見てもらおう」

「あぁ、組長…オヤジや幹部には伝えといた。医者はホテルに呼んでもらっている。さすがにこの子の状態をあいつらに見せるのはやめた方がいいと思って追い払った」

「そうだね、見ただけでも相当な怪我をしてるね」

瓦礫を少しずつどかして行きついに幼女を抱きかかえた...潤が

「おい、さすがにお前が抱えていくのは不味くないか?」

「大丈夫大丈夫!それに、お前不器用だし、この子揺らしたりしたらやばいでしょ」

……別に不器用じゃない。少し細かいことが苦手なだけだ

「...分かった」

俺達はそこから数分歩いてホテルの部屋に入った

―――――――――――――

「どうかな?慎ちゃん」

潤が神美咲組専属医者の1人で、幼馴染の藍革 慎 (アイカワ シン)に聞く

「この子、相当酷い扱いを受けてたようよ」

「...どんな?」

...深刻な話をしている2人には悪いが…慎は男だ。先程から女口調だが世に言うオネエだ。恋愛対象は女性らしいが……女口調はいつの間にかなっていた。本人曰く、《子供や女性の診察が楽になるからよ》だそうだ。キレると男口調に戻る……
こいつは医者の立場から情報をよく仕入れてくれる。慎の家は代々神美咲組に使えている。

「分かったよ、ありがとう。この子これから病院に運ぶの?」

「えぇ、うちの病院の個室に入れるわ」

「俺が金を出すから後で請求してくれ」

「別にこのくらい良いわよ 」

「とにかくよろしく頼む」

会話が終わって潤と部屋を出る。

「ルイの部屋で話そう」

「そりゃそうだろ、今あの子が寝ている部屋は潤の部屋だからな」

「うん、だから今日泊めてね」

「好きにしろ、どうせベットは 二台ある。だがあの子についての今後を教えてくれ」

「もちろんだよ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

普通?なお嬢様は追いかけられ、捕まり、諦める。

楼雫
ファンタジー
ルナ・メルティーナです。 メルティーナファミリー次期ボスである私ですが……今は内政部署のティーナとして過ごしてます! ファミリー内で味方を増やし早くファミリーを継ぎたいです! 今日も師匠を追いかけて…書類と一緒に平和に過ごします! ...あれ??どうして捕まったのかなぁ?? 追いかけられて、捕まるのは後半に予定しております。 乙女ゲーム要素も後半です。 作者は豆腐メンタルなため中傷的な言葉は辞めてください。 処女作なのでお手柔らかに……

普通の少女は歌姫

楼雫
恋愛
黒木鈴、高校三年生18歳 黒猫のルナ、七色プロダクション所属18歳 これが今の私。 みんなにバレないようにルナとして活動を始め6年が経つ…… 高校最後の文化祭、同じクラスの子に私がルナだと言われる。 当たりかハズレかは言わない……ただ、何が目的かを聞いた… 私に文化祭でその子のバンドで歌って欲しいらしい。 ....あぁ、どうしよう これ、私がやっていた乙女ゲームの世界だよ こんな私の高校生活の物語だ。 スロー更新です!なるべく早く更新できるように努力します!! もう一作品の『お嬢様』も覗いて見てくださいm(_ _)m

婚約話も持ってこられないモブ令嬢はとりあえずイモを植える

ピエ
ファンタジー
前世の記憶を持ち、前世世界のイモを出す魔法だけが使えるレイリリ。そのイモの販売で成り上がった両親の応援を受けて魔法学校に入学。 貴族や優秀な魔法使いが多いこの学校は物語のようなイベントがよく発生するがレイリリはモブキャラのようにそれを眺める日々。 自分の立場を悟っている彼女は学校では地味に過ごすつもりだったが、芋好きなご令嬢カツレアに気に入られて友達になった。 レイリリは学校生活でモブイベントをこなし、さらに聖魔法使いの少女が転校してきてイベント遭遇率が上がり・・・・・・!!!?

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。

なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。 本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

悪役令嬢になった私は卒業式の先を歩きたい。――『私』が悪役令嬢になった理由――

唯野晶
ファンタジー
【シリアス悪役令嬢モノ(?)。分からないことがあるのは幸せだ】 ある日目覚めたらずっと大好きな乙女ゲーの、それも悪役令嬢のレヴィアナに転生していた。 全てが美しく輝いているセレスティアル・ラブ・クロニクルの世界。 ヒロインのアリシア視点ではなく未知のイベントに心躍らせる私を待っているのは楽しい世界……のはずだったが? 「物語」に翻弄されるレヴィアナの運命はいかに!? カクヨムで先行公開しています https://kakuyomu.jp/works/16817330668424951212

【完結】子爵令嬢の秘密

りまり
恋愛
私は記憶があるまま転生しました。 転生先は子爵令嬢です。 魔力もそこそこありますので記憶をもとに頑張りたいです。

目が覚めたら夫と子供がいました

青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。 1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。 「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」 「…あなた誰?」 16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。 シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。 そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。 なろう様でも同時掲載しています。

処理中です...