普通?なお嬢様は追いかけられ、捕まり、諦める。

楼雫

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内政部署〜4歳

2 準備

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私……メルティーナファミリー第一位継承者、ルナ・メルティーナ4歳は叔父……現メルティーナファミリーボスからの言葉に思わず顔が引き攣る……
「ボ..ボス、いえ叔父様…今のお言葉誠ですか?」
暗に頭大丈夫?と聞いているだけだが...
叔父様は椅子に座って窓の外を見て頷く。
「あぁ、お前に8歳になったらメルティーナファミリーの内政を担ってもらう。それまで勉強に身を入れなさい」

...意味がわからない…いや、言葉の意味は分かるけど…
ありえない、私まだ4歳!しかも、数ヶ月前になったばかり。叔父様には見えない位置で拳を握る。
普通に考えてに内政するとか出来ねぇーよ。
まず、計算も出来るかわからない子供にやらしてみ!ファミリー内でクーデター起きるよ…
しかも、普通の4歳児にこんな話する?しないよ!私がいわゆる転生者で、精神年齢○十年だからだよ。
てか、8歳まで後4年しかないんだよ。泣きたいわー
本当にど う し て く れ る ん だ!

今窓の外を見ながらこの話をしている叔父様は、歴代のボスの中で1番最悪最低のボスだ。
幹部の忠告を聞かず、自分が思っていることだけを信じ、皆に目を向けない、欲にくらんだ人達に操られている。…ファミリーを潰したいのかと思う。こんな男と少しでも血が繋がっていると思うと吐き気がする。早くボスの座から引きずり下ろしたいのに今は無理だ。先にファミリー内の膿を出すのが先だ。それに私の味方を作らねばならない。
「話は以上だ。もう下がれ。」
「はい!叔父様の期待に応えられるように頑張ります!」
笑顔で答え返事をし部屋から出た…
ボスは最後まで私に顔を向けなかった。

―――――――――――――――――――

ボスの執務室から出て自室に戻った私は、今の状況を整理すると同時にノートにまとめた。
「はぁ…」
とりあえず味方を作るのにどこかの部署に行かなくちゃ行けない。
でも……どこの部署も変人だらけなんだよ!!
なのにファミリー内で問題が起きないのはこの変人達のお掛けなんだよぉ~
「はぁ……」

椅子から降りてベットに飛び込んだ。
今のところ書類部署が1番安全な場所なんだよ~
でも、バレずに働けるかなぁ……
とりあえず……クッキー食べよ。
ベットからゆっくり起き上がって椅子に座りクッキーを1口かじった
「…………ッん!!ケホッケホッ!!」
危ない!急いで口から出したけど……毒入ってるじゃないか!
せっかくの美味しいクッキーがぁ~
毒には慣れている。
あの叔父様を持っているし、次期ボスの立場にいるおかげで……2歳から毒と暗殺のお祭りが起きています
さすがに初めの頃は苦しんだけど…毒に慣れてしまい滅多なことでは効かなくなりました!
それに暗殺者は何故か暗部になり、私のところまでたどり着けなくなりました……意味がわからない…
「はぁ……ヘルツ」
私を影から護衛してくれている、私直属の暗殺部隊……暗部の長の名を呼べば気配と共に現れる
ちなみに私の暗部叔父様や幹部も知らない。

……叔父様に許可?あんなバカにはバレなければいいんだよ!

ちなみに叔父様の暗部と戦わせてみたけど……ボロボロにしました……もちろん笑いましたけどなにか?

ちなみに半年前の事……後悔はもちろんしてない!

まぁ、そんなことはどうでも良くて……
私はヘルツにお願いという名の命令をする。
「ファミリー内のブラックリストと、これからの私を邪魔しそうな奴、内政部署についてのリストをお願い。出来れば早めに……」
「御意」
返事をした瞬間に気配と共に消える
「はぁ…」
今日何度目かの溜息をつきベットに入る
明日の事を考えるうちに眠っていた。
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