普通?なお嬢様は追いかけられ、捕まり、諦める。

楼雫

文字の大きさ
上 下
4 / 46
内政部署〜4歳

2 準備

しおりを挟む
私……メルティーナファミリー第一位継承者、ルナ・メルティーナ4歳は叔父……現メルティーナファミリーボスからの言葉に思わず顔が引き攣る……
「ボ..ボス、いえ叔父様…今のお言葉誠ですか?」
暗に頭大丈夫?と聞いているだけだが...
叔父様は椅子に座って窓の外を見て頷く。
「あぁ、お前に8歳になったらメルティーナファミリーの内政を担ってもらう。それまで勉強に身を入れなさい」

...意味がわからない…いや、言葉の意味は分かるけど…
ありえない、私まだ4歳!しかも、数ヶ月前になったばかり。叔父様には見えない位置で拳を握る。
普通に考えてに内政するとか出来ねぇーよ。
まず、計算も出来るかわからない子供にやらしてみ!ファミリー内でクーデター起きるよ…
しかも、普通の4歳児にこんな話する?しないよ!私がいわゆる転生者で、精神年齢○十年だからだよ。
てか、8歳まで後4年しかないんだよ。泣きたいわー
本当にど う し て く れ る ん だ!

今窓の外を見ながらこの話をしている叔父様は、歴代のボスの中で1番最悪最低のボスだ。
幹部の忠告を聞かず、自分が思っていることだけを信じ、皆に目を向けない、欲にくらんだ人達に操られている。…ファミリーを潰したいのかと思う。こんな男と少しでも血が繋がっていると思うと吐き気がする。早くボスの座から引きずり下ろしたいのに今は無理だ。先にファミリー内の膿を出すのが先だ。それに私の味方を作らねばならない。
「話は以上だ。もう下がれ。」
「はい!叔父様の期待に応えられるように頑張ります!」
笑顔で答え返事をし部屋から出た…
ボスは最後まで私に顔を向けなかった。

―――――――――――――――――――

ボスの執務室から出て自室に戻った私は、今の状況を整理すると同時にノートにまとめた。
「はぁ…」
とりあえず味方を作るのにどこかの部署に行かなくちゃ行けない。
でも……どこの部署も変人だらけなんだよ!!
なのにファミリー内で問題が起きないのはこの変人達のお掛けなんだよぉ~
「はぁ……」

椅子から降りてベットに飛び込んだ。
今のところ書類部署が1番安全な場所なんだよ~
でも、バレずに働けるかなぁ……
とりあえず……クッキー食べよ。
ベットからゆっくり起き上がって椅子に座りクッキーを1口かじった
「…………ッん!!ケホッケホッ!!」
危ない!急いで口から出したけど……毒入ってるじゃないか!
せっかくの美味しいクッキーがぁ~
毒には慣れている。
あの叔父様を持っているし、次期ボスの立場にいるおかげで……2歳から毒と暗殺のお祭りが起きています
さすがに初めの頃は苦しんだけど…毒に慣れてしまい滅多なことでは効かなくなりました!
それに暗殺者は何故か暗部になり、私のところまでたどり着けなくなりました……意味がわからない…
「はぁ……ヘルツ」
私を影から護衛してくれている、私直属の暗殺部隊……暗部の長の名を呼べば気配と共に現れる
ちなみに私の暗部叔父様や幹部も知らない。

……叔父様に許可?あんなバカにはバレなければいいんだよ!

ちなみに叔父様の暗部と戦わせてみたけど……ボロボロにしました……もちろん笑いましたけどなにか?

ちなみに半年前の事……後悔はもちろんしてない!

まぁ、そんなことはどうでも良くて……
私はヘルツにお願いという名の命令をする。
「ファミリー内のブラックリストと、これからの私を邪魔しそうな奴、内政部署についてのリストをお願い。出来れば早めに……」
「御意」
返事をした瞬間に気配と共に消える
「はぁ…」
今日何度目かの溜息をつきベットに入る
明日の事を考えるうちに眠っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ざまぁされるための努力とかしたくない

こうやさい
ファンタジー
 ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。  けどなんか環境違いすぎるんだけど?  例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。  作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。  ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。  恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。  中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。  ……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!

ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」 ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。 「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」 そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。 (やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。 ※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

過程をすっ飛ばすことにしました

こうやさい
ファンタジー
 ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。  どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?  そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。  深く考えないでください。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

処理中です...