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第十話『エピローグ』
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「お疲れさまでした~~~!」
キン、とグラスを打ち鳴らす。
今日は2回目のリリース――最後に見つけたバグの後追いリリースが終わっての打ち上げだ。
場所はファミレス。
手ごろな値段で色々楽しめるし、なにより……
「え、美月ちゃんが頼んだそれ……」
私の前に置かれたものをみて小毬さんが息をのんだ。
私からはついつい笑顔がこぼれる。
「これをずっと楽しみにしていたっ……!」
――ホットケーキの上にソフトクリームがドドンとのっかっている。
さらにソフトクリームの周りにはハーフにカットされた砂糖漬けの苺。
ソフトクリームの上にだって砂糖でコーティングされた苺が当然載っている。
ホットケーキの周りにはアイスクリームがいくつか置かれ、その間にはブルーベリーやカットされたバナナ。
上からはこれでもか、これでもかというぐらいハチミツがかけられている。
ホントはこれにチョコレートシロップをかけたいくらいだが、わがままは言うまい。
ついでに横には絶対体に悪いだろと言わんばかりのエメラルドグリーンの飲み物、メロンソーダだ。
そう。
ここには私の大好きな激アマアマホットケーキがあるのだ!
「……う」
南雲くんなんて私の好物を見た瞬間顔を青くして羨ましがっているくらいだ。
気のせいかもしれないけど。
「あ、わたしのも来た!」
小毬さんの前に置かれたのは俵ハンバーグ……が3つ!
300gは優に超えるだろう。
「ハンバーグが好きなんだ」
「にしたって、それは食べすぎじゃないですか?」
その小さな体で食べられるのか不思議に思ってしまう。
「美月ちゃんには言われたくない」
え、私の方は全然普通なんだけど。
そして南雲くんの前に置かれたのは。
「ナグくん、サンドイッチだけ?」
「これはクラブハウスサンド」
お皿の上にサンドイッチ――ではなく三角にカットされたクラブハウスサンドが二つ。
小毬さんの量が量だから少なく見えてしまう。
……もしかして南雲くんはウサギさんの生まれ変わりではなかろうか。
「ナグくんには私のハンバーグを少しわけてあげます」
…………。
…………!
「ちょっと待ってね」
ナイフとフォークでひとつの俵ハンバーグを「んしょ、んしょ」と切っている。
それって!!
小毬さんのいつものエグい距離の詰め方を考えるとまさか……まさか……。
伝説の……『はい、あ~んして』!!
「コ、コマ、い、いいから!」
南雲くんも悟ったのか、顔を真っ赤にそむけながら「いらない」のジェスチャーを必至にしている!
「ダメだよ、大きくならないよ」
もう世話焼きを通り越してお母さんみたいなことを言い始めた!
「じゃあ……」
「コマ、ちょ……!」
「はい」
――ポン
クラブハウスサンドの横にハンバーグが置かれた。
………………………………。
ですよねー。
あれはマンガの世界のお話ですよねー。
「…………………………」
南雲くんはバツが悪そうに視線を自分のお皿に戻していた。
「……サンキュー……」
「どういたしましてだよ」
…………。
彼の魂、飛んだんじゃない?
…………。
見ていてあまりにも居たたまれない。
しょうがない。
「南雲くんには私の苺もあげます」
ソフトクリームに刺さっている大切な大切な苺を掘り起こしお皿に置こうとした。
「あ、それはいらない」
……。
……私の扱い、雑過ぎない?
***
「アクセス数、順調に伸びてるって。みんな使ってくれてよかった~」
嬉しそうにしている小毬さん。
リリース後のニュースやSNSでの告知が効いたのか、リリース直後から狙った通りアクセス数が跳ねた。
何より「大企業が運営するペットの里親マッチングサイト」ということで評判は上々だ。
ユーザーに送ったアンケート結果を見ると『大手で安心できるから』という意見がとても多い。
――これが信用か。
『企業は信用商売なんだよ』
あいつ……宇水CTOの言葉が浮かぶ。
「けど、そこそこバグが見つかってる」
南雲くんのいう通り、クリティカルなバグはないが、細かな報告が続いている。
あのテスト項目書では漏れている部分が多かったのだ。
「うん。これから毎週バグ修正のリリースをするんだってさ」
だから、と小毬さんが嬉しそうに言った。
「これからは毎週ここに来れるね」
う……さすがに私のお財布事情的にそれは遠慮したい……。
「けど……これから第9はどうなるんだろうね……?」
小毬さんが言いたいのは吉村リーダーのことだ。
吉村リーダーはあのあと『パワハラ』で自宅謹慎となった。
そりゃCTOが聞いているところであれだけ騒いだんだ。
目撃者CTOということで現行犯だ。
社内にもハラスメントの注意喚起メールが流れたため、名前が伏せられていたとはいえ全社員が知ることにもなった。
もう吉村リーダーは来ないかもしれない。
「いいじゃん。今までだって実務はコマがまとめていたようなもんだし」
それはそれでどうなんだと思うが、吉村リーダーのあの様子だったら体制に問題があるなんて言えなかったのだろう。
南雲くんだって、下手につつけば小毬さんに迷惑がかかると思って黙っていたのだと思う。
それを私がブッ壊したというわけだ。
意図せずだったけど。
「美月ちゃん、宇水CTOと会った?」
キラッキラした小毬さんの顔。
――ブフッ!?
「い、いや。全く、一切会ってないです」
「え~そうだんだ。残念……」
残念って。
……小毬さんの中では、宇水CTOが私に一目惚れしてしまった設定になっているようだ。
それはドラマの見すぎ。
…………。
私はというと、バツが悪いので会わないようにしているつもりだ。
できるだけ会社の中をうろうろしないようにも心がけている。
歩いているとバッタリ会っちゃいそうで。
会ったら会ったで、前にタメ口で接してしまった手前どう接したらいいかよくわからない。
お礼くらい……言う?
「僕は自分の仕事をしただけさ」とかなんとか言われそうだ。
気取った態度で大仰なジェスチャーが目に浮かぶ。
あー……いいや!
頭をブンブンと振り、小毬さんたちから「?」と見られる私であった。
***
「私の中で第9の仕事のイメージってね」
小毬さんが嬉しそうに微笑んだ。
「ケーキ作りなんだ」
「……??」
突然の話の展開に私も南雲くんも頭にクエスチョンマークを浮かべている。
「最初のケーキは、甘すぎたり、しょっぱかったり、トッピングがズレてたり、苺を忘れてたりするの」
イメージするのは不格好なケーキ。
開発が作ったばかりのシステムの例えだろう。
「それをわたしたちが味見をして『ここはこうだよね』とか『こうしたらみんな嬉しいよね』ってみんなと話すんだ」
前に私が言った「テストでは『情報』がわかる」の小毬さんなりの解釈だろう。
「そういうやりとりをして、みんなで一緒に最高においしいケーキを作るの」
子どもに何かを伝えるようにピッと人差し指を立てた。
「そして、そのケーキを食べたお客さんを幸せにするのです」
ね?と笑顔をのぞかせる小毬さんに、こちらも笑顔があふれてしまう。
その例えでいえば。
私がよく考えるプログラムでのテスト――テストコードはさしずめ『材料が適量か計量するハカリ』とでも言ったところか。
……私が考えを挟むと一気にメルヘン味が消えたな。
「美月ちゃんはどういうイメージ?」
「私ですか?」
うーん、と考えてみる。
「刀ですかね。最初は粗削りで切れない刀を、研ぎ出して美しい刀にまで昇華させていく……そんなイメージです」
言っていることは小毬さんと同じだ。
「刀が出てくるなんて独特だね」
――ぐふぅっ!
……そうだ。そうだった……。
私は当たり前のように刀を発想したけど、たぶん普通の人は刀なんて思い浮かばないよね……。
「うん、美月ちゃんは月夜の晩に刀を振るってそうなイメージあるかも」
それは夜な夜な人を斬って周るアブナイ人です。
「ナグくんは?」
「仕事は仕事」
彼らしいクールな回答だった。
「――……俺だって良いものにしたいって思ってるから」
照れたように付け加えた。
フフフとしている小毬さんに顔を赤くしてプイとそっぽを向いたりしている。
「みんな『いいものを作りたい』って想いが同じで良かったよ~」
小毬さんの笑顔が咲いた。
――ああ、そうか。
私は最高の乙女ゲーを作って、ファンに最高の乙女ゲーを届けようと奮闘してきた。
そしてここでも。
いいものを作りたい。
いいものを届けたい。
その想いは、同じなんだ。
みんな同じなんだ。
「じゃあナグくん、美月ちゃん」
小毬さんが私たち二人の顔を見る。
「これからもみんなでいいものを作っていこー!」
「「おーーーっ!!」」
私と小毬さん2人で元気よく腕を掲げたのだった。
……って2人?
「えー、ナグくんやってくれないの?」
「俺そういうの、いい」
「え~やろうよーっ」
「いいよ俺は……恥ずいし」
「えーっ」
もう。そこでやっておけば小毬さんの好感度も上がるだろうに。
そんな二人のやり取りを見て今日もほっこりしている私であった。
~Fin~
キン、とグラスを打ち鳴らす。
今日は2回目のリリース――最後に見つけたバグの後追いリリースが終わっての打ち上げだ。
場所はファミレス。
手ごろな値段で色々楽しめるし、なにより……
「え、美月ちゃんが頼んだそれ……」
私の前に置かれたものをみて小毬さんが息をのんだ。
私からはついつい笑顔がこぼれる。
「これをずっと楽しみにしていたっ……!」
――ホットケーキの上にソフトクリームがドドンとのっかっている。
さらにソフトクリームの周りにはハーフにカットされた砂糖漬けの苺。
ソフトクリームの上にだって砂糖でコーティングされた苺が当然載っている。
ホットケーキの周りにはアイスクリームがいくつか置かれ、その間にはブルーベリーやカットされたバナナ。
上からはこれでもか、これでもかというぐらいハチミツがかけられている。
ホントはこれにチョコレートシロップをかけたいくらいだが、わがままは言うまい。
ついでに横には絶対体に悪いだろと言わんばかりのエメラルドグリーンの飲み物、メロンソーダだ。
そう。
ここには私の大好きな激アマアマホットケーキがあるのだ!
「……う」
南雲くんなんて私の好物を見た瞬間顔を青くして羨ましがっているくらいだ。
気のせいかもしれないけど。
「あ、わたしのも来た!」
小毬さんの前に置かれたのは俵ハンバーグ……が3つ!
300gは優に超えるだろう。
「ハンバーグが好きなんだ」
「にしたって、それは食べすぎじゃないですか?」
その小さな体で食べられるのか不思議に思ってしまう。
「美月ちゃんには言われたくない」
え、私の方は全然普通なんだけど。
そして南雲くんの前に置かれたのは。
「ナグくん、サンドイッチだけ?」
「これはクラブハウスサンド」
お皿の上にサンドイッチ――ではなく三角にカットされたクラブハウスサンドが二つ。
小毬さんの量が量だから少なく見えてしまう。
……もしかして南雲くんはウサギさんの生まれ変わりではなかろうか。
「ナグくんには私のハンバーグを少しわけてあげます」
…………。
…………!
「ちょっと待ってね」
ナイフとフォークでひとつの俵ハンバーグを「んしょ、んしょ」と切っている。
それって!!
小毬さんのいつものエグい距離の詰め方を考えるとまさか……まさか……。
伝説の……『はい、あ~んして』!!
「コ、コマ、い、いいから!」
南雲くんも悟ったのか、顔を真っ赤にそむけながら「いらない」のジェスチャーを必至にしている!
「ダメだよ、大きくならないよ」
もう世話焼きを通り越してお母さんみたいなことを言い始めた!
「じゃあ……」
「コマ、ちょ……!」
「はい」
――ポン
クラブハウスサンドの横にハンバーグが置かれた。
………………………………。
ですよねー。
あれはマンガの世界のお話ですよねー。
「…………………………」
南雲くんはバツが悪そうに視線を自分のお皿に戻していた。
「……サンキュー……」
「どういたしましてだよ」
…………。
彼の魂、飛んだんじゃない?
…………。
見ていてあまりにも居たたまれない。
しょうがない。
「南雲くんには私の苺もあげます」
ソフトクリームに刺さっている大切な大切な苺を掘り起こしお皿に置こうとした。
「あ、それはいらない」
……。
……私の扱い、雑過ぎない?
***
「アクセス数、順調に伸びてるって。みんな使ってくれてよかった~」
嬉しそうにしている小毬さん。
リリース後のニュースやSNSでの告知が効いたのか、リリース直後から狙った通りアクセス数が跳ねた。
何より「大企業が運営するペットの里親マッチングサイト」ということで評判は上々だ。
ユーザーに送ったアンケート結果を見ると『大手で安心できるから』という意見がとても多い。
――これが信用か。
『企業は信用商売なんだよ』
あいつ……宇水CTOの言葉が浮かぶ。
「けど、そこそこバグが見つかってる」
南雲くんのいう通り、クリティカルなバグはないが、細かな報告が続いている。
あのテスト項目書では漏れている部分が多かったのだ。
「うん。これから毎週バグ修正のリリースをするんだってさ」
だから、と小毬さんが嬉しそうに言った。
「これからは毎週ここに来れるね」
う……さすがに私のお財布事情的にそれは遠慮したい……。
「けど……これから第9はどうなるんだろうね……?」
小毬さんが言いたいのは吉村リーダーのことだ。
吉村リーダーはあのあと『パワハラ』で自宅謹慎となった。
そりゃCTOが聞いているところであれだけ騒いだんだ。
目撃者CTOということで現行犯だ。
社内にもハラスメントの注意喚起メールが流れたため、名前が伏せられていたとはいえ全社員が知ることにもなった。
もう吉村リーダーは来ないかもしれない。
「いいじゃん。今までだって実務はコマがまとめていたようなもんだし」
それはそれでどうなんだと思うが、吉村リーダーのあの様子だったら体制に問題があるなんて言えなかったのだろう。
南雲くんだって、下手につつけば小毬さんに迷惑がかかると思って黙っていたのだと思う。
それを私がブッ壊したというわけだ。
意図せずだったけど。
「美月ちゃん、宇水CTOと会った?」
キラッキラした小毬さんの顔。
――ブフッ!?
「い、いや。全く、一切会ってないです」
「え~そうだんだ。残念……」
残念って。
……小毬さんの中では、宇水CTOが私に一目惚れしてしまった設定になっているようだ。
それはドラマの見すぎ。
…………。
私はというと、バツが悪いので会わないようにしているつもりだ。
できるだけ会社の中をうろうろしないようにも心がけている。
歩いているとバッタリ会っちゃいそうで。
会ったら会ったで、前にタメ口で接してしまった手前どう接したらいいかよくわからない。
お礼くらい……言う?
「僕は自分の仕事をしただけさ」とかなんとか言われそうだ。
気取った態度で大仰なジェスチャーが目に浮かぶ。
あー……いいや!
頭をブンブンと振り、小毬さんたちから「?」と見られる私であった。
***
「私の中で第9の仕事のイメージってね」
小毬さんが嬉しそうに微笑んだ。
「ケーキ作りなんだ」
「……??」
突然の話の展開に私も南雲くんも頭にクエスチョンマークを浮かべている。
「最初のケーキは、甘すぎたり、しょっぱかったり、トッピングがズレてたり、苺を忘れてたりするの」
イメージするのは不格好なケーキ。
開発が作ったばかりのシステムの例えだろう。
「それをわたしたちが味見をして『ここはこうだよね』とか『こうしたらみんな嬉しいよね』ってみんなと話すんだ」
前に私が言った「テストでは『情報』がわかる」の小毬さんなりの解釈だろう。
「そういうやりとりをして、みんなで一緒に最高においしいケーキを作るの」
子どもに何かを伝えるようにピッと人差し指を立てた。
「そして、そのケーキを食べたお客さんを幸せにするのです」
ね?と笑顔をのぞかせる小毬さんに、こちらも笑顔があふれてしまう。
その例えでいえば。
私がよく考えるプログラムでのテスト――テストコードはさしずめ『材料が適量か計量するハカリ』とでも言ったところか。
……私が考えを挟むと一気にメルヘン味が消えたな。
「美月ちゃんはどういうイメージ?」
「私ですか?」
うーん、と考えてみる。
「刀ですかね。最初は粗削りで切れない刀を、研ぎ出して美しい刀にまで昇華させていく……そんなイメージです」
言っていることは小毬さんと同じだ。
「刀が出てくるなんて独特だね」
――ぐふぅっ!
……そうだ。そうだった……。
私は当たり前のように刀を発想したけど、たぶん普通の人は刀なんて思い浮かばないよね……。
「うん、美月ちゃんは月夜の晩に刀を振るってそうなイメージあるかも」
それは夜な夜な人を斬って周るアブナイ人です。
「ナグくんは?」
「仕事は仕事」
彼らしいクールな回答だった。
「――……俺だって良いものにしたいって思ってるから」
照れたように付け加えた。
フフフとしている小毬さんに顔を赤くしてプイとそっぽを向いたりしている。
「みんな『いいものを作りたい』って想いが同じで良かったよ~」
小毬さんの笑顔が咲いた。
――ああ、そうか。
私は最高の乙女ゲーを作って、ファンに最高の乙女ゲーを届けようと奮闘してきた。
そしてここでも。
いいものを作りたい。
いいものを届けたい。
その想いは、同じなんだ。
みんな同じなんだ。
「じゃあナグくん、美月ちゃん」
小毬さんが私たち二人の顔を見る。
「これからもみんなでいいものを作っていこー!」
「「おーーーっ!!」」
私と小毬さん2人で元気よく腕を掲げたのだった。
……って2人?
「えー、ナグくんやってくれないの?」
「俺そういうの、いい」
「え~やろうよーっ」
「いいよ俺は……恥ずいし」
「えーっ」
もう。そこでやっておけば小毬さんの好感度も上がるだろうに。
そんな二人のやり取りを見て今日もほっこりしている私であった。
~Fin~
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