雪女♂解凍希望

雪野鈴竜(ユキノリンリュウ)

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一夜、雪女♂解凍希望

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──遠い昔の夢だ。爺さんがこの世を去る少し前、俺は何故か爺さんと雪山に居る夢を見た。寒さを凌ぐため近くの小屋に入り寝たのだが、その夜、ふと目を覚ますと少年が爺さんの前に座っていた。
 短い髪は雪を連想させる白、瞳は硝子のような透き通る色で目付きも鋭い。血が通っているのか怪しくなる程の白い肌は白装束を纏っている。ここまでくると不気味に思えてくるが、見た目は美しい少年だった。白髪の少年は爺さんの顔に口を近づけると、白い息を吹きかける。
 俺は助けようとしたが金縛りで体はびくともせず、そのまま爺さんは凍って死んでしまった。白髪の少年が俺を見ようと視線を向けたところで夢は終わった。
 あの日以来、夢で白髪の少年を見る事は一度もなかった。……"彼"に出会うまでは。



 ***

 白井しらい雪華せつかは愛を信じない。妖怪なんてものがこの世に存在しないように、愛なんてものはこの世に存在しないと思っている。しかし、人は無い物ねだりをする生き物。愛なんてものが存在しないと頭で思っていながらも、心ではありもしない温もりを求め続けていた。
──バイトから帰宅すれば、玄関に入った雪華は父に顔面を殴られた。どうやらまた母がいない間に部屋に女を連れ込んだらしい。二人で楽しんでいるところを雪華が帰ってきたので、ドアを開ける音に気づいた父が激怒し部屋から出てきて雪華に暴行したのだ。
 暫く外に出ているよう言われた雪華は、自室に戻り必要な物をリュックに詰めて、洗面所に歯ブラシ等を取りに行く。そこで鏡に映る自分の顔をふと見ると、先程のものではない頬の痣を見て「酷いカオ」と呟いた。
 父は職場で仲良くなった女性社員をよく家に連れ込んで、母は昔からセフレが何人かいたので泊まりに行き家を留守にする事も多い。昨日は家に母がいて、セフレに何か不快な事を言われたのか雪華に八つ当たりしてきた。きっと頬の痣はその時のだろう。
 住んでいる場所は"ゆきのやまにそう"というマンションの七階。大体の身支度も済み外に出ると、たまたま強い夜風が雪華の短い黒髪をばたばたと激しく靡かせた。風に辺り反射的に閉じていた目を開く、その目付きは何者も信じようとしない鋭いもので、全ての物を飲み込みそうな黒い瞳。
 目の前に広がる夜空を見る……目の先には数えきれない街の光が広がっていた。冬の冷たい夜風が肌を撫でているが気にせず、雪華はゆっくりと近づきじっくりと空を眺めた。全てを包み込むような黒に、ちらほらと星が広がっている光景を見ていると、頭の中がすっきりとしてくる。
 目線を下に動かす、覗き込まなければ下の地面まで見えない高さだ。ここから飛び出せば、一瞬の自由を得る事ができるが、翼のないただの人間はそのまま落下して人生のエンドロールが流れる。
(一瞬の自由は要らない。)
 寧ろ──今の環境を望んで雪華は両親と住んでいた。さて、父にも追い出されこれから何処で一晩過ごすかを考える。いつもならマンションを出た少し先にカプセルホテルがあり、こういう事は日常茶飯事なので一泊しようとしたのだが……ここで重要な事を思い出す。
(最近追い出されてばかりで、泊まる金がない。)
 こういう時、雪華はいつもセフレに一晩かまたは何日か泊まらせてもらう。その方法はいつも決まって自らの体と引き換えだった。自分の容姿は良い方だと自覚しているため、それを武器に男性に限り誘いセフレになる。女性相手だと後々面倒になる場合も多く、雪華自身も女性は苦手な方なので丁度良かった。
 さっさとエレベーターに入り、一階のボタンを押した後に背負っていたリュックからスマートフォンを取り出し、五日前に知り合った男性にチャットを送り画面を閉じる……この相手も雪華が誘ったセフレだ。数分もしない内にチャットの返信が帰ってきたのでチャットアプリを開くと、相手は通話をしていいか聞いてきた。
 許可を出したら即着信がきて出ると、相手は何やら不満そうな声だった。
『また泊まりだろ』
 雪華は瞬時に、"この男とはもう終わりだな"と悟った──雪華は基本的に、必要だと感じた時にしかこちらからメッセージを送らない。相手から何か来たとしても、自分が用がある時以外では面倒に思い既読スルーしてしまう。メッセージを送る時は、家から追い出された時くらいで、あくまでその対価として体を好きに遊ばせているだけだ。
 雪華もそれが嫌ではない。与えられなかった愛の代わりに心が満たされている気分だったからだ。しかし相手からのその愛も、雪華の体が気持ちのいいものだから錯覚しているに過ぎない。真面目にこちらが相手をしていれば、共に過ごしていく内に、やはり女性の方がいいだとか、恋人がいないのを雪華で満たしていく内に虚しくなっていっただとか、そんなものばかり。
……だから、心底面倒なのだ。真面目に相手をするだけ無駄。なら利用だけしていればいい。他に使い捨ての男等、腐る程いるのだから。相手はまだ何か言っていたが、雪華は途中で通話終了ボタンを押し、着信を含め全ての連絡機能を拒否設定にした。人間関係等、ボタン一つでこんなにも呆気ない。
 また、新しいセフレを見つければいい。他のセフレは前もって予定が埋まっているのを聞いていたため、今夜は違う見ず知らずの相手を見つけなければならない。面倒だとは思いつつも、暖かい室内で体だけでもいいから自分を見てくれる相手に触れられたい。心を満たしてほしい。寂しさも不安も考える余裕もなくなるくらい──
「ムチャクチャにしてほしい……。」
 雪華はその場で座り込み、一階に着くまでリュックを抱きながら目を固く閉じた。
……マンションから少し離れると、コンビニが見えてくる。店内の明かりを見ながら歩いていると、腹から音が小さく絞り出すように鳴る。バイト先で夕飯を食べるのを忘れ、帰宅すれば早々に追い出されたため胃袋には何も入っていない。その上今は十二月、マフラーも首に巻いていないので体は冷え切っている。
(今は見かけないけど、昔の野良猫はこんな気分だったのかな。)
 精神的にも体力的にも、財布の中も空っぽな雪華は、今コンビニに入っても意味がないと考えながら通り過ぎようとした……なんだか視界がぼやけている気がするが、正直どうでもよかった。
「──っぶな」
 ふっと体から力が抜けて前へ倒れようとしたが、受け止めたのは冷たく固いコンクリートではなかった。その真逆、暖かく柔らかい布。嗅いだことのない知らない人間の香りだが、不思議と不快ではなかった。頭上からは心配そうにかけてくる声。
 相手は何か言っているようだが、寒さと空腹なせいかなんだか眠気がきてしまい、受け止めてくれた相手に甘えてそのまま両目を閉じ眠りについた。

 どれくらい眠ったかはわからないが、冷たい風が頬を撫でる感覚がして雪華は目蓋をゆっくりと開く。視界には数えきれない程の星が広がり、銀色に輝いていた。今は冬、この時期は空気中に含まれる水分量が少なくなるため星がよく見える。
 風は冷たいが、右耳だけ妙に生暖かい。どうやら横向きに寝ていたらしく、星空が見えたのは此処が建物の少ない場所だったかららしい。星空以外では自然溢れる木も見える……その上何やら水の流れる音も聞こえてきた。ここで雪華は、此処が何度か来た記憶のある自然公園だと気づく。
 下半身は固い木の板の上……という事は自分が今乗っているのはベンチ、だが腹には何かがかけられていて寒くはない。それに、ベンチの上なら耳の辺りや腹が暖かいのはおかしい。
(これ、誰かの膝だ。)
 そういえば、眠りにつく寸前倒れそうなところを誰かに受け止められた気がする……雪華はそうを思い出しながら、この膝の人物がどんな相手か見ようと仰向けに寝返りを打った。
「眠りが浅いな、まだ一時間も立ってねぇ」
 癖のある跳ねた短い髪は、夜空と負けないくらいに落ち着いた黒。その色と同じ瞳を持つ切れ長の目、ずっと見つめていると吸い込まれそうになり、なんだか怖くなって雪華は目を反らしてしまった。正直、顔は整っている……声や体の固さからして性別は男性だ。目を反らしたにも関わらず、相手の男性は雪華の体調や顔色を心配して覗き込もうとしてくる。
「……ぃや、いい、いい、いいって!」
「いいワケあるか! 倒れ込んできたんだぞ! 普通の人間が急に意識を失うか!!」
 覗き込んでくる男性の顔を両手で押さえながら、雪華は必死に拒否する。男性も負けじと顔に力を入れてくるが、それ程力の無い雪華はすぐに押されてしまい──唇に柔らかいものがふにゅりと当たった。
「……だァァ!?」
 数秒間お互い固まっていたが、男性が"この世の終わりだ"と言わんばかりに両手で頭を抱えて叫ぶ。男性の大声で雪華も我に返り、慌てて起き上がった。すると腹の辺りで何か布のような物が手に触れるのを感じ、顔を下ろし確認する。
「アンタの上着? ……これ、」
 どうやら、この寒空に男性は雪華が目を覚ますまで上着を腹にかけてくれていたらしい。雪華は何故ここまでしてくれるのか聞こうとするが、男性は雪華の声が耳に入っていないようで、それどころではないのか頭を抱えたまま未だに騒いでいた。
「ちゅーしちゃった! 未成年だったらやべぇって思って家に入れずこんな所にいたのに全部パァ! 今ので全部パッパノパーだぞ!」
「聞けよ」
 状況を察する。暖かい室内ではなくこの自然公園にいたのは、雪華が成人かどうかわからなかったからだ。未成年を家に連れ込めば警察沙汰になる可能性もある……かといって、倒れ込んできた相手を放置する事もできなかった。今思えばそのまま交番にでも運んでおけば良かったかとも思う男性だがもう遅い。
 先程の感触は唇、それもズレが一切なくお互い唇同士でピッタリとくっ付けてしまったのだ。もし雪華が未成年だったらかなり危険だっただろう。
 血の気が引きながら男性は不安に苛まれている中、状況を理解した雪華は「ぁあ~……ぴちぴちだもんね僕。」と呑気に呟きながら夜空を見上げる。男性は雪華の顔に右手を回し、むにゅりと両頬を掴むとグイッと上を向けさせる。雪華は驚き何かを言おうとしているが、掴まれているので「もごむぐッ」と上手く喋れなかった。
「ぁのなァ! こっちは手錠かかるかもしれないんだ! お前何歳なんだ?!」
 あまりにも必死過ぎる表情をしていたので、男性の手をそっと払った後に「じゃあ逃げちゃえばいいのに」と笑いながら言う。
「二十歳だよ、それもなったばかり。ギリセーフだったね?」
 雪華は足をベンチから下ろし、きちんと座った体勢になるとクルッと顔を男性に向けてそう答えた。すると男性は数秒間固まりすぐ我に返ったのか胸に右手をあて、深く溜め息を長くついた。
「マジ勘弁、……多分寿命縮んだぞ、五年程。」
「随分デリケートなボディーしてんだね。」


──男性は今の状況が理解できていなかった。倒れ込んできた同性……雪華を公園に移動させ、ベンチで起きるまで様子を見て、起きたかと思えば事故とはいえキスをしてしまう。その後未成年かどうかわからず慌てていたら成人していたのでホッとしていた。
 それで、何故そこから自分の部屋に雪華を連れ込みベッドで一夜を過ごしてしまったのか……。
(何がどうしてそうなった)
 男性はベッドからゆっくりと起き上がり、目線だけをきょろりと右へ移動させた。こんもりと膨らんだ一人分のスペース、右手でそっと毛布を摘みまたゆっくりと上げる……もぞりもぞりと寒そうに体を丸めてこちらに背中を向ける相手に、男性は口が引きつった。

 ***

……遡る事数時間前、命に別状はなさそうだった雪華に安心した男性は、ベンチから立ち上がり返してもらった上着を羽織ってから立ち去ろうとした。一歩踏み出そうとした時──後ろでみすぼらしい雑巾を絞るような音が聞こえた。男性はもう一度溜め息をついた後に、雪華に「ウチで飯、食いますか?」と聞いてみた。
──「食う! あと泊まる!」
 泊まるかまでは聞いていない。なんて図々しいクソガキなのだろうかとつっこみたくはなったが、今は苛立ちより同情の方が勝った。善よりやる偽善、同情するなら食事だけは食わせてやろうかと考えたのだ。
 そこまではいい。自宅に連れてきて、今日の晩御飯代わりにと鍋におでんを作って入れておいたのだ。温めて出してやれば冷えた体も少しはマシになるだろう。男性は雪華に何が食べたいか聞きながら、頼まれた通りはんぺんとちくわ、それから白滝しらたきをお椀に入れてリビングの炬燵こたつの上に置いた。
(全部白っぽいな、真っ白けっけ。)
 よっぽど空腹だったのか、はぐはぐと遅いながらも一生懸命食べている様子に不覚にも可愛いと思ってしまう。"相手は男だぞ"と内心自分につっこみつつも、男性は雪華の容姿を改めてじっくりと見た。
 チョイスしたおでんもそうだが、雪華はなんとまぁ……白い。髪は日本人らしい黒髪だが、血が通っているのか怪しくなる程肌も白く、温まればほんのりと頬が桃色に染まり目立つ。声も雰囲気も儚げで、こちらが大声を出したり少しでも力を入れて掴んでしまえば崩れてしまいそうな気もした。雪みたいな存在と言えばばしっくりくるだろう。
……だからこそ気になった。肌の白さのせいか、整った顔に合わない"頬の痣"が痛々しく目立っている。視界の悪い夜の外ではわからなかったが、室内の明るい電気に照らされやっとそれに気づいた。何か訳ありなのは間違いない。関われば面倒事に巻き込まれるだろうが、だからといって放っておける性格ではなかった。
「ねぇ、なに見てんのさ。」
 男性はハッとする。ついじっくりと見ていたせいで気づけなかったが、全てを平らげ汁まで飲み干した雪華は、箸をお椀の上に置いていつの間にかカーペットに片手をついてこちらに距離を詰めていた。鋭いながらもパッチリと大きな目で、男性を見上げてニヤリと笑みを浮かべていた。
「すまん」
「わかったよ、お望みどおりにお礼をしてあげるからさっ」
 小さな手が男性の肩をそっと押す、男性は動揺してそのまま自分の後ろに体を倒した。"え"と声を発する前に、あの柔らかな感触で再び唇を塞がれてしまった。今度は事故ではない。男性は慌てて両手で雪華の肩に触れ起き上がらせた。
「何、やってんだ!?」
「こうじゃないの?」
「だから何が!」
 雪華は拒まれた事に不思議に思い、きょとんとしながら首を傾げる。雪華からしたら、いつもはここで大体の男性はコロッと行為に運べた。そのため雪華は、"相手はとぼけているのかもしれない。"と判断してしまう。これから体を重ねるのだから熱くなるだろうと着ていたセーターを脱ぐ。
「忘れてた。僕、白井雪華っ……君の名前は?」
「いゃ、そんな自己紹介あるか脱ぐなッ!!」
 セーターを脱いだ後に即雪華は、男性の下半身へ顔を移動させながら漸く名乗る。男性は乱暴に突き放す訳にもいかず、雪華の両肩に両手を力入れずに置く。どうすればやめてくれるかを頭の中でグルグルと考えていると、雪華は男性の胸元の服を弱々しく掴みながら、笑みを浮かべながら見上げた。
「ねぇ、ムチャクチャに、……ドロドロに溶かしてよ。」
 男性は"何を"と言いたかけたが、中途半端に口を開いたまま止まる。雪華自身は気づいていないようだが、男性を見上げるその目には涙が浮かんでいた。体温は上がっても、心はいつまで経っても氷っている。どうせ行為に上手く運べば相手も本気になって抱いてくれるに違いない。雪華はとにかく、腹もそこそこ満たされた次は寂しさを埋めたい・・・・・・・・らしい。

 ***

 結局、あの後雪華に上手く流されたまま抱いてしまった男性……黒井くろい巳之夏みのか(二十六歳)は、これから先雪華に振り回される事になる。年下に流された自分がなんだか情けなく思えてきて、巳之夏は両手で顔を隠した。
「マジ、勘弁してくれ……俺とんでもねぇ猫を拾ってきちまったよ。」
 いいえ、彼は雪女の男体化のようなものです。たった一夜だけでは氷った心も解け切らない……雪女♂、解凍希望。
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