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【掛け合い集】声劇

(3~4人)

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※《》内は台詞ではなくその場の状況説明。


1「冬は自販機、コンポタ派? おしるこ派?」
兄:普段振り回されだがおしるこだけは譲れないマン
妹:わがまま短気+泣き虫
父:父

兄「……で? どっちにするよ。」
妹「私はコンポタがいい!!」
兄「俺はおしるこ!! 何がなんでもおしるこ!!」
妹「お金一本分しかないんだからどっちも買えないでしょぉぉぉ~?!!《相手に掴みかかる》」
兄「おめぇぇがばかばか服買いまくった挙げ句電車代の事考えなかったからこうなったんだろォォォ~?! こんな寒空も下どぉぉすんだ!! 兄の俺に選ぶ権利をゆぅずぅれぇ~~!!《掴みかかる》」
妹「あーーんどうしよースマホも二人してじゅーでんぎれだしぴえ~~~ん!!《兄を突き放す》」
父「ぉーぃ、おめぇらそこで何してんだ……。《車で通りかかった父が停車、窓を開けながら呆れつつ二人に声をかける》」
兄/妹「「父さんっ!!《救いの神が来たとでも言いたげな反応》」」


2「お助け記憶事務所」
先輩:クールなベテラン感出して
後輩:淡々としているがたまに柔らかい
子供:必死な子

【男女改変可能】
先輩「あぁ新人さん、今からオシゴトの説明をするわね。……ここは"記憶を失ったコ達"が集う夢の中。《ここから歩きながら説明し出す。》」
後輩「はァ……《説明をなんとか聞きながらついていく》」
先輩「人間は無意識の内に眠っている間に忘れていた記憶を取り戻そうとするの。私達はそれをお手伝いするのよ。《ドアの前でピタリと止まる》さァ、一つ目の部屋に入りましょう。《開ける》」
子供「ママ、ママからもらったやつ……見つからないの《いろんな玩具箱から玩具を出してはその辺に投げる》」
先輩「新人さん、ほら《探してあげなさいと顎でクイッと動く仕草で指示する》」
後輩「《頷いた後、新人は子供に歩み寄りしゃがむ》それはどんなもの?」
子供「んっと、んっとぉねぇ……あったかくて、……まっすぐなの!」
後輩("暖かくて、真っすぐ"……、物という可能性は低いな。)
後輩「……お母さんは?」
子供「ママ……ぅっ、ひっ《涙がポロポロと目から零れだす》」
後輩「《その反応を見て察した新人は一旦目を閉じ、答えを導き出し目を開き、子供の両肩に手を置き言う》……それはきっとモノじゃなくて、『前を見て、生きて』とかじゃないかな?」
子供「……!《目を大きく開き、涙を零しながら微笑み》 ありがとう。《体全体が金色に輝き出し、スゥッと姿を消す。思い出して夢から覚めていったらしい。》」
先輩「ご苦労サマ、それじゃあ、次の部屋へ行きましょう?《見届けた後に隣の部屋へ向かう。》」
後輩「あ、はい。《立ち上がりついていく》」


3「替え時」
A 指定無し
B 指定無し
幽霊

A「えーー、なんで? テレビ壊れた。」
B「どしたどした」
A「なんッッかさァ? テレビがさっきからおかしいんよ」
幽『死ね死ね死ね死ね死ね死ね《暗闇の中、目を見開いた人がこちらをジッと見つめている》』
B「ヒェ! こ、これ呪われ、」
A「チャンネルいくら回してもさ? これなんよ《ピッとリモコンを押す》」
幽『死ね死ね死ね死ね死ね死ね』
B「違う! これ絶対呪われてるから!!」
A「叩いたら治るかな?」
B「やめとけ!!」
《バンバンッと叩く》
幽『うッうッ《上下に揺れ苦しむ》』
B「効くのかよ!!」
A「替え時だな!!」


4「転生先」
《生前の行いでカードに良い行いをすればポイントが溜まる。悪い行いをすればポイントが削られる。ポイントによって転生先が選べる。》
A16
B1
Cマイナス1000

A「《深い溜め息》ハァ……16ポイントか、何をどうしたらこれだけ減るんだオイ?《カードをプラプラさせる。》……ぇーと、なになに?《掲示板に載っている転生先を見る。》」
B「そ、こ、の、Aっぽい人?《じり、じり、っと寄ってくる。》」
A「何ぽい人って、ちょ、やめてください私のカードをベタベタ触るの、《大事なカードを胸元にこそこそ隠す》」
B「自分、さっき地獄から開放されたばっかなんす、け、ど……! 今、売店で幻のカニクリームコロッケを手に入れましてね? ……欲しい?《ニヤァリ》」
A「ぇ、え……! 100年に一度入手できるかわからないカニクリームコロッケ!! ぐ、た、たべたい……けどゥ!《下唇を噛み締める》」
B「条件は……そう!」
A「そらきた」
B「その胸元にしまった転生カードを、自分と交換してくだすぁい!!」
A「口内に広がる一瞬の幸せと大切な一生の選択を交換する訳がない!! ……で、アンタポイント何」
B「1」
A「何したんだよッ!!!」
C「永遠にこの場にいたい……。《無、何もかも失った様子、体育座りをしながら部屋の端にいる。》」
A「なんかあそこで現実逃避してる人がいる……あの、……ポイントは?」
C「マイナス1000」
A「予想以上にマイナスだった」
B「フッ……上には上がいるようだ。」
A「下だけどな」
B「下には下がいるならば!! ……自分のこの! 1ポイントでマシな人生が探せるはず、さ!!《ドヤ! としながら掲示板へ行く》」
A「人の転生カード交換しようと狡いことしてる時点でマシな選択肢はねーよ」
B「ガーン……スーパーに並んで最終的に迷惑系ユーチューバーに指突っ込まれて売り物にならなくなるトマト」
A「マシだ良かったじゃん」
C「私は……《フラッとしながら掲示板へ行く》……ッ!!」
B「なんだ、なんだ? 自分と同じトマトか? そ、れ、と、も……! 桃か?」
A「基準がわからん」
C「……土、まぁ、マシか」
A「やはり基準がわからん」
B「あぁ、同じくだ」


5「まさか、」

A「落としましたよ《通行人のポケットから落ちたハンカチを取り、差し出す。》」
B「あぁ、はい。《受け取る》……ん? これは、《見覚えがないハンカチだった》あの……これは本当に私が落としましたか?」
A「え? そうだと思うんですけど……。《確かに見たと思ってる》」
B「でも……ぁ、いや、僕のです。ではさようなら《何かに気付き、ササッとその場を去る。》」
A「なんだったんだろう……。」
警察「そこの君、《Aに声をかけ》」
A「あ、はい……。」
警察「この者を見なかったかな?《写真を見せる。そこにはB》」
A「……ぇ、《目を見開く、》」
警察「実は、殺害した後に遺体の衣類を着る殺人犯なんだ。もし見かけたら、気を付けてね。《その場を去る。》」
A「……ッ!!《背筋がゾッとする。》」


6「七不思議ーズ」
花子 アニメ好き
人体模型 多分真面目さん
ピアノ おばちゃん
テケテケ ノリが良い。

花子「チーッス《一ヶ月に一度、七不思議会が開かれる。花子が遅刻してやってきた。》」
人体模型「遅いじゃないか花子! それでもお前は七不思議の代表の一人か!」
花子「ぅっせぇっすねパイセン……ウチ最近この時間はアニメ観てんすよ。ぁ、観ました? 今週の“三十路のなく頃に”……!! 牛野宮 豚人(うしのみや とんと)のアヘ顔! マジ激しこ案件っすよねぇ! マジ推し、最高。薄い本捗るわァ~!!」
人体模型「七不思議の妖怪の威厳は……《ゲンナリ》」
ピアノ「よいしょ、よいしょ、遅れてごめんなさいねぇ《教室に入ってこようとするが、体が重くてなかなか入れない。》」
人体模型「アンタは無理しなくていい……!!」
テケテケ「とりま、 午前ティー と しゃかりこ 持ってきた。しゃかりこはたらこバターで良きよね?」
人体模型「なぁよぅ、一応どうやって生徒を怖がらせるかの月一会議なんだからよぅ、真面目に考えy──」
テケテケ「フゥ! フゥ! こうか? 三十路のなく頃にのOPダンスは!《両腕でリズムに合わせてダンス》」
花子「マジ最高! それや! それ!」
ピアノ「あらヤダ! また迷惑系ユーチューバーがスーパーのトマトを潰してるの!? んもゥ最低!《スマホを観ながら》」
人体模型「ょーし解散ッ!!!《パンパンッと手を叩く。》」


7「ふっつぅ~~に良い子」
サンタA 仕事なう
サンタB 普通に良い子
トナカイ1 Aのトナカイ

サンタA「さ……ってと、ぇー……次はどこだ?《仕事なう、トナカイと共にプレゼントを配って回っている。スマートフォンで次の送り先を確認中》 ぅ~っ……! さびぃなァ~……雪かよ!《両肩をプルプルさせる。》」
トナカイ1「良いじゃねぇか、サンタ服モコモコで、俺なんか真っ裸だぞ。」
サンタA「トナカイだからな! ……んまぁでも動物でもさみいよな……待ってろ! 確か飛行中漏らした時ように替えのズボンがあったはず、《ゴソゴソと白い袋から漁る》」
トナカイ「断る。……なんか、ズボンだけ履いてたらオムツしてる赤ん坊みたいになる。」
サンタB「あ! パイセン~!《トナカイと共にやってくる》」
サンタA「ゲゲッ! あれは……親のコネでやすやすとサンタになれたボンボン……チッ、会いたくない奴に会っちまったぜ。《舌打ちし、顔を背ける》」
サンタB「パイセン! お疲れ様でっす! ……ぁの、途中でパイセンを見かけたので慌てて買いました。……寒かったでしょう? はい、お汁粉《自販機の缶お汁粉を渡してくる。》」
サンタA「あぁ、ありが……とう……。《気まずそうに受け取る。》」
サンタA(あああっ! たく! コネのボンボンだがふっつぅ~~に良い子なんだよな!! そこがまたムカつく! けど憎めない!! あぁ、そんな、そんなキラキラした表情でこっちを見ないで~~俺が最低な奴に思える。《眩しそうに両腕で視界を隠す。》)
トナカイ1「態度と仕草でわかるんだよ、」
サンタB「パイセン?《首を傾げる。》」
トナカイ1「例外はいるけどな。」


8「七不思議ーズ2 クリスマス」
花子 アニメ好き
人体模型 多分真面目さん
ピアノ おばちゃん
テケテケ ノリが良い。

人体模型「さぁ! 今度こそ会議をすr──《ガラッとドアを開け教室に入る。》」
花子「くぅぅ~!! クリスマスシーズンはアプリゲームのイベントがいっそがし~!! んぁ! クソ! まぁぁったノーマルッ!!《テーブルをダンダンッと叩く》」
ピアノ「あらまぁ! ダメよ花子ちゃん! ほら、おばちゃん特性のどんぐりクッキーよ! 家庭科室の包丁ちゃんがレシピを教えてくれたの! 生徒達がお勉強を《ペチャクチャペチャクチャ喋る。》」
花子「おばちゃぁぁん……私今そんな気分じゃ──クッキーは食べたいわ。《パクリ》」
テケテケ「クーリスマスが今年も~! 見て! サンタコスだぜ! てってけてー《サンタ服を着ながらテケテケダンス!》」
人体模型「……うん、今夜も解散だなッ!!《両腕を組み、いっそもう笑顔で大きく頷く。》」
ピアノ「ジンタイちゃん!」
人体模型「え?」
ピアノ「ほーら! 一緒に楽しみましょう!」
花子「折角のイブなんだし、さ《ニヤァ》」
テケテケ「ほれ! 人体も! フゥ! フゥ!」
人体模型「……ま、今日だけはいっか。《苦笑い。》」
人体模型(どうやら、まだまだ子供達を怖がらせる日は遠いようだ。)
人体模型「ところで、ピアノさんはどうやって料理を……?」
ピアノ「念力よ!」
人体模型(深くは考えないでおいた。)


9「兄何者だよ」
《バイトがいつも22時から家を出るため、弟に夜起こしてもらっている。》
弟 兄のバイトが気になる
兄 暗殺者
お婆さん ボス

弟「兄ちゃん、兄ちゃん《ベッドで寝てる兄を揺さぶる。》」
兄「……ん、? ……あぁ、もうこんな時間か。《ふぁっと欠伸をしながら》」
弟「ねぇ、兄ちゃん。《ずっと気になっていた事を質問しようとする》」
兄「んー?《出て行く支度をしながら》」
弟「兄ちゃんさ、……何のバイトをしているの?《恐る恐る》」
兄「んー……へへッ、おばあちゃんのお使い!《ニシシッと笑いながら答える》」
弟「おばあちゃんはもういないよ?」
兄「親族じゃなくて、……こう、お年寄りのお願いを叶える的な? そんなん──ぁ、じゃあ時間だし行くわ!《慌てて言い訳をしながら出て行く。》」

《外に出て、家から少し離れた場所で足を止め、家の方向を見る。》

兄「……嘘じゃないんだよな。《ポツリと呟いたところで、スマホの着信》」
お婆さん(ボス)「春雨01(ぜろいち)、仕事だ。《冷たい声》」
兄(春雨)「ぁいよ、《スチャッと、ナイフを二つ取り出し、両手で構える。》」


10「弟何者だよ」
兄 暗殺者
弟 怪盗でした。
お婆さん ボス

兄「任務内容は?《走りながら、通話越しのボスに聞く》」
お婆さん「引き続き、最近騒がられてる“怪盗コンソメ”の殺害だ。……今度は失敗するな?」
兄「了解したッ!!! ……ぐ、ぅ! 高過ぎた……《ビルから飛び降り、着地。ちょっと足が痛い。》」

《その頃弟》

弟「さて、と……。予告状は完璧、後は出動だね。《キュッとマントを羽織り、バシッと決める。》……春雨、今夜も狙うんかな……僕を。……それにしても、……どこかで見た事あるような……。《最近自分の命を狙ってくる春雨とかいう暗殺者、仮面を付けていてわからない。》……なんだか、胸騒ぎがする。《胸をギュッと両手で抑える。》」


11「身代わり」
《都市伝説がある。深夜0時にテレビを付けておくと、存在しないはずの番組が流れる。坊主頭の男性の顔が、ジッとこちらを見てくるだけの番組だ。背景は色んな風景に変わる。》
A 都市伝説に遭遇
誰かの声 淡々と忠告
女性 オチの悲鳴

A「……わぁ、《都市伝説の通りだった。坊主頭の男性が無表情でこちらを見ている。恐怖を通り越して、無。頭の中で理解が追いついていないだけらしい。坊主頭の顔の背景は道路だった。》」
誰かの声「見ていいのはここまで、消しなさい。」
A「……ぇ、でも……。《何故か見てしまう。目が離せない。背景がどこかの階段に切り替わる。》」
誰かの声「忠告はした。」
A「……ぇ、」
《坊主頭の顔が口パクをした後、ボトンと落ちる。……駅のホームだった。──次の瞬間。Aは駅のホームにいた。》
誰かの声(坊主頭)「やったね。《線路に落ちている。》これで…… か い ほ う される……。《フッと消える。》」
A「え、《浮遊感、ふわりと線路へ……》」
女性「キャアアアアアア《Aがバラバラになる。》」


12「ハム三郎」
ハム三郎 ハムスター、飼い主に対し気まずい。
彼女 超絶可愛いムッチャ可愛い。
彼氏 ハム三郎の飼い主。

ハム三郎『ホゲッ ワイはハム三郎なのだ。最近飼い主が配慮をしてくれず困惑しておるのだよ。《くしくししながら》』
彼女「あーん(ハート)!」
彼氏「あーん(ハート)! ほほッ、ゥ、うま! 手作りのちょ、チョコ! 美味いでござるよ彼女氏ィ~、ぉほッ」
ハム三郎『こうして見せつけてくるのだよ。……全く、気まずいったらありゃしないのだ。《ひまわりの種をほお袋に詰めながら》』
彼女「ねぇ、ダーリン……もっと、……“ドロドロに溶かして”あげよっか《ハート&甘い声》」
彼氏「ォへ!? ぉ、ぉ、か、彼女氏ィ~! ゥ、ぐひ! そ、そ、そ、そんな大胆な! は、ハム三郎がッ! ハム三郎が見ているで、ふひ! ゴザルよぅ~~!(ハート)《頬メッチャ染めながらダラしない顔》」
ハム三郎『ワイの名前を出すでない!《プッ! と驚きで口から種が一個飛び出す。》 大体! 大体お前…………“PCの画面の前”でやめてくれ! 見てて、ワイ何か辛いでゴザル!!』


13「ハム三郎2」
ハム三郎 ハムスター、飼い主に対し気まずい。
彼女 超絶どエロいムッチャセクスィなゲームのヒロイン。
彼氏 ハム三郎の飼い主。

ハム三郎『ホゲッ ワイはハム三郎なのだ。相変わらず飼い主が配慮をしてくれず困惑しておるのだよ。《くしくししながら》』
彼女「んモゥ、おバカさんね……。まぁた遅刻し・て・(ハート)! そぉんな悪い子にはァ~……オ・シ・オ・キ・(ハート)! しなきゃァねぇ~?《囁きボイス》」
ハム三郎『ボゲェ……今度はドエス系教師なのだな……見せられるコッチの身にもなって欲しいのだ!《ほッほッとハシゴで運動中。》』
彼氏「ぉホゥ(ハート)! ほほッ、ァ、ムチ! ムチなんてちょ、ァ! 最高でござるよ彼女氏ィ~、ぉほッ」
ハム三郎『ムチを持ち歩く教師ってなんなのだ!《ひまわりの種が口からプゥ! と飛び出し》 後、既に関係持ってるんかッ! とんでもねぇゲームなのだな!』
彼女「ねぇ、キ・ミ……もっと、……“ドロドロに溶かして”あげよっか《ハート&甘い声》」
彼氏「ォへ!? ぉ、ぉ、か、彼女氏ィ~! ゥ、ぐひ! そ、そ、そ、そんな大胆な! は、ハム三郎がッ! ハム三郎が見ているで、ふひ! ゴザルよぅ~~!(ハート)《頬メッチャ染めながらダラしない顔》」
ハム三郎『だからワイの名前を出すでない!《ププゥッ! と驚きで口から種が再び飛び出す。》 大体! 大体お前…………“PCの画面の前で股を開くのは”やめてくれ! どこをぶたれているのだ!! 見てて、ワイ何か辛いでゴザル!!』


14「あの、悪霊退散ッ!!!」
彼女(実は同性)♂←とびきり可愛くなんで、女性がやるのであれば普通に可愛くしておk。
彼氏(実は同性)♂
正義(悪)

彼氏「勿論、チョコは持ってきたんだろゥ? 彼女ちゃん。《公園のベンチにて、彼女の肩に腕を回しながら甘い言葉で》」
彼女「勿論よ、ダァリン。(ハァト)でも……僕の胸の辺りに隠してあるの、……取って?《服の間からチラつくラッピングされた袋》」
彼氏「あぁ、勿ろn──」
正義「悪霊退散ッ!!! 悪霊退散ッ!!!《札をビシィ! ビシィ! と投げつけてくる。彼氏の顔と彼女の胸にベタぁ! ベタぁ! と貼られる。》」
彼氏&彼女「《↑タイミングバラバラで、“悪霊退散退散と言われていると同時に言っても良い。”》ぅぎゃああ!!」
彼氏「な、何をするんだ!!」
彼女「そうよ!! 僕達の邪魔をしないで!」
正義「私はッッ正義マンッッ!! この世のその場にいるだけで独り身にとって害悪なカップルを懲らしめる正義のッ! 味方……さっ!《ちゃキィーんと決めポーズ》」
彼女「やってる事理不尽なんだよなぁ」
彼氏「どちらかと言うと悪だ」
正義「それと! ……許せない事がもう一つ。」
彼氏「そらきた」
彼女「何よ」
正義「彼女の振りをした男じゃないか!! 彼女とわざわざ呼ばせるな!! なんか、いろいろと紛らわしくてでも幸せそうで許せないッ!!」
彼女「自由でしょ!! 僕は乙女なの!」
彼氏「てかやっぱリフジィーン」


15「光/闇、喜/悲、白/黒」
母/父 全てはアート
一の子 幸せに育てられた。
二の子 不幸に育てられた。

【母版】
母「言葉は生きているのよ、私の所有物は皆(みな)コレクション、あなた達双子もコレクション。」
一の子「はいママ!」
二の子「はい……まま」
母「凄いわ! 一人にはいつも褒め言葉しか与えず、もう一人には罵倒だけして育ててきただけで! これだけテンションも違う!《イスから立ち上がり、両手をガバッと広げて天井を仰ぐ。……からの、パンッと両手を重ね。》素晴らしい……実に素晴らしい! これはもはやアートと言っていいわ!《部屋中に置いてある芸術品へ歩きだし、ゆっくり歩き見て回りながら呟く。》……これは一つの椅子に座る人物の顔、顔が半々なの。右は怒りと憎しみで歪み、左は喜びと幸福に満ちている。……これはお花の絵画、鏡合わせに描かれた花だけれど、一つは瑞々しく、もう一つは枯れ果てている。……私の着ているこの“服”も、白と黒のデザイン……。《双子に近寄り、顔を近付けて》素敵だと思わない?! ねぇ! アナタ達もそう思うでしょう?!《頬を染め笑顔》」
一の子「素敵です!!」
二の子「素敵です……。」
母「ぅんぅん! 一の子、その通りよ。《甘い声》二の子──違うだろ? “最悪です”とか、“そうは思わない”だろ?《フッと笑顔が消え、声のトーンも一気に下がる。》」

【父版】
父「言葉は生きている!! 僕の所有物は皆(みな)コレクション、きみ達双子もコレクションだ!」
一の子「はいパパ!」
二の子「はい……ぱぱ」
父「凄いね。一人にはいつも褒め言葉しか与えず、もう一人には罵倒だけして育ててきた……。これだけテンションも違うのは、僕の努力あってこそ──《勢いよくイスから立ち上がり、両手をガバッと広げて天井を仰ぐ。……からの、パンッと両手を重ね。》素晴らしい……実に素晴らしいじゃないか! これはもはやアートと言っていいのだ!《部屋中に置いてある芸術品へ走りだし、走り回り見て回りながら語る。》……これは一つの椅子に座る人物の顔──顔が半々だ!! 右は怒りと憎しみで歪み、左は喜びと幸福に満ちている。……これは! 果物の絵画、鏡合わせに描かれた果物だが、一つは瑞々しく、もう一つは枯れ果てている! ……そして! 僕の着ているこの“服”も、白と黒のデザイン……!《双子に近寄り、顔を近付けて》 なぁ素敵だと思わないか?! なぁぁ……きみ達もそう思うだろう?!《頬を染め笑顔》」
一の子「素敵です!!」
二の子「素敵です……。」
父「うぅ~ん! 一の子、その通りだ! ……いい子だ。《甘い声》二の子──何言ってんの? “最悪です”とか、“そうは思わない”……だろ?《フッと笑顔が消え、声のトーンも一気に下がる。》」


16「尊いのだ。」
子供

ハムスター

子供「ねぇねぇ、なんでハムスターって寿命が短いのぉ?」
親「私達に命の尊さを教えるためだよ」
ハムスター『な訳あるかああッ! 勝手に人間様のために産まれてきたみたいな言い方すんな愚民共め!《※死にかけているため体は(スヤァ……している。内心が荒ぶっている。》』
子供「宇宙人……もう、もう死んじゃうの……?《純粋な目で親を見上げる》」
ハムスター『後その名前! 結局なんなん!? どういった由来で付けたのかすっげぇぇ気になるッ! 何!!』
親「また宇宙人は帰ってくるよ。」
ハムスター『言葉だけ聞くと怖ッ』
親「我が家のハムスターとして」
ハムスター『断固拒否します!! この家がとかじゃなくて、単純にもうハムスターが嫌、産まれた時からサバイバルだよこちとら! 実の母に食われそうになるわ横の兄妹が食われるわ……想像出来る? 人に例えてみぃ我が子をムシャムシャしてんのよ!?』
子供「またきてね!! 火星人!!!!」
ハムスター『早くも新しい名前考えたーーーーーーーー皆命は大切にね!』
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