聖女だった私

山田ランチ

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25 聖女の帰還

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「ハイス様、お待ち下さい! ハイス様!」

 馬車が止まった瞬間、飛び降りたハイスを追うグレブは止められないと分かっていても前へ飛び出した。
 案の定勢いよくぶつかった身体は体格差に負けて後ろに跳ね返る。しかし転ぶ事なく腕を掴まれ見上げた先には、今まで見た事がないくらいに苛立った顔が飛び込んできた。

「何故邪魔をするんだ!」

 神殿に入ったばかりの廊下は多くの者達が行き来している。初めて聞いた神官長の怒声に皆が一瞬にして立ち止まった。掴んでいた腕を振り払うようにして横にずらすと大股で歩いていく。グレブは走ると再びその前に躍り出た。

「聖女様にお会いになる前にどうか少しでいいので話を聞いて下さい!」
「俺がどれだけ探していたと思っているか分かっているだろう! これ以上邪魔をするならいくらお前でも許さんぞ!」
「罰を受けたとしても構いません! ですが今は冷静になっていいただきたいのです」
「私は冷静だ、お前が邪魔をしなければな! そこをどけ」
「今聖女様にお会いになれば間違いなく混乱されると思います」
「どういう意味だ?」
「今はまだ聖女様だと確信を持って言えないのです。ですからどうかハイス様も疑ってお会いになって下さい!」
「私にブリジット様を疑えだと?」
「お会いになれば分かりますが、聖女様と断定するのは調査が必要だと思います」

 グレブはそれだけ言うと、今度は止めないと言わんばかりに横にずれた。

 ブリジットの待つ部屋は八年前から何も変えていない聖女専用の部屋だった。掃除はさせていたし、次の聖女も現れていない今、ここは当然ブリジットの部屋のまま。八年間の間何度も訪れたこの部屋の中に本人がいると思うと、ドアノブに掛けた手が無意識に震えていた。

「しっかしろ、ようやくなんだ」

 勝手に開けそうになり、まず扉を叩く。

「……どうぞ」

 声が聞こえた瞬間、頭から全ての感情が吹っ飛んでいた。一気に押し開いた部屋の中には、夢でも幻覚でもなく、ブリジット本人が立っていた。

「ハイス様? お久し振りです! 黙って消えてしまった事をずっと……」

 数歩で近づける距離。近づき、無意識に伸ばしかけた腕が視界に入り、膝を突いていた。膝も足も手も震えている。声が上ずるのが自分でも分かった。

「よく、ご無事で……」

 それ以上は言葉にならない。その瞬間、目の前にブリジットが同じように膝を突いてくる。そしてそっと指先が腕に触れてきた。

「どうかお立ち下さい。私はもうハイス様にそのようにして頂く身分ではございません」
「いいえ! ブリジット様は聖女様です。私の大切な、ブリジット様です」
「ハイス様……」
「二人共、久し振りの再会なのか分かるけどさあ、僕もいる事忘れていない?」

 場の空気にそぐわない間延びした声に顔を上げると、覗き込むようにしてブリジットの後ろにいた姿に声を失った。

「あれ? もしかして僕の事は忘れちゃった? ひっどいなあ」
「お前、もしかしてネリーなのか?」
「もしかしなくてもネリーだよ! ハイス様元気そうだね。でもちょっと老けたかな? ねえブリジット?」

 ハイスは返事に困っているブリジットへ抱きついたネリーの頭をグリグリと撫でた。

「痛い! 痛いったらハイス様! やめて離してよ!」

 掴んだ顔を食い入いるように見てから、ハイスは深い溜息をついた。

「ネリーお前ちっとも成長していないな。ずっと子供のままじゃないか。もしかして食べる事もままならない場所にいたんじゃないだろうな?」
「そんな訳ないでしょ! 見てよこの張りのある肌を! 失礼しちゃよね!」

 そう言われて見たブリジットにも今になって違和感を感じた。ネリーは十四、五歳だった姿から全く変わっていないのですぐに気がついたが、よくよく見ればブリジットも変わっていない。八年も経っているのだからもっと見た目に出てもいいはずが、記憶にある若々しいブリジットのままだった。

「これは一体どういう事だ? お前が言っていたのはこの事なのか?」

 振り返りながら後に控えていたグレブを見ると、申し訳なさそうに頷いた。あの時ブリジットは十八歳だった。それなら今は二十六歳。もっと見た目が変化していてもおかしくない。本来なら久しぶりの再会で感じなくてはいけない違和感がなったのはそれが原因なのだと思った。グレブの言葉の意味を重く受け止めたハイスは、小さく息をついた。

「ブリジット様、お疲れでなければこのままお話させて頂いても宜しいでしょうか?」
「もちろんです。私もハイス様にお話しなくてはならない事がございます」
「グレブ、今すぐに神殿に通じる全ての門扉を閉じよ。私が許可するまで誰も入れてはならない」
「しかし今出ている者達もおりますが……」
「誰一人として例外は認めない。間もなくリアム殿下が兵を率いてここに来るだろう。何を言われても絶対に開けるなと伝えておけ。責任は私が取る」

 グレブは口をきつく結ぶと頭を下げ、走っていった。

「ハイス様今のは……」
「リアム殿下来ちゃうの? だからここに戻るのは嫌だったんだよなあ」

 そう言いながら窓辺に歩いていったネリーは食い入るように外を見ていた。

「正直、今でも信じられません。ずっとお探ししておりました。まずはご無事であった事を何より嬉しく思います。見つけ出す事が出来ずに申し訳ございませんでした」
「謝らないで下さい! 元はと言えば私が悪いんです。あの時ちゃんとお言いつけを守らずに部屋を出ていなければこんな事にはなっていませんでした。きちんと謝りたいとずっと思っていたんです。本当に申し訳ありませんでした」
「私はあなたがご無事だと分かっただけで嬉しいのです」
「ありがとうございます。ネリーの事もすみませんでした。私の後を追ってすぐに来てしまったのです。何も言わずに出てきたみたいで心配させてしまい申し訳ございませんでした」
「ネリーの事でブリジット様が謝られる事は何一つございませんよ」

 俯いていた顔が上がり困ったように微笑んだ表情は、控えめに野に咲く花のように可憐で奥ゆかしいものだった。反射的に身体が前に向かった瞬間、窓を見ていたネリーが大声を上げた。

「何だ! もう兵が来たのか?」
「そういえばここに来てからまだなんにも食べていないよね? ブリジットお腹空かない?」
「私は大丈夫よ。それよりリアム殿下はまだ私を探しているのでしょうか?」

 ハイスはソファを促すと、隣りに座りたい衝動を押し殺して向かいに座った。

「正直な所は分かりません。リアム殿下が何を思ってブリジット様を捜索していたのか。ただ単に聖女を取り戻せという陛下からの王命かもしれませんが、リアム殿下自身が執着していたとも考えられます。あの時は私から見ても鬼気迫るものがありましたから。王太子妃にはリリアンヌ様をお迎えになっておりますが、リリアンヌ様とは八年前のあの騒動の時から関係は冷え切っておいでのようです」
「八年も経っているいるのに私をそばに置こうとするでしょうか? 関係が冷え切っているとはいえ、リリアンヌ様がお許しにならないのでは?」
「リリアンヌ様は関与出来ないでしょうね。今は王都から離れた別邸でお暮らしになっておられます。産後の肥立ちが悪く、ずっとリアム殿下とも王子とも離れて暮らしているのですよ」
「……リアム殿下に王子がいらっしゃるのですね」

 はっとしたが、伏せる視線からは何も見ては取れなかった。

「気になりますか?」

 跳ねたように顔を上げたブリジットと目が合う。泣いているかと思った目はまっすぐにハイスを捉えて、首を振った。

「いいえ、もう過ぎた事です。ですが、あの頃惹かれ合っていたお二人の結末があまりにも寂しいと思いました」
「お二人のご事情なので私はなんとも言えませんが、幾つも釦を掛け違えていってしまったように思います。でもそれはリアム殿下とリリアンヌ様だけではないと思いますよ。皆、掛け違えた釦をなんとか元に戻そうと足掻いているように思います」

 ブリジットは思案するように視線を動かして、遠慮がちに聞いてきた。

「そうですね。ハイス様もそうなのでしょうか? 掛け直したい釦がお有りですか?」
「……私は掛け違えた事をなかった事にしようとして、上着で隠してしまっているかもしれません」

 言葉の意味を読み取ろうとして揺らいだ瞳に首を振って話題を変えた。

「容姿の事を伺っても宜しいでしょうか? お二人はお年を取っていないようにお見受けしますが、何か理由でもあるのでしょうか」
「……私とネリーはずっと精霊の住処にいました。そこでは年を取らずに過ごす事が出来るので、私達は八年前から変わらない姿なんです」
「精霊の住処、ですか。そうでしたか。……どおりでどれだけ探しても見つからないはずです。精霊がお隠しになったのであれば、草の根を分けてもたどり着けません」

 悲しさを混ぜた乾いた笑みを作ってみせると、ブリジットはまた今にも泣きそうな顔をしていた。

「ずっと探してくださった事には感謝しています。お詫びしてもしきれません」
「きっと何度謝らないでと伝えてもあなたは謝るのでしょうね。私はあの日の選択を悔やまない日はありませんでした。何度、一日でも早く塔の中へと入っていたらと考えた事か」
「今となっては、本当にリアム様をお慕いしていたのかも分からないんです。誰もが憧れる王子様に近づけた事に舞い上がっていたのかもしれません。だから私ではリアム様には釣り合わないと、ずっと心のどこかで思っていました。いつも気後れして遠慮して、ずっと本音を言わずにいたんです。臆病ですよね」

 泣き笑いになっているその顔に、ハイスは思わず席を立っていた。

「ブリジット様、お隣に行っても宜しいでしょうか?」

 訳が分からないままブリジットが少し横へずれてくれる。その隣に座ると、そっとブリジットの手に手を重ねた。そっと隣を見るとブリジットは顔を真赤にして俯いていた。

「最後の浄化の旅を覚えていらっしゃいますか? 誰にもどうする事も出来なかった人々を蹂躙するあの恐ろしい邪気に立ち向かったあなたを誰が臆病者扱いしましょうか。聖騎士が束になっても敵わない相手を前に、あなたは私達を背にしてたった一人で立っていらした。あの頼もしい後ろ姿を私は生涯忘れません。正真正銘、誰かの為に命を掛けられる者が一体どれだけいるでしょう。あなたは決して臆病者ではありません。そうでなければその背に守られていた私はどうすればいいのでしょうか」

 強張っていた頬がにこりと笑う。その瞬間、目に溜まっていた涙が一筋流れた。その涙をもう片方の指でそっと掬う。

「今こうして側にブリジット様がいらっしゃる事がとても不思議なのです。話しかけて声が返ってくるのも夢のようです。こうして触れても幻ではないかとまだ疑ってしまいます」

 重ねている手に力が籠もり始めていく。絡んだ瞳が外れない。そっと顔が近づき、鼻先を掠めたその瞬間、ネリーが一際大きな声を上げた。

「……ッ今度はなんだ」
「なんだか門の辺りが騒がしいよ。リアム殿下が来たのかな?」

 ハイスは立ち上がると窓に近づいて舌打ちをした。

「見て参ります」

 ブリジットは真っ赤な顔で激しく首を縦に振った。

「私かグレブが来るまで部屋の鍵は掛けておいて下さい」

 ハイスは扉に鍵を掛けた後、背を付けたまま大きな掌で顔を覆った。

「私はなんて事をしようとしたんだ」

 あのままネリーが声を出さなければ何をしていたのだろう。あのまま顔が近づけば間違いなく愛らしい唇に触れていた。少なくとも自分は触れたいと思った。ブリジットも受け入れようとしてくれていたのだろうか。それとも流されていただけだろうか。ハイスは自分の顔を両手で叩くと、足早に門へと急いだ。
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