追放された影武者はいずれ世界を3度救う

「戦わなくていいから」
そう言われて、勇者の影武者になった少年ギー。
ところがある日、勇者が戦死してしまう。
影武者の中で最も容姿が瓜二つだったギーは、勇者の死を隠すため、彼が残した「聖界剣」「聖域の鎧」「聖域の盾」を身に着けて、戦場に立たされる。
しかしながら、勇者のように戦えるわけもなく、次第に邪魔者扱いされていく。
そしてついに、勇者の仲間だった賢者と聖王女の手により、城を追放される。
さらに命を狙われたギーは、逃げるように別の大陸へ渡った。

それから一年後。
遥か北の果て。英雄の魂を保管していると歌われる伝説の地《サファイアの都》に辿り着いたギーは、兄のように慕っていた勇者の魂と再会する。
一方その頃、ギーを追放した王国では、魔王軍の侵攻により、滅亡の窮地に立たされていた。
勇者の魂に懇願されたギーは、王国のピンチを救うため、勇者の魂を連れて帰還する。

そこでギーを待ち受けていた運命とは……
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