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バッドエンド回避計画
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王子がヒロインを心配し、悪役令嬢の間に入るという、ゲーム上の物語では必ず通るというイベントの一幕。
セイラは悪役令嬢にいびられ悲劇のヒロインを演じ、選択した行動に沿うべく精一杯涙を流そうとする。だが実際は悲しくもないし、むしろリリニーナの新たな一面を見れて喜々としている程だ。
だが王子の前で泣くという選択肢を行動に繋げなければ、ここで王子からの好感度が上がることはないだろう。
(だけどだけど! 別に悲しくもないこの状況で泣くのは無理よー……! こうなったら!)
「このドライアイめっ! うぁああ!」
「セイラ嬢!?」
ドライアイってそういう意味だったかしら、とリリニーナが首を傾げる前にセイラは叫び、駆け出した。驚きおののく王子を放置したまま、ヒロインはその場から退場してしまう。
「ちょっと!」
すぐさまリリニーナは後を追おうとするが、気を取り直した王子にその手を掴まれてしまった。
「まだあの子に酷いことを言おうとしているのか?」
そんなの国を救う為なんだからねっ、と言いたい所だが、リリニーナは王子の前で蛇に睨まれた蛙の様に萎縮してしまう。だが元から無表情のリリニーナの変化は決して王子に読み取られることもなく、そのまま冷たい目で見下されてしまうのだった。
(ああ、どうしていつもこうなのだろう)
明るく聡明な王子に対し、リリニーナは正反対の性格だ。そのことに対して劣等感があるのは自覚している。でも今はそのことを気にしている場合じゃないのだ。
リリニーナは気を取り直し、王子に言葉を返す。
「あの、離してください。別に何も言いませんから」
「気にも留めないということか」
「……」
意地悪なことは言わない、という意味だったのだが。
どうも王子の頭の中ではリリニーナがすでに意地悪だという構図がすでに出来上がっているらしかった。こうやって王子と改めて接してみて、リリニーナはふと気づいてしまう。
(私達は、お互いに無関心なんかじゃない)
むしろ憎まれている。少なくとも王子の目や態度からはそんな感情がひしひしと伝わってくる。
(なぜ憎まれるのかはわからないけれど、大丈夫よ。これはむしろ好都合なはず)
リリニーナは気持ちを落ち着かせようと王子から視線を逸らした。何も言わないリリニーナを王子は不服そうに眺めると腕を掴むその手を離した。
「……。まぁいい。あの子は明日の俺の誕生日に招待することにしよう。婚約者が迷惑をかけた謝罪を込めて、な」
王子は胸ポケットからメモを取り出し、さらさらと何かをしたためた。そした隣にいる自身の側に立つ側近に手渡す。側近の彼は承知しました、と頷くと速やかに立ち去っていった。おそらくその手紙の中身はパーティーの件でセイラへの伝言か、執事への伝言だろうか。一人とはいえ明日のパーティーの招待客に変更があったのだ。段取りの変更など急遽伝えることがあるのだろう。
予め決めておいた選択肢を行動に移すのは叶わなかったが、セイラが王子へ接近するチャンスは作れたということだろうか。王子と自身の複雑な関係はさておき、リリニーナは少しだけほっとする。そこへ
「あのぅー、あの子だけじゃ不安だと思うので、私も付き添います!」
と、ビアンカがぴょこんと手を伸ばし提案する。
「君は…、ミランズ子爵のご令嬢か」
「はいっ! ビアンカと申します」
ビアンカはお辞儀し、パッと顔を輝かせる。
「セイラちゃんとは仲良しだし心配なので、パーティーに付いていきたいんです! もちろん王子のお誕生日もお祝いしたいですし、いいですよね?」
王子の誕生パーティーに王宮に来れるのは限られた貴族だけ。リリニーナは幼い頃からパーティーに参加しているが、ミランズ家が今までに来た記憶は少しもない。おそらく今回も招待客ではないのだろうに、なぜそんな提案をするのだろうと訝しむと同時に、セイラが言っていたビアンカについての言葉を思い返した。
ーーービアンカは自身のことを、この世界を見守る役目だと言っていましたーーー。
ビアンカがまともなことを言っているとしたら、物語の未来を決めるセイラと王子の動向や進展を確認するためだろうか、とリリニーナは考える。王子はそんなリリニーナの予想やビアンカの思惑など知らず、気さくな笑顔を浮かべている。
「そうだな……。君にも婚約者が迷惑をかけてしまったし、セイラ嬢が安心出来るなら君も招待させてもらおう。来てくれるかい?」
「きゃあっ、喜んで行きます!! 広いお心遣い、感謝いたしますぅっ」
ビアンカは目をキラキラと輝かせ王子を見つめる。王子も楽しげにそんな大袈裟な、と笑ってみせる。
ああ、こういう会話のやり取りをヒロインであるセイラが王子に対して出来たのなら、この物語は余裕でハッピーエンドに行き着くのだろう。だけどそれだとどこか抜けていて、気の許せるセイラではなくなるのだろうし、それはちょっと寂しいとリリニーナは思う。
王子が先程と同じようにメモにペンを走らせている間に、どういうつもりだろうとリリニーナはビアンカを見つめる。その視線に気づいていないのか、あるいは気づいていてわざとなのか、どこか勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
(一体どういうつもりなのかしら)
リリニーナは王子のいる場から早く逃れたいと思うが、ビアンカには尋ねることがありそうだとその場に留まる。
「セイラ嬢をよろしく頼むが、君も楽しんでくれ。ではまた明日」
エルクリードはビアンカに告げるとリリニーナには目もくれず、王子を取り巻く学生を引き連れ立ち去って行った。
「エルクリード王子と、初めてまともに喋っちゃたー!」
王子達が立ち去った後、ビアンカは両手を頬に乗せきゃっきゃとはしゃいでいた。そんな彼女をリリニーナは不信な目で眺めている。
「あなたは一体何者なの? この世界を見守る役目とは、一体どういうことなの?」
「もー、そんな目で見ないで頂けるかしら? 私だって役得というものがありますのよ」
「役得?」
「うふふ。今に分かりますわ。だけどそんなこと気にしている場合でして? 王子の誕生日パーティーにセイラ様が誘われた意味に気づかなくては」
「まさか、それもイベントということ? ……会話と選択肢は何なのかしら?」
未来の結末を決める上で大事なこの2点を知りたく思い深刻そうな表情を浮かべ尋ねるリリニーナを見て、ビアンカはさも愉快そうに口を歪ませる。
「きゃははっ。私はヒントくらいは与えられますけどー、ハッキリキッパリ手伝える立場ではありませんの。せめて少しはセイラ様が頭を使ってくれたらいいのに、ねぇ? リリニーナ様も大変ですわよねぇー?」
「……そう。よくわかりました」
こちらが困っているのがそんなに面白いのだろうか、それを馬鹿にしたような態度を取る人物にこれ以上尋ねた所でまともな答えは聞けまいと、リリニーナはビアンカに背を向け立去ろうとする。
そこへ息を切らせながらセイラが駆け戻ってきた。どういうわけか髪と顔がびしょ濡れである。頭から水を被ったかのように。
「すみません、ちょっと洗面所で目を濡らしてきました! 目から垂れて涙に見えるように、ほら多目に! あの、エルクリード王子はどちらに?」
「……」
セイラの様子にリリニーナが言葉を失っていると、それを見たビアンカが突如高笑いを始めた。
「きゃはははは! きゃははっ! いいわよ貴女!」
高笑いが過ぎる。と思う反面、気持ちは分からなくもないとリリニーナは思うが、やはりセイラが哀れになりビアンカの嘲笑を静止しようとそちらを見やる。
だがビアンカは王子に向けたのと同じ様に再び勝ち誇ったような表情を浮かべており、そのことにリリニーナはどういうわけか何か引っ掛かりを覚え、逆に静止してしまう。
「きゃはは、あー笑い疲れた。セイラちゃん、明日もぜひまたよろしくね。……ではご機嫌よう、リリニーナ様、セイラ様」
「? はい。ご機嫌よう」
「ご機嫌よう、ビアンカ様」
訳がわかっていないセイラと、凍てついた表情のリリニーナだったがここは揃って挨拶を返す。
ビアンカはその様子に更に満足げに高笑いを抑えながら去って行ったのだった。
セイラは悪役令嬢にいびられ悲劇のヒロインを演じ、選択した行動に沿うべく精一杯涙を流そうとする。だが実際は悲しくもないし、むしろリリニーナの新たな一面を見れて喜々としている程だ。
だが王子の前で泣くという選択肢を行動に繋げなければ、ここで王子からの好感度が上がることはないだろう。
(だけどだけど! 別に悲しくもないこの状況で泣くのは無理よー……! こうなったら!)
「このドライアイめっ! うぁああ!」
「セイラ嬢!?」
ドライアイってそういう意味だったかしら、とリリニーナが首を傾げる前にセイラは叫び、駆け出した。驚きおののく王子を放置したまま、ヒロインはその場から退場してしまう。
「ちょっと!」
すぐさまリリニーナは後を追おうとするが、気を取り直した王子にその手を掴まれてしまった。
「まだあの子に酷いことを言おうとしているのか?」
そんなの国を救う為なんだからねっ、と言いたい所だが、リリニーナは王子の前で蛇に睨まれた蛙の様に萎縮してしまう。だが元から無表情のリリニーナの変化は決して王子に読み取られることもなく、そのまま冷たい目で見下されてしまうのだった。
(ああ、どうしていつもこうなのだろう)
明るく聡明な王子に対し、リリニーナは正反対の性格だ。そのことに対して劣等感があるのは自覚している。でも今はそのことを気にしている場合じゃないのだ。
リリニーナは気を取り直し、王子に言葉を返す。
「あの、離してください。別に何も言いませんから」
「気にも留めないということか」
「……」
意地悪なことは言わない、という意味だったのだが。
どうも王子の頭の中ではリリニーナがすでに意地悪だという構図がすでに出来上がっているらしかった。こうやって王子と改めて接してみて、リリニーナはふと気づいてしまう。
(私達は、お互いに無関心なんかじゃない)
むしろ憎まれている。少なくとも王子の目や態度からはそんな感情がひしひしと伝わってくる。
(なぜ憎まれるのかはわからないけれど、大丈夫よ。これはむしろ好都合なはず)
リリニーナは気持ちを落ち着かせようと王子から視線を逸らした。何も言わないリリニーナを王子は不服そうに眺めると腕を掴むその手を離した。
「……。まぁいい。あの子は明日の俺の誕生日に招待することにしよう。婚約者が迷惑をかけた謝罪を込めて、な」
王子は胸ポケットからメモを取り出し、さらさらと何かをしたためた。そした隣にいる自身の側に立つ側近に手渡す。側近の彼は承知しました、と頷くと速やかに立ち去っていった。おそらくその手紙の中身はパーティーの件でセイラへの伝言か、執事への伝言だろうか。一人とはいえ明日のパーティーの招待客に変更があったのだ。段取りの変更など急遽伝えることがあるのだろう。
予め決めておいた選択肢を行動に移すのは叶わなかったが、セイラが王子へ接近するチャンスは作れたということだろうか。王子と自身の複雑な関係はさておき、リリニーナは少しだけほっとする。そこへ
「あのぅー、あの子だけじゃ不安だと思うので、私も付き添います!」
と、ビアンカがぴょこんと手を伸ばし提案する。
「君は…、ミランズ子爵のご令嬢か」
「はいっ! ビアンカと申します」
ビアンカはお辞儀し、パッと顔を輝かせる。
「セイラちゃんとは仲良しだし心配なので、パーティーに付いていきたいんです! もちろん王子のお誕生日もお祝いしたいですし、いいですよね?」
王子の誕生パーティーに王宮に来れるのは限られた貴族だけ。リリニーナは幼い頃からパーティーに参加しているが、ミランズ家が今までに来た記憶は少しもない。おそらく今回も招待客ではないのだろうに、なぜそんな提案をするのだろうと訝しむと同時に、セイラが言っていたビアンカについての言葉を思い返した。
ーーービアンカは自身のことを、この世界を見守る役目だと言っていましたーーー。
ビアンカがまともなことを言っているとしたら、物語の未来を決めるセイラと王子の動向や進展を確認するためだろうか、とリリニーナは考える。王子はそんなリリニーナの予想やビアンカの思惑など知らず、気さくな笑顔を浮かべている。
「そうだな……。君にも婚約者が迷惑をかけてしまったし、セイラ嬢が安心出来るなら君も招待させてもらおう。来てくれるかい?」
「きゃあっ、喜んで行きます!! 広いお心遣い、感謝いたしますぅっ」
ビアンカは目をキラキラと輝かせ王子を見つめる。王子も楽しげにそんな大袈裟な、と笑ってみせる。
ああ、こういう会話のやり取りをヒロインであるセイラが王子に対して出来たのなら、この物語は余裕でハッピーエンドに行き着くのだろう。だけどそれだとどこか抜けていて、気の許せるセイラではなくなるのだろうし、それはちょっと寂しいとリリニーナは思う。
王子が先程と同じようにメモにペンを走らせている間に、どういうつもりだろうとリリニーナはビアンカを見つめる。その視線に気づいていないのか、あるいは気づいていてわざとなのか、どこか勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
(一体どういうつもりなのかしら)
リリニーナは王子のいる場から早く逃れたいと思うが、ビアンカには尋ねることがありそうだとその場に留まる。
「セイラ嬢をよろしく頼むが、君も楽しんでくれ。ではまた明日」
エルクリードはビアンカに告げるとリリニーナには目もくれず、王子を取り巻く学生を引き連れ立ち去って行った。
「エルクリード王子と、初めてまともに喋っちゃたー!」
王子達が立ち去った後、ビアンカは両手を頬に乗せきゃっきゃとはしゃいでいた。そんな彼女をリリニーナは不信な目で眺めている。
「あなたは一体何者なの? この世界を見守る役目とは、一体どういうことなの?」
「もー、そんな目で見ないで頂けるかしら? 私だって役得というものがありますのよ」
「役得?」
「うふふ。今に分かりますわ。だけどそんなこと気にしている場合でして? 王子の誕生日パーティーにセイラ様が誘われた意味に気づかなくては」
「まさか、それもイベントということ? ……会話と選択肢は何なのかしら?」
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そこへ息を切らせながらセイラが駆け戻ってきた。どういうわけか髪と顔がびしょ濡れである。頭から水を被ったかのように。
「すみません、ちょっと洗面所で目を濡らしてきました! 目から垂れて涙に見えるように、ほら多目に! あの、エルクリード王子はどちらに?」
「……」
セイラの様子にリリニーナが言葉を失っていると、それを見たビアンカが突如高笑いを始めた。
「きゃはははは! きゃははっ! いいわよ貴女!」
高笑いが過ぎる。と思う反面、気持ちは分からなくもないとリリニーナは思うが、やはりセイラが哀れになりビアンカの嘲笑を静止しようとそちらを見やる。
だがビアンカは王子に向けたのと同じ様に再び勝ち誇ったような表情を浮かべており、そのことにリリニーナはどういうわけか何か引っ掛かりを覚え、逆に静止してしまう。
「きゃはは、あー笑い疲れた。セイラちゃん、明日もぜひまたよろしくね。……ではご機嫌よう、リリニーナ様、セイラ様」
「? はい。ご機嫌よう」
「ご機嫌よう、ビアンカ様」
訳がわかっていないセイラと、凍てついた表情のリリニーナだったがここは揃って挨拶を返す。
ビアンカはその様子に更に満足げに高笑いを抑えながら去って行ったのだった。
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