46 / 67
46・恐ろしい
しおりを挟む
私はメイドとヤマギシ刑事を発見した。
メイドは安堵した表情。
「お嬢さまは?」
「別行動だ。二手に分かれる作戦でね。とにかく、牢の鍵を外さないと」
「そこに、操作盤があると思うのですが」
「ああ、と。これだな。……だめだ、カードキーがないと開けられない。
待っていてくれ。別荘内を探してみる」
「気をつけてください。それと、犯人たちは複数です。それから、能力者ではありません」
私は聞き返した。
「能力者ではない? 普通の人間なのか」
「その通りです」
「わかった。とにかく、別荘の中を探索してみる」
私は別荘に入り、中を探索した。
そこはあまりにも残酷でおぞましい光景だった。
壁には頭部の剥製が飾られていたが、それは全て人間の頭部だった。
椅子の革は人間の皮膚。
人間の骨で作ったネックレスなどのアクセサリー。
まるで、B級スプラッターホラー映画のような光景だった。
壁にたくさんの写真が張られていた。
人間の死体を横に、笑顔でピースサインをしているなど、自慢気な表情で記念撮影している。
いったいこいつらはなにをしているのだ。
台所から音がする。
壁の陰からこっそり覗いてみると、こちらに背中を見せて、なにかの作業をしている。
調理台には、人間の死体が横たわっていた。
肉切り包丁やのこぎりなどの道具が置かれている。
人間を加工しているのだ。
私はそっと、その場を離れると、廊下を曲がった。
そして失敗をした。
正面に、二十歳ほどの男がいた。
男も驚いた顔をしていた。
だが、次には不敵な笑みを浮かべ、腰からナイフを抜いた。
「俺一人で仕留めてやる」
私を殺すつもりだ。
男はナイフを突き刺してきた。
しかし私から見ても明らかに素人で、私は少し後ろへ下がっただけで回避できる。
男は格好つけてナイフを繰り出してくるが、全て回避できるか防御できた。
「へえ、やるじゃねえか」
男は悪ぶっていたが、しかし明らかに良いところのお坊ちゃんがマンガなどのマネをしているだけだとわかる。
「おらよ」
ナイフを突き刺してきたところを、わたしはカウンターで鼻っ柱を殴った。
続けて顎に右フック。
男は鼻血を出して倒れる。
さあ、とどめだ。
私は足蹴りを繰り出そうとしたとき、後頭部に劇痛が走った。
私が倒れると同時に見えたのは、いつの間にか後ろにいた別の男が、ワインの瓶を手にしていた姿だった。
私が目を覚ますと、椅子に縛られていた。
目の前には四人の、薄ら笑いを浮かべた大学生がいる。
私は聞く。
「おまえたちは、いったいなんなんだ?」
「知りたいか? 教えてやるよ。
狩りさ。狩りをしているんだ」
「狩り?」
「ああ、俺達は狩猟サークルでね。初めのうちは兎とか鹿とか狩っていた。でも、すぐに飽きてね。
だから人間を狩ってみることにしたんだ」
「人間狩りだと」
男たちは目がギラギラと輝く。
「ああ、人間を狩るんだ。兎や鹿とは比べものにならないくらい興奮するぜ。
人間を仕留めたときの手応え。恐怖に見開かれた目。死んでいく時の絶望感の表情と言ったら、それはもうたまらないぜ」
別の男が説明する。
「狩りと言っても、ルールがある。
獲物には逃げるための一定時間が与えられる。
こちらは銃を使わない。銃を使うと簡単すぎる。だからナイフや刀、槍や弓矢など、原始的な武器を使う」
隣の男が言う。
「警察が嗅ぎつけたけど、大したことじゃないね。ボクのパパにお願いすれば、ボクたちはすぐに容疑から外れるもん。
でも、ここで狩りはもうできないね。別の場所を探さないと」
こいつら、狂っている。
そして最後の一人が言った。
「おまえは良い獲物だ。今までと違って根性がある。
今までの連中はちょっと傷つけただけで、泣きわめいてすぐに仕留められた。
もっと歯応えのあるやつが欲しかったんだ。
だが、その前に、おまえに選んで貰う。
警察の女か、もう一人の女か、どっちを選ぶ?」
「なんの話だ?」
「おまえの前に、女を先に狩る。どっちの女を狩るか、おまえが選ぶんだ」
男はナイフをかざして選択を迫った。
ナイフの切っ先が、左目に向けられる。
答えなかったら、眼球を抉るつもりだ。
しかたない、助かる確率が高い方を選ぶしかない。
「メイドのほう。もう一人の一般人の方だ」
「決まりだ」
一応、あの偏見に満ちた女性刑事より、ブラインド レディと共にいた彼女の方が、戦いに慣れている。
「まずはメイドさんから。次は女刑事だ。そして最後はおまえ。
これを最後に、ここでの狩猟は引き上げて、別の場所を探すとしよう」
男二人が、猟銃を手に牢屋に向かった。
さて、縛られている以上、私はなにもできない。
しかし、ブラインド レディがいる。
図らずも、私が囮になった形になったわけだが。
上手く対処してくれよ。
私は、盲目の淑女に祈った。
二人の男が、モニターでメイドの牢を確認しながら、牢の鍵を解除する操作盤を操作した。
メイドの牢が開き、メイドが出てくる。
男はその様子をモニターで観ると、次に槍を手に外に出ようとした。
その瞬間を狙って、いつの間にか接近していたブラインド レディが、一閃。
男の一人が袈裟斬りされ、一太刀で絶命した。
「なっ!?」
もう一人の男が猟銃を構えて発砲したが、ブラインド レディはその射線から身を外し、心臓に一突き。
二人の男は一瞬にして仕留められた。
銃声は私の方にも聞こえた。
ブラインド レディが戦闘をしたのだろう。
そして私に銃声が聞こえたと言うことは、残り二人の男にも聞こえた。
「なにかミスったんだ」
二人の男は、私を放置して、武器を手にし、銃声のした方へ向かった。
「おい、向こうへ行け」
日本刀をもったリーダー格の男が指示すると、猟銃を手にしたもう一人は了承した。
「わかった」
猟銃を手にした男がしばらく廊下を進むと、寝室から、カランと音がした。
男は猟銃を構え、寝室の扉を開けると、なにかが動いている。
即座に男は発砲した。
しかし、誰もおらず、動いていたのは窓のカーテンだった。
花瓶が床に落ちている。
窓が開けっぱなしになっていて、カーテンで花瓶が落ちただけだったのだ。
「なんだよ、ビビらせやがって」
そして男は寝室から出ようとして、突然、両腕の感覚が肘から先がなくなった。
「え?」
自分の両腕が切断され、床に落下した。
そして、扉の所に、盲目の淑女が刀を手にしていた。
「う、うわぁああああ!」
悲鳴を上げる男の喉に、ブラインド レディは無慈悲に刀を突き刺した。
「ゴボォ!」
眼球が引っ繰り返り、男は即死する。
ブラインド レディが白杖の刀を引き抜くと、後ろからもう一人の男が日本刀で攻撃してきた。
ブラインド レディは白杖を横にして受け止める。
「おまえ、良くもダチを殺してくれたな」
「自業自得よ」
冷淡に告げるブラインド レディに、日本刀の男は不敵な笑みを浮かべる。
「おもしれぇ。刀か。俺も日本刀が武器だ。どっちの剣術が上か見せてやる。
おっと、目が見えないのか。俺の鮮やかな剣術を見れずに残念だったな。俺はな、剣術の免許皆伝なんだ」
「その免許皆伝、金で買ったわね」
「だからなんだ。金が実力だ。免許皆伝に勝てるわけねえんだ」
ブラインド レディは一歩下がると、刀を下ろした。
「どうした? もう戦意喪失でもしたのか?」
ブラインド レディは冷淡に呟いた。
「鈍すぎる」
「あ? なにがだ?」
次には、男の視界がずれ始めた。
体を動かしていないはずなのに、視界が斜めに下がっていく。
そして床に落ち、視界に写ったのは、立ったままの下半身。
いつの間にか胴体を切断されていた。
「そ、そんな……ぜんぜん見えなかった……」
男は息絶えた。
ブラインド レディは我々を解放し、私は警察署に連絡した。
十数台のパトカーなどが到着し、現場検証などを始めた。
正当防衛だが、犯人たちを全員殺害したことになる。
しかし、ブラインド レディの社会的地位のことから、過剰防衛を追求されることはなかった。
そして、企業の会長や社長の息子たちが、人間狩りをしていたという事実は、警察官たちを驚愕させたが、しかし日本社会に与える影響のことを考慮し、公にしないことが決定した。
そして、ヤマギシ刑事は……
「私は騙されない。これは底辺の人間が、上流階級の人を妬んで陥れた罠よ。素晴らしい人格者がそんなことをするはずがない。
真犯人は底辺の人間に違いないのよ」
自分の偏見を正すことはなかった。
我々はなにも言わずに去ることにした。
帰る途中、私は一言呟いた。
「普通の人間が、一番恐ろしいな」
メイドは安堵した表情。
「お嬢さまは?」
「別行動だ。二手に分かれる作戦でね。とにかく、牢の鍵を外さないと」
「そこに、操作盤があると思うのですが」
「ああ、と。これだな。……だめだ、カードキーがないと開けられない。
待っていてくれ。別荘内を探してみる」
「気をつけてください。それと、犯人たちは複数です。それから、能力者ではありません」
私は聞き返した。
「能力者ではない? 普通の人間なのか」
「その通りです」
「わかった。とにかく、別荘の中を探索してみる」
私は別荘に入り、中を探索した。
そこはあまりにも残酷でおぞましい光景だった。
壁には頭部の剥製が飾られていたが、それは全て人間の頭部だった。
椅子の革は人間の皮膚。
人間の骨で作ったネックレスなどのアクセサリー。
まるで、B級スプラッターホラー映画のような光景だった。
壁にたくさんの写真が張られていた。
人間の死体を横に、笑顔でピースサインをしているなど、自慢気な表情で記念撮影している。
いったいこいつらはなにをしているのだ。
台所から音がする。
壁の陰からこっそり覗いてみると、こちらに背中を見せて、なにかの作業をしている。
調理台には、人間の死体が横たわっていた。
肉切り包丁やのこぎりなどの道具が置かれている。
人間を加工しているのだ。
私はそっと、その場を離れると、廊下を曲がった。
そして失敗をした。
正面に、二十歳ほどの男がいた。
男も驚いた顔をしていた。
だが、次には不敵な笑みを浮かべ、腰からナイフを抜いた。
「俺一人で仕留めてやる」
私を殺すつもりだ。
男はナイフを突き刺してきた。
しかし私から見ても明らかに素人で、私は少し後ろへ下がっただけで回避できる。
男は格好つけてナイフを繰り出してくるが、全て回避できるか防御できた。
「へえ、やるじゃねえか」
男は悪ぶっていたが、しかし明らかに良いところのお坊ちゃんがマンガなどのマネをしているだけだとわかる。
「おらよ」
ナイフを突き刺してきたところを、わたしはカウンターで鼻っ柱を殴った。
続けて顎に右フック。
男は鼻血を出して倒れる。
さあ、とどめだ。
私は足蹴りを繰り出そうとしたとき、後頭部に劇痛が走った。
私が倒れると同時に見えたのは、いつの間にか後ろにいた別の男が、ワインの瓶を手にしていた姿だった。
私が目を覚ますと、椅子に縛られていた。
目の前には四人の、薄ら笑いを浮かべた大学生がいる。
私は聞く。
「おまえたちは、いったいなんなんだ?」
「知りたいか? 教えてやるよ。
狩りさ。狩りをしているんだ」
「狩り?」
「ああ、俺達は狩猟サークルでね。初めのうちは兎とか鹿とか狩っていた。でも、すぐに飽きてね。
だから人間を狩ってみることにしたんだ」
「人間狩りだと」
男たちは目がギラギラと輝く。
「ああ、人間を狩るんだ。兎や鹿とは比べものにならないくらい興奮するぜ。
人間を仕留めたときの手応え。恐怖に見開かれた目。死んでいく時の絶望感の表情と言ったら、それはもうたまらないぜ」
別の男が説明する。
「狩りと言っても、ルールがある。
獲物には逃げるための一定時間が与えられる。
こちらは銃を使わない。銃を使うと簡単すぎる。だからナイフや刀、槍や弓矢など、原始的な武器を使う」
隣の男が言う。
「警察が嗅ぎつけたけど、大したことじゃないね。ボクのパパにお願いすれば、ボクたちはすぐに容疑から外れるもん。
でも、ここで狩りはもうできないね。別の場所を探さないと」
こいつら、狂っている。
そして最後の一人が言った。
「おまえは良い獲物だ。今までと違って根性がある。
今までの連中はちょっと傷つけただけで、泣きわめいてすぐに仕留められた。
もっと歯応えのあるやつが欲しかったんだ。
だが、その前に、おまえに選んで貰う。
警察の女か、もう一人の女か、どっちを選ぶ?」
「なんの話だ?」
「おまえの前に、女を先に狩る。どっちの女を狩るか、おまえが選ぶんだ」
男はナイフをかざして選択を迫った。
ナイフの切っ先が、左目に向けられる。
答えなかったら、眼球を抉るつもりだ。
しかたない、助かる確率が高い方を選ぶしかない。
「メイドのほう。もう一人の一般人の方だ」
「決まりだ」
一応、あの偏見に満ちた女性刑事より、ブラインド レディと共にいた彼女の方が、戦いに慣れている。
「まずはメイドさんから。次は女刑事だ。そして最後はおまえ。
これを最後に、ここでの狩猟は引き上げて、別の場所を探すとしよう」
男二人が、猟銃を手に牢屋に向かった。
さて、縛られている以上、私はなにもできない。
しかし、ブラインド レディがいる。
図らずも、私が囮になった形になったわけだが。
上手く対処してくれよ。
私は、盲目の淑女に祈った。
二人の男が、モニターでメイドの牢を確認しながら、牢の鍵を解除する操作盤を操作した。
メイドの牢が開き、メイドが出てくる。
男はその様子をモニターで観ると、次に槍を手に外に出ようとした。
その瞬間を狙って、いつの間にか接近していたブラインド レディが、一閃。
男の一人が袈裟斬りされ、一太刀で絶命した。
「なっ!?」
もう一人の男が猟銃を構えて発砲したが、ブラインド レディはその射線から身を外し、心臓に一突き。
二人の男は一瞬にして仕留められた。
銃声は私の方にも聞こえた。
ブラインド レディが戦闘をしたのだろう。
そして私に銃声が聞こえたと言うことは、残り二人の男にも聞こえた。
「なにかミスったんだ」
二人の男は、私を放置して、武器を手にし、銃声のした方へ向かった。
「おい、向こうへ行け」
日本刀をもったリーダー格の男が指示すると、猟銃を手にしたもう一人は了承した。
「わかった」
猟銃を手にした男がしばらく廊下を進むと、寝室から、カランと音がした。
男は猟銃を構え、寝室の扉を開けると、なにかが動いている。
即座に男は発砲した。
しかし、誰もおらず、動いていたのは窓のカーテンだった。
花瓶が床に落ちている。
窓が開けっぱなしになっていて、カーテンで花瓶が落ちただけだったのだ。
「なんだよ、ビビらせやがって」
そして男は寝室から出ようとして、突然、両腕の感覚が肘から先がなくなった。
「え?」
自分の両腕が切断され、床に落下した。
そして、扉の所に、盲目の淑女が刀を手にしていた。
「う、うわぁああああ!」
悲鳴を上げる男の喉に、ブラインド レディは無慈悲に刀を突き刺した。
「ゴボォ!」
眼球が引っ繰り返り、男は即死する。
ブラインド レディが白杖の刀を引き抜くと、後ろからもう一人の男が日本刀で攻撃してきた。
ブラインド レディは白杖を横にして受け止める。
「おまえ、良くもダチを殺してくれたな」
「自業自得よ」
冷淡に告げるブラインド レディに、日本刀の男は不敵な笑みを浮かべる。
「おもしれぇ。刀か。俺も日本刀が武器だ。どっちの剣術が上か見せてやる。
おっと、目が見えないのか。俺の鮮やかな剣術を見れずに残念だったな。俺はな、剣術の免許皆伝なんだ」
「その免許皆伝、金で買ったわね」
「だからなんだ。金が実力だ。免許皆伝に勝てるわけねえんだ」
ブラインド レディは一歩下がると、刀を下ろした。
「どうした? もう戦意喪失でもしたのか?」
ブラインド レディは冷淡に呟いた。
「鈍すぎる」
「あ? なにがだ?」
次には、男の視界がずれ始めた。
体を動かしていないはずなのに、視界が斜めに下がっていく。
そして床に落ち、視界に写ったのは、立ったままの下半身。
いつの間にか胴体を切断されていた。
「そ、そんな……ぜんぜん見えなかった……」
男は息絶えた。
ブラインド レディは我々を解放し、私は警察署に連絡した。
十数台のパトカーなどが到着し、現場検証などを始めた。
正当防衛だが、犯人たちを全員殺害したことになる。
しかし、ブラインド レディの社会的地位のことから、過剰防衛を追求されることはなかった。
そして、企業の会長や社長の息子たちが、人間狩りをしていたという事実は、警察官たちを驚愕させたが、しかし日本社会に与える影響のことを考慮し、公にしないことが決定した。
そして、ヤマギシ刑事は……
「私は騙されない。これは底辺の人間が、上流階級の人を妬んで陥れた罠よ。素晴らしい人格者がそんなことをするはずがない。
真犯人は底辺の人間に違いないのよ」
自分の偏見を正すことはなかった。
我々はなにも言わずに去ることにした。
帰る途中、私は一言呟いた。
「普通の人間が、一番恐ろしいな」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

海道一の弓取り~昨日なし明日またしらぬ、人はただ今日のうちこそ命なりけれ~
海野 入鹿
SF
高校2年生の相場源太は暴走した車によって突如として人生に終止符を打たれた、はずだった。
再び目覚めた時、源太はあの桶狭間の戦いで有名な今川義元に転生していた―
これは現代っ子の高校生が突き進む戦国物語。
史実に沿って進みますが、作者の創作なので架空の人物や設定が入っております。
不定期更新です。
SFとなっていますが、歴史物です。
小説家になろうでも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大江戸怪物合戦 ~禽獣人譜~
七倉イルカ
歴史・時代
文化14年(1817年)の江戸の町を恐怖に陥れた、犬神憑き、ヌエ、麒麟、死人歩き……。
事件に巻き込まれた、若い町医の戸田研水は、師である杉田玄白の助言を得て、事件解決へと協力することになるが……。
以前、途中で断念した物語です。
話はできているので、今度こそ最終話までできれば…
もしかして、ジャンルはSFが正しいのかも?
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる