35 / 67
35・心臓
しおりを挟む
今回の事の発端は、相当の緊急事態だった。
事件の起きる夜、ブラインド レディとメイドは、町外れにある廃工場に到着した。
この工場内に能力者が潜んでいるのだ。
その能力者は十八人の女性を殺している。
ブラインド レディはその能力者の異能力を見抜いていた。
「この能力者は、眼光線を使ってくる。眼に気をつけて。視界に入るだけで危険よ」
「はい、お嬢さま」
ブラインド レディとメイドは慎重に工場内に侵入した。
しばらく進んで、ブラインド レディは耳を澄ます。
「声がする」
その声の方向に進んで行くと、ロッカー室に到着した。
ブラインド レディは白杖を構え、メイドがドアノブに手をかける。
「開けて」
ブラインド レディが合図すると同時に、メイドが開けると、中には一人の女性の姿。
ボロボロになっているが、まだ無事だ。
女性の瞳は恐怖に満ちていたが、しかし、現れたのが二人の女性だとわかると、安堵したようだった。
「あ、あなたたちは?」
女性は期待するように聞いてくると、ブラインド レディは安心させる。
「貴女を助けに来たの」
ブラインド レディは女性を落ち着かせると、質問する。
「奴はここにいる?」
「いる。いるわ。数分前に私をここに閉じ込めたの」
「わかった。あなたは彼女と避難して」
ブラインド レディはメイドに指示すると、工場から避難するよう促す。
メイドは女性を連れて工場の外へ向かった。
ブラインド レディは一人となり、視覚以外の感覚を鋭敏にして、慎重に足を進める。
そこに一筋の光が走った。
ブラインド レディは横へ飛んで回避すると、後ろの壁に一筋の焼け跡が発生する。
その光は異能力によるものだった。
光が続けざま放たれる。
ブラインド レディは白杖を構えると、光を受け止めた。
火花が飛び散り、周囲が真昼のように明るくなる。
異能力の光が止むと、ブラインド レディは白杖を鞭にし、無数の鞭打を打つ。
しかし異能力者は、光を小刻みに放ち、それらを全て迎撃した。
だが、光の攻撃を一瞬止む。
その隙を逃さず、ブラインド レディは白杖を刀に変え、間合いを詰めた。
真上から振り下ろす攻撃に、能力者は眼からの光を使わず、転がっていた鉄パイプで受け止めた。
眼からの光は無制限に放てるものではないのだ。
そして強度の面から言えば、鉄パイプより、ブラインド レディの白杖のほうが上。
ブラインド レディが有利だった。
ブラインド レディは続けざま攻撃を仕掛け、能力者は鉄パイプで応戦した。
しばらくして、能力者の眼が輝き始めた。
異能力が再び使えるほど回復したのだ。
しかし、使わせまいとブラインド レディは攻撃の手を弛めない。
だが、能力者は光を工場の柱へと放った。
鉄製の柱が輪切りに溶解し、支えを失った工場の屋根の一画が崩壊する。
凄まじい轟音と共に砂埃が舞う。
それが収まると、ブラインド レディの右足が、瓦礫に挟まっていた。
対して能力者は、自由に動ける。
形勢逆転となり、ブラインド レディは絶体絶命の危機となった。
だが その時、ブラインド レディを呼ぶ声。
「お嬢さま!」
メイドが能力者にタックルを仕掛けた。
女性を工場の外へ避難させた後、再び戻ってきたメイドは、ブラインド レディの危機を救った。
そしてメイドは、屋根の崩落と共に露出した電線を手にすると、能力者に押し付けた。
「GUAAAAA!」
感電によって、凄まじい悲鳴を上げる能力者だが、同時にメイドもまた悲鳴を上げていた。
「あああああ!」
メイドと能力者の足下に水溜まりがあった。
水溜まりを伝って、能力者への電撃がメイドにも伝わったのだ。
そして一頻りの悲鳴と痙攣が収まり、両者が離れる。
メイドは気を失い、そして能力者は足取りがおぼつかない。
その時には、すでにブラインド レディは瓦礫から脱出していた。
瀕死状態の能力者の首を容赦なく切り落とす。
能力者の首から、噴水のように出血し、体が仰向けに倒れた。
ブラインド レディはメイドに側に寄り、容体を診る。
まだ、息はある。
ブラインド レディは企業の処理班に連絡した。
メイドは専属の病院へ運ばれ、検査を受けた。
ブラインド レディの主治医が、診察結果を病室で二人に説明する。
若い女医師は左手を向けると、手の平の奇形を二人に見せた。
この女医師は左手に、奇妙な奇形を持っている。
手の平がまるで人間の顔のように見えるのだ。
その特徴から、仲間内ではフェイスハンドと呼ばれている。
そして、その手の平を動かして、まるで左手が話しているかのように、腹話術を始めた。
「心臓に深刻なダメージを受けているね。強力な電撃を浴びたのが原因だな。
保って一ヶ月。短ければ二週間で、心筋梗塞を起こして死亡する。
治療法はない。残りの人生を悔いのないように過ごすと良い」
冷淡な口調で診断結果を説明すると、フェイスハンドは病室から出て行った。
ブラインド レディと二人になったメイドは、謝罪する。
「お嬢さま、申し訳ありません。これでもう、お嬢さまのお世話をすることが出来なくなりました」
「……まだ諦めるのは早い。出来るだけ手を尽くしてみるわ」
ブラインド レディは企業の情報力を行使し、各医療機関に問い合わせを始めた。
そして、メイドが余命幾ばくもないことは、私にも連絡が来た。
私は今まで集めた情報の中から、使えそうな物を一つ手にすると、すぐにメイドとブラインド レディのもとへ駆けつけた。
「やあ、話は聞いたよ」
「会いに来てくれたのですね」
メイドは力無く笑う。
「もちろんだとも」
「貴方にお願いがあります。私が死んだ後は、貴方がお嬢さまをお助けしていただけませんか。貴方はもう偶然関わっただけとは言えません」
「そんなこと言うな。今日は最後の別れの挨拶に来たわけじゃないんだ。これを持ってきた」
私は一冊の薄いファイルをメイドに渡した。
「これは?」
「とある心霊治療の資料だ」
「ちょっと待ってください。心霊治療なんて、そんな物を信じているのですか」
「それは君の言葉とは思えないな。君は今まで多くの異能力を見てきただろう。
これは、能力者ではないかと思うのだ」
神道系統の、とある小さな新興宗教が行っている心霊治療で、まだ高校生の教祖が神通力で不治の病を治すという。
その教祖の名は便宜上ユウサクとしておこう。
「この教祖は実際に治療を成功させている。それで私は以前から、もしかすると能力者ではないかと目を付けていた。
彼に治せるか、試すんだ」
メイドは懐疑的な瞳だった。
「本当に能力者だとしても、信用できません」
「確かに、今までの能力者のことを考えれば、そう思うのも当然だろう。
しかし、彼は多くの人々の命を救っている。今までの能力者と違い、善良な能力者なのかもしれない」
「……わかりました。そこまで言うのでしたら。
お嬢さまは、どう思われますか?」
それまで沈黙していたブラインド レディは、しかし承諾した。
「助かるのなら、それに越したことはないわ」
教団の集会は、どんな町にもある市民会場で行われるのが常だ。
我々が到着して駐車場に車を止めると、三百人ほどの人間が集まっていた。
小さな教団にしては、人の集まりは良い方だろう。
車を降りて、市民会場に入ろうとすると、入り口のところでビラを配っている男がいた。
「教団の言うことを信じてはいけない。いくらお布施をしても病気は治らない。心霊治療などインチキだ」
どうやら信じていない者もいるようだ。
はたして、教祖ユウサクの力は本物なのかどうか?
その真偽にメイドの命がかかっている。
我々が会場に入ろうとすると、一人の高校生ほどの少年が、ブラインド レディに話しかけてきた。
「貴女は盲目ですか?」
「そうよ」
「残念ですが、僕には障害を治す力はありません。あくまで病を治すだけなんです」
「あなたが教祖なの」
「そうです」
この高校生が教祖ユウサク。
まるでアイドルでも不思議ではないほどの整った顔立ちだ。
ブラインド レディはメイドを示す。
「治して欲しいのは私ではないわ。彼女のほう」
「なるほど。顔色を見ればわかります。
神のお告げがあれば、治しましょう」
そして教祖ユウサクは、母親のリョウコに連れられて会場に入っていった。
「さあ、行きましょう。救いを求める人たちが待っているわ」
メイドは教祖ユウサクの姿を見て、明らかに疑いを持ったようで、私に言う。
「せっかく調べていただいて申し訳ありませんが、やはりこれは無駄骨だったと思います。あんな子供に神通力なんてあるわけありません」
その時、小学五六年生ほどの少女が話しかけてきた。
「お姉ちゃん、教祖さまの力を信じてないの」
メイドは言いにくそうに答える。
「あまり信じる気にはなれなくて」
「教祖さまの力は本物だよ。私もいつか治してくれるんだ」
「あなたもなにか病気なの?」
付き添いの父親が説明する。
「白血病なんだ。あと半年も保たない」
「そうなんですか」
メイドは、自分の命がそれより短いにも関わらず、少女に憐みの瞳を向けた。
事件の起きる夜、ブラインド レディとメイドは、町外れにある廃工場に到着した。
この工場内に能力者が潜んでいるのだ。
その能力者は十八人の女性を殺している。
ブラインド レディはその能力者の異能力を見抜いていた。
「この能力者は、眼光線を使ってくる。眼に気をつけて。視界に入るだけで危険よ」
「はい、お嬢さま」
ブラインド レディとメイドは慎重に工場内に侵入した。
しばらく進んで、ブラインド レディは耳を澄ます。
「声がする」
その声の方向に進んで行くと、ロッカー室に到着した。
ブラインド レディは白杖を構え、メイドがドアノブに手をかける。
「開けて」
ブラインド レディが合図すると同時に、メイドが開けると、中には一人の女性の姿。
ボロボロになっているが、まだ無事だ。
女性の瞳は恐怖に満ちていたが、しかし、現れたのが二人の女性だとわかると、安堵したようだった。
「あ、あなたたちは?」
女性は期待するように聞いてくると、ブラインド レディは安心させる。
「貴女を助けに来たの」
ブラインド レディは女性を落ち着かせると、質問する。
「奴はここにいる?」
「いる。いるわ。数分前に私をここに閉じ込めたの」
「わかった。あなたは彼女と避難して」
ブラインド レディはメイドに指示すると、工場から避難するよう促す。
メイドは女性を連れて工場の外へ向かった。
ブラインド レディは一人となり、視覚以外の感覚を鋭敏にして、慎重に足を進める。
そこに一筋の光が走った。
ブラインド レディは横へ飛んで回避すると、後ろの壁に一筋の焼け跡が発生する。
その光は異能力によるものだった。
光が続けざま放たれる。
ブラインド レディは白杖を構えると、光を受け止めた。
火花が飛び散り、周囲が真昼のように明るくなる。
異能力の光が止むと、ブラインド レディは白杖を鞭にし、無数の鞭打を打つ。
しかし異能力者は、光を小刻みに放ち、それらを全て迎撃した。
だが、光の攻撃を一瞬止む。
その隙を逃さず、ブラインド レディは白杖を刀に変え、間合いを詰めた。
真上から振り下ろす攻撃に、能力者は眼からの光を使わず、転がっていた鉄パイプで受け止めた。
眼からの光は無制限に放てるものではないのだ。
そして強度の面から言えば、鉄パイプより、ブラインド レディの白杖のほうが上。
ブラインド レディが有利だった。
ブラインド レディは続けざま攻撃を仕掛け、能力者は鉄パイプで応戦した。
しばらくして、能力者の眼が輝き始めた。
異能力が再び使えるほど回復したのだ。
しかし、使わせまいとブラインド レディは攻撃の手を弛めない。
だが、能力者は光を工場の柱へと放った。
鉄製の柱が輪切りに溶解し、支えを失った工場の屋根の一画が崩壊する。
凄まじい轟音と共に砂埃が舞う。
それが収まると、ブラインド レディの右足が、瓦礫に挟まっていた。
対して能力者は、自由に動ける。
形勢逆転となり、ブラインド レディは絶体絶命の危機となった。
だが その時、ブラインド レディを呼ぶ声。
「お嬢さま!」
メイドが能力者にタックルを仕掛けた。
女性を工場の外へ避難させた後、再び戻ってきたメイドは、ブラインド レディの危機を救った。
そしてメイドは、屋根の崩落と共に露出した電線を手にすると、能力者に押し付けた。
「GUAAAAA!」
感電によって、凄まじい悲鳴を上げる能力者だが、同時にメイドもまた悲鳴を上げていた。
「あああああ!」
メイドと能力者の足下に水溜まりがあった。
水溜まりを伝って、能力者への電撃がメイドにも伝わったのだ。
そして一頻りの悲鳴と痙攣が収まり、両者が離れる。
メイドは気を失い、そして能力者は足取りがおぼつかない。
その時には、すでにブラインド レディは瓦礫から脱出していた。
瀕死状態の能力者の首を容赦なく切り落とす。
能力者の首から、噴水のように出血し、体が仰向けに倒れた。
ブラインド レディはメイドに側に寄り、容体を診る。
まだ、息はある。
ブラインド レディは企業の処理班に連絡した。
メイドは専属の病院へ運ばれ、検査を受けた。
ブラインド レディの主治医が、診察結果を病室で二人に説明する。
若い女医師は左手を向けると、手の平の奇形を二人に見せた。
この女医師は左手に、奇妙な奇形を持っている。
手の平がまるで人間の顔のように見えるのだ。
その特徴から、仲間内ではフェイスハンドと呼ばれている。
そして、その手の平を動かして、まるで左手が話しているかのように、腹話術を始めた。
「心臓に深刻なダメージを受けているね。強力な電撃を浴びたのが原因だな。
保って一ヶ月。短ければ二週間で、心筋梗塞を起こして死亡する。
治療法はない。残りの人生を悔いのないように過ごすと良い」
冷淡な口調で診断結果を説明すると、フェイスハンドは病室から出て行った。
ブラインド レディと二人になったメイドは、謝罪する。
「お嬢さま、申し訳ありません。これでもう、お嬢さまのお世話をすることが出来なくなりました」
「……まだ諦めるのは早い。出来るだけ手を尽くしてみるわ」
ブラインド レディは企業の情報力を行使し、各医療機関に問い合わせを始めた。
そして、メイドが余命幾ばくもないことは、私にも連絡が来た。
私は今まで集めた情報の中から、使えそうな物を一つ手にすると、すぐにメイドとブラインド レディのもとへ駆けつけた。
「やあ、話は聞いたよ」
「会いに来てくれたのですね」
メイドは力無く笑う。
「もちろんだとも」
「貴方にお願いがあります。私が死んだ後は、貴方がお嬢さまをお助けしていただけませんか。貴方はもう偶然関わっただけとは言えません」
「そんなこと言うな。今日は最後の別れの挨拶に来たわけじゃないんだ。これを持ってきた」
私は一冊の薄いファイルをメイドに渡した。
「これは?」
「とある心霊治療の資料だ」
「ちょっと待ってください。心霊治療なんて、そんな物を信じているのですか」
「それは君の言葉とは思えないな。君は今まで多くの異能力を見てきただろう。
これは、能力者ではないかと思うのだ」
神道系統の、とある小さな新興宗教が行っている心霊治療で、まだ高校生の教祖が神通力で不治の病を治すという。
その教祖の名は便宜上ユウサクとしておこう。
「この教祖は実際に治療を成功させている。それで私は以前から、もしかすると能力者ではないかと目を付けていた。
彼に治せるか、試すんだ」
メイドは懐疑的な瞳だった。
「本当に能力者だとしても、信用できません」
「確かに、今までの能力者のことを考えれば、そう思うのも当然だろう。
しかし、彼は多くの人々の命を救っている。今までの能力者と違い、善良な能力者なのかもしれない」
「……わかりました。そこまで言うのでしたら。
お嬢さまは、どう思われますか?」
それまで沈黙していたブラインド レディは、しかし承諾した。
「助かるのなら、それに越したことはないわ」
教団の集会は、どんな町にもある市民会場で行われるのが常だ。
我々が到着して駐車場に車を止めると、三百人ほどの人間が集まっていた。
小さな教団にしては、人の集まりは良い方だろう。
車を降りて、市民会場に入ろうとすると、入り口のところでビラを配っている男がいた。
「教団の言うことを信じてはいけない。いくらお布施をしても病気は治らない。心霊治療などインチキだ」
どうやら信じていない者もいるようだ。
はたして、教祖ユウサクの力は本物なのかどうか?
その真偽にメイドの命がかかっている。
我々が会場に入ろうとすると、一人の高校生ほどの少年が、ブラインド レディに話しかけてきた。
「貴女は盲目ですか?」
「そうよ」
「残念ですが、僕には障害を治す力はありません。あくまで病を治すだけなんです」
「あなたが教祖なの」
「そうです」
この高校生が教祖ユウサク。
まるでアイドルでも不思議ではないほどの整った顔立ちだ。
ブラインド レディはメイドを示す。
「治して欲しいのは私ではないわ。彼女のほう」
「なるほど。顔色を見ればわかります。
神のお告げがあれば、治しましょう」
そして教祖ユウサクは、母親のリョウコに連れられて会場に入っていった。
「さあ、行きましょう。救いを求める人たちが待っているわ」
メイドは教祖ユウサクの姿を見て、明らかに疑いを持ったようで、私に言う。
「せっかく調べていただいて申し訳ありませんが、やはりこれは無駄骨だったと思います。あんな子供に神通力なんてあるわけありません」
その時、小学五六年生ほどの少女が話しかけてきた。
「お姉ちゃん、教祖さまの力を信じてないの」
メイドは言いにくそうに答える。
「あまり信じる気にはなれなくて」
「教祖さまの力は本物だよ。私もいつか治してくれるんだ」
「あなたもなにか病気なの?」
付き添いの父親が説明する。
「白血病なんだ。あと半年も保たない」
「そうなんですか」
メイドは、自分の命がそれより短いにも関わらず、少女に憐みの瞳を向けた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!

海道一の弓取り~昨日なし明日またしらぬ、人はただ今日のうちこそ命なりけれ~
海野 入鹿
SF
高校2年生の相場源太は暴走した車によって突如として人生に終止符を打たれた、はずだった。
再び目覚めた時、源太はあの桶狭間の戦いで有名な今川義元に転生していた―
これは現代っ子の高校生が突き進む戦国物語。
史実に沿って進みますが、作者の創作なので架空の人物や設定が入っております。
不定期更新です。
SFとなっていますが、歴史物です。
小説家になろうでも掲載しています。


なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる