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27・占い師
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占い師の店の待合室にて。
ブラインド レディたちは順番を待っていた。
しばらくして、中年の男が、占いの部屋から、占い師と共に出てきた。
「そうか、妻は浮気なんてしてなかったのか。ただの勘繰りだったんだな。安心したよ」
「そうよ。奥さんは貴方に夢中。今度 プレゼントでも買ってあげなさい」
男は安心した顔で帰って行った。
そして占い師のミサガは、ブラインド レディに言った。
「奥さん、同僚と浮気してるわ。まったく可哀想にねぇ」
「どうして、教えてあげなかったの?」
「ここに来る人は、真実を知りたいんじゃない。安心したいだけよ。
でも、貴方たちは違う。真実を知りに来た。
さあ、入って。お嬢さま」
ミサガは五十歳ほどの大らかな雰囲気のご婦人だった。
ブラインド レディが占いの部屋に入ると、ミサガは懐かしそうな顔になる。
「久し振りね、お嬢さま。大きくなって」
「私のことを知っているの?」
「あなたが まだ赤ちゃんだった頃に、お父さんが連れて来たのよ。
この子の未来を占ってみてくれって」
「結果は?」
「お父さんには安心することしか言わなかった。あなたは幸せな人生を送ると。
でも、それは嘘。
あの時に、あなたの未来は、私にはわかっていた。前途多難だと」
「父に伝えなくて良かった」
ブラインド レディ話を館の話題にする。
「あなたは あの館に災いが起こると予言した。その意味はなに?」
「単刀直入に言うと、私も能力者よ。といっても、力は大したことはないわ。
物体の記憶を読取るだけ。
肌に直接 触れた人の心を読むとか、その場のエネルギーを感じ取るとか、その程度よ。それで占いをして生計を立てているのよ。
それで、あの館は、旦那さまが笑い男に殺されてからずっと見張っていたわ。
わたしは取り壊しにさせようとしたんだけど、なにぶん、わたしはただの占い師。権力も財力もないから、ダメだったわ」
「なぜ、取り壊しにしようと?」
「能力者同士は引かれ合うのよ。まるで磁石のように、近づけば、互いに引き寄せられる。
笑い男が能力者を見つける方法の一つとして使っているわ。
でもね、能力者が引き寄せられるのは、なにも人間とは限らないの。
強力な異能力が使用された現場にも引かれることがあるのよ」
「貴女のご両親が殺された際、複数の能力者が異能力を使った。
その結果、強力な磁界のようなものが、あの館に形成されたのよ。
わたしはなんとか能力者が近づかないよう、手を打ったんだけど、とうとうそれも突破されてしまった。
引き寄せられた能力者の正体はわからない。偶然 通りかかっただけかも知れない。
でも、能力者は家族を狙っている。目的はわからないけれど、やるつもりね」
「解決する方法は?」
「まず、磁場を消すことね。そうすれば、潜んでいる能力者も なんらかの反応を示す。
今までは 館に入ることが出来なかったけど、お嬢さまが手を回してくれれば、可能よ。
磁場を消すことだけなら私ができる。でも 能力者を退治することは、私にはできない。戦う力なんてないんだから」
「それは私がするわ」
「頼もしくなったわね、お嬢さま」
その頃、タマイのほうでは。
庭の木々を、業者が伐採 手入れしていた。
「いやー、酷いですね。しかし 大丈夫です。すぐに綺麗にしますから。数日で眺めの良い庭になりますよ」
「お願いしますね。縁側に飲み物を置いておきますから、自由に飲んで下さい」
「ありがとうございます」
業者はトラックのはしごを作動させて、木の上にかけると、早速手入れを始めた。
しばらくは順調だったが、突然 はしごが揺れた。
なんだ?
思わず身を固めると、操作パネルは何も作動していないのに、はしごが動き始めた。
はしごの急激な動きについて行けずに、
「うわぁあああ!」
作業員ははしごから転落した。
再び様子を見に来たタマイが、作業員が倒れているのを見て、慌てて救急車を呼んだ。
なぜ 突然 はしごが作動したのか?
業者は、子供が触ったのではないかと、訴訟も辞さない構えだった。
とにかく、タマイは交渉して、原因が判明するまで待って貰えるように言った。
その話が一段落付き、息子のヒカルの様子を見に行くと、子供部屋にはヒカルの姿がなかった。
幼児用の柵の中に入れておいたのに、息子が子供部屋のどこにもいない。
「ヒカル! ヒカル!」
館中を探すが、それでも息子の姿は無い。
警察を呼ぼうと、スマホの置いてある台所に行くと、冷蔵庫の中から、ジュースや牛乳がこぼれ落ちていた。
「まさか!?」
中を開けると、そこには凍える息子の姿。
「ああ! ヒカル!」
「ママァ……」
寒さに震えるヒカルを抱き上げると、急いで風呂へ向かい、湯船に湯を張り始めた。
息子を風呂に入れ終わった後、玄関のチャイムが鳴った。
ブラインド レディの再訪問だった。
彼女はタマイの様子を感じ取った。
「なにか異常が起きたのね」
タマイはブラインド レディがなにかを知ってると察した。
「なにか知ってるの? 懐かしいから来たわけじゃないのね」
タマイは館に入れると、ブラインド レディから事情を聞く。
「にわかには信じられないけど、でも異常なことが起きているのは事実よ」
ブラインド レディは提案する。
「とりあえず、能力者を引き付ける磁場を消すことから始めたいの。それまで あなたは避難していてくれるかしら」
「わかったわ。貴女を信じてみる」
タマイは、今日はブラインド レディが用意したホテルに、泊まることにした。
ミサガは指示を出す。
「この香袋を館の東西南北の四方に配置する。異能力のエネルギーを整えて、そして私が、中心で力を使えば、それで磁場は消えるわ」
ミサガは北にある応接間で、壁に穴を開けて、香袋を入れた。
そこに応接机が突然動いて、ミサガの足を強打した。
「あぐぅ!」
物はそれ以上動かないが、しかし片足を痛めた。
歩くのが辛い。
ミサガは叫ぶ。
「能力者が気付いたわ! 攻撃を仕掛けてきてる! お嬢さま! 応戦して!」
ブラインド レディは 自分の鋭敏な感覚を最大限に発揮した。
そして庭に潜む能力者を発見。
白杖を構えると、能力者と戦闘を開始した。
能力者は若い男だった。
ブラインド レディは鋭く問う。
「家族を襲った目的はなに?」
「そんなもの決まってる! 金だ! あの女は 旦那の遺産と 保険金で 大金を手に入れたんだ! それをいただく!」
単純な理由だった。
バトラーが叫ぶ。
「こちらは設置いたしましたぞ!」
そしてメイドが叫ぶ。
「今から最後の物を設置します!」
そして壁に香袋を設置しようとしたところ、
「うぐぅっ!」
電気家具のコンセントが、メイドの首を絞めた。
物凄い力で解くことが出来ない。
念動力。
能力者は念動力を使ってくる。
しかも ブラインド レディと戦っているのに、他にも攻撃する余裕がある。
バトラーが駆けつけると、すぐさまコンセントを解こうとするが、しかし二人がかりでもほどけない。
メイドが息も絶え絶えに言う。
「香袋を……早く設置……」
バトラーは香袋を壁に設置した。
「ミサガ殿! 設置し終わりましたぞ!」
「やるわよ!」
ミサガが異能力を使用し、磁場の浄化を行った。
「あがぁっ!」
念動力を使う能力者が、苦悶の声を上げた。
「テメェら なにしやがった?!」
磁場が消失した影響で、能力に異変が生じたのだ。
その隙をブラインド レディは逃さなかった。
一刺。
白杖が能力者の額を貫通した。
次の日。
能力者の遺体は、すでに処理班に頼んで運んだが、しかし 館で念動力を行使された跡は、まだ片付いていなかった。
タマイが館に戻ると、その散らかった有り様に呆然とする。
ミサガが言う。
「大丈夫。お嬢さまが、業者に連絡して、修理も掃除も全部やって貰うから。もちろん、費用はお嬢さまが払ってくれるわ」
タマイはなんともいえない表情で、答えたのだった。
「そ、そう。それは良かったわ」
そして、タマイと別れを告げ、ブラインド レディたちは帰路についたのだった。
ブラインド レディたちの帰路の途中、リムジンの中で、バトラーは短く嘆息する。
「笑い男は無関係でしたな」
運転しているメイドは、しかし微笑んで答えた。
「でも、一つの家族を助けることが出来たのですから、それで良いじゃないですか」
ブラインド レディは、しばらく沈黙し、首を傾げる。
「なにか おかしい」
バトラーは聞く。
「なにがですかな?」
「戦った能力者は、念動力を使ってきた」
「それが?」
「娘が見たのは、炎に包まれた人間。つまり火の能力者」
バトラーは気付く。
「能力者は二人」
ブラインド レディはメイドに命じた。
「すぐに引き返して」
「はい!」
ブラインド レディたちは順番を待っていた。
しばらくして、中年の男が、占いの部屋から、占い師と共に出てきた。
「そうか、妻は浮気なんてしてなかったのか。ただの勘繰りだったんだな。安心したよ」
「そうよ。奥さんは貴方に夢中。今度 プレゼントでも買ってあげなさい」
男は安心した顔で帰って行った。
そして占い師のミサガは、ブラインド レディに言った。
「奥さん、同僚と浮気してるわ。まったく可哀想にねぇ」
「どうして、教えてあげなかったの?」
「ここに来る人は、真実を知りたいんじゃない。安心したいだけよ。
でも、貴方たちは違う。真実を知りに来た。
さあ、入って。お嬢さま」
ミサガは五十歳ほどの大らかな雰囲気のご婦人だった。
ブラインド レディが占いの部屋に入ると、ミサガは懐かしそうな顔になる。
「久し振りね、お嬢さま。大きくなって」
「私のことを知っているの?」
「あなたが まだ赤ちゃんだった頃に、お父さんが連れて来たのよ。
この子の未来を占ってみてくれって」
「結果は?」
「お父さんには安心することしか言わなかった。あなたは幸せな人生を送ると。
でも、それは嘘。
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「父に伝えなくて良かった」
ブラインド レディ話を館の話題にする。
「あなたは あの館に災いが起こると予言した。その意味はなに?」
「単刀直入に言うと、私も能力者よ。といっても、力は大したことはないわ。
物体の記憶を読取るだけ。
肌に直接 触れた人の心を読むとか、その場のエネルギーを感じ取るとか、その程度よ。それで占いをして生計を立てているのよ。
それで、あの館は、旦那さまが笑い男に殺されてからずっと見張っていたわ。
わたしは取り壊しにさせようとしたんだけど、なにぶん、わたしはただの占い師。権力も財力もないから、ダメだったわ」
「なぜ、取り壊しにしようと?」
「能力者同士は引かれ合うのよ。まるで磁石のように、近づけば、互いに引き寄せられる。
笑い男が能力者を見つける方法の一つとして使っているわ。
でもね、能力者が引き寄せられるのは、なにも人間とは限らないの。
強力な異能力が使用された現場にも引かれることがあるのよ」
「貴女のご両親が殺された際、複数の能力者が異能力を使った。
その結果、強力な磁界のようなものが、あの館に形成されたのよ。
わたしはなんとか能力者が近づかないよう、手を打ったんだけど、とうとうそれも突破されてしまった。
引き寄せられた能力者の正体はわからない。偶然 通りかかっただけかも知れない。
でも、能力者は家族を狙っている。目的はわからないけれど、やるつもりね」
「解決する方法は?」
「まず、磁場を消すことね。そうすれば、潜んでいる能力者も なんらかの反応を示す。
今までは 館に入ることが出来なかったけど、お嬢さまが手を回してくれれば、可能よ。
磁場を消すことだけなら私ができる。でも 能力者を退治することは、私にはできない。戦う力なんてないんだから」
「それは私がするわ」
「頼もしくなったわね、お嬢さま」
その頃、タマイのほうでは。
庭の木々を、業者が伐採 手入れしていた。
「いやー、酷いですね。しかし 大丈夫です。すぐに綺麗にしますから。数日で眺めの良い庭になりますよ」
「お願いしますね。縁側に飲み物を置いておきますから、自由に飲んで下さい」
「ありがとうございます」
業者はトラックのはしごを作動させて、木の上にかけると、早速手入れを始めた。
しばらくは順調だったが、突然 はしごが揺れた。
なんだ?
思わず身を固めると、操作パネルは何も作動していないのに、はしごが動き始めた。
はしごの急激な動きについて行けずに、
「うわぁあああ!」
作業員ははしごから転落した。
再び様子を見に来たタマイが、作業員が倒れているのを見て、慌てて救急車を呼んだ。
なぜ 突然 はしごが作動したのか?
業者は、子供が触ったのではないかと、訴訟も辞さない構えだった。
とにかく、タマイは交渉して、原因が判明するまで待って貰えるように言った。
その話が一段落付き、息子のヒカルの様子を見に行くと、子供部屋にはヒカルの姿がなかった。
幼児用の柵の中に入れておいたのに、息子が子供部屋のどこにもいない。
「ヒカル! ヒカル!」
館中を探すが、それでも息子の姿は無い。
警察を呼ぼうと、スマホの置いてある台所に行くと、冷蔵庫の中から、ジュースや牛乳がこぼれ落ちていた。
「まさか!?」
中を開けると、そこには凍える息子の姿。
「ああ! ヒカル!」
「ママァ……」
寒さに震えるヒカルを抱き上げると、急いで風呂へ向かい、湯船に湯を張り始めた。
息子を風呂に入れ終わった後、玄関のチャイムが鳴った。
ブラインド レディの再訪問だった。
彼女はタマイの様子を感じ取った。
「なにか異常が起きたのね」
タマイはブラインド レディがなにかを知ってると察した。
「なにか知ってるの? 懐かしいから来たわけじゃないのね」
タマイは館に入れると、ブラインド レディから事情を聞く。
「にわかには信じられないけど、でも異常なことが起きているのは事実よ」
ブラインド レディは提案する。
「とりあえず、能力者を引き付ける磁場を消すことから始めたいの。それまで あなたは避難していてくれるかしら」
「わかったわ。貴女を信じてみる」
タマイは、今日はブラインド レディが用意したホテルに、泊まることにした。
ミサガは指示を出す。
「この香袋を館の東西南北の四方に配置する。異能力のエネルギーを整えて、そして私が、中心で力を使えば、それで磁場は消えるわ」
ミサガは北にある応接間で、壁に穴を開けて、香袋を入れた。
そこに応接机が突然動いて、ミサガの足を強打した。
「あぐぅ!」
物はそれ以上動かないが、しかし片足を痛めた。
歩くのが辛い。
ミサガは叫ぶ。
「能力者が気付いたわ! 攻撃を仕掛けてきてる! お嬢さま! 応戦して!」
ブラインド レディは 自分の鋭敏な感覚を最大限に発揮した。
そして庭に潜む能力者を発見。
白杖を構えると、能力者と戦闘を開始した。
能力者は若い男だった。
ブラインド レディは鋭く問う。
「家族を襲った目的はなに?」
「そんなもの決まってる! 金だ! あの女は 旦那の遺産と 保険金で 大金を手に入れたんだ! それをいただく!」
単純な理由だった。
バトラーが叫ぶ。
「こちらは設置いたしましたぞ!」
そしてメイドが叫ぶ。
「今から最後の物を設置します!」
そして壁に香袋を設置しようとしたところ、
「うぐぅっ!」
電気家具のコンセントが、メイドの首を絞めた。
物凄い力で解くことが出来ない。
念動力。
能力者は念動力を使ってくる。
しかも ブラインド レディと戦っているのに、他にも攻撃する余裕がある。
バトラーが駆けつけると、すぐさまコンセントを解こうとするが、しかし二人がかりでもほどけない。
メイドが息も絶え絶えに言う。
「香袋を……早く設置……」
バトラーは香袋を壁に設置した。
「ミサガ殿! 設置し終わりましたぞ!」
「やるわよ!」
ミサガが異能力を使用し、磁場の浄化を行った。
「あがぁっ!」
念動力を使う能力者が、苦悶の声を上げた。
「テメェら なにしやがった?!」
磁場が消失した影響で、能力に異変が生じたのだ。
その隙をブラインド レディは逃さなかった。
一刺。
白杖が能力者の額を貫通した。
次の日。
能力者の遺体は、すでに処理班に頼んで運んだが、しかし 館で念動力を行使された跡は、まだ片付いていなかった。
タマイが館に戻ると、その散らかった有り様に呆然とする。
ミサガが言う。
「大丈夫。お嬢さまが、業者に連絡して、修理も掃除も全部やって貰うから。もちろん、費用はお嬢さまが払ってくれるわ」
タマイはなんともいえない表情で、答えたのだった。
「そ、そう。それは良かったわ」
そして、タマイと別れを告げ、ブラインド レディたちは帰路についたのだった。
ブラインド レディたちの帰路の途中、リムジンの中で、バトラーは短く嘆息する。
「笑い男は無関係でしたな」
運転しているメイドは、しかし微笑んで答えた。
「でも、一つの家族を助けることが出来たのですから、それで良いじゃないですか」
ブラインド レディは、しばらく沈黙し、首を傾げる。
「なにか おかしい」
バトラーは聞く。
「なにがですかな?」
「戦った能力者は、念動力を使ってきた」
「それが?」
「娘が見たのは、炎に包まれた人間。つまり火の能力者」
バトラーは気付く。
「能力者は二人」
ブラインド レディはメイドに命じた。
「すぐに引き返して」
「はい!」
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