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18・途切れている
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ブラインド レディは企業の権力を行使し、事件現場に入った。
まだ清掃は終わっておらず、部屋は荒らされ、血痕がそのまま残っていた。
メイドが簡単な説明をする。
「記事では、金品宝石類がなくなっているそうです。それで警察は、ナミが金銭トラブルを抱えていて、それが動機だろうと」
ブラインド レディは、しばらく部屋の中央で佇むように立っていたが、短く嘆息すると首を振る。
「ここはなにも残っていないわ。外を調べてみましょう」
家の外にも、少量の血痕を残っていた。
「まだ、雨が降っていませんから、血が残っていますね」
「おかしいわ。血の臭いが家の周辺にしかない」
「どういうことですか?」
「犯人が逃げたのなら、遠くまで血の臭いが残っているはず。でも、それが突然 途切れているの」
「なぜでしょうか?」
「まだ わからないわ」
次に ブラインド レディは、弁護士を通して容疑者のナミと面会した。
ナミは憔悴しきった様子だった。
「ナギサに頼まれたと聞いたわ。私の容疑を晴らしてくれると」
「ええ、できる限りのことはするつもりよ。そのためにあなたの見たことを聞かせてほしいの」
「でも、わたしにも なにがなんだかわからないの。映像に映っていた犯人の姿。本当に私と瓜二つで。警察が私を犯人だと思っても仕方がないって、私 自身 思うもの。
わたし本当に夫を殺してなんていない。
でも、でも……」
ナミは涙を流し始めた。
「夫はわたしが帰ってきたとき、まだ息があったの。私が夫の様子を見たとき、夫は言ったの。
止めてくれ。殺さないでくれって。
あの人、私だと思っていた。真犯人が私とは違う人間だって気付かなかったの。
夫は私に殺されたと思いながら死んでいったのよ……」
ナミはただ涙を流していた。
「真犯人は必ず突き止めるわ」
ホテルに入ったブラインド レディは、ナミの弁護士を通して、証拠の警備カメラの映像と捜査資料を手に入れた。
被害者と犯人が争った形跡はなし。
被害者が完全に油断しきっているときに、突然 襲いかかってきた。
映像も加工された形跡はないとのこと。
とにかく、ブラインド レディは映像を再生してみることにした。
監視カメラの映像は、音声も録音されていたので、ブラインド レディは音を聞くことができた。
夫がテレビを見ているとき、犯人が入ってきた。
ブラインド レディはメイドに聞く。
「どう? お姉さんと見分けは付くかしら」
「いいえ、まったく見分けが付きません。ナミと瓜二つです」
三十分ほど二人の様子が映し出され、そして殺人が行われた。
それは突然だった。
犯人は台所から包丁を取り出すと、被害者に突然 刃物を突き立て、めった刺しにした。
そして犯人は家を荒らして、金品宝石類を盗むと、家を出た。
それから一時間ほどして、ナギサの姉が帰宅した。
ナミは悲鳴を上げ、狼狽し、そして電話で救急車を呼んだ。
これだけ見ると、確かに自作自演のようにしか思えない。
しかし ブラインド レディはかすかな違和感を察知した。
「呼吸が少しおかしいわね。真犯人と本人の呼吸が一致していない。かすかにずれがある」
呼吸のクセはその人間独特の物だ。
本人ならば、どんな状態でも そのクセは必ず出る。
しかし、それが真犯人と本人で違うというのだ。
そしてメイドも気付いた。
「わたくしも映像で気付いたことがあります。一度だけなのですが、真犯人の姿に、一瞬ノイズのような物が走りました。
警察の報告書には、このノイズのことは触れていませんので、気付かなかったのか、それとも機械の不具合だと処理されたのでしょう」
「少なくとも、同一人物と断定できない要素が出てきたわけね」
ブラインド レディは似たような事件がないか調査した結果、二ヶ月前、隣の市で同じような証言をしている事件があった。
女弁護士が恋人を殺したが、その女弁護士はその時間、別の場所にいたという。
彼女は残業で帰るのが遅くなった。
そしてアパートへ戻ると、同棲中の恋人が椅子に縛られて殺されていた。
女弁護士はすぐに警察に通報。
その直後、後ろを振り向くと、自分と同じ姿をした女が立っていた。
愕然とする女弁護士は、そいつに花瓶で頭を殴られて気絶。
気絶している間に、警察官が駆けつけて、事態に当たった。
そして警備カメラをチェックし、警察は女弁護士を逮捕。
女弁護士のアリバイや、もう一人の自分を見たという証言は、信じなかった。
ブラインド レディは能力者を見抜く。
「他の人間に化ける能力ね。
まるで、同時に存在する自分」
ブラインド レディは隣の市に向かい、女弁護士の家に行った。
アパートの部屋はまだ借り手がない。
殺人事件の部屋なのだから当然だろう。
事件は一ヶ月前なので、部屋には証拠などは残っていない。
部屋を調査しても無駄だと判断したブラインド レディは、アパートの周辺を調査することにした。
「下水の匂いがする」
ブラインド レディの言葉に、メイドも気付く。
「そこに、下水道に繋がる排水溝があります。そう言えば、ナミの家の近くにも下水道の排水溝がありました」
「そこから逃げたのね。だから血の臭いが途中で途切れた」
「お嬢さま、どうされますか?」
ブラインド レディは自分の服を触る。
「さすがに、今の服で下水道に入るわけにはいかないわね。汚れてもいい服に着替えてから、下水道を探索しましょう」
近所のホームセンターで作業服を購入し、それに着替えた二人は、下水道へ入った。
下水道に入ってからしばらく進むと、三十メートル四方ほど開けた場所に出た。
排水を多く貯める箇所らしい。
そこに、衣服やナイフ。
金品が入ったバッグが置かれていた。
「ここを拠点にして居るみたいですね」
メイドが犯人の持ち物をチェックしていると、ブラインド レディは静かに言う。
「犯人が近くに居るということね」
そしてメイドが、ブラインド レディに眼を向けると、驚愕に目を開いた。
「お嬢さま! 後ろ!」
ブラインド レディは振り向きざま、白杖を振った。
同時に、犯人が振り下ろした鉄棒を弾いたのだった。
いつの間に居たのか、ナギサの姉と同じ姿をした犯人が、鉄棒を構えていた。
ブラインド レディも白杖を構える。
犯人は言った。
「盲目の淑女。おまえ、あの男の言っていた お嬢さまね」
こいつは笑い男のことを知っている。
犯人は鉄棒を横薙ぎに振った。
ブラインド レディは跳躍して回避すると、犯人の頭頂部にめがけて白杖を振り下ろす。
犯人は鉄棒でそれを受け止め、続けざまに蹴りを入れてきた。
ブラインド レディはその蹴りを足で受け止め、後方へ飛び距離をとると、休みを入れずに白杖の突きを繰り出す。
犯人は回転して回避すると、そのまま背を向けて、走り出した。
敵わないとみて逃げることにしたのだ。
メイドは叫ぶ。
「お嬢さま! 逃げました!」
「追うわよ」
ブラインド レディとメイドは、犯人を追跡するが、複雑な構造の下水道だ。
犯人の姿がすぐに見えなくなる。
ブラインド レディの嗅覚は汚水の匂いで役に立たず、音も乱反射してしまい聴覚も頼りにならない。
メイドが静かに言う。
「見失ってしまいました」
ブラインド レディは短く嘆息すると、答えた。
「いったん出直しましょう。ナギサに話もしておきたいわ」
「そうですね」
そして二人は下水道を出ることにした。
下水道の出口のところで、ブラインド レディは先に出て階段を上がる。
それを見届けた後、メイドが階段を上がろうとして、不意に後ろに気配を感じた。
犯人が鉄棒を持って立っていた。
メイドはブラインド レディを呼ぼうとして、しかし それより早く、犯人がメイドの頭に一撃を入れた。
薄れ行く意識の中、ブラインド レディの後ろ姿が見えた。
お嬢さま……ここに犯人が……
メイドは目を覚ました。
体を縄で縛られている。
念入りに縛られており、身動きすることができない。
そして、目の前に誰かがいた。
見覚えがある顔だと思った。
それが誰なのか、しばらく理解できなかったが、しかし誰なのか気付いて愕然とする。
自分だった。
自分と同じ顔をした犯人だった。
「目を覚ましたようね」
「私に化けて、お嬢さまをどうするつもりなの」
「言わなくても分かるでしょう。殺すのよ。笑い男は お嬢さまを殺すなと言っていたけれど、お嬢さまは私を殺すつもりなのでしょう。なら、律儀に命令を聞く必要はないわ」
なんとかしないと。
犯人は愉悦の笑みを浮かべながらメイドに囁く。
「あなたも大変ね。あんな目の見えない女の世話をして。笑い男の一件がなければとっくに見捨てていたでしょう」
「違う。私はお嬢さまを見捨てたりしない。私はずっとお嬢さまの側に居る」
「いいえ、あなたは見捨てるの。私はあなた。あなたは私。あなたである私が、あの盲目の淑女に そう言うのよ。おまえの面倒を見るのは もう嫌気が差したとね。
お嬢さまはどんな顔をするかしら。楽しみだわ」
「止めなさい!」
「でも、その前にナギサを始末しないとね。いつまでもアリバイを主張されたんじゃ、その内 姉の容疑が晴れるかも知れないもの。
じゃあね、あなたはそこで、指をくわえておとなしくしていなさい」
犯人はナギサのアパートへ向かった。
まだ清掃は終わっておらず、部屋は荒らされ、血痕がそのまま残っていた。
メイドが簡単な説明をする。
「記事では、金品宝石類がなくなっているそうです。それで警察は、ナミが金銭トラブルを抱えていて、それが動機だろうと」
ブラインド レディは、しばらく部屋の中央で佇むように立っていたが、短く嘆息すると首を振る。
「ここはなにも残っていないわ。外を調べてみましょう」
家の外にも、少量の血痕を残っていた。
「まだ、雨が降っていませんから、血が残っていますね」
「おかしいわ。血の臭いが家の周辺にしかない」
「どういうことですか?」
「犯人が逃げたのなら、遠くまで血の臭いが残っているはず。でも、それが突然 途切れているの」
「なぜでしょうか?」
「まだ わからないわ」
次に ブラインド レディは、弁護士を通して容疑者のナミと面会した。
ナミは憔悴しきった様子だった。
「ナギサに頼まれたと聞いたわ。私の容疑を晴らしてくれると」
「ええ、できる限りのことはするつもりよ。そのためにあなたの見たことを聞かせてほしいの」
「でも、わたしにも なにがなんだかわからないの。映像に映っていた犯人の姿。本当に私と瓜二つで。警察が私を犯人だと思っても仕方がないって、私 自身 思うもの。
わたし本当に夫を殺してなんていない。
でも、でも……」
ナミは涙を流し始めた。
「夫はわたしが帰ってきたとき、まだ息があったの。私が夫の様子を見たとき、夫は言ったの。
止めてくれ。殺さないでくれって。
あの人、私だと思っていた。真犯人が私とは違う人間だって気付かなかったの。
夫は私に殺されたと思いながら死んでいったのよ……」
ナミはただ涙を流していた。
「真犯人は必ず突き止めるわ」
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被害者と犯人が争った形跡はなし。
被害者が完全に油断しきっているときに、突然 襲いかかってきた。
映像も加工された形跡はないとのこと。
とにかく、ブラインド レディは映像を再生してみることにした。
監視カメラの映像は、音声も録音されていたので、ブラインド レディは音を聞くことができた。
夫がテレビを見ているとき、犯人が入ってきた。
ブラインド レディはメイドに聞く。
「どう? お姉さんと見分けは付くかしら」
「いいえ、まったく見分けが付きません。ナミと瓜二つです」
三十分ほど二人の様子が映し出され、そして殺人が行われた。
それは突然だった。
犯人は台所から包丁を取り出すと、被害者に突然 刃物を突き立て、めった刺しにした。
そして犯人は家を荒らして、金品宝石類を盗むと、家を出た。
それから一時間ほどして、ナギサの姉が帰宅した。
ナミは悲鳴を上げ、狼狽し、そして電話で救急車を呼んだ。
これだけ見ると、確かに自作自演のようにしか思えない。
しかし ブラインド レディはかすかな違和感を察知した。
「呼吸が少しおかしいわね。真犯人と本人の呼吸が一致していない。かすかにずれがある」
呼吸のクセはその人間独特の物だ。
本人ならば、どんな状態でも そのクセは必ず出る。
しかし、それが真犯人と本人で違うというのだ。
そしてメイドも気付いた。
「わたくしも映像で気付いたことがあります。一度だけなのですが、真犯人の姿に、一瞬ノイズのような物が走りました。
警察の報告書には、このノイズのことは触れていませんので、気付かなかったのか、それとも機械の不具合だと処理されたのでしょう」
「少なくとも、同一人物と断定できない要素が出てきたわけね」
ブラインド レディは似たような事件がないか調査した結果、二ヶ月前、隣の市で同じような証言をしている事件があった。
女弁護士が恋人を殺したが、その女弁護士はその時間、別の場所にいたという。
彼女は残業で帰るのが遅くなった。
そしてアパートへ戻ると、同棲中の恋人が椅子に縛られて殺されていた。
女弁護士はすぐに警察に通報。
その直後、後ろを振り向くと、自分と同じ姿をした女が立っていた。
愕然とする女弁護士は、そいつに花瓶で頭を殴られて気絶。
気絶している間に、警察官が駆けつけて、事態に当たった。
そして警備カメラをチェックし、警察は女弁護士を逮捕。
女弁護士のアリバイや、もう一人の自分を見たという証言は、信じなかった。
ブラインド レディは能力者を見抜く。
「他の人間に化ける能力ね。
まるで、同時に存在する自分」
ブラインド レディは隣の市に向かい、女弁護士の家に行った。
アパートの部屋はまだ借り手がない。
殺人事件の部屋なのだから当然だろう。
事件は一ヶ月前なので、部屋には証拠などは残っていない。
部屋を調査しても無駄だと判断したブラインド レディは、アパートの周辺を調査することにした。
「下水の匂いがする」
ブラインド レディの言葉に、メイドも気付く。
「そこに、下水道に繋がる排水溝があります。そう言えば、ナミの家の近くにも下水道の排水溝がありました」
「そこから逃げたのね。だから血の臭いが途中で途切れた」
「お嬢さま、どうされますか?」
ブラインド レディは自分の服を触る。
「さすがに、今の服で下水道に入るわけにはいかないわね。汚れてもいい服に着替えてから、下水道を探索しましょう」
近所のホームセンターで作業服を購入し、それに着替えた二人は、下水道へ入った。
下水道に入ってからしばらく進むと、三十メートル四方ほど開けた場所に出た。
排水を多く貯める箇所らしい。
そこに、衣服やナイフ。
金品が入ったバッグが置かれていた。
「ここを拠点にして居るみたいですね」
メイドが犯人の持ち物をチェックしていると、ブラインド レディは静かに言う。
「犯人が近くに居るということね」
そしてメイドが、ブラインド レディに眼を向けると、驚愕に目を開いた。
「お嬢さま! 後ろ!」
ブラインド レディは振り向きざま、白杖を振った。
同時に、犯人が振り下ろした鉄棒を弾いたのだった。
いつの間に居たのか、ナギサの姉と同じ姿をした犯人が、鉄棒を構えていた。
ブラインド レディも白杖を構える。
犯人は言った。
「盲目の淑女。おまえ、あの男の言っていた お嬢さまね」
こいつは笑い男のことを知っている。
犯人は鉄棒を横薙ぎに振った。
ブラインド レディは跳躍して回避すると、犯人の頭頂部にめがけて白杖を振り下ろす。
犯人は鉄棒でそれを受け止め、続けざまに蹴りを入れてきた。
ブラインド レディはその蹴りを足で受け止め、後方へ飛び距離をとると、休みを入れずに白杖の突きを繰り出す。
犯人は回転して回避すると、そのまま背を向けて、走り出した。
敵わないとみて逃げることにしたのだ。
メイドは叫ぶ。
「お嬢さま! 逃げました!」
「追うわよ」
ブラインド レディとメイドは、犯人を追跡するが、複雑な構造の下水道だ。
犯人の姿がすぐに見えなくなる。
ブラインド レディの嗅覚は汚水の匂いで役に立たず、音も乱反射してしまい聴覚も頼りにならない。
メイドが静かに言う。
「見失ってしまいました」
ブラインド レディは短く嘆息すると、答えた。
「いったん出直しましょう。ナギサに話もしておきたいわ」
「そうですね」
そして二人は下水道を出ることにした。
下水道の出口のところで、ブラインド レディは先に出て階段を上がる。
それを見届けた後、メイドが階段を上がろうとして、不意に後ろに気配を感じた。
犯人が鉄棒を持って立っていた。
メイドはブラインド レディを呼ぼうとして、しかし それより早く、犯人がメイドの頭に一撃を入れた。
薄れ行く意識の中、ブラインド レディの後ろ姿が見えた。
お嬢さま……ここに犯人が……
メイドは目を覚ました。
体を縄で縛られている。
念入りに縛られており、身動きすることができない。
そして、目の前に誰かがいた。
見覚えがある顔だと思った。
それが誰なのか、しばらく理解できなかったが、しかし誰なのか気付いて愕然とする。
自分だった。
自分と同じ顔をした犯人だった。
「目を覚ましたようね」
「私に化けて、お嬢さまをどうするつもりなの」
「言わなくても分かるでしょう。殺すのよ。笑い男は お嬢さまを殺すなと言っていたけれど、お嬢さまは私を殺すつもりなのでしょう。なら、律儀に命令を聞く必要はないわ」
なんとかしないと。
犯人は愉悦の笑みを浮かべながらメイドに囁く。
「あなたも大変ね。あんな目の見えない女の世話をして。笑い男の一件がなければとっくに見捨てていたでしょう」
「違う。私はお嬢さまを見捨てたりしない。私はずっとお嬢さまの側に居る」
「いいえ、あなたは見捨てるの。私はあなた。あなたは私。あなたである私が、あの盲目の淑女に そう言うのよ。おまえの面倒を見るのは もう嫌気が差したとね。
お嬢さまはどんな顔をするかしら。楽しみだわ」
「止めなさい!」
「でも、その前にナギサを始末しないとね。いつまでもアリバイを主張されたんじゃ、その内 姉の容疑が晴れるかも知れないもの。
じゃあね、あなたはそこで、指をくわえておとなしくしていなさい」
犯人はナギサのアパートへ向かった。
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