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14・鏡のおまじない
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今回の事件の発端はこうだ。
とある裕福な投資家の家にて、三人の女子高生が怪談話をしていた。
それは百物語と似たようなことをしていたのだが、しかしそれほど多くの話を彼女たちは知っておらず、途中からは適当な作り話で、笑いをとるためだけになっていた。
「ねー、次 どんな話?」
「そうだねー。鏡の幽霊の話は? ムラサキさんって知ってる?」
「知ってる。鏡に向かって呪文を唱えると、幽霊が出てきて呪い殺されるってヤツでしょ」
「ありきたりよねー」
女子高生の一人が、悪ふざけを言ってしまった。
「じゃあさ、ホントにやってみない。幽霊が本当に出てくるか試してみるの」
「うけるー。出てくるわけないじゃん」
「じゃあ、やってみよう」
しかし一人は少し怯えていた。
「ねえ、止めとこうよ。ホントに出てきたらどうするの?」
「なに? ビビってんの? じゃあ良いよ。ウチらだけでやるから」
二人は部屋の鏡に向かって呪文を唱えた。
「「ムラサキさん、ムラサキさん、出てきてください」」
しかし何も起きない。
「ほら、やっぱりなにもおきないでしょ」
その時、部屋のドアが開いた。
三人は驚いて眼を向けると、それは女子高生たちの一人の母親だった。
「ちょっと、あんたたち。声大きいわよ」
「「「ごめんなさーい」」」
「それに、聞こえたわよ。そんなことやってると、その内ホントに出てくるわよ」
そう言う母親も本気にしていないのは明らかだった。
娘は母親に答えた。
「ママ、出るわけないじゃん」
「ま、ほどほどにね」
そして母親は洗面台へ向かった。
三人の女子高生は百物語を続けたが、しかし実際に百も怪談話があるわけではない。
半分もすぎないうちに、三人とも飽きてしまった。
「このくらいにしとこうか」
「そうだね」
「あたし、トイレ行ってくる」
母の娘が洗面所に行くと、洗面所から赤い液体が流れていた。
彼女はそれを指で触って見ると、その感触はヌルヌルとした嫌な感触だった。
「え? これ、血?」
恐る恐る洗面所を覗くと、そこには母親が壁にもたれて死んでいる姿があった。
両手に自分の目玉を持って。
彼女は恐怖の悲鳴を上げた。
私はこの怪死事件に興味を持ち、早速取材を初めて見た。
自分の目玉をくりぬいて死ぬ。
明らかに普通ではない。
私は遺体安置所の管理官に賄賂を渡して、遺体を見せてもらう。
「三十分以内に済ませてくれ」
管理官はそう言って遺体安置室から出て行った。
わたしは遺体を簡単に検視して、報告書を読む。
他殺の可能性はなく、自殺。
両目は自分の手で力任せにくりぬき、その際、脳にも損傷を受け、死亡した。
極度の興奮により、脳出血も起こしている。
麻薬などの使用は見られない。
精神障害の可能性大。
警察は、この不審死に事件性はないとして処理するつもりのようだ。
しかし、こんなことがあり得るのだろうか?
極度に興奮し、脳出血を起こして、自分で両目をくりぬいて自殺などと言うことが。
これは 能力者が関係している。
そして笑い男が関係しているのではないだろうか?
私はブラインド レディに連絡を取ることにした。
ブラインド レディはその日の夕刻に町に到着した。
付き添いにはメイド。
「さすが早いな」
「貴方の連絡を受けて、私も事件について調べた。貴方の推測通り、能力者の犯行である可能性が高い」
「もう、被害者の通夜が始まる。出席しないか」
「そうするわ」
通夜に参列している者は多かった。
そのほとんどが親族だった。
そして死亡した女性の娘を二人の友人が慰めていた。
「あたしが あんなことしたから」
「そんなの関係ないよ」
「でも他に考えられない。あんな死に方するなんて」
あんなこと?
私が疑問に思うと、ブラインド レディは単刀直入に質問した。
「なにをしたのか、話を聞かせてもらえないかしら」
娘の友人、あとでミナミと言う名だと知ることになる女子高生が、泣きじゃくる娘に代わって聞いてきた。
「あんたたち、誰?」
「私は企業の会長をしているの。貴方のお母様は投資家だったでしょう。その関係で面識があったの。よければ話を聞かせてほしいの」
娘は泣きながら話そうとした。
「鏡の怪談よ」
説明しようとする娘を、ミナミが止める。
「よしなよ。変だって思われるよ」
ブラインド レディは安心させる。
「大丈夫。相談に乗りたいだけだから」
その言葉を信じたのか、娘は具体的に説明し始めた。
「あの日、私たち百物語してたの。それで鏡のおまじないの話が出てきて。
鏡に向かって呪文を唱えると、幽霊が出てきて、呪い殺されるっていう話があって。
それで、私 ふざけて やってみようって言ったの。
でも、ホントに出てくるなんて思わなくて」
「どんな お呪いなの?」
「ムラサキさん、ムラサキさん、出てきてくださいって、鏡に向かって唱えるの」
ミナミは否定する。
「そんなの関係ないよ。幽霊なんているわけないじゃん」
ブラインド レディは同意する。
「友達の言う通りよ。幽霊なんていない。それに、怪談の通りなら、呪文を唱えた者に取り憑くはず。貴方は大丈夫でしょう。つまり関係ないという事よ」
「そうだと いいんだけど」
娘は信じ切れずに泣き続けていた。
「お嬢さま、ここは わたくしが面倒を見ます」
メイドが彼女たちの面倒を引き受けた。
「任せるわ」
メイドが娘をしばらく世話することになった。
我々は事件現場の洗面所へ向かうことにした。
事件現場の洗面所は、すでに掃除されていたが、床に血の跡が まだ残っていた。
それでも掃除された後なので、手がかりは残っていないだろう。
私は洗面所を軽く見て回り、ふいに鏡に自分の姿が写り、私は一瞬 背筋がヒヤリとした。
鏡に関わる変死で気になってしまう。
私は思いついたことをブラインド レディに話す。
「鏡に関係する怪談は世界中にある。
鏡を使った儀式をすると、悪魔や幽霊などが出現するという話は、珍しくない。
それに ムラサキさんという名前だが、これは紫の鏡の変形だろう。昭和後期から平成初期にかけて中高生の間で流行した都市伝説だ。
紫の鏡という言葉を、二十歳になるまでに忘れないと、二十歳になった瞬間 死ぬという呪い。
それが 変化した物だろう。
しかし、鏡の儀式は世界中の人間がやっているが、実際に 悪魔や幽霊が出てきたという話はない」
「その怪談が 真実であるように思わせたい者がいる」
「笑い男が関係していると思うかね?」
「まだ分からない」
その時、ドアの方から声がした。
「あんたたち、ホントは何者なの?」
女子高生のミナミだった。
彼女は百物語の時、その場にいなかったが、しかし娘から連絡を受けて慰めに来たのだ。
そして、ミナミは明らかに我々のことを疑っていた。
「本当はあの子のお母さんの関係者じゃないんでしょ。一体何者なの? ホントのこと言わないと 警察を呼ぶわよ」
私は どうやって ごまかそうか考えたが、しかしブラインド レディが真実に近いことを告げた。
「この事件は普通ではない。もしかすると、また 次の犠牲者がでるかもしれない。それを止めたいの」
私も その話の流れに乗ることにした。
「私は記者だ。だが、次の犠牲を防ぎたいという気持ちは同じだ」
そして 私は名刺を渡す。
「なにか気付いたことがあれば、ここに連絡してくれ」
彼女はまだ不信に思っていたようだが、何も言わずに名刺を受け取ってくれた。
その後、我々は線香を上げると、その家を立ち去ることにした。
我々はホテルの部屋をとると、この街で似たような事件がないか調査することにした。
ブラインド レディは白杖で。
私はパソコンで。
メイドが気を利かせて紅茶を入れてくれた。
そして一時間、記事や情報と格闘したが、似たような事件の話はなかった。
鏡の前で目玉をくりぬくという事件。
また鏡に関係した変死事件。
この街には一切ない。
「ダメだ、手がかりがない。この街だけではなく、日本中を探す必要があるかも知れないな」
ブラインド レディは沈黙していた。
そこにメイドが連絡をした。
「お嬢さま、お食事の時間です。いったん 休まれてはいかがでしょうか」
「そうね。根を詰めても成果は得られないし、少し気分を変えましょう」
晩食が終わり、食後のお茶をしながら、私は自分の考えを言ってみる。
「今回の事件は私の思い過ごしで、能力者は関係ないと言うことなのだろうか?」
「いいえ、能力者であることは間違いない。事件が他に見つからないのは、これが この街で起きた最初の一件目だから」
「そうなると、次の犠牲者が出なければ、正体を突き止めることが出来ないことになってしまう。
次の犠牲を前提にするなど、認められないぞ」
そこに電話がかかってきた。
「ミナミからだ」
私が電話に出ると、彼女は恐怖の声で告げた。
「クラスメイトが死んだの。自分で眼をくりぬいたって。あの呪文を唱えたのよ」
とある裕福な投資家の家にて、三人の女子高生が怪談話をしていた。
それは百物語と似たようなことをしていたのだが、しかしそれほど多くの話を彼女たちは知っておらず、途中からは適当な作り話で、笑いをとるためだけになっていた。
「ねー、次 どんな話?」
「そうだねー。鏡の幽霊の話は? ムラサキさんって知ってる?」
「知ってる。鏡に向かって呪文を唱えると、幽霊が出てきて呪い殺されるってヤツでしょ」
「ありきたりよねー」
女子高生の一人が、悪ふざけを言ってしまった。
「じゃあさ、ホントにやってみない。幽霊が本当に出てくるか試してみるの」
「うけるー。出てくるわけないじゃん」
「じゃあ、やってみよう」
しかし一人は少し怯えていた。
「ねえ、止めとこうよ。ホントに出てきたらどうするの?」
「なに? ビビってんの? じゃあ良いよ。ウチらだけでやるから」
二人は部屋の鏡に向かって呪文を唱えた。
「「ムラサキさん、ムラサキさん、出てきてください」」
しかし何も起きない。
「ほら、やっぱりなにもおきないでしょ」
その時、部屋のドアが開いた。
三人は驚いて眼を向けると、それは女子高生たちの一人の母親だった。
「ちょっと、あんたたち。声大きいわよ」
「「「ごめんなさーい」」」
「それに、聞こえたわよ。そんなことやってると、その内ホントに出てくるわよ」
そう言う母親も本気にしていないのは明らかだった。
娘は母親に答えた。
「ママ、出るわけないじゃん」
「ま、ほどほどにね」
そして母親は洗面台へ向かった。
三人の女子高生は百物語を続けたが、しかし実際に百も怪談話があるわけではない。
半分もすぎないうちに、三人とも飽きてしまった。
「このくらいにしとこうか」
「そうだね」
「あたし、トイレ行ってくる」
母の娘が洗面所に行くと、洗面所から赤い液体が流れていた。
彼女はそれを指で触って見ると、その感触はヌルヌルとした嫌な感触だった。
「え? これ、血?」
恐る恐る洗面所を覗くと、そこには母親が壁にもたれて死んでいる姿があった。
両手に自分の目玉を持って。
彼女は恐怖の悲鳴を上げた。
私はこの怪死事件に興味を持ち、早速取材を初めて見た。
自分の目玉をくりぬいて死ぬ。
明らかに普通ではない。
私は遺体安置所の管理官に賄賂を渡して、遺体を見せてもらう。
「三十分以内に済ませてくれ」
管理官はそう言って遺体安置室から出て行った。
わたしは遺体を簡単に検視して、報告書を読む。
他殺の可能性はなく、自殺。
両目は自分の手で力任せにくりぬき、その際、脳にも損傷を受け、死亡した。
極度の興奮により、脳出血も起こしている。
麻薬などの使用は見られない。
精神障害の可能性大。
警察は、この不審死に事件性はないとして処理するつもりのようだ。
しかし、こんなことがあり得るのだろうか?
極度に興奮し、脳出血を起こして、自分で両目をくりぬいて自殺などと言うことが。
これは 能力者が関係している。
そして笑い男が関係しているのではないだろうか?
私はブラインド レディに連絡を取ることにした。
ブラインド レディはその日の夕刻に町に到着した。
付き添いにはメイド。
「さすが早いな」
「貴方の連絡を受けて、私も事件について調べた。貴方の推測通り、能力者の犯行である可能性が高い」
「もう、被害者の通夜が始まる。出席しないか」
「そうするわ」
通夜に参列している者は多かった。
そのほとんどが親族だった。
そして死亡した女性の娘を二人の友人が慰めていた。
「あたしが あんなことしたから」
「そんなの関係ないよ」
「でも他に考えられない。あんな死に方するなんて」
あんなこと?
私が疑問に思うと、ブラインド レディは単刀直入に質問した。
「なにをしたのか、話を聞かせてもらえないかしら」
娘の友人、あとでミナミと言う名だと知ることになる女子高生が、泣きじゃくる娘に代わって聞いてきた。
「あんたたち、誰?」
「私は企業の会長をしているの。貴方のお母様は投資家だったでしょう。その関係で面識があったの。よければ話を聞かせてほしいの」
娘は泣きながら話そうとした。
「鏡の怪談よ」
説明しようとする娘を、ミナミが止める。
「よしなよ。変だって思われるよ」
ブラインド レディは安心させる。
「大丈夫。相談に乗りたいだけだから」
その言葉を信じたのか、娘は具体的に説明し始めた。
「あの日、私たち百物語してたの。それで鏡のおまじないの話が出てきて。
鏡に向かって呪文を唱えると、幽霊が出てきて、呪い殺されるっていう話があって。
それで、私 ふざけて やってみようって言ったの。
でも、ホントに出てくるなんて思わなくて」
「どんな お呪いなの?」
「ムラサキさん、ムラサキさん、出てきてくださいって、鏡に向かって唱えるの」
ミナミは否定する。
「そんなの関係ないよ。幽霊なんているわけないじゃん」
ブラインド レディは同意する。
「友達の言う通りよ。幽霊なんていない。それに、怪談の通りなら、呪文を唱えた者に取り憑くはず。貴方は大丈夫でしょう。つまり関係ないという事よ」
「そうだと いいんだけど」
娘は信じ切れずに泣き続けていた。
「お嬢さま、ここは わたくしが面倒を見ます」
メイドが彼女たちの面倒を引き受けた。
「任せるわ」
メイドが娘をしばらく世話することになった。
我々は事件現場の洗面所へ向かうことにした。
事件現場の洗面所は、すでに掃除されていたが、床に血の跡が まだ残っていた。
それでも掃除された後なので、手がかりは残っていないだろう。
私は洗面所を軽く見て回り、ふいに鏡に自分の姿が写り、私は一瞬 背筋がヒヤリとした。
鏡に関わる変死で気になってしまう。
私は思いついたことをブラインド レディに話す。
「鏡に関係する怪談は世界中にある。
鏡を使った儀式をすると、悪魔や幽霊などが出現するという話は、珍しくない。
それに ムラサキさんという名前だが、これは紫の鏡の変形だろう。昭和後期から平成初期にかけて中高生の間で流行した都市伝説だ。
紫の鏡という言葉を、二十歳になるまでに忘れないと、二十歳になった瞬間 死ぬという呪い。
それが 変化した物だろう。
しかし、鏡の儀式は世界中の人間がやっているが、実際に 悪魔や幽霊が出てきたという話はない」
「その怪談が 真実であるように思わせたい者がいる」
「笑い男が関係していると思うかね?」
「まだ分からない」
その時、ドアの方から声がした。
「あんたたち、ホントは何者なの?」
女子高生のミナミだった。
彼女は百物語の時、その場にいなかったが、しかし娘から連絡を受けて慰めに来たのだ。
そして、ミナミは明らかに我々のことを疑っていた。
「本当はあの子のお母さんの関係者じゃないんでしょ。一体何者なの? ホントのこと言わないと 警察を呼ぶわよ」
私は どうやって ごまかそうか考えたが、しかしブラインド レディが真実に近いことを告げた。
「この事件は普通ではない。もしかすると、また 次の犠牲者がでるかもしれない。それを止めたいの」
私も その話の流れに乗ることにした。
「私は記者だ。だが、次の犠牲を防ぎたいという気持ちは同じだ」
そして 私は名刺を渡す。
「なにか気付いたことがあれば、ここに連絡してくれ」
彼女はまだ不信に思っていたようだが、何も言わずに名刺を受け取ってくれた。
その後、我々は線香を上げると、その家を立ち去ることにした。
我々はホテルの部屋をとると、この街で似たような事件がないか調査することにした。
ブラインド レディは白杖で。
私はパソコンで。
メイドが気を利かせて紅茶を入れてくれた。
そして一時間、記事や情報と格闘したが、似たような事件の話はなかった。
鏡の前で目玉をくりぬくという事件。
また鏡に関係した変死事件。
この街には一切ない。
「ダメだ、手がかりがない。この街だけではなく、日本中を探す必要があるかも知れないな」
ブラインド レディは沈黙していた。
そこにメイドが連絡をした。
「お嬢さま、お食事の時間です。いったん 休まれてはいかがでしょうか」
「そうね。根を詰めても成果は得られないし、少し気分を変えましょう」
晩食が終わり、食後のお茶をしながら、私は自分の考えを言ってみる。
「今回の事件は私の思い過ごしで、能力者は関係ないと言うことなのだろうか?」
「いいえ、能力者であることは間違いない。事件が他に見つからないのは、これが この街で起きた最初の一件目だから」
「そうなると、次の犠牲者が出なければ、正体を突き止めることが出来ないことになってしまう。
次の犠牲を前提にするなど、認められないぞ」
そこに電話がかかってきた。
「ミナミからだ」
私が電話に出ると、彼女は恐怖の声で告げた。
「クラスメイトが死んだの。自分で眼をくりぬいたって。あの呪文を唱えたのよ」
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