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163・眞鳥マリアさま
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二月に入って、一週間が過ぎた。
セルニアと一緒に、株式会社スリーピースプロダクションに訪問してから四日経過した、なんということはない普通の日。
昼休みのクラスは、いつも通り弁当やらパンやらを食べながら雑談する、クラスメイトたちの賑やかな声に包まれていた。
「そこでシュモクザメが襲ってきて-」
「さらにメジロサメまで出現してー」
「あまつさえ、クールなゴブリンシャークまで現れてー」
サメ映画に盛り上がる、何気ない会話。
本当になんてことはない日常会話。
普通の昼休みの光景。
俺は相変わらず三バカトリオと飯を食っていたのだけど、突然五十嵐が、
「諸君。いよいよXデーが迫ってきた! 我々男にとって夢と希望と未来への輝きに満ちあふれる日だ!」
海翔が首を傾げて、
「なんのこと?」
「二月十四日! バレンタインだろ!
バレンタインと言えばチョコレート。チョコレートといえば、やはり女子が自らの体にリボンを巻いてチョコレートでコーティングし、プレゼントはチョコと、わ・た・しってヤツだ! 分かるか!」
ムダに派手なジェスチャーを交えながら熱弁を振るっていた。
「ギャルゲーとかでなら良くあるけど、現実にやる人いないと思うよ」
「かー! 夢がねえなあ! 高畑! お前はなにか願望はないのか!」
「近所の愛らしい女子小学生からチョコを貰うことを期待しているでござる」
「それはありえねーから」
と、ツッコミを入れたのは俺。
なお隣で女子グループが、
「最っ低」
とか蔑んだ目を向けていた。
そう言えば、もうすぐバレンタインか……
ここのところ色々バタバタしていてそんなもんはすっかり頭から消失していたが、考えてみればもうそんな時期だったな。
一歩間違えるとバンアレン帯と混同しそうになる単語。
バレンタイン。
なお、バンアレン帯とは、地球の磁場に捉えられた、陽子、電子からなる放射線帯のこと。
名前は似ているが、チョコレートとはまったく関係ない。
しかし、バレンタインか。
そこにろくな思い出はなかった。
前世では妹がくれたことだけだが、見返りのホワイトデーには妹のわがままに付き合わねばならなかった。
現世の姉の玲からは貰うが、やはり見返りにホワイトデーにはパシリにされる。
あるいは、朝倉 海翔に渡して貰うように頼まれたチョコレートは山ほど押し付けられるとか。
海翔、中身はオタクだけど、見た目は超美少年だから、知らない相手からはモテるんだよな。
しっかし、ろくな思い出がない。
改めて思い返してみても、本当にこれっぽっちも生産性のないメモリーに、心の底から溜め息が出てきた。
まさに灰色な日々。
でも、今年は違う。
俺はセルニアの方を見る。
高貴なる令嬢、しかし中身は腐女子のセルニアは、小さく鼻歌を歌いながら、学級日誌に本日の一言を書き込んでいた。
ふっ。
今年のバレンタインは違うぜ。
なにせ、セルニアとの仲が着実に進展している。
思いのこもった手作り豪華チョコか、それとも堅実にトリュフチョコか。
しかし、今年のバレンタインは期待できる!
……と、思う。
多分、期待できる。
おそらく、期待してもいい……
段々自信がなくなってくる。
時々 セルニアって変なところでお嬢さまで、常識外れな所があるからな。
まさかバレンタインを知らないなんて事は……
分からない。
それに、二月十四日は、例の人数合わせのオーディション本番の日でもある。
準備やらなにやらでセルニアも忙しいだろうし、青春恋愛一大イベントをやるヒマなんてないのかもしれない。
当日は割りと夜遅くまでやるようなこと言ってたし。
飯を食いながら、そこはかとなく考えていると、
「あ、ねえ ねえ」
不意に声がかけられた。
呼び掛けてきたのは、フレンドリー娘、球竜 宮。
二 三メートル離れた教室の後ろから、眞鳥 凪さんとともにこっちに来る。
「どうした、宮」
「ねえ、今日の放課後ってヒマかなー?」
「今日?」
「うん、そう。四時くらいからなんだけど、良かったら一緒にカラオケ行かない?」
「カラオケ?」
「そうだよ。これから凪と行くんだけど、どうせなら みんなも誘った方が楽しいかなーって思ってさ」
「カラオケか。そういえば、最近行ってないなー。久し振りに行こうかな」
「ホント、やったー。じゃあきみはゲット」
そう笑顔を見せる宮の様子は、もうすっかりいつも通りだった。
元気度マックスというか普段通りのフレンドリーさ。
ちょっと前までは、どこか様子や反応がおかしくて心配だったけど、どうやらもう大丈夫みたいだ。
そういった状態に至るまでには、温泉でのハプニングやアメリカンドーナツとサーターアンダギーについての葛藤だとか、色々あったけど、それもあのお見舞いの時の話し合いで、無事わだかまりは解けたようだ。
ひとまずは 安心 安心。
そんなことを考えて、一人心の中でうなずいていると、眞鳥さんが、
「では、よければ吉祥院さんもどうですか?」
突然 自分の名前を呼ばれ、楽しそうに日誌を書き込んでいたセルニアが、顔を上げた。
「カラオケですよ。まだ吉祥院さんとカラオケには行ったことがなかったでしょう。だから、よければどうですか?」
しかしセルニアは、ちょっと困った表情で、
「カラオケですか。気持ちは嬉しいのですが、今日は用事が入っていまして」
「そうですか。いつもの習い事とかですか?」
「ええ、そのような感じです」
曖昧な感じでセルニアがうなずく。
セルニアにしては珍しく、いまいち煮え切らない反応なのは、用事ってのが例の事前研修だからだろう。
オーディションの一件については、他の人には言わないように水原さんから念を押されているため、根が正直なセルニアとしては、こんな返答にならざるを得なくなったのだと思う。
「そうですか。残念ですが、そういうことならしょうがないですね」
「すみません。せっかく誘っていただいたのに」
「いえいえ、また誘いますから、その時に行きましょう」
そして眞鳥さんは、
「しかし、吉祥院さんがダメとなると、やはり人数が少ないですね。もう少し人数が多ければ盛り上がるのですが。
仕方ありません。そこの三バカトリオ。一緒にカラオケに行きませんか」
「あ?」と五十嵐。
「え?」と海翔。
「おろ?」と高畑くん。
そして五十嵐が意気込んで、
「俺達のことか!?」
「うん、そうです。別になにか用とかあったら全然いいのですが」
「用なんてあるはずない! いや! たとえ合ったとしてもそんなものは二の次三の次! 女子とのカラオケに比べれば、たとえ雨が降ろうと槍が降ろうと行くに決まっている。
おお、神様 仏様 眞鳥マリアさま!」
机から身を乗り出しながら必死な表情でそう声を上げる。
「では、決まりですね。放課後はみんなでカラオケにレッツゴーです」
そんなわけで、放課後に、球竜 宮、眞鳥 凪さん、三バカトリオ、そして俺の六人でカラオケに行くこととなった。
セルニアと一緒に、株式会社スリーピースプロダクションに訪問してから四日経過した、なんということはない普通の日。
昼休みのクラスは、いつも通り弁当やらパンやらを食べながら雑談する、クラスメイトたちの賑やかな声に包まれていた。
「そこでシュモクザメが襲ってきて-」
「さらにメジロサメまで出現してー」
「あまつさえ、クールなゴブリンシャークまで現れてー」
サメ映画に盛り上がる、何気ない会話。
本当になんてことはない日常会話。
普通の昼休みの光景。
俺は相変わらず三バカトリオと飯を食っていたのだけど、突然五十嵐が、
「諸君。いよいよXデーが迫ってきた! 我々男にとって夢と希望と未来への輝きに満ちあふれる日だ!」
海翔が首を傾げて、
「なんのこと?」
「二月十四日! バレンタインだろ!
バレンタインと言えばチョコレート。チョコレートといえば、やはり女子が自らの体にリボンを巻いてチョコレートでコーティングし、プレゼントはチョコと、わ・た・しってヤツだ! 分かるか!」
ムダに派手なジェスチャーを交えながら熱弁を振るっていた。
「ギャルゲーとかでなら良くあるけど、現実にやる人いないと思うよ」
「かー! 夢がねえなあ! 高畑! お前はなにか願望はないのか!」
「近所の愛らしい女子小学生からチョコを貰うことを期待しているでござる」
「それはありえねーから」
と、ツッコミを入れたのは俺。
なお隣で女子グループが、
「最っ低」
とか蔑んだ目を向けていた。
そう言えば、もうすぐバレンタインか……
ここのところ色々バタバタしていてそんなもんはすっかり頭から消失していたが、考えてみればもうそんな時期だったな。
一歩間違えるとバンアレン帯と混同しそうになる単語。
バレンタイン。
なお、バンアレン帯とは、地球の磁場に捉えられた、陽子、電子からなる放射線帯のこと。
名前は似ているが、チョコレートとはまったく関係ない。
しかし、バレンタインか。
そこにろくな思い出はなかった。
前世では妹がくれたことだけだが、見返りのホワイトデーには妹のわがままに付き合わねばならなかった。
現世の姉の玲からは貰うが、やはり見返りにホワイトデーにはパシリにされる。
あるいは、朝倉 海翔に渡して貰うように頼まれたチョコレートは山ほど押し付けられるとか。
海翔、中身はオタクだけど、見た目は超美少年だから、知らない相手からはモテるんだよな。
しっかし、ろくな思い出がない。
改めて思い返してみても、本当にこれっぽっちも生産性のないメモリーに、心の底から溜め息が出てきた。
まさに灰色な日々。
でも、今年は違う。
俺はセルニアの方を見る。
高貴なる令嬢、しかし中身は腐女子のセルニアは、小さく鼻歌を歌いながら、学級日誌に本日の一言を書き込んでいた。
ふっ。
今年のバレンタインは違うぜ。
なにせ、セルニアとの仲が着実に進展している。
思いのこもった手作り豪華チョコか、それとも堅実にトリュフチョコか。
しかし、今年のバレンタインは期待できる!
……と、思う。
多分、期待できる。
おそらく、期待してもいい……
段々自信がなくなってくる。
時々 セルニアって変なところでお嬢さまで、常識外れな所があるからな。
まさかバレンタインを知らないなんて事は……
分からない。
それに、二月十四日は、例の人数合わせのオーディション本番の日でもある。
準備やらなにやらでセルニアも忙しいだろうし、青春恋愛一大イベントをやるヒマなんてないのかもしれない。
当日は割りと夜遅くまでやるようなこと言ってたし。
飯を食いながら、そこはかとなく考えていると、
「あ、ねえ ねえ」
不意に声がかけられた。
呼び掛けてきたのは、フレンドリー娘、球竜 宮。
二 三メートル離れた教室の後ろから、眞鳥 凪さんとともにこっちに来る。
「どうした、宮」
「ねえ、今日の放課後ってヒマかなー?」
「今日?」
「うん、そう。四時くらいからなんだけど、良かったら一緒にカラオケ行かない?」
「カラオケ?」
「そうだよ。これから凪と行くんだけど、どうせなら みんなも誘った方が楽しいかなーって思ってさ」
「カラオケか。そういえば、最近行ってないなー。久し振りに行こうかな」
「ホント、やったー。じゃあきみはゲット」
そう笑顔を見せる宮の様子は、もうすっかりいつも通りだった。
元気度マックスというか普段通りのフレンドリーさ。
ちょっと前までは、どこか様子や反応がおかしくて心配だったけど、どうやらもう大丈夫みたいだ。
そういった状態に至るまでには、温泉でのハプニングやアメリカンドーナツとサーターアンダギーについての葛藤だとか、色々あったけど、それもあのお見舞いの時の話し合いで、無事わだかまりは解けたようだ。
ひとまずは 安心 安心。
そんなことを考えて、一人心の中でうなずいていると、眞鳥さんが、
「では、よければ吉祥院さんもどうですか?」
突然 自分の名前を呼ばれ、楽しそうに日誌を書き込んでいたセルニアが、顔を上げた。
「カラオケですよ。まだ吉祥院さんとカラオケには行ったことがなかったでしょう。だから、よければどうですか?」
しかしセルニアは、ちょっと困った表情で、
「カラオケですか。気持ちは嬉しいのですが、今日は用事が入っていまして」
「そうですか。いつもの習い事とかですか?」
「ええ、そのような感じです」
曖昧な感じでセルニアがうなずく。
セルニアにしては珍しく、いまいち煮え切らない反応なのは、用事ってのが例の事前研修だからだろう。
オーディションの一件については、他の人には言わないように水原さんから念を押されているため、根が正直なセルニアとしては、こんな返答にならざるを得なくなったのだと思う。
「そうですか。残念ですが、そういうことならしょうがないですね」
「すみません。せっかく誘っていただいたのに」
「いえいえ、また誘いますから、その時に行きましょう」
そして眞鳥さんは、
「しかし、吉祥院さんがダメとなると、やはり人数が少ないですね。もう少し人数が多ければ盛り上がるのですが。
仕方ありません。そこの三バカトリオ。一緒にカラオケに行きませんか」
「あ?」と五十嵐。
「え?」と海翔。
「おろ?」と高畑くん。
そして五十嵐が意気込んで、
「俺達のことか!?」
「うん、そうです。別になにか用とかあったら全然いいのですが」
「用なんてあるはずない! いや! たとえ合ったとしてもそんなものは二の次三の次! 女子とのカラオケに比べれば、たとえ雨が降ろうと槍が降ろうと行くに決まっている。
おお、神様 仏様 眞鳥マリアさま!」
机から身を乗り出しながら必死な表情でそう声を上げる。
「では、決まりですね。放課後はみんなでカラオケにレッツゴーです」
そんなわけで、放課後に、球竜 宮、眞鳥 凪さん、三バカトリオ、そして俺の六人でカラオケに行くこととなった。
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