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159・人畜無害
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「まずは今からちょっとした取材と撮影がある。色々と面倒くさい雑事とかが絡むから、まずはお前にそれを手伝って貰う」
……
「基本的なセットとかメイクとかは終わっているから、後は衣装を選んで……って、ちょっと聞いてるのか、おまえ」
「え? あ、いや……」
耳には届いたが、脳には届かなかった。
だってそうだろ。
この唯我独尊野郎が、あの上永先生や宮がファンの、エンジェル・プリンスのボーカルだなんて。
そう言われてほいほい受けれられなかった。
芸能関係の事務所にいるくらいだから、モデルか何かだとは思っていたけど、まさかそこまでの有名人とは。
「あの……」
「なんだ?」
「本物でやすか? そっくりさんとかじゃなくて」
ドカッ! といきなりすねを蹴り飛ばされた。
「何だその失礼な質問は」
「いや、だって……」
疑いたくもなる。
なまじエンジェル・プリンスのことは知っていたから、目の前の傍若無人野郎とのギャップが激しすぎる。
テレビで見せる、あのエンジェルスマイルは一体何なんだ。
「ったく、これだからアホなヤツは。それよりいいな。お前には働いて貰うからな」
「あ、ああ……」
まだ同然としたまま、返事を仕掛けて、
「じゃあ、俺は着替えるから、そこの衣装を取ってきてくれ」
そしておもむろに脱ぎ始めた。
人がいるのにまるで気にしてないな、こいつ。
「なんだ? 人に見られて気にするようならこんな仕事してねぇよ。ライブの時とか野外撮影の時とかなんて、もっと過酷な場所で着替えることもあるしな。
人に裸見られて気にしてたら、こんな仕事やれるわけねーよ。
でも、念のために言っとくけど、俺の美しさに血迷ったりしたら全力で殴るからな」
「アッシはそんな趣味はありやせんので安心してくだせえ、旦那さま」
セルニアはある意味喜ぶかもしれないけど。
天園みらいは、
「とりあえず その時代劇の隠密みたいなのやめろ。普通に話せ、普通に。そんなわけで、服だ、服」
とりあえずおれは衣装が置いてあるスペースへと移動する。
小さなウォークインクローゼットのようになっている場所に、ずらりと並んだ衣装の数々。
「で、どれを持っていけばいいんだ?」
「どれでもいい。おまえのフィーリングで選んでみろ」
アイドル系のバンドのセンスなんて俺に分かるわけねーけど、
しかたがない。
愚痴を言ってもどうにもならないので、宮に見せて貰ったCDジャケットとかのイメージを参考に選んでみる。
「へえ、中々言い組み合わせじゃないか。おまえ、間抜け面のくせに意外と良いセンスなんだな」
「間抜け面は余計だ」
天園は俺が手渡した衣装に着替える。
「メイクとか衣装とかも全部一人でやってるのか? 詳しくは知らないけど、普通こういうのは専門のスタッフが付くもんじゃないのか?」
「最初は色々いたんだけど、みんな一ヶ月もすると来なくなるんだよ。で、今じゃ細かいことはその都度のマネージャーと睦月に任せてるが、基本は俺がやってる」
そりゃあ、こいつの性格じゃそうだろうな。
「まあ、別に良いさ。つかえない有象無象がいたって足手纏いなだけだしな。ほら、それより、対は靴とかの小物だ。とっとと取ってこい」
「はいはい」
ったく、人使いが荒いな。
そして撮影と取材が始まった。
同じ五階にある写真撮影用のスタジオのような場所。
三十畳ほどのそのスペースには、カメラマンや雑誌のライターの人などが、たくさん集まってきていた。
そんな中で天園は、
「えっと、すみません、こっち目線貰えますかー」
「軽く新曲をハミングとかをして貰えると」
「ポーズとかとって貰っても良いですか」
リクエストに応えてポーズをとったり質問に答えたりと、大忙しだった。
その姿はさっきまでの唯我独尊野郎のそれとはまったく違うもので、まさにプロの顔だった。
さすがというか、見直したというか、やはりテレビの向こうで歌っている、天園みらいなんだと、この場で初めて心の底から思わされた。
だが、常にそんな対取材用状態だったわけではなく。
小休憩の時間などには、
「ちょっと、疲れたからイス用意して」
「ああ」
「早くしろよ。まったく、反応速度がゾウガメ並みだな」
色々な意味でさっきまで通りだった。
他にも何かあるたびに、やれバッグを持って来いだの、飲み物を買って来いだの、照明担当の男に後退したデコに光が反射してまぶしいからなんとかしろだの、疲れたから場を和ませるためにアメリカンなニワトリのものまねをしろだの、そしてホントにやって感心されたりだの。
命令とパシリの連続。
問題の撮影は、休憩を入れて一時間程度の物だったけど、その間に何度心の奥底にマリアナ海溝より深い溜め息を吐いたか分からない。
お陰で撮影が終わる頃には、俺はクタクタだった。
「つ、疲れた……」
埋もれるようにソファに顔を埋める。
こんなに体力を使ったのは、鳳上家でのバイト以来だ。
絞りきったぼろ雑巾状態で、控え室にあるソファの上で死んだ魚のように横たわっていると、
ペタッ。
頬にいきなり冷たい感触を押し付けられた。
「のわっ!?」
慌てて飛び起きる。
するとそこにはアイス午後ティーの缶を手に、こっちを見下ろす天園の姿があった。
「ほら、飲めよ」
「え?」
「飲めって言ったんだ。ご褒美だ。そこそこは役に立ってくれたからな」
そのままぐりぐりと抉るように押し付けてくる。
どうやら飲み物を買ってきてくれたらしい。
相変わらず扱いがぞんざいだが、これでも本人は労ってくれているつもりなんだろう。
まあ、傍目的には缶を握り込んだ拳でスローなスクリューブローを放っているようにしか見えないだろうけど。
まあ、とりあえずありがたく戴くことにした。
俺は午後ティーを飲む。
「相変わらず、午後ティーは美味いな」
平常時に飲めばそれほどでもない午後ティーも、疲れて乾ききった喉にはなんでも甘露だった。
その俺の反応に、天園は、
「だろー。俺もお気に入りだ」
胸を張りながら誇らしげに言う。
そして、
「そういえば、おまえ、連れが岩永のオッサンにレッスンを受けてるとか言ってたな」
「ああ」
「何だってそんなことしてるんだ? 練習生か何かでここに入るつもりなのか?」
「いや、そういうわけじゃない」
俺は、オーディションに間違ってエントリーされたことなどを、大まかに事情説明する。
「ふぅん、事前研修……か。
よくそんなもんを了承する気になったな。何のメリットもないのに。お前の連れってアレなのか、バカが付くくらいのお人好し? それとも偽善者?」
相変わらず、口が悪いな、こいつは。
「セルニアはそんなんじゃない。ただ、なんつーか困っている人とか放っておけないだけだ」
「……」
「それに水原さんも悪い人じゃなさそうだしな。そんな人が困ってるんなら助けたいと思うのは、別にそこまでおかしな事じゃないだろ」
「悪い人じゃない、ね」
と、そこで天園は自嘲するかのように息をついた。
「まあ、アレは見かけはそうだろうけど。ぱっと見た目は、人畜無害なお節介焼き。誰かのために何かをやるのが生き甲斐みたいな感じなんだろうけど。
いや、中身も本人はそう信じ込んでいるだけなおさらタチが悪いって言うか」
?
「……なんでもない。俺が口で言ったって仕方のないことだしな。そんな義理もないし。
さて、そろそろ次の仕事の時間だな」
「え? もう?」
「ああ、これから次の仕事だ。今度は十八時からスタジオで新曲の録音があるから」
「十八時……」
って、あと三十分くらいしかないぞ?
今一仕事を終えたばかりだってのに、ろくに休憩も無しに次のスケジュールなのか。
大変なんだな。
少しだけ見直した気分になる俺の前で、天園みらいは再び帽子とメガネとを装着すると、
「まあ、お前のお陰で仕事の進みはだいぶスムーズだった。感謝してる。臨時のバイトにしてはそれなりに気が利いたし。
それと、連れの子をバカな偽善者っていったのは言い過ぎだった。悪かったな。
それだけは撤回させて貰うから。じゃあな」
そう言って早足に部屋を出て行ったのだった。
「……」
もしかしたら、この唯我独尊野郎もそんなに悪いやつじゃなかったのかもしれないな
ただ、口と表面上の態度が致命的に悪いだけで。
……
「基本的なセットとかメイクとかは終わっているから、後は衣装を選んで……って、ちょっと聞いてるのか、おまえ」
「え? あ、いや……」
耳には届いたが、脳には届かなかった。
だってそうだろ。
この唯我独尊野郎が、あの上永先生や宮がファンの、エンジェル・プリンスのボーカルだなんて。
そう言われてほいほい受けれられなかった。
芸能関係の事務所にいるくらいだから、モデルか何かだとは思っていたけど、まさかそこまでの有名人とは。
「あの……」
「なんだ?」
「本物でやすか? そっくりさんとかじゃなくて」
ドカッ! といきなりすねを蹴り飛ばされた。
「何だその失礼な質問は」
「いや、だって……」
疑いたくもなる。
なまじエンジェル・プリンスのことは知っていたから、目の前の傍若無人野郎とのギャップが激しすぎる。
テレビで見せる、あのエンジェルスマイルは一体何なんだ。
「ったく、これだからアホなヤツは。それよりいいな。お前には働いて貰うからな」
「あ、ああ……」
まだ同然としたまま、返事を仕掛けて、
「じゃあ、俺は着替えるから、そこの衣装を取ってきてくれ」
そしておもむろに脱ぎ始めた。
人がいるのにまるで気にしてないな、こいつ。
「なんだ? 人に見られて気にするようならこんな仕事してねぇよ。ライブの時とか野外撮影の時とかなんて、もっと過酷な場所で着替えることもあるしな。
人に裸見られて気にしてたら、こんな仕事やれるわけねーよ。
でも、念のために言っとくけど、俺の美しさに血迷ったりしたら全力で殴るからな」
「アッシはそんな趣味はありやせんので安心してくだせえ、旦那さま」
セルニアはある意味喜ぶかもしれないけど。
天園みらいは、
「とりあえず その時代劇の隠密みたいなのやめろ。普通に話せ、普通に。そんなわけで、服だ、服」
とりあえずおれは衣装が置いてあるスペースへと移動する。
小さなウォークインクローゼットのようになっている場所に、ずらりと並んだ衣装の数々。
「で、どれを持っていけばいいんだ?」
「どれでもいい。おまえのフィーリングで選んでみろ」
アイドル系のバンドのセンスなんて俺に分かるわけねーけど、
しかたがない。
愚痴を言ってもどうにもならないので、宮に見せて貰ったCDジャケットとかのイメージを参考に選んでみる。
「へえ、中々言い組み合わせじゃないか。おまえ、間抜け面のくせに意外と良いセンスなんだな」
「間抜け面は余計だ」
天園は俺が手渡した衣装に着替える。
「メイクとか衣装とかも全部一人でやってるのか? 詳しくは知らないけど、普通こういうのは専門のスタッフが付くもんじゃないのか?」
「最初は色々いたんだけど、みんな一ヶ月もすると来なくなるんだよ。で、今じゃ細かいことはその都度のマネージャーと睦月に任せてるが、基本は俺がやってる」
そりゃあ、こいつの性格じゃそうだろうな。
「まあ、別に良いさ。つかえない有象無象がいたって足手纏いなだけだしな。ほら、それより、対は靴とかの小物だ。とっとと取ってこい」
「はいはい」
ったく、人使いが荒いな。
そして撮影と取材が始まった。
同じ五階にある写真撮影用のスタジオのような場所。
三十畳ほどのそのスペースには、カメラマンや雑誌のライターの人などが、たくさん集まってきていた。
そんな中で天園は、
「えっと、すみません、こっち目線貰えますかー」
「軽く新曲をハミングとかをして貰えると」
「ポーズとかとって貰っても良いですか」
リクエストに応えてポーズをとったり質問に答えたりと、大忙しだった。
その姿はさっきまでの唯我独尊野郎のそれとはまったく違うもので、まさにプロの顔だった。
さすがというか、見直したというか、やはりテレビの向こうで歌っている、天園みらいなんだと、この場で初めて心の底から思わされた。
だが、常にそんな対取材用状態だったわけではなく。
小休憩の時間などには、
「ちょっと、疲れたからイス用意して」
「ああ」
「早くしろよ。まったく、反応速度がゾウガメ並みだな」
色々な意味でさっきまで通りだった。
他にも何かあるたびに、やれバッグを持って来いだの、飲み物を買って来いだの、照明担当の男に後退したデコに光が反射してまぶしいからなんとかしろだの、疲れたから場を和ませるためにアメリカンなニワトリのものまねをしろだの、そしてホントにやって感心されたりだの。
命令とパシリの連続。
問題の撮影は、休憩を入れて一時間程度の物だったけど、その間に何度心の奥底にマリアナ海溝より深い溜め息を吐いたか分からない。
お陰で撮影が終わる頃には、俺はクタクタだった。
「つ、疲れた……」
埋もれるようにソファに顔を埋める。
こんなに体力を使ったのは、鳳上家でのバイト以来だ。
絞りきったぼろ雑巾状態で、控え室にあるソファの上で死んだ魚のように横たわっていると、
ペタッ。
頬にいきなり冷たい感触を押し付けられた。
「のわっ!?」
慌てて飛び起きる。
するとそこにはアイス午後ティーの缶を手に、こっちを見下ろす天園の姿があった。
「ほら、飲めよ」
「え?」
「飲めって言ったんだ。ご褒美だ。そこそこは役に立ってくれたからな」
そのままぐりぐりと抉るように押し付けてくる。
どうやら飲み物を買ってきてくれたらしい。
相変わらず扱いがぞんざいだが、これでも本人は労ってくれているつもりなんだろう。
まあ、傍目的には缶を握り込んだ拳でスローなスクリューブローを放っているようにしか見えないだろうけど。
まあ、とりあえずありがたく戴くことにした。
俺は午後ティーを飲む。
「相変わらず、午後ティーは美味いな」
平常時に飲めばそれほどでもない午後ティーも、疲れて乾ききった喉にはなんでも甘露だった。
その俺の反応に、天園は、
「だろー。俺もお気に入りだ」
胸を張りながら誇らしげに言う。
そして、
「そういえば、おまえ、連れが岩永のオッサンにレッスンを受けてるとか言ってたな」
「ああ」
「何だってそんなことしてるんだ? 練習生か何かでここに入るつもりなのか?」
「いや、そういうわけじゃない」
俺は、オーディションに間違ってエントリーされたことなどを、大まかに事情説明する。
「ふぅん、事前研修……か。
よくそんなもんを了承する気になったな。何のメリットもないのに。お前の連れってアレなのか、バカが付くくらいのお人好し? それとも偽善者?」
相変わらず、口が悪いな、こいつは。
「セルニアはそんなんじゃない。ただ、なんつーか困っている人とか放っておけないだけだ」
「……」
「それに水原さんも悪い人じゃなさそうだしな。そんな人が困ってるんなら助けたいと思うのは、別にそこまでおかしな事じゃないだろ」
「悪い人じゃない、ね」
と、そこで天園は自嘲するかのように息をついた。
「まあ、アレは見かけはそうだろうけど。ぱっと見た目は、人畜無害なお節介焼き。誰かのために何かをやるのが生き甲斐みたいな感じなんだろうけど。
いや、中身も本人はそう信じ込んでいるだけなおさらタチが悪いって言うか」
?
「……なんでもない。俺が口で言ったって仕方のないことだしな。そんな義理もないし。
さて、そろそろ次の仕事の時間だな」
「え? もう?」
「ああ、これから次の仕事だ。今度は十八時からスタジオで新曲の録音があるから」
「十八時……」
って、あと三十分くらいしかないぞ?
今一仕事を終えたばかりだってのに、ろくに休憩も無しに次のスケジュールなのか。
大変なんだな。
少しだけ見直した気分になる俺の前で、天園みらいは再び帽子とメガネとを装着すると、
「まあ、お前のお陰で仕事の進みはだいぶスムーズだった。感謝してる。臨時のバイトにしてはそれなりに気が利いたし。
それと、連れの子をバカな偽善者っていったのは言い過ぎだった。悪かったな。
それだけは撤回させて貰うから。じゃあな」
そう言って早足に部屋を出て行ったのだった。
「……」
もしかしたら、この唯我独尊野郎もそんなに悪いやつじゃなかったのかもしれないな
ただ、口と表面上の態度が致命的に悪いだけで。
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