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149・イベント
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アパートの部屋の中は、外から見るよりも、意外に広かった。
間取りは2LDK。
俺達が通されたのは、リビングだった。
「ごめんね、あんまり片付いてなくて。お父さん、新聞とか全部読んだままにして言っちゃうから」
コタツの上に広げられていた新聞紙をどかしながら、宮がちょっとバツが悪そうに言う。
セルニアが、
「気を使わないでいいですから。球竜さんは座っていてください。お怪我をなさっているんですから」
「そ、そう?」
セルニアに言われて宮は動きを止める。
ちなみに宮は俺達が来るまで寝ていたのか、パジャマに薄いカーディガンを羽織っただけの姿だった。
右足に包帯を巻いている以外は、普通の休日の部屋着って感じだ。
「あ、だったらお茶を入れるね。この前 おいしいほうじ茶の葉っぱが手に入って」
立ち上がってひょこひょこと台所へ向かおうとして、セルニアが止める。
「いえ、ですから何もされなくて結構ですから」
眞鳥さんも、
「そうですよ。お茶ならわたしが入れます。球竜さんは安静にしていてください」
「うーん、でも、お客さんがいるのに何もしないって逆に変な感じがする」
そわそわと複雑な表情になる宮。
宮は体を動かしていないと落ち着かないタイプみたいだ。
で、セルニアと眞鳥さんの手によってほうじ茶が淹れられた。
「それで、球竜さん。ケガはどんな感じですか? 上永先生は捻挫だと言っていましたが」
眞鳥さんが湯飲みを口に運びながらそう切り出した。
「あ、そんな大したことはないんだよ。包帯が巻いてあるから大げさに見えるけど、ようは軽い打撲だし、今日はちょっと歩きにくかったから、念のために休んだだけで」
「そうなんですか?」
「うん、たぶん 明日からは学校にも行くと思う。お医者さんに言われたから、松葉杖付きだとは思うけどね」
部屋の隅に置いてある杖を手に取りながら苦笑する。
その様子からして本当にそんな深刻なものじゃないのかな。
全治二週間って言うから、それこそベッドの上から動けないほどのものかと思ったんだが、それならそこまでの心配は必要ないのかも。
「そうですか、大事がなくてなによりです」
セルニアもその報告に安堵して、
「やはり球竜さんがいないと寂しいですから」
そこで、眞鳥さんのメガネがキラリと輝いた。
「そうですか。球竜さん。そこまでひどいケガではなかったと。なるほど」
「あの、凪?」
「安心しました。さすがにあまり酷いケガだと気が引けましたが、大したことがないなら遠慮することはありません。
友達の家に初めて来たときに行うイベント。
エロ本を捜します」
「ちょっとー! それは男子がやるイベントだよ!」
「というわけで、部屋の中を抜き打ち検査します。いったいどんなエロ本を持っているのか、友として知っておかなくてはなりません。ええ、友情を深めるために」
「待って待って待ってー!」
ケガで動けない宮の悲鳴などお構いなしに、眞鳥さんは宮の部屋へ突撃。
「ほうほう、なかなかこれは大胆な下着ですね」
「タンスを勝手に開けないでー!」
「どれ、ベッドの下は? なにか大人のオモチャなどは隠し持っていたりはしませんか?」
「持ってない! そんなの持ってないからね!」
セルニアが、
「あの、止めなくていいんでしょうか?」
「今の眞鳥さんを止めるなんて、俺には怖くて出来ない」
「わたくしもです」
五分後、眞鳥さんは満足したのかやくガサ入れを止めたのだった。
「しくしく……」
めそめそ泣いている宮。
眞鳥さんの肌つやがさっきよりテカテカしているような感じ。
「球竜さんとの友情を深めることが出来ました」
「ヒドイよ、凪」
そんな騒ぎが起きたわけだが、その後は普通にお喋りして時間を潰した。
そして一時間ほどして、セルニアが、
「それではそろそろ帰らせていただきますわ。球竜さんが大丈夫だというのは確認できましたし、あまり長居しては迷惑ですから」
「そうだな。宮が疲れるかもしれない」
俺も同意する。
お見舞いに来て余計に相手に負担をかけるのは本末転倒。
「それでは球竜さん、明日学校で。おじゃましましたわ」
玄関先でセルニアたちが手を振る。
「うん、今日は本当にありがとう。みんなが来てくれて、すっごく嬉しかったよ」
そして俺達はセルニア立ちとともに、玄関を出たのだった。
それからしばらくして、俺はスマホがないことに気付いた。
「あれ? どこ入れた?」
「どうされました?」
「いや、スマホがポケットに入ってなくて。
スマホで電車の時間を確認しようとしたところ、ポケットに入れていたはずのスマホがないことに気付いた。
鞄の中にもない。
「確か、球竜さんとお喋りしているときに、スマホで玲さんにメールを送っていませんでしたか」
「あ、そうだった。玲が晩飯のことを訊いてきて、その時に返信して、そっからポケットに入れた記憶がない。
宮の家に忘れたんだ。ちょっと取りに戻ってくる」
「それでしたら、わたくしも一緒に」
「いや、だいじょうぶだ。セルニア立ちは先に帰ってくれていいから」
ちょっと取りに帰るだけだ。
わざわざ付き合って貰うのもな。
眞鳥さんがなにやら複雑な表情で、
「わかりました。道はわかりますね」
「ああ、さっき行ったばかりだから」
これで迷子になるようなら方向音痴もいいところだ。
そして、セルニアたちと別れて、やって来た道を戻っていく。
コンビニ前の道を抜けて十字路へ。
進むと十分ほど前まで滞在していたアパートが見えてくる。
その三階の角部屋へ。
表札を確認して、呼び鈴を押す。
ピンポーン。
鳴り響くチャイムの音。
だが、返事はなかった。
「?」
ピンポーン。
もう一度押しても反応はない。
どうしたんだ?
ほんの少し前に出てきたばかりだし、あの体で椎名が外に出るとは思えないんだけど。
ドアの前で訝しく思っていると、
ガタン。
中からなにかが倒れる音が聞こえてきた。
?
今のは何の音だ?
不審に思ってドアノブに手をかけてみると、鍵がかかっていなかった。
これは……
「宮、いるのか?」
ドアを開けて中を覗いてみる。
すると、そこには宮が倒れ、足を押さえてうずくまっている姿があった。
「宮!」
俺は慌てて靴を脱いで上がると、駆け寄って抱き起こす。
「宮、大丈夫か」
「あ、あれ。その、変なとこ見られちゃったね」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
宮は口では軽い感じでそう言っているが、右足を押さえて苦しそうな表情をしている。
確認するまでもなく、捻挫した足が痛んでいることは明らかだった。
「足が痛むんだな。とにかく、横になろう」
俺は宮を抱きかかえて、奥の部屋へと運んだ。
間取りは2LDK。
俺達が通されたのは、リビングだった。
「ごめんね、あんまり片付いてなくて。お父さん、新聞とか全部読んだままにして言っちゃうから」
コタツの上に広げられていた新聞紙をどかしながら、宮がちょっとバツが悪そうに言う。
セルニアが、
「気を使わないでいいですから。球竜さんは座っていてください。お怪我をなさっているんですから」
「そ、そう?」
セルニアに言われて宮は動きを止める。
ちなみに宮は俺達が来るまで寝ていたのか、パジャマに薄いカーディガンを羽織っただけの姿だった。
右足に包帯を巻いている以外は、普通の休日の部屋着って感じだ。
「あ、だったらお茶を入れるね。この前 おいしいほうじ茶の葉っぱが手に入って」
立ち上がってひょこひょこと台所へ向かおうとして、セルニアが止める。
「いえ、ですから何もされなくて結構ですから」
眞鳥さんも、
「そうですよ。お茶ならわたしが入れます。球竜さんは安静にしていてください」
「うーん、でも、お客さんがいるのに何もしないって逆に変な感じがする」
そわそわと複雑な表情になる宮。
宮は体を動かしていないと落ち着かないタイプみたいだ。
で、セルニアと眞鳥さんの手によってほうじ茶が淹れられた。
「それで、球竜さん。ケガはどんな感じですか? 上永先生は捻挫だと言っていましたが」
眞鳥さんが湯飲みを口に運びながらそう切り出した。
「あ、そんな大したことはないんだよ。包帯が巻いてあるから大げさに見えるけど、ようは軽い打撲だし、今日はちょっと歩きにくかったから、念のために休んだだけで」
「そうなんですか?」
「うん、たぶん 明日からは学校にも行くと思う。お医者さんに言われたから、松葉杖付きだとは思うけどね」
部屋の隅に置いてある杖を手に取りながら苦笑する。
その様子からして本当にそんな深刻なものじゃないのかな。
全治二週間って言うから、それこそベッドの上から動けないほどのものかと思ったんだが、それならそこまでの心配は必要ないのかも。
「そうですか、大事がなくてなによりです」
セルニアもその報告に安堵して、
「やはり球竜さんがいないと寂しいですから」
そこで、眞鳥さんのメガネがキラリと輝いた。
「そうですか。球竜さん。そこまでひどいケガではなかったと。なるほど」
「あの、凪?」
「安心しました。さすがにあまり酷いケガだと気が引けましたが、大したことがないなら遠慮することはありません。
友達の家に初めて来たときに行うイベント。
エロ本を捜します」
「ちょっとー! それは男子がやるイベントだよ!」
「というわけで、部屋の中を抜き打ち検査します。いったいどんなエロ本を持っているのか、友として知っておかなくてはなりません。ええ、友情を深めるために」
「待って待って待ってー!」
ケガで動けない宮の悲鳴などお構いなしに、眞鳥さんは宮の部屋へ突撃。
「ほうほう、なかなかこれは大胆な下着ですね」
「タンスを勝手に開けないでー!」
「どれ、ベッドの下は? なにか大人のオモチャなどは隠し持っていたりはしませんか?」
「持ってない! そんなの持ってないからね!」
セルニアが、
「あの、止めなくていいんでしょうか?」
「今の眞鳥さんを止めるなんて、俺には怖くて出来ない」
「わたくしもです」
五分後、眞鳥さんは満足したのかやくガサ入れを止めたのだった。
「しくしく……」
めそめそ泣いている宮。
眞鳥さんの肌つやがさっきよりテカテカしているような感じ。
「球竜さんとの友情を深めることが出来ました」
「ヒドイよ、凪」
そんな騒ぎが起きたわけだが、その後は普通にお喋りして時間を潰した。
そして一時間ほどして、セルニアが、
「それではそろそろ帰らせていただきますわ。球竜さんが大丈夫だというのは確認できましたし、あまり長居しては迷惑ですから」
「そうだな。宮が疲れるかもしれない」
俺も同意する。
お見舞いに来て余計に相手に負担をかけるのは本末転倒。
「それでは球竜さん、明日学校で。おじゃましましたわ」
玄関先でセルニアたちが手を振る。
「うん、今日は本当にありがとう。みんなが来てくれて、すっごく嬉しかったよ」
そして俺達はセルニア立ちとともに、玄関を出たのだった。
それからしばらくして、俺はスマホがないことに気付いた。
「あれ? どこ入れた?」
「どうされました?」
「いや、スマホがポケットに入ってなくて。
スマホで電車の時間を確認しようとしたところ、ポケットに入れていたはずのスマホがないことに気付いた。
鞄の中にもない。
「確か、球竜さんとお喋りしているときに、スマホで玲さんにメールを送っていませんでしたか」
「あ、そうだった。玲が晩飯のことを訊いてきて、その時に返信して、そっからポケットに入れた記憶がない。
宮の家に忘れたんだ。ちょっと取りに戻ってくる」
「それでしたら、わたくしも一緒に」
「いや、だいじょうぶだ。セルニア立ちは先に帰ってくれていいから」
ちょっと取りに帰るだけだ。
わざわざ付き合って貰うのもな。
眞鳥さんがなにやら複雑な表情で、
「わかりました。道はわかりますね」
「ああ、さっき行ったばかりだから」
これで迷子になるようなら方向音痴もいいところだ。
そして、セルニアたちと別れて、やって来た道を戻っていく。
コンビニ前の道を抜けて十字路へ。
進むと十分ほど前まで滞在していたアパートが見えてくる。
その三階の角部屋へ。
表札を確認して、呼び鈴を押す。
ピンポーン。
鳴り響くチャイムの音。
だが、返事はなかった。
「?」
ピンポーン。
もう一度押しても反応はない。
どうしたんだ?
ほんの少し前に出てきたばかりだし、あの体で椎名が外に出るとは思えないんだけど。
ドアの前で訝しく思っていると、
ガタン。
中からなにかが倒れる音が聞こえてきた。
?
今のは何の音だ?
不審に思ってドアノブに手をかけてみると、鍵がかかっていなかった。
これは……
「宮、いるのか?」
ドアを開けて中を覗いてみる。
すると、そこには宮が倒れ、足を押さえてうずくまっている姿があった。
「宮!」
俺は慌てて靴を脱いで上がると、駆け寄って抱き起こす。
「宮、大丈夫か」
「あ、あれ。その、変なとこ見られちゃったね」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ」
宮は口では軽い感じでそう言っているが、右足を押さえて苦しそうな表情をしている。
確認するまでもなく、捻挫した足が痛んでいることは明らかだった。
「足が痛むんだな。とにかく、横になろう」
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