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141・全員いる
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俺達五人、(俺、湖瑠璃ちゃん、初野 明里ちゃん 富士原 美優ちゃん、マリちゃん)は、どこかへ向かっている。
その途中で、
「あ、こんにちは、湖瑠璃先輩」
「吉祥院センパイも今から部活っすか」
「今日も吉祥院さんの黒髪、素敵です」
廊下で通り過ぎるたびに声をかけてくる後輩の女子たち。
湖瑠璃ちゃんの姿を見るたびに、先輩センパイと言いながら、慕わしげに笑顔を向けてくる。
それ自体はおかしなことではない。
一応、湖瑠璃ちゃんは六年生。
小学校 最上級生だ。
だから、その下の学年に先輩と呼ばれるのはおかしなことじゃないし、お嬢さま学校ならそういったことも厳しいだろうし。
ただ、いつもの俺達のメンバーの中では、一番年下だった湖瑠璃ちゃんが、先輩と呼ばれる姿を見ると、なんか違和感がある。
普段は大人しく縁側で昼寝をしているだけだった家猫が、実は近所の猫たちのボスだったことが判明したかのような。
さらに衝撃的だったのは、
「会長、吉祥院生徒会長」
四階の廊下を歩いていた時に、いきなり湖瑠璃ちゃんにかけられた言葉。
生徒会長?
「どうしました?」
湖瑠璃ちゃんは落ち着いて対応する。
「はい、来年度の運動部系予算なんですけど、どうしても計算が合わないところが出てきてしまったんです」
「なるほど。どれどれ、ふむ……」
真面目な顔でプリントに目を落とす。
生徒会長って、まさか……
マリちゃんが説明する。
「湖瑠璃さんはこの学校の生徒会長です。五年生から連続二期就任しました。
湖瑠璃さんはすごい人気がありますから。同級生 後輩 問わず皆さんから好かれていて、先生たちからも信頼されています。
容姿端麗、成績優秀、品行方正、運動神経抜群。まさに才色兼備。
一部ではファンクラブもありまして、この学校では女神のように崇拝されています」
なんか、セルニアのミニチュア番みたいだな。
あの姉にしてこの妹あり。
ちょっと意味が違う気もするけど。
それにしても、生徒会長か。
大滝 利通くんのようなお堅い人がやるイメージが強くて、湖瑠璃ちゃんのような時々悪乗りするタイプはやらないと思ってたんだけど。
でも、こうしてプリント片手に真剣な様子で受け答えしている湖瑠璃ちゃんの姿を見ていると、以外と似合っていた。
やがて相談事も終わったようで。
「これで大丈夫だと思います。またなにかあったら、いつでも私の所に来て下さい」
「はい、ありがとうございました」
何度も頭を下げて、女子は嬉しそうに去っていった。
それを温かい目で見送る湖瑠璃ちゃん。
その様子はいつも見ている姿より、大人っぽいような気がした。
「では、お兄さん、お待たせしました。さ、行きましょう」
湖瑠璃ちゃんは俺の腕を掴んで、再び歩き始めた。
その様子はいつもとまったく変わらなかった。
そして五分ほど歩いたところで、
「ここです、お兄さま。到着しました」
「ここは?」
「今日の目的地。私たちの秘密の場所です」
湖瑠璃ちゃんの細い指によって指し示された先にあったクリーム色のプレート。
そこには可愛らしい丸文字で、
「演劇部」
と書かれていた。
湖瑠璃ちゃんは、制服のポケットから取り出した鍵で、部室のドアを開けつつ言った。
「まあ、見ての通り演劇部の部室です。
具体的な活動は演劇の他に、みんなで舞台や演劇の鑑賞に行ったり、図書館で調べたりします。他には映画を見たり等ですね。
ようするに演技に関係していること全般を研究しているわけです」
続けてマリちゃんが説明する。
「私たちはみんな部員です。といっても私たちの他には、今日は欠席している一人を合わせて、全部で五人しかいなんですけど」
そして明里ちゃんが、
「部長はマリなんだよー。副部長が湖瑠璃ちゃんで、あたしたちは平部員」
美優ちゃんも、
「とっても楽しぃんだよぉ。いっつもぉ、みんなでいっしょにお茶を飲んだりぃ、お菓子を食べたりしてるのぉ」
なんかえらく緩い感じで、半分以上だべって遊んでいるだけだとわかる内容だ。
さて、部室の中は、普通の教室よりは少し広い特別教室。
あちこちには演劇で使われるだろう、様々な衣装や小道具。
背景が描かれたベニヤ板、書き割りなどが置かれている。
湖瑠璃ちゃんたちは、テーブルを囲んで椅子に座ると、
「さ、お兄さま、とりあえずお茶を入れて下さい。せっかくお兄さまが星菓堂のお菓子を買ってきて下さったのですから、まずはみんなでお茶をしましょう」
「「さんせーい」」
「いただきます」
俺がお茶を入れることが問答無用で決定していた。
俺、客じゃないのか。
しくしく……
で、部屋の隅にあった、電気ポットからお茶を入れて、みんなに配り、俺も着席。
すると、両脇に、明里ちゃんと美優ちゃんが、両脇から挟み込むように座ってきた。
ち、近い。
明里ちゃんが顔を近付けてきて、
「ねえねえ、おにーさん。おにーさんって共学なんですよね。共学ってどんな感じなんですかー?
あたしたち、幼稚舎時代からずっとリリアーナ女学院だったから、男子のこととかわからないんですよー。
やっぱり毎日 色々 刺激的なんですかー? それとも過激的ー?」
美優ちゃんも顔を近付けてきて、
「お兄さんのお友達ってどんな人がいますかぁ? 元気いっぱいですかぁ? それともぽわぽわふわふわな可愛い男の子ですかぁ? 白馬の王子さまはどうですかぁ?」
元気いっぱい。チャラ男代表・五十嵐 武士。
可愛い男の子。オタク代表・朝倉 海翔。
白馬の王子さま。イケメン代表。大滝 利通くん。
「全員いる」
俺が肯定すると、
「「いるの!?」」
二人は驚きの声。
「やっぱり共学は刺激的なのねー。あたし興味津々」
「私も共学に入りたいですぅ」
そして二人は、さらに、
「それでー、おにーさんはカノジョいるんですかー?」
「いないですよねぇ。こんなへたれた感じなんですからぁ」
言いつつ二人は体を密着させてくる。
「そうだよねー、こーんなお間抜けな顔でカノジョなんてできるわけないよねー」
「好きな女がぁ、他の男とぉ仲良くなってもぉ、指くわえて見てるって感じぃ」
「かわいそー」
「甲斐性なしぃ」
「エヌティーアールだねー」
「情けなぁい」
好き放題言ってくれながら、俺の太ももの上に二人とも乗っかってきた。
「ほーら、おにーさん。若い女の体が密着してるよー」
「うれしいですかぁ? 喜びまくってますかぁ?」
言葉責めされながら、しかし体は気持ちいい。
これがメスガキ。
俺が歓喜に打ち震えていると、湖瑠璃ちゃんがジトーっとした目で睨んでいた。
「お兄さま、湖瑠璃という可愛い妹がいながら、他の年下の女と仲良くなるなんて、いったいどういうことですか。
浮気ですか。浮気ですね。これはお姉さまに報告しなくてはなりませんね」
「わー、待って 待って、湖瑠璃ちゃん。今どいてもらうから。だからセルニアには言わないで。秘密にして」
俺は明里ちゃんと美優ちゃんにどいてもらう。
「ふーん、おにーさん、カノジョいたんですねー」
「湖瑠璃ちゃんのお姉さんと付き合ってるんですかぁ」
そこにマリちゃんが、
「ほら、みんな。それくらいにしておかないと。お兄さん、困ってますよ。せっかくここまで来て下さったのですから、失礼のないようにしないと」
湖瑠璃ちゃんは改まって、
「さて、そろそろ本題に入りましょう。
お兄さまに来て貰ったのは他でもありません。これです」
湖瑠璃ちゃんは本棚から何かを取り出した。
「現代版ロミオとジュリエット」
演劇の台本らしい。
「はい、今度の定期公演でわたしたちが行うものです。ですので、お兄さまに見ていただいて、感想とか聞かせて欲しいのですが」
「定期公演ね」
「私たちは恋愛物を演じるのは初挑戦で、できれば男の人の感想が欲しかったんです。
そこでヒマを持て余しているお兄さまを、特別ゲストとして呼ぼうと言うことになりまして。
お兄さまのヒマも解消されるし一石二鳥です。
折り紙殺人、でしたっけ? そんな物騒な謎より、恋愛の謎ですよ」
「わかったよ。やるよ。といっても演劇なんて素人だから、大した感想は言えないと思うけど」
「あ、それは気にしないで下さい。別にコンクールに出場するわけではないので。むしろあまり偏っていない意見の方がありがたいのです。
まあ、難しく考えないで、率直な意見を述べれば良いだけですから」
そして四人は立ち上がって、仕切りがある所へ移動し始めた
「では、ちょっと着替えたりして準備しますので、待っていてください。
あと、一応言っておきますが、覗いちゃダメですよ」
「わかった」
さて、座禅を組んで煩悩に打ち勝つ修行を始めないと。
その途中で、
「あ、こんにちは、湖瑠璃先輩」
「吉祥院センパイも今から部活っすか」
「今日も吉祥院さんの黒髪、素敵です」
廊下で通り過ぎるたびに声をかけてくる後輩の女子たち。
湖瑠璃ちゃんの姿を見るたびに、先輩センパイと言いながら、慕わしげに笑顔を向けてくる。
それ自体はおかしなことではない。
一応、湖瑠璃ちゃんは六年生。
小学校 最上級生だ。
だから、その下の学年に先輩と呼ばれるのはおかしなことじゃないし、お嬢さま学校ならそういったことも厳しいだろうし。
ただ、いつもの俺達のメンバーの中では、一番年下だった湖瑠璃ちゃんが、先輩と呼ばれる姿を見ると、なんか違和感がある。
普段は大人しく縁側で昼寝をしているだけだった家猫が、実は近所の猫たちのボスだったことが判明したかのような。
さらに衝撃的だったのは、
「会長、吉祥院生徒会長」
四階の廊下を歩いていた時に、いきなり湖瑠璃ちゃんにかけられた言葉。
生徒会長?
「どうしました?」
湖瑠璃ちゃんは落ち着いて対応する。
「はい、来年度の運動部系予算なんですけど、どうしても計算が合わないところが出てきてしまったんです」
「なるほど。どれどれ、ふむ……」
真面目な顔でプリントに目を落とす。
生徒会長って、まさか……
マリちゃんが説明する。
「湖瑠璃さんはこの学校の生徒会長です。五年生から連続二期就任しました。
湖瑠璃さんはすごい人気がありますから。同級生 後輩 問わず皆さんから好かれていて、先生たちからも信頼されています。
容姿端麗、成績優秀、品行方正、運動神経抜群。まさに才色兼備。
一部ではファンクラブもありまして、この学校では女神のように崇拝されています」
なんか、セルニアのミニチュア番みたいだな。
あの姉にしてこの妹あり。
ちょっと意味が違う気もするけど。
それにしても、生徒会長か。
大滝 利通くんのようなお堅い人がやるイメージが強くて、湖瑠璃ちゃんのような時々悪乗りするタイプはやらないと思ってたんだけど。
でも、こうしてプリント片手に真剣な様子で受け答えしている湖瑠璃ちゃんの姿を見ていると、以外と似合っていた。
やがて相談事も終わったようで。
「これで大丈夫だと思います。またなにかあったら、いつでも私の所に来て下さい」
「はい、ありがとうございました」
何度も頭を下げて、女子は嬉しそうに去っていった。
それを温かい目で見送る湖瑠璃ちゃん。
その様子はいつも見ている姿より、大人っぽいような気がした。
「では、お兄さん、お待たせしました。さ、行きましょう」
湖瑠璃ちゃんは俺の腕を掴んで、再び歩き始めた。
その様子はいつもとまったく変わらなかった。
そして五分ほど歩いたところで、
「ここです、お兄さま。到着しました」
「ここは?」
「今日の目的地。私たちの秘密の場所です」
湖瑠璃ちゃんの細い指によって指し示された先にあったクリーム色のプレート。
そこには可愛らしい丸文字で、
「演劇部」
と書かれていた。
湖瑠璃ちゃんは、制服のポケットから取り出した鍵で、部室のドアを開けつつ言った。
「まあ、見ての通り演劇部の部室です。
具体的な活動は演劇の他に、みんなで舞台や演劇の鑑賞に行ったり、図書館で調べたりします。他には映画を見たり等ですね。
ようするに演技に関係していること全般を研究しているわけです」
続けてマリちゃんが説明する。
「私たちはみんな部員です。といっても私たちの他には、今日は欠席している一人を合わせて、全部で五人しかいなんですけど」
そして明里ちゃんが、
「部長はマリなんだよー。副部長が湖瑠璃ちゃんで、あたしたちは平部員」
美優ちゃんも、
「とっても楽しぃんだよぉ。いっつもぉ、みんなでいっしょにお茶を飲んだりぃ、お菓子を食べたりしてるのぉ」
なんかえらく緩い感じで、半分以上だべって遊んでいるだけだとわかる内容だ。
さて、部室の中は、普通の教室よりは少し広い特別教室。
あちこちには演劇で使われるだろう、様々な衣装や小道具。
背景が描かれたベニヤ板、書き割りなどが置かれている。
湖瑠璃ちゃんたちは、テーブルを囲んで椅子に座ると、
「さ、お兄さま、とりあえずお茶を入れて下さい。せっかくお兄さまが星菓堂のお菓子を買ってきて下さったのですから、まずはみんなでお茶をしましょう」
「「さんせーい」」
「いただきます」
俺がお茶を入れることが問答無用で決定していた。
俺、客じゃないのか。
しくしく……
で、部屋の隅にあった、電気ポットからお茶を入れて、みんなに配り、俺も着席。
すると、両脇に、明里ちゃんと美優ちゃんが、両脇から挟み込むように座ってきた。
ち、近い。
明里ちゃんが顔を近付けてきて、
「ねえねえ、おにーさん。おにーさんって共学なんですよね。共学ってどんな感じなんですかー?
あたしたち、幼稚舎時代からずっとリリアーナ女学院だったから、男子のこととかわからないんですよー。
やっぱり毎日 色々 刺激的なんですかー? それとも過激的ー?」
美優ちゃんも顔を近付けてきて、
「お兄さんのお友達ってどんな人がいますかぁ? 元気いっぱいですかぁ? それともぽわぽわふわふわな可愛い男の子ですかぁ? 白馬の王子さまはどうですかぁ?」
元気いっぱい。チャラ男代表・五十嵐 武士。
可愛い男の子。オタク代表・朝倉 海翔。
白馬の王子さま。イケメン代表。大滝 利通くん。
「全員いる」
俺が肯定すると、
「「いるの!?」」
二人は驚きの声。
「やっぱり共学は刺激的なのねー。あたし興味津々」
「私も共学に入りたいですぅ」
そして二人は、さらに、
「それでー、おにーさんはカノジョいるんですかー?」
「いないですよねぇ。こんなへたれた感じなんですからぁ」
言いつつ二人は体を密着させてくる。
「そうだよねー、こーんなお間抜けな顔でカノジョなんてできるわけないよねー」
「好きな女がぁ、他の男とぉ仲良くなってもぉ、指くわえて見てるって感じぃ」
「かわいそー」
「甲斐性なしぃ」
「エヌティーアールだねー」
「情けなぁい」
好き放題言ってくれながら、俺の太ももの上に二人とも乗っかってきた。
「ほーら、おにーさん。若い女の体が密着してるよー」
「うれしいですかぁ? 喜びまくってますかぁ?」
言葉責めされながら、しかし体は気持ちいい。
これがメスガキ。
俺が歓喜に打ち震えていると、湖瑠璃ちゃんがジトーっとした目で睨んでいた。
「お兄さま、湖瑠璃という可愛い妹がいながら、他の年下の女と仲良くなるなんて、いったいどういうことですか。
浮気ですか。浮気ですね。これはお姉さまに報告しなくてはなりませんね」
「わー、待って 待って、湖瑠璃ちゃん。今どいてもらうから。だからセルニアには言わないで。秘密にして」
俺は明里ちゃんと美優ちゃんにどいてもらう。
「ふーん、おにーさん、カノジョいたんですねー」
「湖瑠璃ちゃんのお姉さんと付き合ってるんですかぁ」
そこにマリちゃんが、
「ほら、みんな。それくらいにしておかないと。お兄さん、困ってますよ。せっかくここまで来て下さったのですから、失礼のないようにしないと」
湖瑠璃ちゃんは改まって、
「さて、そろそろ本題に入りましょう。
お兄さまに来て貰ったのは他でもありません。これです」
湖瑠璃ちゃんは本棚から何かを取り出した。
「現代版ロミオとジュリエット」
演劇の台本らしい。
「はい、今度の定期公演でわたしたちが行うものです。ですので、お兄さまに見ていただいて、感想とか聞かせて欲しいのですが」
「定期公演ね」
「私たちは恋愛物を演じるのは初挑戦で、できれば男の人の感想が欲しかったんです。
そこでヒマを持て余しているお兄さまを、特別ゲストとして呼ぼうと言うことになりまして。
お兄さまのヒマも解消されるし一石二鳥です。
折り紙殺人、でしたっけ? そんな物騒な謎より、恋愛の謎ですよ」
「わかったよ。やるよ。といっても演劇なんて素人だから、大した感想は言えないと思うけど」
「あ、それは気にしないで下さい。別にコンクールに出場するわけではないので。むしろあまり偏っていない意見の方がありがたいのです。
まあ、難しく考えないで、率直な意見を述べれば良いだけですから」
そして四人は立ち上がって、仕切りがある所へ移動し始めた
「では、ちょっと着替えたりして準備しますので、待っていてください。
あと、一応言っておきますが、覗いちゃダメですよ」
「わかった」
さて、座禅を組んで煩悩に打ち勝つ修行を始めないと。
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