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140・湖瑠璃成分
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さて、俺と警備員さんとの激闘の間に入った、女子小学生だが。
ぱっと見ると中学生に間違えそうな大人びた女の子だった。
背が高く百六十センチ近くあり、意志の強そうな眸で、しっかりとした物言い。
「あなたが、湖瑠璃さんが言っていたお兄さんですね」
「ああ、そうだけど」
「では、私に付いてきて下さい。あなた一人では、他の生徒も不審者と思うでしょうから」
「お願いします」
なぜか俺は敬語になった。
小学生相手に。
なんか威厳があるんだけど、この子。
天井をステンドグラスで覆われた廊下を歩いて行き、しばらくして、湖瑠璃ちゃんの教室に到着した。
「ここです。湖瑠璃はまだ中にいるかと」
俺を召喚獣のごとく呼び出した張本人は、窓際の席で、数人の女子とお喋りしていた。
いつもの着物姿ではなく、このお嬢さま学校指定の高級制服。
新鮮な感じがする。
湖瑠璃ちゃんの美少女っぷりが、さらに拍車をかけてきた。
しかし、なぜか俺のロリ魂は発動しなかった。
やはり、俺のロリ魂は、湖瑠璃ちゃんは対象外らしい。
なぜだろう?
やはりセルニアの妹だからだろうか。
まあ、ともかく、到着したのだから声をかけないと。
「湖瑠璃ちゃん、来たよ」
俺が近づいて声をかけると、湖瑠璃ちゃんは振り返る。
「ああ、やっと来ましたね。遅いですよ。十五分遅刻です。
っていうか、マリちゃんもいっしょなんですね?」
マリちゃんと呼ばれた、俺を案内してくれた女子は、
「はい、校門のところで見かけたので。
この方、警備員さんと、なにやら死闘を繰り広げていたつもりのようでしたが、いったいなんなのですか?」
湖瑠璃ちゃんは、
「気にしないでください。お兄さまは時々、リアルとフィクションの区別が付かなくなるんです」
「頭の残念な方なんですね」
さて、湖瑠璃ちゃんはマリちゃんとひとしきり会話すると、俺の手にする紙袋を見て喜ぶ。
「ちゃんと星菓堂で買ってきたのですね。そういうマメに女の子の好感度を上げるところ、良い感じですよ」
「喜んでくれてなによりだ。で、俺に何の用事なんだ? ホントにお菓子だけってわけじゃないんだろ」
「ええ、ちょっと。電話でも少し言いましたが、用事というか、お兄さまに見ていただきたいものがありまして」
「見せたいもの?」
「まあ、それは後で説明します。
それに、それ以外にも、ここ最近、お兄さまは湖瑠璃と会っていないでしょう。だからそろそろ湖瑠璃成分が切れて禁断症状が現れている頃ではないかと思って。
手足の震えとか、私の幻覚とか。
ですので、湖瑠璃成分をたっぷり補充して下さいな」
とか言いながらも、むしろ湖瑠璃ちゃんの方が俺に会いたかったのは明らか。
可愛い奴め。
「あの、吉祥院さん、その方は?」
「ん?」
さっきまで湖瑠璃ちゃんとお喋りしていた女子数人が、なにやら神妙な様子でこちらを伺っていた。
「そちらの方は、男性ですね? ど、どうして男がここに……」
「あ、あの、その、吉祥院さんのお知り合いなのですか?」
「こんな近くで男を見たの初めてだよぅ……」
ひとところに身を寄せ合うようにして、怖ず怖ずとグループで尋ねてくる。
「ああ、そうでした、まだみなさんには紹介していませんでしたね。この人は私のお義兄さまになる予定の方です」
「どうも、将来のお義兄さまです」
女子グループはザワザワしだす。
「お義兄さま……この場合なんて返せば良いのでしょう?」
「あ、あの、わ、私は、その……あなたから行ってくださいな」
「でも、男の人となんて、どうやってお話ししたら良いのか……」
お互いに顔を見合わせながら、初めて毛皮を刈られる子羊たちのように、遠慮がちに自己紹介を譲り合っている。
さすがはお嬢さま学校。
初々しい春の若草のような瑞々しさ。
まさしく秘密の花園的空気。
そんな中、軽いノリの口調の二人が現れた。
「もー、ダメだって、みんなー。こういう時は積極的に行かないと-」
「イケイケでゴーゴーですぅ」
小学生で、すでにギャルの要素が見える二つの声。
見れば他の女子たちと比べて、ずっと人懐っこそうな女子が二人、前に出てきた。
二人はこっちに向かってにっこりと笑いかけると、
「あたしは湖瑠璃ちゃんの友達でー、初野 明里っていいまーす。よろしくねー、お兄さん。あたしのことは気軽に明里って呼んでー」
「美優は富士原 美優っていいますぅ。美優ってよんだくさぁーい」
ノリの良い二人に、俺も自己紹介。
「よろしくな。湖瑠璃ちゃんと仲良くしてくれてるんだ。ありがとね」
どちらもキャラは若干違うが、球竜 宮と同じ、友達ハードルの低いタイプだ。
良い意味でお嬢さまらしくなく、フレンドリーさが前面に押し出されている。
明里ちゃんが聞いてきた。
「それで、お兄さんが、例のお兄さんなんですかー」
美優ちゃんも、
「そうですよねぇ、そうですよねぇ。湖瑠璃ちゃんがぁ、お兄さんって紹介しましたからぁ。うわぁー、本物のお兄さんなんだぁ。すごい すごぉーい」
「聞いてた通りー、なんかヘタレっぽくてー、お間抜けな顔だけどー、でも そこが愛嬌がありますねー」
二人して きゃっきゃと黄色い声を上げる。
それに呼応して周りの女子からも、
「き、聞きました? あの方がお兄さまだそうですよ」
「あの、お話にあった……」
「本物なのですね」
などの ささやきが聞こえてきた。
俺のことを話しているのは理解できるけど、湖瑠璃ちゃんはいったい俺のことを、みんなになんて言ってるんだろう。
「みなさん、おかしなこと言わないでください」
湖瑠璃ちゃんが慌てたような顔で間に入ってきた。
「えー、別に変なことじゃないと思うけどー。だって湖瑠璃ちゃん、いっつもあんなに楽しそうに話してるじゃん。お兄さまが頭撫でてくれて嬉しかったとかー」
「わー! ち、違います! そうじゃなくて!」
湖瑠璃ちゃんが壊れかけのラジオみたいになった。
以前、湖瑠璃ちゃんの頭撫でたことあったけど、そんなに嬉しかったの?
「お兄さま、なんでもないんですよ。気にしないでください」
「わかった、気にしない」
「お兄さま! その慈愛の微笑みはなんですか!?」
湖瑠璃ちゃんは叫んでから、
「それより、お兄さまが来て下さったのですから、早く移動しますよ。教室だと落ち着いて話も出来ないですし」
明里ちゃんも、
「さんせーさんせー。男の人と一緒に居るところを大奥センセーにみられたら、うるさいもんねー」
「緊急避難ですぅ」
美優ちゃんも同意した。
俺は湖瑠璃ちゃんに聞く。
「どこかへ行くの?」
この教室で用があるわけじゃないのか。
「わたしたちの秘密の場所です」
そう言って意味ありげに微笑んだ。
ぱっと見ると中学生に間違えそうな大人びた女の子だった。
背が高く百六十センチ近くあり、意志の強そうな眸で、しっかりとした物言い。
「あなたが、湖瑠璃さんが言っていたお兄さんですね」
「ああ、そうだけど」
「では、私に付いてきて下さい。あなた一人では、他の生徒も不審者と思うでしょうから」
「お願いします」
なぜか俺は敬語になった。
小学生相手に。
なんか威厳があるんだけど、この子。
天井をステンドグラスで覆われた廊下を歩いて行き、しばらくして、湖瑠璃ちゃんの教室に到着した。
「ここです。湖瑠璃はまだ中にいるかと」
俺を召喚獣のごとく呼び出した張本人は、窓際の席で、数人の女子とお喋りしていた。
いつもの着物姿ではなく、このお嬢さま学校指定の高級制服。
新鮮な感じがする。
湖瑠璃ちゃんの美少女っぷりが、さらに拍車をかけてきた。
しかし、なぜか俺のロリ魂は発動しなかった。
やはり、俺のロリ魂は、湖瑠璃ちゃんは対象外らしい。
なぜだろう?
やはりセルニアの妹だからだろうか。
まあ、ともかく、到着したのだから声をかけないと。
「湖瑠璃ちゃん、来たよ」
俺が近づいて声をかけると、湖瑠璃ちゃんは振り返る。
「ああ、やっと来ましたね。遅いですよ。十五分遅刻です。
っていうか、マリちゃんもいっしょなんですね?」
マリちゃんと呼ばれた、俺を案内してくれた女子は、
「はい、校門のところで見かけたので。
この方、警備員さんと、なにやら死闘を繰り広げていたつもりのようでしたが、いったいなんなのですか?」
湖瑠璃ちゃんは、
「気にしないでください。お兄さまは時々、リアルとフィクションの区別が付かなくなるんです」
「頭の残念な方なんですね」
さて、湖瑠璃ちゃんはマリちゃんとひとしきり会話すると、俺の手にする紙袋を見て喜ぶ。
「ちゃんと星菓堂で買ってきたのですね。そういうマメに女の子の好感度を上げるところ、良い感じですよ」
「喜んでくれてなによりだ。で、俺に何の用事なんだ? ホントにお菓子だけってわけじゃないんだろ」
「ええ、ちょっと。電話でも少し言いましたが、用事というか、お兄さまに見ていただきたいものがありまして」
「見せたいもの?」
「まあ、それは後で説明します。
それに、それ以外にも、ここ最近、お兄さまは湖瑠璃と会っていないでしょう。だからそろそろ湖瑠璃成分が切れて禁断症状が現れている頃ではないかと思って。
手足の震えとか、私の幻覚とか。
ですので、湖瑠璃成分をたっぷり補充して下さいな」
とか言いながらも、むしろ湖瑠璃ちゃんの方が俺に会いたかったのは明らか。
可愛い奴め。
「あの、吉祥院さん、その方は?」
「ん?」
さっきまで湖瑠璃ちゃんとお喋りしていた女子数人が、なにやら神妙な様子でこちらを伺っていた。
「そちらの方は、男性ですね? ど、どうして男がここに……」
「あ、あの、その、吉祥院さんのお知り合いなのですか?」
「こんな近くで男を見たの初めてだよぅ……」
ひとところに身を寄せ合うようにして、怖ず怖ずとグループで尋ねてくる。
「ああ、そうでした、まだみなさんには紹介していませんでしたね。この人は私のお義兄さまになる予定の方です」
「どうも、将来のお義兄さまです」
女子グループはザワザワしだす。
「お義兄さま……この場合なんて返せば良いのでしょう?」
「あ、あの、わ、私は、その……あなたから行ってくださいな」
「でも、男の人となんて、どうやってお話ししたら良いのか……」
お互いに顔を見合わせながら、初めて毛皮を刈られる子羊たちのように、遠慮がちに自己紹介を譲り合っている。
さすがはお嬢さま学校。
初々しい春の若草のような瑞々しさ。
まさしく秘密の花園的空気。
そんな中、軽いノリの口調の二人が現れた。
「もー、ダメだって、みんなー。こういう時は積極的に行かないと-」
「イケイケでゴーゴーですぅ」
小学生で、すでにギャルの要素が見える二つの声。
見れば他の女子たちと比べて、ずっと人懐っこそうな女子が二人、前に出てきた。
二人はこっちに向かってにっこりと笑いかけると、
「あたしは湖瑠璃ちゃんの友達でー、初野 明里っていいまーす。よろしくねー、お兄さん。あたしのことは気軽に明里って呼んでー」
「美優は富士原 美優っていいますぅ。美優ってよんだくさぁーい」
ノリの良い二人に、俺も自己紹介。
「よろしくな。湖瑠璃ちゃんと仲良くしてくれてるんだ。ありがとね」
どちらもキャラは若干違うが、球竜 宮と同じ、友達ハードルの低いタイプだ。
良い意味でお嬢さまらしくなく、フレンドリーさが前面に押し出されている。
明里ちゃんが聞いてきた。
「それで、お兄さんが、例のお兄さんなんですかー」
美優ちゃんも、
「そうですよねぇ、そうですよねぇ。湖瑠璃ちゃんがぁ、お兄さんって紹介しましたからぁ。うわぁー、本物のお兄さんなんだぁ。すごい すごぉーい」
「聞いてた通りー、なんかヘタレっぽくてー、お間抜けな顔だけどー、でも そこが愛嬌がありますねー」
二人して きゃっきゃと黄色い声を上げる。
それに呼応して周りの女子からも、
「き、聞きました? あの方がお兄さまだそうですよ」
「あの、お話にあった……」
「本物なのですね」
などの ささやきが聞こえてきた。
俺のことを話しているのは理解できるけど、湖瑠璃ちゃんはいったい俺のことを、みんなになんて言ってるんだろう。
「みなさん、おかしなこと言わないでください」
湖瑠璃ちゃんが慌てたような顔で間に入ってきた。
「えー、別に変なことじゃないと思うけどー。だって湖瑠璃ちゃん、いっつもあんなに楽しそうに話してるじゃん。お兄さまが頭撫でてくれて嬉しかったとかー」
「わー! ち、違います! そうじゃなくて!」
湖瑠璃ちゃんが壊れかけのラジオみたいになった。
以前、湖瑠璃ちゃんの頭撫でたことあったけど、そんなに嬉しかったの?
「お兄さま、なんでもないんですよ。気にしないでください」
「わかった、気にしない」
「お兄さま! その慈愛の微笑みはなんですか!?」
湖瑠璃ちゃんは叫んでから、
「それより、お兄さまが来て下さったのですから、早く移動しますよ。教室だと落ち着いて話も出来ないですし」
明里ちゃんも、
「さんせーさんせー。男の人と一緒に居るところを大奥センセーにみられたら、うるさいもんねー」
「緊急避難ですぅ」
美優ちゃんも同意した。
俺は湖瑠璃ちゃんに聞く。
「どこかへ行くの?」
この教室で用があるわけじゃないのか。
「わたしたちの秘密の場所です」
そう言って意味ありげに微笑んだ。
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