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107・日の出
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思わぬハプニングがあったが、俺達はなんとか展望台に到着した。
展望台では甘酒の屋台が出ていた。
俺はそれを買うと、二人で ちびちび やりながら体を温める。
「貴方との付き合いが始まってから楽しいことばかりですわ」
セルニアが感慨深げに呟いた言葉に、俺は同意した。
「ああ、本当に色んな事があった」
俺は思いを馳せる。
「始まりは、セルニアがアニメショップで同人誌を買うところに遭遇したことからだったな。セルニアが泣きそうになって、どうなることかと思ったよ」
「もう人生終わってしまうかと思ってしまって。でも、貴方は黙っていてくれると約束してくださって、そして今も、秘密を守っていますわ」
「それから、夜の学校にその同人誌を取りにいったんだっけ。セルニアのおかげで賢者になったことは忘れられないよ」
「わたくしのおかげで賢者になったとは どういう意味なのかサッパリ分かりませんが、わたくしもあの夜のことは忘れませんわ。共に自習室の悪霊に立ち向かったことは」
「それから男の娘メイド喫茶に初めてのデートをしたな。
その次は、お勉強会でセルニアの家に行って、その時に 湖瑠璃ちゃんと初めて出会った」
「お勉強会で、貴方が意外と成績優秀なのは驚かされましたわ」
「夏休みにはロンドンピアノコンクール。お父さんと会って、その後、球竜 宮に楽譜を貸してもらったっけ」
「今度 改めてお礼を言わなくてはなりませんわね」
「その後は、晶さんと春樹さんを追跡するミッションを遂行」
「そして 夏コミ。あの暑さはたまりませんでしたわ。
でも、念願の同人誌をゲット出来ましたのは、貴方のおかげですわ」
「そして、その疲労が癒やされる間もなく、セルニアの家出騒動。湖瑠璃ちゃんから電話がかかってきたときは何事かと思ったよ」
「あの時は迷惑をかけてすみません」
「そして俺は、お母さんのセルリア・雪華さんと初めて会ったんだけど、従姉としか思えなかったな。
その後、セルニアの趣味が認められ、家では隠す必要がなくなったんだっけ」
「貴方のおかげですわ」
その後、セルニアの家に行ったら、セルニアが腐女子になった原因が判明した。
この秘密は永久に俺の中だけにとどめておくつもりだ。
「わたくしの誕生日では サプライズ パーティーをしましたわね。でも、今だから言いますけれど、実は薄々そうではないかと思っていました」
「ああ、やっぱりばれていたんだ」
「まあ、わたくしの誕生日に南国旅行に行くと聞いて、もしかしたらそうかもしれないと」
「で、誕生日パーティーでは、お祖母様のセルヴィア・焔華さんと出会った。雪華さんのお姉さんにしか見えないんだよな。美魔女ってレベルじゃない。
あ、そうそう、俺がファンの人気俳優、藤守 竜一さんともお知り合いになれたな」
「松陽祭の準備では、二度目のデートをしましたわね」
「でも、予定をすっぽかしてデートに来たのはいただけないな」
「ごめんなさい。もう、あんなことはいたしませんわ」
「しかも、それが解決したと思ったら、セルニアに思わぬ誤解をされてしまい、危うく絶縁となるところだった」
「あれは、その、てっきり球竜さんとそういうことをしているのかと……」
「まあ、誤解は解けたから良いんだけどな」
「そうですわ。ただの誤解でしたわ」
「クリスマスじゃセルニアはプレゼントを自分の力で買うためにバイトをしたんだっけ」
「初めてのお仕事大変でしたが、楽しかったですわ」
「お父さんも喜んでいたしな」
そして俺もセルニアに触発されてバイトを頑張ったんだが、鳳上 氷美に変態認定されてしまった。
廊下で すれ違うたびに つばを吐いてくる。
シクシク。
「そして 昨日、いや もう 二日前か。ゲーム大会で、俺達は新たな冒険の舞台で大暴れした」
光陰矢の如し。時が過ぎるのは本当にあっという間だ。
「それに、友達も増えました。貴方と関わる前は、友達がいたとは正直 思えませんでしたから。
でも、今は違いますわ。
球竜 宮さん。朝倉 海翔さん。五十嵐 武士さん。高畑くん。眞鳥 凪さん。玲さんに上永先生。
みんなが いて、賑やかで楽しいですわ」
そんな物思いにふけるセルニアの左手の薬指には、クリスマスに贈ったリングが着けられていた。
宮も同じ指にはめていたけど、どうしてだろう?
セルニアは不意に話題を変えた。
「この展望台は、お父さまがお母さまにプロポーズした場所なのですわ。お父さまが初日の出を迎えた時に、婚約指輪を贈ったそうです。
ですので、お母さまから言われたのです。一生 側にいたいと思う殿方を連れてくるようにと」
セルニアは少し恥ずかしそうに、でも真剣な眼で、そう告げたのだった。
つまり、セルニアが俺をここに連れてきたのって、そういう意味 以外 考えられない。
俺の口から自然と言葉が出てきた。
「俺も同じだ。俺もセルニアとずっと一緒に居たいと思う」
俺達は手を繋ぎ合った。
その時 日の出を迎えた。
展望台から見える遠くの海の向こうから、朝靄をかき消す光が差し込んだ。
セルニアは俺に言う。
「もう一つだけ、お願いがありますわ。少し目を閉じていただけますか」
「わかった」
俺が目を閉じると、頬に柔らかい感触が伝わってきた。
「チュッ」
今の、ほっぺにチュ、だ。
「改めて、新年あけましておめでとうございます」
頬を赤くしているセルニア以上に、俺は間違いなく真っ赤な顔で答えた。
「あけましておめでとう。今年もよろしく、セルニア」
俺は安心した。
セルニアは悪役令嬢になったりしない。
攻略対象に特別な感情は持っていないし、ヒロインである球竜 宮とも仲が良い。
きっとゲームのセルニアは、自分を本当に理解してくれる人が居れば、それで良かったんだ。
ゲームでは みんなが色眼鏡で見ていた。
松陽高校の女神。
孤高の令嬢。
だから誰とも繋がっていない孤独だった。
でも、現実のセルニアは違う。
俺が側に居る。
権造さんや雪華さんにも理解されている。
湖瑠璃ちゃんも大切に思っている。
猪鹿蝶親子や伊藤 春樹さん。
クラスメイトのみんな。
セルニアは一人じゃない。
孤高の女神じゃない。
一人の人間として、みんなと繋がっている。
だから、セルニアが悪役令嬢になることはないんだ。
そう思って 俺は安心したのだった。
そんなことで 安心してしまった。
セルニアが悪役令嬢になる兆候は この時からあったんだ。
その後、俺はセルニアに誘われて吉祥院家に来た。
なんでも 吉祥院家の新年会を開くからと、招待されたのだが、吉祥院家の広間にて俺を出迎えたのは、
「ふん、よく来たな」
権造さんだった。
日の出でほっぺにチュの天国から、地獄の閻魔を前にした気分。
広間には吉祥院ファミリーの姿。
湖瑠璃ちゃん。
雪華さん。
焔華さん。
猪鹿蝶 晶さんに、巖さん。
伊藤 春樹さん。
そして、
「新鮮取れたて お刺身美味しー」
「ああぁん、お姉さん 酔っちゃった。誰か火照った体を静めてぇん」
なぜか すでに酒盛りしている、玲と上永先生。
湖瑠璃ちゃんが駆け寄ってきて、小声で聞いてくる。
「お兄さま、どうでしたか? お姉さまとの初日の出は」
「なぜ知っている?」
「お姉さまが あそこに神社に行って、朝帰りとなれば、展望台に行っていたとしか考えられません。
それで、聞いたのですか? あそこの展望台の事は」
「……聞いた」
俺は急に恥ずかしくなってきた。
しかし対照的に湖瑠璃ちゃんは嬉しそう。
「うふふふ。お兄さまが、義兄様になる日も近いようですね」
こうして俺達は 新たな年を迎えたのだった。
展望台では甘酒の屋台が出ていた。
俺はそれを買うと、二人で ちびちび やりながら体を温める。
「貴方との付き合いが始まってから楽しいことばかりですわ」
セルニアが感慨深げに呟いた言葉に、俺は同意した。
「ああ、本当に色んな事があった」
俺は思いを馳せる。
「始まりは、セルニアがアニメショップで同人誌を買うところに遭遇したことからだったな。セルニアが泣きそうになって、どうなることかと思ったよ」
「もう人生終わってしまうかと思ってしまって。でも、貴方は黙っていてくれると約束してくださって、そして今も、秘密を守っていますわ」
「それから、夜の学校にその同人誌を取りにいったんだっけ。セルニアのおかげで賢者になったことは忘れられないよ」
「わたくしのおかげで賢者になったとは どういう意味なのかサッパリ分かりませんが、わたくしもあの夜のことは忘れませんわ。共に自習室の悪霊に立ち向かったことは」
「それから男の娘メイド喫茶に初めてのデートをしたな。
その次は、お勉強会でセルニアの家に行って、その時に 湖瑠璃ちゃんと初めて出会った」
「お勉強会で、貴方が意外と成績優秀なのは驚かされましたわ」
「夏休みにはロンドンピアノコンクール。お父さんと会って、その後、球竜 宮に楽譜を貸してもらったっけ」
「今度 改めてお礼を言わなくてはなりませんわね」
「その後は、晶さんと春樹さんを追跡するミッションを遂行」
「そして 夏コミ。あの暑さはたまりませんでしたわ。
でも、念願の同人誌をゲット出来ましたのは、貴方のおかげですわ」
「そして、その疲労が癒やされる間もなく、セルニアの家出騒動。湖瑠璃ちゃんから電話がかかってきたときは何事かと思ったよ」
「あの時は迷惑をかけてすみません」
「そして俺は、お母さんのセルリア・雪華さんと初めて会ったんだけど、従姉としか思えなかったな。
その後、セルニアの趣味が認められ、家では隠す必要がなくなったんだっけ」
「貴方のおかげですわ」
その後、セルニアの家に行ったら、セルニアが腐女子になった原因が判明した。
この秘密は永久に俺の中だけにとどめておくつもりだ。
「わたくしの誕生日では サプライズ パーティーをしましたわね。でも、今だから言いますけれど、実は薄々そうではないかと思っていました」
「ああ、やっぱりばれていたんだ」
「まあ、わたくしの誕生日に南国旅行に行くと聞いて、もしかしたらそうかもしれないと」
「で、誕生日パーティーでは、お祖母様のセルヴィア・焔華さんと出会った。雪華さんのお姉さんにしか見えないんだよな。美魔女ってレベルじゃない。
あ、そうそう、俺がファンの人気俳優、藤守 竜一さんともお知り合いになれたな」
「松陽祭の準備では、二度目のデートをしましたわね」
「でも、予定をすっぽかしてデートに来たのはいただけないな」
「ごめんなさい。もう、あんなことはいたしませんわ」
「しかも、それが解決したと思ったら、セルニアに思わぬ誤解をされてしまい、危うく絶縁となるところだった」
「あれは、その、てっきり球竜さんとそういうことをしているのかと……」
「まあ、誤解は解けたから良いんだけどな」
「そうですわ。ただの誤解でしたわ」
「クリスマスじゃセルニアはプレゼントを自分の力で買うためにバイトをしたんだっけ」
「初めてのお仕事大変でしたが、楽しかったですわ」
「お父さんも喜んでいたしな」
そして俺もセルニアに触発されてバイトを頑張ったんだが、鳳上 氷美に変態認定されてしまった。
廊下で すれ違うたびに つばを吐いてくる。
シクシク。
「そして 昨日、いや もう 二日前か。ゲーム大会で、俺達は新たな冒険の舞台で大暴れした」
光陰矢の如し。時が過ぎるのは本当にあっという間だ。
「それに、友達も増えました。貴方と関わる前は、友達がいたとは正直 思えませんでしたから。
でも、今は違いますわ。
球竜 宮さん。朝倉 海翔さん。五十嵐 武士さん。高畑くん。眞鳥 凪さん。玲さんに上永先生。
みんなが いて、賑やかで楽しいですわ」
そんな物思いにふけるセルニアの左手の薬指には、クリスマスに贈ったリングが着けられていた。
宮も同じ指にはめていたけど、どうしてだろう?
セルニアは不意に話題を変えた。
「この展望台は、お父さまがお母さまにプロポーズした場所なのですわ。お父さまが初日の出を迎えた時に、婚約指輪を贈ったそうです。
ですので、お母さまから言われたのです。一生 側にいたいと思う殿方を連れてくるようにと」
セルニアは少し恥ずかしそうに、でも真剣な眼で、そう告げたのだった。
つまり、セルニアが俺をここに連れてきたのって、そういう意味 以外 考えられない。
俺の口から自然と言葉が出てきた。
「俺も同じだ。俺もセルニアとずっと一緒に居たいと思う」
俺達は手を繋ぎ合った。
その時 日の出を迎えた。
展望台から見える遠くの海の向こうから、朝靄をかき消す光が差し込んだ。
セルニアは俺に言う。
「もう一つだけ、お願いがありますわ。少し目を閉じていただけますか」
「わかった」
俺が目を閉じると、頬に柔らかい感触が伝わってきた。
「チュッ」
今の、ほっぺにチュ、だ。
「改めて、新年あけましておめでとうございます」
頬を赤くしているセルニア以上に、俺は間違いなく真っ赤な顔で答えた。
「あけましておめでとう。今年もよろしく、セルニア」
俺は安心した。
セルニアは悪役令嬢になったりしない。
攻略対象に特別な感情は持っていないし、ヒロインである球竜 宮とも仲が良い。
きっとゲームのセルニアは、自分を本当に理解してくれる人が居れば、それで良かったんだ。
ゲームでは みんなが色眼鏡で見ていた。
松陽高校の女神。
孤高の令嬢。
だから誰とも繋がっていない孤独だった。
でも、現実のセルニアは違う。
俺が側に居る。
権造さんや雪華さんにも理解されている。
湖瑠璃ちゃんも大切に思っている。
猪鹿蝶親子や伊藤 春樹さん。
クラスメイトのみんな。
セルニアは一人じゃない。
孤高の女神じゃない。
一人の人間として、みんなと繋がっている。
だから、セルニアが悪役令嬢になることはないんだ。
そう思って 俺は安心したのだった。
そんなことで 安心してしまった。
セルニアが悪役令嬢になる兆候は この時からあったんだ。
その後、俺はセルニアに誘われて吉祥院家に来た。
なんでも 吉祥院家の新年会を開くからと、招待されたのだが、吉祥院家の広間にて俺を出迎えたのは、
「ふん、よく来たな」
権造さんだった。
日の出でほっぺにチュの天国から、地獄の閻魔を前にした気分。
広間には吉祥院ファミリーの姿。
湖瑠璃ちゃん。
雪華さん。
焔華さん。
猪鹿蝶 晶さんに、巖さん。
伊藤 春樹さん。
そして、
「新鮮取れたて お刺身美味しー」
「ああぁん、お姉さん 酔っちゃった。誰か火照った体を静めてぇん」
なぜか すでに酒盛りしている、玲と上永先生。
湖瑠璃ちゃんが駆け寄ってきて、小声で聞いてくる。
「お兄さま、どうでしたか? お姉さまとの初日の出は」
「なぜ知っている?」
「お姉さまが あそこに神社に行って、朝帰りとなれば、展望台に行っていたとしか考えられません。
それで、聞いたのですか? あそこの展望台の事は」
「……聞いた」
俺は急に恥ずかしくなってきた。
しかし対照的に湖瑠璃ちゃんは嬉しそう。
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