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101・人の趣味
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さて、俺達が作戦会議をしている頃、鳳上 氷美チームでは。
鳳上 氷美の領土は北西。
眞鳥 凪は西中央。
織田 一彦は、やや西側の中央。
そして笹丘 修一郎は西南だった。
「私たち、みんな西側で隣接してるわね。これは有利になるわよ」
嬉しそうな鳳上 氷美に織田 一彦が提案する。
「でも、同盟は止めておこう。その方が他のチームに、僕たちがどの領土にいるのか分からなくなるから。同盟は国力を ある程度上げてからにした方が良いと思うよ」
眞鳥 凪が賛成する。
「織田くんが そういうなら、お姉ちゃん 賛成」
笹丘 修一郎が指摘する。
「でもさー、僕たちがここにいるってことは、一番西の国って、孤立無援って事だよね。さっさと攻めて陥落させちゃった方が良いんじゃない」
織田 一彦がそれを止める。
「ダメだよ。真ん中と東がどういう状況なのか分からないんだから。迂闊に攻めると、東側から攻撃される可能性がある。しばらく様子見に徹した方が良いよ」
鳳上 氷美も同意見だった。
「そうね。戦争するにしても、国力を上げないと。とにかく、同盟を結ばずに、みんな国力を上げることに集中して」
藤守さんが解説している。
「同盟を結ぶ気配がありませんね。どうやら全チーム、匿名性を利用してゲームを進める作戦のようです。おかげで どういう状況なのか、外から見ても全く分かりませんね」
藤守さんは、どの領土に どのチームがいるのか分からないようだったが、俺は見抜いた。
非常にまずい。
俺の周り、間違いなく同じチームだ。
鳳上 氷美チームか、それとも 優勝候補のプロチームかは分からないが、とにかく同じチームだ。
だから同盟を結ばなかった。
俺たちと同じ作戦だ。
つまり大陸西側は、俺を除く一つのチーム。
真ん中も同じチーム。
そして東側がセルニアたちという形になっている。
今は俺 以外 見抜いているプレイヤーはいないみたいだが、これが判明すると、間違いなく俺は 周辺国から総攻撃を受けて、あっという間に敗北する。
そうなれば俺達のチームが優勝するのは不可能だ。
「セルニア、宮、海翔。ちょっと聞いてくれ」
俺は自分の推測をみんなに手短に話した。
セルニアが呻く。
「良くありませんわね」
「そうだ。だけど、この状況を逆利用してみる」
宮が聞いてくる。
「何をするつもりなの?」
「周辺国に同盟の申し込みをする」
宮は驚く。
「え? 同盟? 敵なのに同盟なんて応じるわけないじゃない」
しかし海翔は俺の考えを察したようだ。
「うん、良い考えだと思う。このままだと負け確定だ。やってみる価値はあると思うよ」
セルニアは理解できないようだったが、賛成した。
「よく分かりませんが、状況を覆せるかも知れませんのね。ならば、貴方を信じますわ」
俺は周辺国に同盟の希望をチャットした。
鳳上 氷美は疑念に呟いた。
「同盟しませんか? こいつ敵よね。なんで同盟を希望してくるの?」
笹丘 修一郎が得意気に言った。
「僕の所にも来たけど、同盟 結んだよ」
「ちょっと! あんたなに勝手なことしてんのよ!? こいつ敵チームよ!」
「まあまあ、ちゃんと考えがあるんだ。
いいかい、他のチームは、誰がどこの領土か分からないだろう。そこに敵同士で同盟を結ぶと、ますます分からない状況になると思わないかい。つまり最後の一つのチームは、なにが なんだか わからなくなるというわけさ。
しかも、砂漠地帯である僕の領土の国力アップが順調になる。一石二鳥ってわけだね」
鳳上 氷美は考えを理解する。
「あんた、以外と頭良いわね」
「もっと 褒めて 褒めてー」
「よし、あたしも同盟結ぶわ。これで寒冷地のあたしの領土も国力アップがスムーズになる」
「それで、頃合いを見計らって奇襲を仕掛けよう」
しかし織田 一彦は疑っていた。
「そんなに上手くいくかなぁ。悪いけど、僕は同盟止めておくよ。同盟を結ばない方が、同じチームだと分かり難くなるだろうから。
眞鳥 お姉ちゃん。お姉ちゃんも、同盟を結ばないで」
「わかった。お姉ちゃん、一彦くんの言うとおりにするね」
周辺国に同盟希望のチャットをして、同盟を結んだのは二カ国。
やはり、全員が同盟の話を受けると言うことはなかったか。
だが、俺の目的は達成した。
藤守さんが解説した。
「ここに来て、動きが見られました。初めての同盟です。三つの国が一斉に同盟を結びましたね。国力アップを優先したと言うことでしょうか? それとも同じチームなのでしょうか?」
この同盟によって、鳳上 氷美と笹丘 修一郎の領土の国力が上がり、織田 一彦と眞鳥 凪の地理的な有利も加わって、鳳上チームはトップになった。
しばらく小康状態が続いたが、俺はそろそろ頃合いかと思い、通信で連絡する。
「みんな同盟を結んで。ただし、周辺国にも同盟希望を出して。あくまでチームが誰なのか分からない状態をキープするんだ」
そしてセルニアたちは周辺国に同盟希望を出した後、三人同盟を結んだ。
そして周辺国も次々と同盟を結び始めた。
「おーっと、ここで次々と同盟を結んでいく。これは一体どういうことでしょう。なにか波瀾の予感がします」
俺は確信する。
やはり自分の周辺国は同じチームだ。
そしてトップチームでもある。
セルニアたちの周囲にいるのが、プロチーム。
となると、俺達が優勝するためには、プロチームを利用するしかない。
「みんな、俺が囮になる。チャットで同盟国と連絡して、西側へへの戦争を仕掛けるよう提案してくれ」
「でも、タイミングはどうしますの?」
「俺に もう一つのチームが戦争を仕掛けてきたら、やってくれ。俺は罠を仕掛ける」
俺は同盟した国に対し、同盟しなかった国への戦争を持ちかけた。
笹丘 修一郎は嘲笑した。
「こいつ バカだねー。全然気付いてないよ。僕たちが同じチームだって」
鳳上 氷美も嬉しそう。
「よし、こいつの誘いに乗りましょう。それで こいつが眞鳥 先輩と織田くんに戦争を仕掛けたタイミングを狙って、同盟破棄し、逆に戦争を仕掛ける。
四人がかりなら簡単に潰せる。そうなれば、あたしたちのチームがダントツになって、優勝確実よ」
織田 一彦も一応は賛成した。
「うーん、そう上手くいくとは思えないけど、確かに成功すれば優勝間違いないね。まあ、乗ってみようかな」
「お姉ちゃんも、そうする」
織田 一彦の言うとおりにする眞鳥 凪に、鳳上 氷美はいい加減に気付いた。
「人の趣味はそれぞれだけど、犯罪はダメよ」
「ちゃんと大人になるまで待つよ」
織田一彦は首を傾げる。
「なにが?」
「なんでもないよー」
ニコニコしている眞鳥 凪だった。
続く……
鳳上 氷美の領土は北西。
眞鳥 凪は西中央。
織田 一彦は、やや西側の中央。
そして笹丘 修一郎は西南だった。
「私たち、みんな西側で隣接してるわね。これは有利になるわよ」
嬉しそうな鳳上 氷美に織田 一彦が提案する。
「でも、同盟は止めておこう。その方が他のチームに、僕たちがどの領土にいるのか分からなくなるから。同盟は国力を ある程度上げてからにした方が良いと思うよ」
眞鳥 凪が賛成する。
「織田くんが そういうなら、お姉ちゃん 賛成」
笹丘 修一郎が指摘する。
「でもさー、僕たちがここにいるってことは、一番西の国って、孤立無援って事だよね。さっさと攻めて陥落させちゃった方が良いんじゃない」
織田 一彦がそれを止める。
「ダメだよ。真ん中と東がどういう状況なのか分からないんだから。迂闊に攻めると、東側から攻撃される可能性がある。しばらく様子見に徹した方が良いよ」
鳳上 氷美も同意見だった。
「そうね。戦争するにしても、国力を上げないと。とにかく、同盟を結ばずに、みんな国力を上げることに集中して」
藤守さんが解説している。
「同盟を結ぶ気配がありませんね。どうやら全チーム、匿名性を利用してゲームを進める作戦のようです。おかげで どういう状況なのか、外から見ても全く分かりませんね」
藤守さんは、どの領土に どのチームがいるのか分からないようだったが、俺は見抜いた。
非常にまずい。
俺の周り、間違いなく同じチームだ。
鳳上 氷美チームか、それとも 優勝候補のプロチームかは分からないが、とにかく同じチームだ。
だから同盟を結ばなかった。
俺たちと同じ作戦だ。
つまり大陸西側は、俺を除く一つのチーム。
真ん中も同じチーム。
そして東側がセルニアたちという形になっている。
今は俺 以外 見抜いているプレイヤーはいないみたいだが、これが判明すると、間違いなく俺は 周辺国から総攻撃を受けて、あっという間に敗北する。
そうなれば俺達のチームが優勝するのは不可能だ。
「セルニア、宮、海翔。ちょっと聞いてくれ」
俺は自分の推測をみんなに手短に話した。
セルニアが呻く。
「良くありませんわね」
「そうだ。だけど、この状況を逆利用してみる」
宮が聞いてくる。
「何をするつもりなの?」
「周辺国に同盟の申し込みをする」
宮は驚く。
「え? 同盟? 敵なのに同盟なんて応じるわけないじゃない」
しかし海翔は俺の考えを察したようだ。
「うん、良い考えだと思う。このままだと負け確定だ。やってみる価値はあると思うよ」
セルニアは理解できないようだったが、賛成した。
「よく分かりませんが、状況を覆せるかも知れませんのね。ならば、貴方を信じますわ」
俺は周辺国に同盟の希望をチャットした。
鳳上 氷美は疑念に呟いた。
「同盟しませんか? こいつ敵よね。なんで同盟を希望してくるの?」
笹丘 修一郎が得意気に言った。
「僕の所にも来たけど、同盟 結んだよ」
「ちょっと! あんたなに勝手なことしてんのよ!? こいつ敵チームよ!」
「まあまあ、ちゃんと考えがあるんだ。
いいかい、他のチームは、誰がどこの領土か分からないだろう。そこに敵同士で同盟を結ぶと、ますます分からない状況になると思わないかい。つまり最後の一つのチームは、なにが なんだか わからなくなるというわけさ。
しかも、砂漠地帯である僕の領土の国力アップが順調になる。一石二鳥ってわけだね」
鳳上 氷美は考えを理解する。
「あんた、以外と頭良いわね」
「もっと 褒めて 褒めてー」
「よし、あたしも同盟結ぶわ。これで寒冷地のあたしの領土も国力アップがスムーズになる」
「それで、頃合いを見計らって奇襲を仕掛けよう」
しかし織田 一彦は疑っていた。
「そんなに上手くいくかなぁ。悪いけど、僕は同盟止めておくよ。同盟を結ばない方が、同じチームだと分かり難くなるだろうから。
眞鳥 お姉ちゃん。お姉ちゃんも、同盟を結ばないで」
「わかった。お姉ちゃん、一彦くんの言うとおりにするね」
周辺国に同盟希望のチャットをして、同盟を結んだのは二カ国。
やはり、全員が同盟の話を受けると言うことはなかったか。
だが、俺の目的は達成した。
藤守さんが解説した。
「ここに来て、動きが見られました。初めての同盟です。三つの国が一斉に同盟を結びましたね。国力アップを優先したと言うことでしょうか? それとも同じチームなのでしょうか?」
この同盟によって、鳳上 氷美と笹丘 修一郎の領土の国力が上がり、織田 一彦と眞鳥 凪の地理的な有利も加わって、鳳上チームはトップになった。
しばらく小康状態が続いたが、俺はそろそろ頃合いかと思い、通信で連絡する。
「みんな同盟を結んで。ただし、周辺国にも同盟希望を出して。あくまでチームが誰なのか分からない状態をキープするんだ」
そしてセルニアたちは周辺国に同盟希望を出した後、三人同盟を結んだ。
そして周辺国も次々と同盟を結び始めた。
「おーっと、ここで次々と同盟を結んでいく。これは一体どういうことでしょう。なにか波瀾の予感がします」
俺は確信する。
やはり自分の周辺国は同じチームだ。
そしてトップチームでもある。
セルニアたちの周囲にいるのが、プロチーム。
となると、俺達が優勝するためには、プロチームを利用するしかない。
「みんな、俺が囮になる。チャットで同盟国と連絡して、西側へへの戦争を仕掛けるよう提案してくれ」
「でも、タイミングはどうしますの?」
「俺に もう一つのチームが戦争を仕掛けてきたら、やってくれ。俺は罠を仕掛ける」
俺は同盟した国に対し、同盟しなかった国への戦争を持ちかけた。
笹丘 修一郎は嘲笑した。
「こいつ バカだねー。全然気付いてないよ。僕たちが同じチームだって」
鳳上 氷美も嬉しそう。
「よし、こいつの誘いに乗りましょう。それで こいつが眞鳥 先輩と織田くんに戦争を仕掛けたタイミングを狙って、同盟破棄し、逆に戦争を仕掛ける。
四人がかりなら簡単に潰せる。そうなれば、あたしたちのチームがダントツになって、優勝確実よ」
織田 一彦も一応は賛成した。
「うーん、そう上手くいくとは思えないけど、確かに成功すれば優勝間違いないね。まあ、乗ってみようかな」
「お姉ちゃんも、そうする」
織田 一彦の言うとおりにする眞鳥 凪に、鳳上 氷美はいい加減に気付いた。
「人の趣味はそれぞれだけど、犯罪はダメよ」
「ちゃんと大人になるまで待つよ」
織田一彦は首を傾げる。
「なにが?」
「なんでもないよー」
ニコニコしている眞鳥 凪だった。
続く……
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