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94・ドキドキラブラブ初体験
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クリスマスパーティーから二日後。
大晦日まであと四日。
俺の家にセルニアがやって来た。
「やあ、セルニア。待ってたよ」
「はい、わたくしもです。この日を待ちわびていましたわ」
「じゃあ、とりあえず上がって」
セルニアを家に上げると、早速 俺の部屋に。
セルニアはダウンジャケットを脱ぐと、壁に掛ける。
俺達は座布団の上に座ると、しばらく沈黙した。
「「……」」
やがてセルニアが口を開いた。
「なんというか、わたくし少し緊張していますわ」
「実を言うと、俺もだ」
「そうですわよね。緊張しますわよね。お互い初めてですし」
「そうだな」
「と、とにかく、いつまでも こうしていても仕方がありません。そろそろ始めませんこと」
「そうだな。時間も限られているし」
「とにかく 入れれば良いんですよね」
「それは そうなんだけど」
「とりあえず わたくしが触ってみますわ」
「し、慎重にね」
「わかっていますわ」
「ど、どう」
「色は白いのですね。そして この堅さ。大きさは一回り大きい感じですわね」
「まあ、そうだな」
「きゃっ、動きました。ピクッと動きましたわ」
「そ、そう言う物だから」
「わ、分かっておりますわ。でも ビックリしてしまって」
「そうだな、初めてだから ビックリするよな」
「とにかく、入れますわよ」
「お、おう」
「ちょっと 待ったー!」
突然 湖瑠璃ちゃんが部屋に飛び込んできた。
「二人だけで一体 何をしているのですか!? そういうことは 湖瑠璃にも見学させてくださいと 常々言っているではありませんか! 二人だけなんてずるいです! 後学のためにも湖瑠璃に見学させてくださいな!」
後ろから猪鹿蝶 晶さんが ハンディカメラ片手に入ってきた。
「湖瑠璃お嬢さま。台無しでやす。麗華お嬢さまがたは 見られると萎えてしまうタイプ。ここはこっそり覗き見しなくてはなりやせん」
「でも じっくり間近で見たいです!」
「落ち着いてくださいやせ」
二人は いったい なにを騒いでいるのだろう?
「あの、二人ともどうしたの?」
俺が聞くと、湖瑠璃ちゃんは、
「どうしたも こうしたも、お姉さまの様子がおかしいので、こっそり付いてきてみれば、二人だけでドキドキラブラブ初体験をして居るではありませんか。どうして そういうことは湖瑠璃に言ってくださらないのです。のけ者なんてあんまりです」
「ああ、湖瑠璃ちゃんもやりたかったんだ。それも そうだよね。じゃあ、湖瑠璃ちゃんも一緒にしようか」
「え?」
と、湖瑠璃ちゃんは動揺したような声を上げた。
「私がお兄さまとするのですか? いやん、いきなり三人プレイなんてレベルが高いですわ。あ、でもお兄さまの腕は二つあるのですし、お姉さまと一緒にお兄さまの腕を抱きしめるのも、それは それで背徳の香りが……って、あれ?」
湖瑠璃ちゃんは そこで首を傾げた。
「お姉さま。お姉さまが手にしているのは一体なんでしょう?」
セルニアは聞かれて答える。
「見ての通り、PS五のコントローラーですわ」
セルニアの手にはPS五のコントローラー。
そして俺達の前にはテレビと、そしてスイッチを入れたばかりのPS五の本体が置かれていた。
「「……」」
湖瑠璃ちゃんと晶さんは沈黙していた。
しばらくして 湖瑠璃ちゃんは変な笑い声を上げた。
「おほほほ、なぁんだ そうだったんですか。私 てっきりアレな事かと」
「一体 何を勘違いしたのか だいたい想像は付くんだけど、どうして そんな勘違いになったのか、全くもって見当が付かないんだが」
「と、とにかく、あの入手困難なPS五を手に入れたのですか」
「そうなんだ、クリスマスセールの抽選に当選して、ついにゲットだぜをした」
湖瑠璃ちゃんはごまかすような笑顔で、チョコンと俺達の間に座った。
「では、湖瑠璃も遊ばせてくださいな、お兄さま、お姉さま」
続く……
大晦日まであと四日。
俺の家にセルニアがやって来た。
「やあ、セルニア。待ってたよ」
「はい、わたくしもです。この日を待ちわびていましたわ」
「じゃあ、とりあえず上がって」
セルニアを家に上げると、早速 俺の部屋に。
セルニアはダウンジャケットを脱ぐと、壁に掛ける。
俺達は座布団の上に座ると、しばらく沈黙した。
「「……」」
やがてセルニアが口を開いた。
「なんというか、わたくし少し緊張していますわ」
「実を言うと、俺もだ」
「そうですわよね。緊張しますわよね。お互い初めてですし」
「そうだな」
「と、とにかく、いつまでも こうしていても仕方がありません。そろそろ始めませんこと」
「そうだな。時間も限られているし」
「とにかく 入れれば良いんですよね」
「それは そうなんだけど」
「とりあえず わたくしが触ってみますわ」
「し、慎重にね」
「わかっていますわ」
「ど、どう」
「色は白いのですね。そして この堅さ。大きさは一回り大きい感じですわね」
「まあ、そうだな」
「きゃっ、動きました。ピクッと動きましたわ」
「そ、そう言う物だから」
「わ、分かっておりますわ。でも ビックリしてしまって」
「そうだな、初めてだから ビックリするよな」
「とにかく、入れますわよ」
「お、おう」
「ちょっと 待ったー!」
突然 湖瑠璃ちゃんが部屋に飛び込んできた。
「二人だけで一体 何をしているのですか!? そういうことは 湖瑠璃にも見学させてくださいと 常々言っているではありませんか! 二人だけなんてずるいです! 後学のためにも湖瑠璃に見学させてくださいな!」
後ろから猪鹿蝶 晶さんが ハンディカメラ片手に入ってきた。
「湖瑠璃お嬢さま。台無しでやす。麗華お嬢さまがたは 見られると萎えてしまうタイプ。ここはこっそり覗き見しなくてはなりやせん」
「でも じっくり間近で見たいです!」
「落ち着いてくださいやせ」
二人は いったい なにを騒いでいるのだろう?
「あの、二人ともどうしたの?」
俺が聞くと、湖瑠璃ちゃんは、
「どうしたも こうしたも、お姉さまの様子がおかしいので、こっそり付いてきてみれば、二人だけでドキドキラブラブ初体験をして居るではありませんか。どうして そういうことは湖瑠璃に言ってくださらないのです。のけ者なんてあんまりです」
「ああ、湖瑠璃ちゃんもやりたかったんだ。それも そうだよね。じゃあ、湖瑠璃ちゃんも一緒にしようか」
「え?」
と、湖瑠璃ちゃんは動揺したような声を上げた。
「私がお兄さまとするのですか? いやん、いきなり三人プレイなんてレベルが高いですわ。あ、でもお兄さまの腕は二つあるのですし、お姉さまと一緒にお兄さまの腕を抱きしめるのも、それは それで背徳の香りが……って、あれ?」
湖瑠璃ちゃんは そこで首を傾げた。
「お姉さま。お姉さまが手にしているのは一体なんでしょう?」
セルニアは聞かれて答える。
「見ての通り、PS五のコントローラーですわ」
セルニアの手にはPS五のコントローラー。
そして俺達の前にはテレビと、そしてスイッチを入れたばかりのPS五の本体が置かれていた。
「「……」」
湖瑠璃ちゃんと晶さんは沈黙していた。
しばらくして 湖瑠璃ちゃんは変な笑い声を上げた。
「おほほほ、なぁんだ そうだったんですか。私 てっきりアレな事かと」
「一体 何を勘違いしたのか だいたい想像は付くんだけど、どうして そんな勘違いになったのか、全くもって見当が付かないんだが」
「と、とにかく、あの入手困難なPS五を手に入れたのですか」
「そうなんだ、クリスマスセールの抽選に当選して、ついにゲットだぜをした」
湖瑠璃ちゃんはごまかすような笑顔で、チョコンと俺達の間に座った。
「では、湖瑠璃も遊ばせてくださいな、お兄さま、お姉さま」
続く……
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