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89・ちょっとー!
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冬休み前日。
終業式にてイヤミな学園主任のどうでもいい話を聞き、悟道校長の実にためになる話を聞いて、その日は終わった。
俺は臨時アルバイトで疲労困憊だった。
鳳上家での執事の仕事は無駄に終わり、俺は最後の手段。
大工の臨時アルバイトに入り込んで、きつい肉体労働に励んだ。
大工のおっちゃんたちは気のいい人ばかりなのだが、仕事はとにかくきつい。
ゲーマーの俺には重労働だった。
しかし それも終わった。
後はクリスマスパーティーを待つのみ。
終業式が終わった後、俺は教室に戻ろうと廊下を歩いていると、氷美とすれ違った。
氷美は、心底 侮蔑した軽蔑の目で、
「ペッ」
と 床につばを吐いて去って行った。
シクシク。
俺、一応 恩人なのに。
しかし それも、教室での セルニアの笑顔に癒やされる。
「明後日はついにクリスマスですわ。パーティー楽しみですわね。今から待ち遠しいですわ」
ああ、セルニアスマイルに癒やされるぅーん。
そして俺は席に座ると、宮が話しかけてくる。
「ずいぶん 疲れてるみたいだけど、大丈夫?」
「大丈夫だ。もうバイトは終わった」
「そう、なら良いけど。でも 吉祥院さん、幸せだね。男の子が自分のためにそこまで頑張ってくれるなんて、ある意味 女の子の夢だよ」
「そうなのか?」
「そうだよ。男の子には分からないかも知れないけど。羨ましいなー」
そして宮は顔を近づけてきて、
「それで、吉祥院さんに なにをプレゼントするの? 私にだけこっそり教えてよ」
「……」
……
「……考えてなかった」
「え?」
「プレゼント、何買うか、考えてなかった」
「ちょっとー! クリスマスまで あと三日しかないよ。なのに まだプレゼント買ってなかったの」
「金のことばかり考えてて、肝心のプレゼントまで気が回らなかった」
「呆れた」
「宮、ヘルプ ミー。明日、プレゼント買いに行くから、なにが良いか相談に乗ってくれ。頼む。この通り」
俺は頭を下げてお願いする。
「しょーがないなー。そこまでお願いされたんなら、聞いてあげるしかないじゃん」
こうして 明日、宮とプレゼントを買いに行くことが決定した。
冬休み初日。
俺は宮と待ち合わせ場所の、松陽駅へ向かっていた。
しかし、思いっきり遅刻している。
度重なるバイトの披露がピークに達していたのか、目覚まし時計が鳴っているにもかかわらず、俺は深い眠りの中にいたままで、目を覚ましたときには完全に寝坊。
俺は急いで身支度を調えて、駅へと向かったが、その時には午後一時。
待ち合わせの時間は午後一時。
もう間に合わないが、とにかく急いで向かった。
そして 駅の時計台の下にて、宮はナンパされていた。
「ねー、いいでしょー。どうせ 彼氏すっぽかしたんだからさー」
「だから断りますって」
「いいじゃん いいじゃん。彼氏なんかより、俺の方が上だよ」
「や、だから」
俺は走って間に入る。
「悪い、宮。遅くなった」
「もー、遅いって」
ナンパ男は拗ねたように、
「なんだよ、ホントに彼氏いたんだ。なら用はねーや。でも、ヘタレっぽいな。これなら俺の方がイケてるのに」
と去って行った。
宮は少し怒った表情で、
「しっつれいなヤツねー、まったく」
そして俺に、
「私は君の方が格好いいと思うからね」
とフォローしてくれた。
「それで、どうして三十分も遅刻したのかな?」
「スンマセン。思いっ切りよく寝坊しましたです」
宮は嘆息する。
「そんなことだろうと思ったのよ。あれだけ疲れてたから。まあ、いいわ。許してあげる。 それじゃ、行こうか」
松陽駅から電車に揺られて二駅。
俺たちは総合デパートへ到着した。
「このデパートの端っこに、良い雰囲気のお店があるのよ」
宮に案内されて、簡単には分からないであろう、店に到着。
小物やアクセサリーなど、女の子向けのお洒落な品が置いてある店だった。
「デパートを探索してるときに見つけてね、時々来てるの」
「ここなら、良いプレゼントが見つかりそうだ」
「でしょー」
こうして俺達は店を探索し始めた。
「これはいいんじゃない」
宮が勧めたのは、壁に突撃してめり込んだネコのオブジェ。
「この病んでる感がたまんないねー」
「えーと、他のお勧めは?」
「これも良いんじゃない」
ハリセンボンのぬいぐるみ。
「あ、これも良さそう」
ウニのぬいぐるみ。
「こっちも良いねー」
ヤマアラシのぬいぐるみ。
全部、とげとげのぬいぐるみで、色が違うだけのようにしか見えなかったし、意味不明すぎた。
「えーと、オブジェとかぬいぐるみとかだけじゃなくて、指輪とかペンダントの類いも見ておきたいなぁ」
「それなら、あっちにオルゴールがあるよ」
「オルゴールは、誕生日の時にプレゼントしたから、パスでお願い」
「そっか、一度 プレゼントしちゃったんだ。同じ物 贈るのはまずいねー。じゃあ、装飾品の類いを見て回ろっか」
イヤリングやペンダントにリングなどのコーナーに来た。
セルニアは高価な装飾品は、プレゼントされて持ってるだろうけど、こういう庶民的な物は意外と贈られていなさそうだ。
さて、どんな物があるかというと、オブシディアンのペンダントに、サファイアのネックレス。フォッシルコーラルのリングなど。
うん、どういう材料なのか、俺にはサッパリわかりません。
まあ、とにかく見ていこう。
と一通り見て回って、ふと目に付く物があった。
冬の光。
材料は水晶のリング。
雪の結晶をイメージした感じの模様が彫られている。
クリスマスのプレゼントには良いんじゃないだろうか。
宮が、
「あ、良い感じの物見つけたの?」
「ああ、これが良いんじゃないかと思うんだけど」
「うん、良い感じ。これなら吉祥院さん、喜ぶと思うよ」
「値段も手頃だし、これにするか」
品は陳列してある これ一つだけしか無いようだ。
悩んで他の物を見て回る内に、売れてしまったら大変。
こういうのはフィーリングが大事。
俺は思いきって買うことにした。
俺は店を出ると、ポケットに入れてボタンを確実に閉めたのを確認した。
落としたりしないよう、注意しないとな。
「宮、ありがとう。良い物が買えたよ」
「どういたしまして」
「そうだ、この後、時間あるか?」
「今日は一日予定無いけど」
「じゃあさ、どこか行きたいところはないか? 手伝ってくれたお礼になにか奢るよ」
「ホント? じゃあ、そうしようかな」
続く……
終業式にてイヤミな学園主任のどうでもいい話を聞き、悟道校長の実にためになる話を聞いて、その日は終わった。
俺は臨時アルバイトで疲労困憊だった。
鳳上家での執事の仕事は無駄に終わり、俺は最後の手段。
大工の臨時アルバイトに入り込んで、きつい肉体労働に励んだ。
大工のおっちゃんたちは気のいい人ばかりなのだが、仕事はとにかくきつい。
ゲーマーの俺には重労働だった。
しかし それも終わった。
後はクリスマスパーティーを待つのみ。
終業式が終わった後、俺は教室に戻ろうと廊下を歩いていると、氷美とすれ違った。
氷美は、心底 侮蔑した軽蔑の目で、
「ペッ」
と 床につばを吐いて去って行った。
シクシク。
俺、一応 恩人なのに。
しかし それも、教室での セルニアの笑顔に癒やされる。
「明後日はついにクリスマスですわ。パーティー楽しみですわね。今から待ち遠しいですわ」
ああ、セルニアスマイルに癒やされるぅーん。
そして俺は席に座ると、宮が話しかけてくる。
「ずいぶん 疲れてるみたいだけど、大丈夫?」
「大丈夫だ。もうバイトは終わった」
「そう、なら良いけど。でも 吉祥院さん、幸せだね。男の子が自分のためにそこまで頑張ってくれるなんて、ある意味 女の子の夢だよ」
「そうなのか?」
「そうだよ。男の子には分からないかも知れないけど。羨ましいなー」
そして宮は顔を近づけてきて、
「それで、吉祥院さんに なにをプレゼントするの? 私にだけこっそり教えてよ」
「……」
……
「……考えてなかった」
「え?」
「プレゼント、何買うか、考えてなかった」
「ちょっとー! クリスマスまで あと三日しかないよ。なのに まだプレゼント買ってなかったの」
「金のことばかり考えてて、肝心のプレゼントまで気が回らなかった」
「呆れた」
「宮、ヘルプ ミー。明日、プレゼント買いに行くから、なにが良いか相談に乗ってくれ。頼む。この通り」
俺は頭を下げてお願いする。
「しょーがないなー。そこまでお願いされたんなら、聞いてあげるしかないじゃん」
こうして 明日、宮とプレゼントを買いに行くことが決定した。
冬休み初日。
俺は宮と待ち合わせ場所の、松陽駅へ向かっていた。
しかし、思いっきり遅刻している。
度重なるバイトの披露がピークに達していたのか、目覚まし時計が鳴っているにもかかわらず、俺は深い眠りの中にいたままで、目を覚ましたときには完全に寝坊。
俺は急いで身支度を調えて、駅へと向かったが、その時には午後一時。
待ち合わせの時間は午後一時。
もう間に合わないが、とにかく急いで向かった。
そして 駅の時計台の下にて、宮はナンパされていた。
「ねー、いいでしょー。どうせ 彼氏すっぽかしたんだからさー」
「だから断りますって」
「いいじゃん いいじゃん。彼氏なんかより、俺の方が上だよ」
「や、だから」
俺は走って間に入る。
「悪い、宮。遅くなった」
「もー、遅いって」
ナンパ男は拗ねたように、
「なんだよ、ホントに彼氏いたんだ。なら用はねーや。でも、ヘタレっぽいな。これなら俺の方がイケてるのに」
と去って行った。
宮は少し怒った表情で、
「しっつれいなヤツねー、まったく」
そして俺に、
「私は君の方が格好いいと思うからね」
とフォローしてくれた。
「それで、どうして三十分も遅刻したのかな?」
「スンマセン。思いっ切りよく寝坊しましたです」
宮は嘆息する。
「そんなことだろうと思ったのよ。あれだけ疲れてたから。まあ、いいわ。許してあげる。 それじゃ、行こうか」
松陽駅から電車に揺られて二駅。
俺たちは総合デパートへ到着した。
「このデパートの端っこに、良い雰囲気のお店があるのよ」
宮に案内されて、簡単には分からないであろう、店に到着。
小物やアクセサリーなど、女の子向けのお洒落な品が置いてある店だった。
「デパートを探索してるときに見つけてね、時々来てるの」
「ここなら、良いプレゼントが見つかりそうだ」
「でしょー」
こうして俺達は店を探索し始めた。
「これはいいんじゃない」
宮が勧めたのは、壁に突撃してめり込んだネコのオブジェ。
「この病んでる感がたまんないねー」
「えーと、他のお勧めは?」
「これも良いんじゃない」
ハリセンボンのぬいぐるみ。
「あ、これも良さそう」
ウニのぬいぐるみ。
「こっちも良いねー」
ヤマアラシのぬいぐるみ。
全部、とげとげのぬいぐるみで、色が違うだけのようにしか見えなかったし、意味不明すぎた。
「えーと、オブジェとかぬいぐるみとかだけじゃなくて、指輪とかペンダントの類いも見ておきたいなぁ」
「それなら、あっちにオルゴールがあるよ」
「オルゴールは、誕生日の時にプレゼントしたから、パスでお願い」
「そっか、一度 プレゼントしちゃったんだ。同じ物 贈るのはまずいねー。じゃあ、装飾品の類いを見て回ろっか」
イヤリングやペンダントにリングなどのコーナーに来た。
セルニアは高価な装飾品は、プレゼントされて持ってるだろうけど、こういう庶民的な物は意外と贈られていなさそうだ。
さて、どんな物があるかというと、オブシディアンのペンダントに、サファイアのネックレス。フォッシルコーラルのリングなど。
うん、どういう材料なのか、俺にはサッパリわかりません。
まあ、とにかく見ていこう。
と一通り見て回って、ふと目に付く物があった。
冬の光。
材料は水晶のリング。
雪の結晶をイメージした感じの模様が彫られている。
クリスマスのプレゼントには良いんじゃないだろうか。
宮が、
「あ、良い感じの物見つけたの?」
「ああ、これが良いんじゃないかと思うんだけど」
「うん、良い感じ。これなら吉祥院さん、喜ぶと思うよ」
「値段も手頃だし、これにするか」
品は陳列してある これ一つだけしか無いようだ。
悩んで他の物を見て回る内に、売れてしまったら大変。
こういうのはフィーリングが大事。
俺は思いきって買うことにした。
俺は店を出ると、ポケットに入れてボタンを確実に閉めたのを確認した。
落としたりしないよう、注意しないとな。
「宮、ありがとう。良い物が買えたよ」
「どういたしまして」
「そうだ、この後、時間あるか?」
「今日は一日予定無いけど」
「じゃあさ、どこか行きたいところはないか? 手伝ってくれたお礼になにか奢るよ」
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続く……
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