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82・貴方にとって
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校庭。中庭。音楽室。屋上。
俺は心当たりを片っ端から探したが、セルニアは見つからない。
そして五時。
「これにて松陽祭を終了します。ご来校の皆様、帰宅をお願いします」
文化祭終了のアナウンスが流れた。
次は後夜祭でフォークダンスをみんなで踊る。
セルニアは俺と約束した。
フォークダンスを一緒に踊ると。
それにかけるしかない。
グラウンドで音楽が流れ、フォークダンスが始まった。
しかしセルニアの姿はどこにもない。
どこへ行ったんだ?
まさか帰ったのか?
俺は校門に行き、警備員に聞く。
「吉祥院さん? いや、帰ってないよ。間違いない。有名な生徒だからな。俺も顔はよく知ってるから、間違いなく、まだ帰ってない」
どこにいるんだ、セルニア。
今までセルニアのほうから俺に話しかけてきた。
俺は それが当然だと思っていた。
でも 違う。
俺とセルニアは住む世界が違う。
俺は偶然 秘密を知ったことによって、セルニアと接点が出来ただけにすぎない。
もし セルニアから接することを止めれば、もう二度と話は出来なくなる。
会えなくなることも あり得る。
こんなことで終わりだなんて、嫌だ。
「ねえ、大丈夫?」
宮が話しかけてきた。
「ああ、宮か」
「どうしたの? 必死そうな顔してるけど」
「ちょっと、なんていうか、色々あって」
「ふーん」
宮は何を考えているのか分からない表情。
そして不意に、
「ねえ、もし良かったら、フォークダンスに行かない」
「え? フォークダンス?」
「そ、フォークダンス。一緒に踊ろうよ」
去年の俺だったら、即答していただろう。
だけど、今の俺は……
「悪い、宮。先約があるんだ」
「そっか。他の人と約束してるんだ」
「ああ、大切な約束なんだ」
「分かった、じゃあ その人のところへ行ってきなよ」
「行ってくる」
俺は再びセルニアを探しに向かった。
球竜 宮は一人呟いた。
「ふられちゃったか」
俺はもう一度 一通り探したが、セルニアの姿は見つからない。
今は誰も居ない校庭の自動販売機の前にいる。
探せるところは全て探したけど、見つからない。
もう、フォークダンスも終わり、みんな帰宅し始めている。
明日の片付けの時に、セルニアと話をするか?
いや!
ダメだ!
今日中に話をしないと。
引き延ばしていたら、その分 セルニアの苦しみは続くんだ。
「麗華お嬢さまを探しているのですか?」
いつの間にか沙由理さんが居た。
「沙由理さん。どうして学校に?」
「人間行動などの学習のために、文化祭を見学しに来ていました。
そして、失礼ながら、麗華お嬢さまと貴方のことを見ていました。
観察結果から申し上げますと、これは人間の言う恋愛に該当する行いではないかと推測します。
しかし、お互いを求めながら、お互いを拒絶する。
人間の恋愛の機微は、アンドロイドの私には まだまだ理解できません。
しかし、貴方は諦めていない様子。そこで、助け船を出そうかと判断しました」
「セルニアがどこにいるのか知っているんいですか?」
「知っています。しかし、それを教える前に、質問に答えてください。
貴方にとって麗華 お嬢さまとは なんでしょう?
貴方にとって、吉祥院・セルニア・麗華という人物は、どのような存在なのですか?」
俺にとって、吉祥院・セルニア・麗華がどんな存在なのか?
「……始まりは、信じられない事から起こりました。あり得ないことから始まりました。
二度目の人生の始まり。一度終わった人生が、再び始まった。
そして 気付きました。この世界がどういう世界なのか。
自分は、そんな世界の中で、なんの役割も持たない、名前もないただのモブ。
それに引き換え、セルニアは世界の全てに祝福されたかのような存在。
でも、それが いつか終わることを俺は知っている。
だから ずっと気になっていました。
セルニアは どうして あんなことをするんだろうって。
セルニアが そんなことするはず無いのに、なぜ そんなことをする結果になるのか?
でも、気になるだけで、俺は具体的な行動を起こしていませんでした。
二度目の人生でも、俺は以前となにも変わらないままでした。
それが、些細な事からセルニアとの接点が生まれた。
セルニアの秘密を知ったこと。
それをきっかけに、セルニアとの接点がどんどん増えていきました。
そして知りました。
みんなの崇拝するセルニアと、本当のセルニアは違う。
セルニアは女神じゃない。
人間です。
俺となにも変わらない、ただの普通の人間で、皆と同じ普通の女の子です。
だから、色んな事に喜び、色んな事に悩み、色んな事を考え、色んな事に苦しみ、色んな事を楽しむ。
ただの普通の女の子。
俺は そんなセルニアが好きです。
だから 約束しました。
ずっと一緒に居るって。
何があっても離れたりしない。
一生 側に居る。
俺は ずっとセルニアと一緒に居たい!
俺にとってセルニアは誰よりも大切な人です!!」
沙由理さんは俺の告白を静かに聞いていた。
そして、しばらくの沈黙の後、沙由理さんは微笑んだ。
「非常に興味深いことを聞くことが出来ました。これは私が人間を理解する上で、非常に有益なデータとなるでしょう」
「教えてください、沙由理さん。セルニアはどこに居るんですか?」
沙由理さんは静かに微笑んでいた。
「沙由理さん!」
「……麗華 お嬢さまは、貴方の後ろにいます」
……え?
俺は振り向くと、そこにはセルニアがいた。
「……セルニア」
俺はセルニアの前にまで来る。
「……はい」
セルニアは逃げなかった。
「全部、誤解なんだ」
「分かっています。もう、分かりました。貴方の気持ちは、とてもよく分かりました」
俺達はただ静かに見つめ合っていた。
しばらくしてセルニアは、
「ごめんなさい。フォークダンスの約束を破ってしまいました」
「……なら、今から踊ろう」
「音楽はありませんわ」
「かまわない」
俺達は手に手を取り、無音の中で踊り始めた。
満月の明かりの下、ただ静かに踊り続けた。
ただ踊り続けた。
と いう映像を、大画面のテレビで湖瑠璃ちゃんが見終わった。
「いやぁーん。お兄さま、お姉さま、素敵ですー。ムフー」
湖瑠璃ちゃんは鼻息荒く感想を言った。
現在、吉祥院家の館の、セルニアのお部屋。
沙由理さんの首からコードがテレビに伸びており、記録映像を流していた。
そう、沙由理さんはあの時の俺達をバッチリ録画していたのだった。
「お互いの気持ちを確かめ合って、ただ静かに踊るなんて、ロマンチックですー」
セルニア羞恥心で赤面して、ただ俯いてプルプルと体を震わせているだけ。
俺も赤面して俯くしか出来なかった。
「惜しいのは、なぜキスをしなかったのかですね。それさえしていれば完璧でしたのに。でも たまりませーん。はぁーん」
「さ、沙由理さん、こ、このデータは消していただけないでしょうか」
俺は沙由理さんにお願いしたが、しかし沙由理さんは、
「このデータは人間を理解する上で貴重なデータです。よって永久保存が決定しました」
「そ、そこをなんとか」
「ダメです」
「ノォオオオオオ!」
沙由理さんは すでに人間を理解しているんじゃないかという疑惑が浮上したとか。
俺は心当たりを片っ端から探したが、セルニアは見つからない。
そして五時。
「これにて松陽祭を終了します。ご来校の皆様、帰宅をお願いします」
文化祭終了のアナウンスが流れた。
次は後夜祭でフォークダンスをみんなで踊る。
セルニアは俺と約束した。
フォークダンスを一緒に踊ると。
それにかけるしかない。
グラウンドで音楽が流れ、フォークダンスが始まった。
しかしセルニアの姿はどこにもない。
どこへ行ったんだ?
まさか帰ったのか?
俺は校門に行き、警備員に聞く。
「吉祥院さん? いや、帰ってないよ。間違いない。有名な生徒だからな。俺も顔はよく知ってるから、間違いなく、まだ帰ってない」
どこにいるんだ、セルニア。
今までセルニアのほうから俺に話しかけてきた。
俺は それが当然だと思っていた。
でも 違う。
俺とセルニアは住む世界が違う。
俺は偶然 秘密を知ったことによって、セルニアと接点が出来ただけにすぎない。
もし セルニアから接することを止めれば、もう二度と話は出来なくなる。
会えなくなることも あり得る。
こんなことで終わりだなんて、嫌だ。
「ねえ、大丈夫?」
宮が話しかけてきた。
「ああ、宮か」
「どうしたの? 必死そうな顔してるけど」
「ちょっと、なんていうか、色々あって」
「ふーん」
宮は何を考えているのか分からない表情。
そして不意に、
「ねえ、もし良かったら、フォークダンスに行かない」
「え? フォークダンス?」
「そ、フォークダンス。一緒に踊ろうよ」
去年の俺だったら、即答していただろう。
だけど、今の俺は……
「悪い、宮。先約があるんだ」
「そっか。他の人と約束してるんだ」
「ああ、大切な約束なんだ」
「分かった、じゃあ その人のところへ行ってきなよ」
「行ってくる」
俺は再びセルニアを探しに向かった。
球竜 宮は一人呟いた。
「ふられちゃったか」
俺はもう一度 一通り探したが、セルニアの姿は見つからない。
今は誰も居ない校庭の自動販売機の前にいる。
探せるところは全て探したけど、見つからない。
もう、フォークダンスも終わり、みんな帰宅し始めている。
明日の片付けの時に、セルニアと話をするか?
いや!
ダメだ!
今日中に話をしないと。
引き延ばしていたら、その分 セルニアの苦しみは続くんだ。
「麗華お嬢さまを探しているのですか?」
いつの間にか沙由理さんが居た。
「沙由理さん。どうして学校に?」
「人間行動などの学習のために、文化祭を見学しに来ていました。
そして、失礼ながら、麗華お嬢さまと貴方のことを見ていました。
観察結果から申し上げますと、これは人間の言う恋愛に該当する行いではないかと推測します。
しかし、お互いを求めながら、お互いを拒絶する。
人間の恋愛の機微は、アンドロイドの私には まだまだ理解できません。
しかし、貴方は諦めていない様子。そこで、助け船を出そうかと判断しました」
「セルニアがどこにいるのか知っているんいですか?」
「知っています。しかし、それを教える前に、質問に答えてください。
貴方にとって麗華 お嬢さまとは なんでしょう?
貴方にとって、吉祥院・セルニア・麗華という人物は、どのような存在なのですか?」
俺にとって、吉祥院・セルニア・麗華がどんな存在なのか?
「……始まりは、信じられない事から起こりました。あり得ないことから始まりました。
二度目の人生の始まり。一度終わった人生が、再び始まった。
そして 気付きました。この世界がどういう世界なのか。
自分は、そんな世界の中で、なんの役割も持たない、名前もないただのモブ。
それに引き換え、セルニアは世界の全てに祝福されたかのような存在。
でも、それが いつか終わることを俺は知っている。
だから ずっと気になっていました。
セルニアは どうして あんなことをするんだろうって。
セルニアが そんなことするはず無いのに、なぜ そんなことをする結果になるのか?
でも、気になるだけで、俺は具体的な行動を起こしていませんでした。
二度目の人生でも、俺は以前となにも変わらないままでした。
それが、些細な事からセルニアとの接点が生まれた。
セルニアの秘密を知ったこと。
それをきっかけに、セルニアとの接点がどんどん増えていきました。
そして知りました。
みんなの崇拝するセルニアと、本当のセルニアは違う。
セルニアは女神じゃない。
人間です。
俺となにも変わらない、ただの普通の人間で、皆と同じ普通の女の子です。
だから、色んな事に喜び、色んな事に悩み、色んな事を考え、色んな事に苦しみ、色んな事を楽しむ。
ただの普通の女の子。
俺は そんなセルニアが好きです。
だから 約束しました。
ずっと一緒に居るって。
何があっても離れたりしない。
一生 側に居る。
俺は ずっとセルニアと一緒に居たい!
俺にとってセルニアは誰よりも大切な人です!!」
沙由理さんは俺の告白を静かに聞いていた。
そして、しばらくの沈黙の後、沙由理さんは微笑んだ。
「非常に興味深いことを聞くことが出来ました。これは私が人間を理解する上で、非常に有益なデータとなるでしょう」
「教えてください、沙由理さん。セルニアはどこに居るんですか?」
沙由理さんは静かに微笑んでいた。
「沙由理さん!」
「……麗華 お嬢さまは、貴方の後ろにいます」
……え?
俺は振り向くと、そこにはセルニアがいた。
「……セルニア」
俺はセルニアの前にまで来る。
「……はい」
セルニアは逃げなかった。
「全部、誤解なんだ」
「分かっています。もう、分かりました。貴方の気持ちは、とてもよく分かりました」
俺達はただ静かに見つめ合っていた。
しばらくしてセルニアは、
「ごめんなさい。フォークダンスの約束を破ってしまいました」
「……なら、今から踊ろう」
「音楽はありませんわ」
「かまわない」
俺達は手に手を取り、無音の中で踊り始めた。
満月の明かりの下、ただ静かに踊り続けた。
ただ踊り続けた。
と いう映像を、大画面のテレビで湖瑠璃ちゃんが見終わった。
「いやぁーん。お兄さま、お姉さま、素敵ですー。ムフー」
湖瑠璃ちゃんは鼻息荒く感想を言った。
現在、吉祥院家の館の、セルニアのお部屋。
沙由理さんの首からコードがテレビに伸びており、記録映像を流していた。
そう、沙由理さんはあの時の俺達をバッチリ録画していたのだった。
「お互いの気持ちを確かめ合って、ただ静かに踊るなんて、ロマンチックですー」
セルニア羞恥心で赤面して、ただ俯いてプルプルと体を震わせているだけ。
俺も赤面して俯くしか出来なかった。
「惜しいのは、なぜキスをしなかったのかですね。それさえしていれば完璧でしたのに。でも たまりませーん。はぁーん」
「さ、沙由理さん、こ、このデータは消していただけないでしょうか」
俺は沙由理さんにお願いしたが、しかし沙由理さんは、
「このデータは人間を理解する上で貴重なデータです。よって永久保存が決定しました」
「そ、そこをなんとか」
「ダメです」
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