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80・雄叫び
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俺達は体育館でミスコンを見物している。
司会がステージの上でマイクを手に解説している。
「さあ! 始まりました! 第四十七回 松陽高校ミスコンテスト! 今年の美女たちの美しさ 可愛らしさを とくとご覧あれ!
なお、前年度までは一年生限定でしたが、今年からは正式に学校に認められたことを機に、候補者は全学年対象となりました。
さあ、細かいことは これ以上 無し。
さっそく 候補者の紹介と行きましょう!」
音楽が流れ始める。
「エントリーナンバー1!
委員長なのに空手娘! 眞鳥 凪!」
眞鳥さんが侍装束で登場した。
観客からは拍手が上がる。
「続いてエントリーナンバー2! 第四十五回 優勝者!
天の織姫! 天野 詩織!」
出てきたのは、以前セルニアと俺の仲を応援してくれると言ってくれた、BL嫌いの先輩。
あの人、人気投票で優勝したことがあるのか。
「エントリーナンバー3!
太陽の転入生! 球竜 宮!」
宮が貴族装束で現れると、黄色い悲鳴が上がった。
褐色の肌がエキゾチックな感じで、女子が目覚めそうになっている。
「エントリーナンバー4!
極光氷結! 鳳上 氷美!」
制服からして一年生の子だ。
退屈そうに澄ました表情をしている。
「エントリーナンバー5!
永遠の十七歳! 上永先生!」
痴女 入ってるんじゃないかって言うくらいの、ピチピチドレスで登場した上永先生。
なにやってんだ、あの人。
「そして! エントリーナンバー6! 前回 二位!
松陽高校の女神! 吉祥院・セルニア・麗華さま!」
なんかセルニアだけ敬称が付いていた。
観客からは一斉に歓声が上がる。
「きゃー! 吉祥院さまー!」
「格好いいですー!」
「素敵ー!」
「抱いてー!」
「結婚してー!」
男装の女騎士のようなセルニアに、女子たちはみんな目がハートマーク。
「うぉー! 吉祥院さまー!」
「綺麗ですー!」
「素敵だー!」
「交際してくれー!」
「結婚してくださいー!」
男子たちもみんな目がハートマーク。
司会は観客が静かになるまで待った。
そして、静かな声で再び司会を始める。
「さて、最後に紹介しますのは、エントリーナンバー7。前回 優勝者。
男子部門一位。
総合部門一位。
女子部門一位。
三冠王達成の奇跡の逸材。
男なのに女より可愛い! 違和感が仕事しない! 性別を超えた存在!
朝倉 海翔 だぁあああ!」
メイド姿の海翔が登場すると観客からは、
「「「「「GUOOOOOOOOOOOO!!!!!」」」」」
雄叫びのような歓声が上がった。
セルニアの時よりすげえ。
「以上 七人が候補者となります。
では、自己紹介を兼ねて、それぞれ特技披露をしていただきましょう」
最初は女子空手部主将の眞鳥 凪さん。
「えー、みなさん、眞鳥 凪です。私の手を見ていてください」
眞鳥さんは両手を広げると、唐突にトランプのカードが出てきた。
え?
今の手品?
そして眞鳥さんの手に、次々とトランプのカードが出現しては消え、消えては出現し、そして最後に観客に向けて一斉にトランプを投げたかと思うと、パンッ、と手を叩いた瞬間に、トランプが全て消えた。
「ありがとうございました」
空手は見せなかった。
みんなは普通に拍手した。
二人目、天野 詩織 先輩。
先輩は扇子を手に、なにやら優雅な舞を披露した。
多分、日本舞踊の踊りなのだろう。
静かな舞が行われ、そして一礼する。
球竜 宮はやはりピアノだった。。
ショパンの一曲を弾く。
前にコンクールで二位になったのは伊達じゃない。
凄い腕前で、みんな聞き惚れていた。
弾き終わると、少し恥ずかしそうに、一礼した。
四人目は、一年生の鳳上 氷美。
「特にない」
そして後ろに下がった。
無いのかよ。
五人目。上永先生。
「さあぁーん、みんなぁ。先生の生まれたままの姿を見せてあげるわよぉーん」
とか言って服を脱ぎ始めた。
突然のストリップショーにミスコン委員会が慌ててステージに上がり、上永先生は強制退場。
司会が予想通りといった顔で、
「上永先生は失格になりました」
ホント なにやってんだ あの人。
続く……
司会がステージの上でマイクを手に解説している。
「さあ! 始まりました! 第四十七回 松陽高校ミスコンテスト! 今年の美女たちの美しさ 可愛らしさを とくとご覧あれ!
なお、前年度までは一年生限定でしたが、今年からは正式に学校に認められたことを機に、候補者は全学年対象となりました。
さあ、細かいことは これ以上 無し。
さっそく 候補者の紹介と行きましょう!」
音楽が流れ始める。
「エントリーナンバー1!
委員長なのに空手娘! 眞鳥 凪!」
眞鳥さんが侍装束で登場した。
観客からは拍手が上がる。
「続いてエントリーナンバー2! 第四十五回 優勝者!
天の織姫! 天野 詩織!」
出てきたのは、以前セルニアと俺の仲を応援してくれると言ってくれた、BL嫌いの先輩。
あの人、人気投票で優勝したことがあるのか。
「エントリーナンバー3!
太陽の転入生! 球竜 宮!」
宮が貴族装束で現れると、黄色い悲鳴が上がった。
褐色の肌がエキゾチックな感じで、女子が目覚めそうになっている。
「エントリーナンバー4!
極光氷結! 鳳上 氷美!」
制服からして一年生の子だ。
退屈そうに澄ました表情をしている。
「エントリーナンバー5!
永遠の十七歳! 上永先生!」
痴女 入ってるんじゃないかって言うくらいの、ピチピチドレスで登場した上永先生。
なにやってんだ、あの人。
「そして! エントリーナンバー6! 前回 二位!
松陽高校の女神! 吉祥院・セルニア・麗華さま!」
なんかセルニアだけ敬称が付いていた。
観客からは一斉に歓声が上がる。
「きゃー! 吉祥院さまー!」
「格好いいですー!」
「素敵ー!」
「抱いてー!」
「結婚してー!」
男装の女騎士のようなセルニアに、女子たちはみんな目がハートマーク。
「うぉー! 吉祥院さまー!」
「綺麗ですー!」
「素敵だー!」
「交際してくれー!」
「結婚してくださいー!」
男子たちもみんな目がハートマーク。
司会は観客が静かになるまで待った。
そして、静かな声で再び司会を始める。
「さて、最後に紹介しますのは、エントリーナンバー7。前回 優勝者。
男子部門一位。
総合部門一位。
女子部門一位。
三冠王達成の奇跡の逸材。
男なのに女より可愛い! 違和感が仕事しない! 性別を超えた存在!
朝倉 海翔 だぁあああ!」
メイド姿の海翔が登場すると観客からは、
「「「「「GUOOOOOOOOOOOO!!!!!」」」」」
雄叫びのような歓声が上がった。
セルニアの時よりすげえ。
「以上 七人が候補者となります。
では、自己紹介を兼ねて、それぞれ特技披露をしていただきましょう」
最初は女子空手部主将の眞鳥 凪さん。
「えー、みなさん、眞鳥 凪です。私の手を見ていてください」
眞鳥さんは両手を広げると、唐突にトランプのカードが出てきた。
え?
今の手品?
そして眞鳥さんの手に、次々とトランプのカードが出現しては消え、消えては出現し、そして最後に観客に向けて一斉にトランプを投げたかと思うと、パンッ、と手を叩いた瞬間に、トランプが全て消えた。
「ありがとうございました」
空手は見せなかった。
みんなは普通に拍手した。
二人目、天野 詩織 先輩。
先輩は扇子を手に、なにやら優雅な舞を披露した。
多分、日本舞踊の踊りなのだろう。
静かな舞が行われ、そして一礼する。
球竜 宮はやはりピアノだった。。
ショパンの一曲を弾く。
前にコンクールで二位になったのは伊達じゃない。
凄い腕前で、みんな聞き惚れていた。
弾き終わると、少し恥ずかしそうに、一礼した。
四人目は、一年生の鳳上 氷美。
「特にない」
そして後ろに下がった。
無いのかよ。
五人目。上永先生。
「さあぁーん、みんなぁ。先生の生まれたままの姿を見せてあげるわよぉーん」
とか言って服を脱ぎ始めた。
突然のストリップショーにミスコン委員会が慌ててステージに上がり、上永先生は強制退場。
司会が予想通りといった顔で、
「上永先生は失格になりました」
ホント なにやってんだ あの人。
続く……
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