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52・久し振り
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次に来たのはアニメショップ。
「では、本格的にお姉さまのプレゼントを選びたいと思います」
「アニメショップって事は、やはりセルニアの好きなマンガ関係だよな」
「まあ、私はBLには疎いのですが、お姉さまが好きな先生が、一般向けの物を描かれているそうではありませんか。
ネットで調べると、その フィギアなどが、もう販売されているそうです」
「なるほど。確かにセルニアはそこまで手を広げてないから、プレゼントにはちょうど良いかもしれないな」
で、フィギアコーナーに行き、セルニアが好きなマンガ、鬼殺の剣のフィギアを発見したのだけど、湖瑠璃ちゃんは値札を見てポカーンとした。
「……お兄さま、これ 値段を一桁 間違えています。店員さんったらうっかりさんですね」
「いや、これで合っている」
俺は海翔の荷物持ちで、フィギアの相場を知っている。
湖瑠璃ちゃんは愕然とした面持ちで、
「こんな お人形で、ホントに 値段がこんなにするというのですか?」
「こんなもんだ。っていうか、湖瑠璃ちゃんお金いくら持ってきたの?」
「これで全部です」
財布の中は俺の小遣いと同じくらいだった。
「世界的財閥の令嬢なのに、それくらいしか小遣い貰ってないの?」
「お父様とお母様の教育方針で、稼ぐお金と使うお金は別に考えなさいと」
「なるほど」
娘を溺愛しているお父さんだけど、そのへんはさすがにしっかりしているな。
「そうだ」
俺はアイデアを思いつく。
「二人でお金を出し合って、それで二人からのプレゼントというのはどうだろう」
「良いアイデアだと思いますが、ただ、それだと お兄さまの好感度が今ひとつ上がらないと思いますの」
「テンチョー。例の物は入荷したー?」
そこに聞き覚えのある声が俺の耳に入った。
声を主へ眼を向けると、レジで朝倉海翔が店長と話をしていた。
やべぇ。
湖瑠璃ちゃんと一緒にいるところを見られると、話がややこしいことになること間違いなし。
「湖瑠璃ちゃん、いったん店を出よう」
「え? どうしてですか?」
「まずい奴がいる。見つかると騒動の元だ」
「よくわかりませんが、わかりました」
別の店に入った。
ゲームショップだ。
小さいけれど品揃えが充実している。
「お兄さま、鬼殺の剣のゲームがでていますね」
「ああ、セルニアが以前 話してたな」
「ということは、お姉さまはすでに所持しているとみて良いでしょうね」
「だろうなぁ。品がかぶることほど気まずい物はないぞ」
「他にお姉さまが好きそうな物がないか調べましょう」
そして奥に入り、
「あら、可愛いパッケージですね」
湖瑠璃ちゃんはゲームの一つを手にして、裏を見ると、ピタッと固まった。
「どうしたの?」
「……こ、これは……」
湖瑠璃ちゃんが手にしているゲームの裏は、キャラクターの肌面積が多い物だった。
つまり18禁。
っていうか、ここアダルトコーナーだった。
「おおぉおぉぉ……これが噂に聞くアダルトゲーム。アレとソレが こんなことになって あんなことをして あまつさえ そんなことまで……」
鼻息荒くしている湖瑠璃ちゃん。
「あの、湖瑠璃ちゃん、その辺にしとこうか」
俺はゲームを取り上げると、元の棚に戻し、湖瑠璃ちゃんを引っ張って退避。
「湖瑠璃ちゃん、大丈夫」
「ええ、大丈夫です。私、将来が楽しみになってきました」
薄々 思ってたけど、湖瑠璃ちゃんって むっつりなんだな。
「テンチョー。予約した物取りに来たよー」
また 朝倉海翔 出現。
「湖瑠璃ちゃん、まただ。また まずい奴が来た。ここを出よう」
「またですか」
次にブックショップ。
「お姉さまはマンガは全部 揃えていますから、ここに来ても意味は無いでしょう」
「イラスト集 出てるけど、これも もう買っていてそうだよね」
「そうですね。ここは無しということで」
そして次へ行こうとしたが、
「テンチョー。注文した限定本、入荷したー?」
またもや海翔が現れた。
なんでピンポイントで来るんだ。
「湖瑠璃ちゃん、逃げよう」
「またですかー。一体何なのですか?」
俺は湖瑠璃ちゃんの手を引くと、ブックショップから逃げ出した。
ブックショップを出て すぐに、
「お兄さま、まずい奴というのはいった誰ですか?」
「詳しい説明は後だ。とにかく今日はあいつと遭遇するのはまずい。変な誤解が出ること間違いないから」
と 小走りで移動していると、曲がり角で、
「きゃっ」
人と ぶつかりそうになって止まった。
「あっ、と。すいません」
俺は軽く謝って、そして ぶつかりそうになった人物に驚いた。
「宮!?」
ロンドンでのピアノコンクールで知り合った、褐色美少女の球竜 宮だった。
「あー、君 久し振り。え、なんでここに居るの?」
「この街に住んでるから」
「そうなんだー」
俺たちは久しぶりの再会に喜ぶが、しかし後ろから、
「やったー、限定グッズ全部 入手できたー」
と朝倉海翔の声。
まずい。
湖瑠璃ちゃんと一緒だけじゃなく、宮とまで一緒だと、間違いなくあらぬ誤解を生む。
「宮、悪いけど急いでるから」
「え? ちょっと、待ってよー。連絡先も知らないのに-」
朝倉海翔から逃げて、しばらくして泊まった。
「ここまで来れば安心だろ」
ふと、湖瑠璃ちゃんを見ると、ジトーとした目で見ていた。
「お兄さま、もう浮気しているのですか?」
「なぜにそんな話になるの?」
「先ほどの褐色美人、一体誰ですか。妹として知っておく必要があります」
海翔から逃げられたと思ったら、今度は湖瑠璃ちゃんに誤解されてしまった。
「そんな関係じゃない。ロンドンのピアノコンクールの時に知り合ったんだ。
コンクールで二位になった、球竜 宮って、覚えてない?」
「そういえば、ピアノコンクールの時にいましたね」
「あの時、友達になったんだよ」
「……ちょっと会っただけで、あんな綺麗な人と友達になるだなんて、やっぱり浮気の心配があるますね。妹として、お兄さまを しっかり見張っておかないと」
と湖瑠璃ちゃんは俺に腕をしっかりと組んできた。
その後、俺たちは一通り回ったが、良い物が見つからないままだった。
「お兄さま、湖瑠璃は疲れました。休憩しましょう」
というわけで、喫茶店に入ることになったのだが。
「ここにしましょう」
湖瑠璃ちゃんが希望したのは、メイド喫茶だった。
それも普通のメイド喫茶ではない。
男の娘メイド喫茶だ。
憶えているだろうか。
俺が初めてのデートでセルニアと入った男の娘メイド喫茶を。
湖瑠璃ちゃんは そこを指名した。
「お兄さまと お姉さまがデートに来たここに、一度 来てみたかったのです」
やはりセルニアの妹。
興味がわいてきたのだろうか。
そして俺たちは中に入ると、
「ウォー! アキちゃーん!」
「ヒヨちゃーん! 可愛いー!」
あの ツイン バニー ボーイがライブをしていた。
「まあ、綺麗です」
湖瑠璃ちゃんは目をキラキラさせた。
「えー、あの お二人 男性なんですかー? まあ、素敵です。お姉さまがはまってしまうのも頷けますわ」
なんだか湖瑠璃ちゃんも目覚めそうになっている。
そしてライブが終わり、握手会&記念撮影の運びとなったのだが、
「まあ、あのセルニア様の妹さんですか」
「お姉さまとはタイプの違う美少女ですね」
アキちゃんヒヨちゃんはセルニアと俺のことを憶えていた。
やはりファンを一人一人 大切にする姿勢がうかがえる。
こうして俺たちは休憩を挟んで、再びセルニアのプレゼント探しに商店街探索に。
ふと見かけた裏路地のリサイクルショップ。
「湖瑠璃ちゃん、ここに入ってみよう」
海翔によれば、グッズ商品がこういったリサイクルショップで格安で出回っていることが、時々あるそうだ。
もしかしたらということもある。
「お兄さま。これ、あの フィギアです。でも値段が半額」
始めに入ったアニメショップと同じフィギアが、半額で売られていた。
「これなら私の小遣いでも買えます」
湖瑠璃ちゃんはセルニアのプレゼントを購入した。
そして俺は、
「これが良さそうだな」
手の平サイズの小さなピアノの形をしたオルゴールを買った。
曲がなんとなく良い感じがしたのだ。
これならセルニアも喜んでくれるに違いない。
さあ、あとはセルニアの誕生日を待つだけだ。
「では、本格的にお姉さまのプレゼントを選びたいと思います」
「アニメショップって事は、やはりセルニアの好きなマンガ関係だよな」
「まあ、私はBLには疎いのですが、お姉さまが好きな先生が、一般向けの物を描かれているそうではありませんか。
ネットで調べると、その フィギアなどが、もう販売されているそうです」
「なるほど。確かにセルニアはそこまで手を広げてないから、プレゼントにはちょうど良いかもしれないな」
で、フィギアコーナーに行き、セルニアが好きなマンガ、鬼殺の剣のフィギアを発見したのだけど、湖瑠璃ちゃんは値札を見てポカーンとした。
「……お兄さま、これ 値段を一桁 間違えています。店員さんったらうっかりさんですね」
「いや、これで合っている」
俺は海翔の荷物持ちで、フィギアの相場を知っている。
湖瑠璃ちゃんは愕然とした面持ちで、
「こんな お人形で、ホントに 値段がこんなにするというのですか?」
「こんなもんだ。っていうか、湖瑠璃ちゃんお金いくら持ってきたの?」
「これで全部です」
財布の中は俺の小遣いと同じくらいだった。
「世界的財閥の令嬢なのに、それくらいしか小遣い貰ってないの?」
「お父様とお母様の教育方針で、稼ぐお金と使うお金は別に考えなさいと」
「なるほど」
娘を溺愛しているお父さんだけど、そのへんはさすがにしっかりしているな。
「そうだ」
俺はアイデアを思いつく。
「二人でお金を出し合って、それで二人からのプレゼントというのはどうだろう」
「良いアイデアだと思いますが、ただ、それだと お兄さまの好感度が今ひとつ上がらないと思いますの」
「テンチョー。例の物は入荷したー?」
そこに聞き覚えのある声が俺の耳に入った。
声を主へ眼を向けると、レジで朝倉海翔が店長と話をしていた。
やべぇ。
湖瑠璃ちゃんと一緒にいるところを見られると、話がややこしいことになること間違いなし。
「湖瑠璃ちゃん、いったん店を出よう」
「え? どうしてですか?」
「まずい奴がいる。見つかると騒動の元だ」
「よくわかりませんが、わかりました」
別の店に入った。
ゲームショップだ。
小さいけれど品揃えが充実している。
「お兄さま、鬼殺の剣のゲームがでていますね」
「ああ、セルニアが以前 話してたな」
「ということは、お姉さまはすでに所持しているとみて良いでしょうね」
「だろうなぁ。品がかぶることほど気まずい物はないぞ」
「他にお姉さまが好きそうな物がないか調べましょう」
そして奥に入り、
「あら、可愛いパッケージですね」
湖瑠璃ちゃんはゲームの一つを手にして、裏を見ると、ピタッと固まった。
「どうしたの?」
「……こ、これは……」
湖瑠璃ちゃんが手にしているゲームの裏は、キャラクターの肌面積が多い物だった。
つまり18禁。
っていうか、ここアダルトコーナーだった。
「おおぉおぉぉ……これが噂に聞くアダルトゲーム。アレとソレが こんなことになって あんなことをして あまつさえ そんなことまで……」
鼻息荒くしている湖瑠璃ちゃん。
「あの、湖瑠璃ちゃん、その辺にしとこうか」
俺はゲームを取り上げると、元の棚に戻し、湖瑠璃ちゃんを引っ張って退避。
「湖瑠璃ちゃん、大丈夫」
「ええ、大丈夫です。私、将来が楽しみになってきました」
薄々 思ってたけど、湖瑠璃ちゃんって むっつりなんだな。
「テンチョー。予約した物取りに来たよー」
また 朝倉海翔 出現。
「湖瑠璃ちゃん、まただ。また まずい奴が来た。ここを出よう」
「またですか」
次にブックショップ。
「お姉さまはマンガは全部 揃えていますから、ここに来ても意味は無いでしょう」
「イラスト集 出てるけど、これも もう買っていてそうだよね」
「そうですね。ここは無しということで」
そして次へ行こうとしたが、
「テンチョー。注文した限定本、入荷したー?」
またもや海翔が現れた。
なんでピンポイントで来るんだ。
「湖瑠璃ちゃん、逃げよう」
「またですかー。一体何なのですか?」
俺は湖瑠璃ちゃんの手を引くと、ブックショップから逃げ出した。
ブックショップを出て すぐに、
「お兄さま、まずい奴というのはいった誰ですか?」
「詳しい説明は後だ。とにかく今日はあいつと遭遇するのはまずい。変な誤解が出ること間違いないから」
と 小走りで移動していると、曲がり角で、
「きゃっ」
人と ぶつかりそうになって止まった。
「あっ、と。すいません」
俺は軽く謝って、そして ぶつかりそうになった人物に驚いた。
「宮!?」
ロンドンでのピアノコンクールで知り合った、褐色美少女の球竜 宮だった。
「あー、君 久し振り。え、なんでここに居るの?」
「この街に住んでるから」
「そうなんだー」
俺たちは久しぶりの再会に喜ぶが、しかし後ろから、
「やったー、限定グッズ全部 入手できたー」
と朝倉海翔の声。
まずい。
湖瑠璃ちゃんと一緒だけじゃなく、宮とまで一緒だと、間違いなくあらぬ誤解を生む。
「宮、悪いけど急いでるから」
「え? ちょっと、待ってよー。連絡先も知らないのに-」
朝倉海翔から逃げて、しばらくして泊まった。
「ここまで来れば安心だろ」
ふと、湖瑠璃ちゃんを見ると、ジトーとした目で見ていた。
「お兄さま、もう浮気しているのですか?」
「なぜにそんな話になるの?」
「先ほどの褐色美人、一体誰ですか。妹として知っておく必要があります」
海翔から逃げられたと思ったら、今度は湖瑠璃ちゃんに誤解されてしまった。
「そんな関係じゃない。ロンドンのピアノコンクールの時に知り合ったんだ。
コンクールで二位になった、球竜 宮って、覚えてない?」
「そういえば、ピアノコンクールの時にいましたね」
「あの時、友達になったんだよ」
「……ちょっと会っただけで、あんな綺麗な人と友達になるだなんて、やっぱり浮気の心配があるますね。妹として、お兄さまを しっかり見張っておかないと」
と湖瑠璃ちゃんは俺に腕をしっかりと組んできた。
その後、俺たちは一通り回ったが、良い物が見つからないままだった。
「お兄さま、湖瑠璃は疲れました。休憩しましょう」
というわけで、喫茶店に入ることになったのだが。
「ここにしましょう」
湖瑠璃ちゃんが希望したのは、メイド喫茶だった。
それも普通のメイド喫茶ではない。
男の娘メイド喫茶だ。
憶えているだろうか。
俺が初めてのデートでセルニアと入った男の娘メイド喫茶を。
湖瑠璃ちゃんは そこを指名した。
「お兄さまと お姉さまがデートに来たここに、一度 来てみたかったのです」
やはりセルニアの妹。
興味がわいてきたのだろうか。
そして俺たちは中に入ると、
「ウォー! アキちゃーん!」
「ヒヨちゃーん! 可愛いー!」
あの ツイン バニー ボーイがライブをしていた。
「まあ、綺麗です」
湖瑠璃ちゃんは目をキラキラさせた。
「えー、あの お二人 男性なんですかー? まあ、素敵です。お姉さまがはまってしまうのも頷けますわ」
なんだか湖瑠璃ちゃんも目覚めそうになっている。
そしてライブが終わり、握手会&記念撮影の運びとなったのだが、
「まあ、あのセルニア様の妹さんですか」
「お姉さまとはタイプの違う美少女ですね」
アキちゃんヒヨちゃんはセルニアと俺のことを憶えていた。
やはりファンを一人一人 大切にする姿勢がうかがえる。
こうして俺たちは休憩を挟んで、再びセルニアのプレゼント探しに商店街探索に。
ふと見かけた裏路地のリサイクルショップ。
「湖瑠璃ちゃん、ここに入ってみよう」
海翔によれば、グッズ商品がこういったリサイクルショップで格安で出回っていることが、時々あるそうだ。
もしかしたらということもある。
「お兄さま。これ、あの フィギアです。でも値段が半額」
始めに入ったアニメショップと同じフィギアが、半額で売られていた。
「これなら私の小遣いでも買えます」
湖瑠璃ちゃんはセルニアのプレゼントを購入した。
そして俺は、
「これが良さそうだな」
手の平サイズの小さなピアノの形をしたオルゴールを買った。
曲がなんとなく良い感じがしたのだ。
これならセルニアも喜んでくれるに違いない。
さあ、あとはセルニアの誕生日を待つだけだ。
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