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36・ギザギザのスプーン
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俺が手にするトランシーバーからセルニアの声が聞こえた。
「こちら、Rですわ。対象二名はゆっくりとした足取りで前進していますわ」
続いて湖瑠璃ちゃんの声。
「こちら、K。わたしも確認しました」
「了解。引き続き、追跡する」
さて、いったい 俺たちが何をしていて、なんの会話をしているのか、サッパリ分からないだろう。
よって説明する。
かなり唐突だが、俺たちは街中でスニーキングミッションをしているのだ。
追跡対象は、吉祥院家 メイド・猪鹿蝶 晶。
そして 吉祥院家 執事・伊藤 春樹。
二人は現在、様々なショップが並ぶ街を並んで歩いていた。
これは一体 どういうことなのか?
事の発端は昨日だった。
夏のコミックマーケットの予定日まで後一週間。
俺は事前打ち合わせのためにセルニアの部屋へ来ていた。
午前中は滞りなく打ち合わせは進んだのだが、昼食の時に些細な疑問が発生した。
それは こんな感じだった。
「と いうわけで、わたしも一緒です。お兄さま、お姉さま」
湖瑠璃ちゃんも一緒に、カツ丼という庶民的な昼食を食べ終わった後、猪鹿蝶さんが片付けをしていたのだけど、俺はその時、以前から思っていた疑問を聞いてみた。
「あの、猪鹿蝶さんは どういった経緯で吉祥院家のメイドになったんですか? プライバシーに関わることなら無理には聞き出しませんが」
「いえ、隠すことのほどではありやせん」
猪鹿蝶さんは語った。
「実はアタシは、猪鹿蝶組という土建会社の社長の娘でした。ちなみに春樹はその会社の社員でやした。
会社の業績は、アタシが子供の頃は良かったらしいんですが、あのリーマンショックの時に業績が一気に悪化しやして。組員一同、なんとか盛り返そうと頑張ったんでやすが、結局 倒産してしまいやした。
そして組員全員 路頭に迷っていたところを、先代の吉祥院グループ会長に全員 拾っていただいたのでやす。
アタシも春樹も、先代会長のおかげで、今があるのでやす。
先代会長はアタシたち全員に大恩のあるお方。足を向けて眠ることなどできやしません」
俺は、脂汗がぶわっと吹き出た。
「へ、へぇー、そうだったんですか。大変でしたね」
暴走族どころ、元ヤの付く職業の娘だった。
聞くんじゃなかった。
プルルルルル……
そこに内線電話が鳴った。
猪鹿蝶さんが出て、
「はい、はい。わかりやした、すぐに行きやす」
そしてセルニアに、
「急ぎの呼び出しがかかりやした。これで失礼しやす。代わりに春樹が来るそうでやす」
「わかりましたわ」
セルニアはさっきの話を聞いても涼しい顔。
意味を分かっていないのは間違いない。
そして湖瑠璃ちゃんも、
「どこもかしこも、不況で大変ですね。わたしたち吉祥院グループも油断できません」
意味を理解していないのは確実。
「そ、そうだねー。ホント 大変だねー。ハハハ……」
俺は乾いた笑いしか出なかった。
そして食後のデザートを、伊藤 春樹さんが運んできた。
右眉に傷跡があるのが特徴の男。
この人、ホントに元ヤの付く職業の人だった。
「あ、あのー。つかぬ事をお聞きしますが、その右眉の傷は、どういった経緯で付いたのでしょうか?」
やっぱり抗争とかで?
「この傷跡でやすか。あれは忘れもしやせん」
春樹さんは遠い目になった。
「幼稚園にいた頃でやした。三時のおやつに季節外れのメロンが出されたのでやす。メロンの季節にはまだ早く、そのメロンは熟れていやせんでした。つまり、カチカチに堅かったのでやす。
アッシの隣で、メロンが大好物の晶は、そのカチカチの堅いメロンを早く食べようと、必死でスプーンに力を入れていやした。
そして、そのスプーンが滑って、そのままアッシの右眉に命中したのでやす」
「……それって、ギザギザのスプーンですか?」
「ギザギザのスプーンでやす」
「……そうですか」
意外としょうもない理由だったな。
「晶は それ以来、アッシに必要以上に気を遣うようになりやして。もう気にしなくて良いのに」
そして 春樹さんは、デザートのメロンをテーブルに置いた。
「では、アッシは別室で待機しておりやす。なにかあれば お呼びくださいやせ」
春樹さんが退室した後、俺はセルニアと湖瑠璃に言った。
「慎重に食べよう」
「そうですわね」
「そうですね」
そして俺たちは慎重にメロンを食べたのだった。
メロンを食べ終わった後、俺はふと些細な事に気付いた。
「そう言えば、猪鹿蝶さんも春樹さんも、お互いのこと名前で呼んでるよね」
セルニアが微笑んで、
「ええ、二人とも仲が良いのですわ。倒産という苦労を分かち合った仲。それだけ絆が強いのでしょう」
「それって、二人が付き合っているってことじゃない?」
湖瑠璃ちゃんがクスクスと鈴を転がすような声で笑った。
「お兄さま、そんなことありえません。二人が付き合っているだなんて」
「でも、名前で呼び合うほど仲が良いんでしょ」
「それだけで付き合っているだなんて、お兄さまは考えが浅いですよ」
そしてセルニアも、
「そうですわ。二人が恋人同士だなんてありえません。二人の雰囲気でわかりますわ」
俺は全然 納得できなかった。
「じゃあ、二人が一緒にいるときって、どんな感じなの?」
「普通ですわ」
「そうですよ、普通です」
「いや だから、その普通が知りたいんだって。なにか気になることとかないの? なんでも良いから」
セルニアは少し考えて、
「そうですわね。強いて言うなら、お休みの日には 必ず二人でお出かけしますわ。でも、それだけですわ」
「……それ、デートって言わない?」
「いや まさか、そんなことありえませんわ。一緒にお出かけしただけで デートだなんて」
セルニアは笑って否定し、湖瑠璃ちゃんも、
「そうですよ、お兄さま。二人がデートだなんて あり得ません」
俺は全くもって納得できなかった。
「じゃあ、二人は一緒に出かけて、なにしてるのか知ってる?」
「この前はプラネタリウムで星座を見たと言っていましたわ」
「先日は遊園地に」
「その前は映画ですわ」
「その前は動物園に」
「その前は美術館ですわ」
「その前は水族館に」
「それ完璧にデートじゃん!」
俺が思わず叫ぶと、セルニアと湖瑠璃ちゃんはお互い眼を合わせた。
「え? いや? え?」
「まあ、デートと言えなくはないかもしれないですが」
「いや、どう考えてもにデートだって」
俺が繰り返して、ようやく二人の行動がデートと呼ばれる物だと理解したみたいだった。
セルニアは愕然と、
「つまり、伊藤さんと晶さんは お付き合いされていると」
「そうとしか考えられないよ」
「でも、憶測で決めつけるのは良くありませんわ。きちんと確かめないと」
「確かめるって、どうやって? 二人に直接 聞くの?」
「さすがに それはちょっと聞きづらいですわね」
別にやましいことではないが、二人は付き合ってるんですか、恋人ですか、と 聞くのは冷やかしているとしかとられない。
「なにか別の方法で確認することはできないか?」
俺の言葉に、湖瑠璃ちゃんが、
「そういえば、晶さんと伊藤さん、明日 お休みです」
……
「……」
「……」
「……」
俺たちの間に、変な沈黙が流れた。
しばらくして俺は、
「へー、春樹さんと猪鹿蝶さん、明日 お休みなんだー」
完全な棒読みだった。
そしてセルニアも棒読みで、
「偶然ですわねー。わたくしも明日は予定が空いておりますのー」
さらに湖瑠璃ちゃんまで棒読みで、
「そういえばー、防災グッズの中にー、簡易トランシーバー 一式がありましたー」
俺は無表情の棒読みで、
「わー、金属の歯車ごっこができるねー」
さらにセルニアまで無表情の棒読みで、
「わたくしー、一度そういう遊びをしてみたかったのですわー」
湖瑠璃ちゃんも無表情の棒読みで、
「奇遇ですねー。わたしもやってみたかったんですー」
俺たちはアイコンタクトで意思決定した。
そして翌日である現在。
俺たちはトランシーバーを片手に、伊藤 春樹さんと猪鹿蝶 晶を追跡する、スニーキングミッションに挑んでいるのだった。
「こちら、Rですわ。対象二名はゆっくりとした足取りで前進していますわ」
続いて湖瑠璃ちゃんの声。
「こちら、K。わたしも確認しました」
「了解。引き続き、追跡する」
さて、いったい 俺たちが何をしていて、なんの会話をしているのか、サッパリ分からないだろう。
よって説明する。
かなり唐突だが、俺たちは街中でスニーキングミッションをしているのだ。
追跡対象は、吉祥院家 メイド・猪鹿蝶 晶。
そして 吉祥院家 執事・伊藤 春樹。
二人は現在、様々なショップが並ぶ街を並んで歩いていた。
これは一体 どういうことなのか?
事の発端は昨日だった。
夏のコミックマーケットの予定日まで後一週間。
俺は事前打ち合わせのためにセルニアの部屋へ来ていた。
午前中は滞りなく打ち合わせは進んだのだが、昼食の時に些細な疑問が発生した。
それは こんな感じだった。
「と いうわけで、わたしも一緒です。お兄さま、お姉さま」
湖瑠璃ちゃんも一緒に、カツ丼という庶民的な昼食を食べ終わった後、猪鹿蝶さんが片付けをしていたのだけど、俺はその時、以前から思っていた疑問を聞いてみた。
「あの、猪鹿蝶さんは どういった経緯で吉祥院家のメイドになったんですか? プライバシーに関わることなら無理には聞き出しませんが」
「いえ、隠すことのほどではありやせん」
猪鹿蝶さんは語った。
「実はアタシは、猪鹿蝶組という土建会社の社長の娘でした。ちなみに春樹はその会社の社員でやした。
会社の業績は、アタシが子供の頃は良かったらしいんですが、あのリーマンショックの時に業績が一気に悪化しやして。組員一同、なんとか盛り返そうと頑張ったんでやすが、結局 倒産してしまいやした。
そして組員全員 路頭に迷っていたところを、先代の吉祥院グループ会長に全員 拾っていただいたのでやす。
アタシも春樹も、先代会長のおかげで、今があるのでやす。
先代会長はアタシたち全員に大恩のあるお方。足を向けて眠ることなどできやしません」
俺は、脂汗がぶわっと吹き出た。
「へ、へぇー、そうだったんですか。大変でしたね」
暴走族どころ、元ヤの付く職業の娘だった。
聞くんじゃなかった。
プルルルルル……
そこに内線電話が鳴った。
猪鹿蝶さんが出て、
「はい、はい。わかりやした、すぐに行きやす」
そしてセルニアに、
「急ぎの呼び出しがかかりやした。これで失礼しやす。代わりに春樹が来るそうでやす」
「わかりましたわ」
セルニアはさっきの話を聞いても涼しい顔。
意味を分かっていないのは間違いない。
そして湖瑠璃ちゃんも、
「どこもかしこも、不況で大変ですね。わたしたち吉祥院グループも油断できません」
意味を理解していないのは確実。
「そ、そうだねー。ホント 大変だねー。ハハハ……」
俺は乾いた笑いしか出なかった。
そして食後のデザートを、伊藤 春樹さんが運んできた。
右眉に傷跡があるのが特徴の男。
この人、ホントに元ヤの付く職業の人だった。
「あ、あのー。つかぬ事をお聞きしますが、その右眉の傷は、どういった経緯で付いたのでしょうか?」
やっぱり抗争とかで?
「この傷跡でやすか。あれは忘れもしやせん」
春樹さんは遠い目になった。
「幼稚園にいた頃でやした。三時のおやつに季節外れのメロンが出されたのでやす。メロンの季節にはまだ早く、そのメロンは熟れていやせんでした。つまり、カチカチに堅かったのでやす。
アッシの隣で、メロンが大好物の晶は、そのカチカチの堅いメロンを早く食べようと、必死でスプーンに力を入れていやした。
そして、そのスプーンが滑って、そのままアッシの右眉に命中したのでやす」
「……それって、ギザギザのスプーンですか?」
「ギザギザのスプーンでやす」
「……そうですか」
意外としょうもない理由だったな。
「晶は それ以来、アッシに必要以上に気を遣うようになりやして。もう気にしなくて良いのに」
そして 春樹さんは、デザートのメロンをテーブルに置いた。
「では、アッシは別室で待機しておりやす。なにかあれば お呼びくださいやせ」
春樹さんが退室した後、俺はセルニアと湖瑠璃に言った。
「慎重に食べよう」
「そうですわね」
「そうですね」
そして俺たちは慎重にメロンを食べたのだった。
メロンを食べ終わった後、俺はふと些細な事に気付いた。
「そう言えば、猪鹿蝶さんも春樹さんも、お互いのこと名前で呼んでるよね」
セルニアが微笑んで、
「ええ、二人とも仲が良いのですわ。倒産という苦労を分かち合った仲。それだけ絆が強いのでしょう」
「それって、二人が付き合っているってことじゃない?」
湖瑠璃ちゃんがクスクスと鈴を転がすような声で笑った。
「お兄さま、そんなことありえません。二人が付き合っているだなんて」
「でも、名前で呼び合うほど仲が良いんでしょ」
「それだけで付き合っているだなんて、お兄さまは考えが浅いですよ」
そしてセルニアも、
「そうですわ。二人が恋人同士だなんてありえません。二人の雰囲気でわかりますわ」
俺は全然 納得できなかった。
「じゃあ、二人が一緒にいるときって、どんな感じなの?」
「普通ですわ」
「そうですよ、普通です」
「いや だから、その普通が知りたいんだって。なにか気になることとかないの? なんでも良いから」
セルニアは少し考えて、
「そうですわね。強いて言うなら、お休みの日には 必ず二人でお出かけしますわ。でも、それだけですわ」
「……それ、デートって言わない?」
「いや まさか、そんなことありえませんわ。一緒にお出かけしただけで デートだなんて」
セルニアは笑って否定し、湖瑠璃ちゃんも、
「そうですよ、お兄さま。二人がデートだなんて あり得ません」
俺は全くもって納得できなかった。
「じゃあ、二人は一緒に出かけて、なにしてるのか知ってる?」
「この前はプラネタリウムで星座を見たと言っていましたわ」
「先日は遊園地に」
「その前は映画ですわ」
「その前は動物園に」
「その前は美術館ですわ」
「その前は水族館に」
「それ完璧にデートじゃん!」
俺が思わず叫ぶと、セルニアと湖瑠璃ちゃんはお互い眼を合わせた。
「え? いや? え?」
「まあ、デートと言えなくはないかもしれないですが」
「いや、どう考えてもにデートだって」
俺が繰り返して、ようやく二人の行動がデートと呼ばれる物だと理解したみたいだった。
セルニアは愕然と、
「つまり、伊藤さんと晶さんは お付き合いされていると」
「そうとしか考えられないよ」
「でも、憶測で決めつけるのは良くありませんわ。きちんと確かめないと」
「確かめるって、どうやって? 二人に直接 聞くの?」
「さすがに それはちょっと聞きづらいですわね」
別にやましいことではないが、二人は付き合ってるんですか、恋人ですか、と 聞くのは冷やかしているとしかとられない。
「なにか別の方法で確認することはできないか?」
俺の言葉に、湖瑠璃ちゃんが、
「そういえば、晶さんと伊藤さん、明日 お休みです」
……
「……」
「……」
「……」
俺たちの間に、変な沈黙が流れた。
しばらくして俺は、
「へー、春樹さんと猪鹿蝶さん、明日 お休みなんだー」
完全な棒読みだった。
そしてセルニアも棒読みで、
「偶然ですわねー。わたくしも明日は予定が空いておりますのー」
さらに湖瑠璃ちゃんまで棒読みで、
「そういえばー、防災グッズの中にー、簡易トランシーバー 一式がありましたー」
俺は無表情の棒読みで、
「わー、金属の歯車ごっこができるねー」
さらにセルニアまで無表情の棒読みで、
「わたくしー、一度そういう遊びをしてみたかったのですわー」
湖瑠璃ちゃんも無表情の棒読みで、
「奇遇ですねー。わたしもやってみたかったんですー」
俺たちはアイコンタクトで意思決定した。
そして翌日である現在。
俺たちはトランシーバーを片手に、伊藤 春樹さんと猪鹿蝶 晶を追跡する、スニーキングミッションに挑んでいるのだった。
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