悪役令嬢クリスティーナの冒険

 HJネット小説大賞2018 一次選考通過。
 第2回ファミ通文庫大賞 中間選考通過。

 侯爵令嬢クリスティーナは十四歳の誕生日に、両親から王子との婚約が決まったと告げられたその時、頭にとんでもない激痛が走り、前世の日本での記憶を思い出した。
 そして、その記憶と今世の状況に、愕然とする。
 この世界は、前世で一度だけプレイしたことのあるファンタジー乙女ゲーム、ドキラブ学園の世界だった。
 しかもクリスティーナはヒロインではなく、攻略対象との恋路を邪魔する悪役令嬢。
 このままゲーム通りに進むと、破滅の未来が待っている。
 修道院送り。国外追放。投獄。最悪、処刑。
 彼女は破滅の未来を回避するために、頭をフル回転させ、対策を練った。

 結果。ダメだった。
 謂れの無い罪で糾弾され、婚約破棄され、断罪され、王国の処刑場、竜の谷に落とされたクリスティーナは、なんとか墜落死は免れたものの、今度は竜の群れに襲われて絶体絶命。
 その時、颯爽と現れ助けてくれた青年ラーズは、ゲームクリア後に登場するオマケキャラ。
 彼はとある剣を探していると言うのだけど、それは続編ドキラブ学園2に登場する武器。
 しかしドキラブ学園2の物語が始まるのは、婚約破棄から一年後のはず。
 続編ゲームがまだ始まっていない今の時期に、なぜラーズは一人で剣を探しているのか?
 ラーズはクリスティーナが剣の所在地を知っていることに気付き、剣まで案内してくれれば、代わりに護衛をするという取引を持ちかける。
 クリスティーナはそれを承諾し、彼女たちの剣を求める冒険の旅が始まった。

 処刑から始まる悪役令嬢の冒険物語。

 ヒロインの悪辣さにムナクソ悪くなると思います。苦手な方はご注意を。最後はちゃんとざまぁされます。
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